午後9時から、NHKスペシャル「職場を襲う“新型うつ”」を観ています。なぜ新型うつが増えているのでしょうか。心の弱さが引き起こすのでしょうか。甘えか病気かのはざまで企業側も苦慮しています。仕事には行けなくても趣味や旅行は楽しめるという、今までの定義をひっくり返す新しい心の病を「新型(現代型)うつ」と呼んでいます。ここ数年、新型うつと診断される青年が増えています。出演はジャーナリストの江川紹子さん,精神科医の斎藤環さん、法政大学教授の尾木直樹さん,社会学者の古市憲寿さん、成河さん,鶴見辰吾さん,入山法子さん,南沢奈央さん他です。事例をドラマにして番組を組み立てています。1990年代にとりいれられた新学力観の結果として、自己肯定感の低さが根本にあると尾木直樹さんは言っています。親子関係に問題があると指摘する人もいます。女性は会社の上司から「どうしてできないの」と言われたことが非常にむかつき、職場での人間関係に悩みます。精神状態が悪くなり女性はカウンセリングを受けるようになります。面談を続けているうちに女性が常に他人に責任を負わせることに心理カウンセラーは新型うつと気付きます。問題を突き詰めていくと、女性の親子関係が浮かび上がってきました。柔軟性のない親の厳しい倫理観がもたらしたものと指摘しています。親の厳しい倫理観が絶対的なものとして子供に与えられ、子供は親がどのように自分を観ているかが常に気にしながら成長していきます。事例をドラマ化した中で女性の臨床心理士が飲み会を開いています。飲み会に参加した男性は「俺が治らないのはあいつ(妻)のせいだよ」と発言しています。「いい子症候群」と尾木直樹さんが名付けた人々に多い新型うつ。「子どもの頃は手のかからないいい子でした」という背後に子どもはどれだけ「いい子」になろうとしたことか、と斎藤環さん。治療には「人薬」が良いといい、時には仕事も治療になりますと斎藤さん。新型うつ病の回復につながる取り組みが企業で行われています。ある青年は自分のペースで行える仕事が与えられました。男性は「昔取った杵柄なのでそれが役立ってうれしい」とコメントしています。スタジオ参加者の男性は「仕事がつらい」と言えないといい、「強くなければいけない」と自分に言い聞かせていると発言しています。その人は新型うつになるのが怖いとも話しました。
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