2004年(平成16年)3月21日(日)曇り。

 午前六時に起床。洗面を済ませ、洗濯物をベランダに干す。さらに洗濯機を回し、衣類を洗う。毎日新聞朝刊を読む。午後四時から十二チャンネルの番組『日高義樹レポート』(米国ハドソン研究所主席研究員)を観る。番組は日高氏によるウイリアム・コーエン前国防長官、シュレジンジャー元国防長官、リチャード・パール前国防会議議長の三氏へのインタビューで構成されていた。インタビューは第一部、日本がイラクに派遣した自衛隊に関するものだった。結論としての要点は一、イラクに派遣した自衛隊はテロの標的になる。二、日本は国際貢献が出来る普通の国になった。第二部、日本の自衛隊は北朝鮮に出動するのか?要点一、北朝鮮の核開発は重要な問題である。二、アメリカは北朝鮮に対して軍事行動も含めて、あらゆるプランを策定している。第三部、アメリカの世界戦略は変わったのか?第四部、北朝鮮とはいつ戦争をするのか?第五部、日本は北朝鮮の拉致問題と核開発に対してどう対処するか?要点一、日本人拉致は犯罪行為であり、そのことに対して犯罪者を罰しながら事件はまた起こるだろう。二、自衛隊のイラク派遣を最も注視した人物は北朝鮮の金正日だろう。インタビューした人物は共和党か現政権寄りの人物である。日高氏のインタビューは感情の波を逆立てるような質問で、聞いていて不快に思う自分を感じた。視点はアメリカ側からしか見ないもので、西部劇の中のアメリカ・インディアン、ベトナム戦争の中のベトナム人の視点がないハリウッド映画のようなもので、これがジャーナリズムと言えるものなのだろうか。大きな疑問である。ジャーナリズムの名を借りた政治プロパガンダ番組である。
郵便受けに宅配便で(株)AICE・トラベルのKさんから旅行の申し込み書類が送られてきた。午後五時半に洗濯物をベランダから撮りこむ





2004年(平成16年)3月22日(月)曇りのち雨。

 昨夜MP3プレーヤーの山下和仁氏のギター曲を消去し、新たにスペインの女流ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャのピアノ曲をインストールした。曲目はスペインの作曲家のGranados Goyescasのものである。






2004年3月25日(木)曇り。

 アリシア・デ・ラローチャのピアノ演奏によるグラナドスの曲を聴きながら通勤する。半日の仕事を終えて東京駅にあるステーションギャラリーで開かれている「没後三十年―香月泰男展」を観に行った。副題は「私のシベリア、そして私の地球」というものだった。入場料は一般で800円であった。今年2004年は香月泰男(1911〜1974)没後三〇年になり、それに合わせた回顧展である。東京ステーションギャラリーには初めて行った。作品は「シベリアシリーズ」もの三〇点(油彩作品・絵葉書・水彩画・素描・玩具・テラコッタなどの小彫刻)であった。香月泰男は一九一一年(明治四十四年十月)に山口県の三隅村(現在は三隅町)に生まれ、一九七四年に故郷の三隅町で亡くなっている。香月は三〇歳を過ぎて1943年に徴兵され、中国東北部に配属される。ハイラルで軍隊生活を送っていたが、敗戦によりソビエト軍の捕虜となりシベリアの収容所へ送られた。舞鶴へ帰還するまでの約二年間を香月泰男は、三か所の収容所で飢えと寒さと過酷な強制労働を経験することになる。





        
2004年3月28日(日)快晴。

テレビ朝日の番組「サンデープロジェクト」で小泉総理大臣へのインタビューを視聴する。小泉首相へのインタビューを聞くのは久し振りである。インタビューの内容は一、健康問題(小渕元首相の死に絡めて、総理大臣の重責と激務について。)二、構造改革(具体的には道路公団と郵便事業の民営化について。)三、年金改革(政府試案の問題点について。)四、イラク問題(陸上自衛隊のイラク派遣とパレスチナ過激派ハマスの指導者ヤシン氏暗殺について。)五、環境問題(キャスターの島田伸助氏が六年ほど前に当時厚生大臣を務めていた小泉首相に、住居地のダイオキシン問題で陳情することから話が始まる。)これらのことはどれも日本の将来にとって、大事なことばかりである。なぜなら生活に直結するものばかりである。キャスターを務めていた島田伸助氏は、今日で番組を降りるそうだ。そのこともあって「サンデープロジェクト」に小泉首相が出演したのかもしれないと思った。毎日新聞朝刊に目を通していたら首相の動向欄で、「サンデープロジェクト」の小泉首相へのインタビューは六本木ヒルズで収録されていたことが記されていた。また六歳の子供が六本木ヒルズの回転扉に頭を挟まれて死亡した現場で、小泉首相が献花したという記事もあった。最近子どもが虐待されたり拉致されたり、悲惨な目に遭うことに心が痛む。日本社会全体を病巣が蝕(むしば)んでいるのだろうか。あるとすればその病巣はどのようにして形成されてきたのだろうか。自殺者と犯罪者が増加している。刑務所はどこも満員である。もう何年も前になるが親がパチンコに夢中になって、幼児が自動車の中で暑さのために死亡した事件があったが、そのあたりからおかしくなり始めていたのかもしれない。子どもを大事にしない日本人の未来は暗い。殺人など凶悪事件を犯す日本人男性の被害を受ける、子ども・女性・老人たちに同情を禁じ得ない。電車に乗っていても危険な男だなと感じることが最近多いことに気づく。何か鬱屈(うっくつ)しているものがあるように感じられて仕方がない。男性が生き生きしていないのである。対照的に女性の方が生き生きして、犯罪に手を染めないように思われる。男性の中では海外で活躍するサッカー選手や野球選手がひときわ明るく見える。

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