ゼロの使い魔 どうしてこうなる?
この作品は、平凡な高校生・平賀才人がある日突然“使い魔”として召喚されてしまい、
ご主人様・ルイズと共に異世界ハルケギニアで同居生活を送ることになるという異世界ラブコメディ。
滅亡の危機に陥ったハルケギニア、そして才人とルイズの恋の結末が描かれ、
「すべての謎が解かれてのハッピーエンドに大満足」「縁を繋いで助けて助けられて、それで奇跡が起きる。
平凡な高校生・平賀才人はある日突然、異世界ハルケギニアに召喚されてしまう。
才人を召喚したのは、トリステイン魔法学院の生徒でありながら
魔法の才能がまるで無い「ゼロのルイズ」こと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだった。
人を召喚するという前代未聞の所業を笑われたルイズは、才人を犬扱いと険悪な関係から物語ははじまる。
才人の元の世界へ帰りたいという希望と、時がたつにつれて縮まっていくルイズと才人の距離、
両立しないそれらの葛藤と、エルフとの対立を中心とした始祖ブリミルの因縁の2つを軸に話は展開される。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
本作の主人公兼ヒロイン。桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ、ヴァリエール家の三女で16歳。
比較的小柄な体格のため、スタイルの良い同性に対してコンプレックスがあるが、腕っ節は強い。
身長が153サントでスリーサイズがB76/W53/H75。
華奢という点では素晴らしい体格であるが、ハルケギニアではそのような価値観はないらしく、
「16歳であれはない」との酷評もあり、本人もかなり気にしている。
しかし、体格のコンプレックスとは裏腹に、顔の造形に関しては自分自身を「天下に冠する美少女」と思うほど自信を持っている。
トリステイン屈指の名門貴族であるヴァリエール公爵家(始祖は王の庶子)に生まれ、トリステイン魔法学院に進学する。
学院の進級時、使い魔召喚の儀式で才人を召喚してしまい、彼を使い魔とする羽目になった。
「ゼロのルイズ」の蔑称は、幼少時から魔法の発動に成功したことがなく、魔法の才能が皆無であるとされたことから付けられた。
しかし実際は、彼女が魔法を使うことができなかったのは、彼女が四系統のメイジとは異なる系統の使い手だったことによるものであり、様々な騒動を経て「水のルビー」と「始祖の祈祷書」を手にしたことから、「虚無」の魔法に目覚める。
彼女の虚無は、ロマリア教皇ヴィットーリオによると“攻撃”を司るもので、第20巻時点で使える魔法は「爆発(エクスプロージョン)」「解除(ディスペル)」「幻影(イリュージョン)」「瞬間移動(テレポート)」
(アニメ版では「幻影」と「瞬間移動」を習得せず、Fにて「世界扉(ワールド・ドア)」を習得している)。
強力な破壊力と威力を持つ一方、初歩の魔法でさえすぐに精神力が尽きるほど消耗が激しく、
威力もルイズ自身の感情に大きく左右される。
虚無に目覚めた後は、簡単なコモンマジックは使えるようになっている。
ただ、魔法で失敗しているから劣等生というわけではなく、人一倍頭の回転が速いため、
実践魔法を除いた座学ではほぼ学年トップの成績を収めている。
気位とプライドが非常に高い上、短気で気難しく癇癪持ちという厄介極まりない性格だが、泣き虫という子供っぽい一面も見せる。
出来の良い姉達の存在や、魔法が使えないなどの理由から両親から見放されていると思い込み、強いコンプレックスを抱いていた。
そのため、他人に認められたいと思うあまり物語開始当初は無茶をする行動により
家族の反対を押し切りアルビオン討伐の遠征軍に参加するなど)。
しかし、才人と共に多くの試練を乗り越えていくうちに、貴族としてのプライドよりも仲間を救うことが行動原理と変わる中、
(アンリエッタに貴族の身分を返上しガリア王国へタバサを救出に向かった。
また、トリステイン帰国後、タバサを救出した功績によって、アンリエッタの義理の姉妹となり第2の王位継承権を得ている)。
こうした一方で、単純かつおだてるとすぐ乗せられる性格なため、しばしばシエスタなどにこれを利用され、いいように扱われている
(シエスタ曰く「単純で我がまま、弱いからすぐに自信と自嘲を行ったりきたりする」
しかし、だからこそほんとの聖女になれるとも言われた)。
物語の最終版では才人の命を救うため、教皇の聖地奪還=地球侵略を成すことで虚無の力を消そうとするが、直前に大災厄の真実を知り、
才人が来たところで虚無を消すもう一つの条件「ガンダールヴが主人を殺す」を満たす事で虚無を消滅させ、自身は命を落としてしまう。
しかし、デルフリンガーの力によって生き返り、エクスプロージョンで聖地の精霊石を破壊し、ハルケギニアを救った聖女となった。
その後、姉2人の協力を得て父を説き伏せて才人と結婚し、地球へ帰還する才人を強引に追いかけていった。
と言う所で物語が完結を迎える。
虚無の力を失ったのちは、母カリーヌと同じ風系統の魔法に目覚めるが、目覚めたばかりであるのにかかわらず
「烈風」カリン譲りの魔法は強力で、水精霊騎士隊の面々をして虚無を使っていた頃より恐ろしいのではないかと思われるほど。
最初は才人のこともただの使い魔としか見ていなかったが、共に戦い続けて行く中で少しずつ惹かれていき、
1人の異性として強く意識するようになっていく。
しかし人一倍に独占欲と嫉妬心が強いため、才人が自分を馬鹿にしたり、他の女性と仲良くしたりするとキツイ罰を与えることから、
才人本人には「こんな女と結婚したら大変だ」と思われている。
才人が母親からのEメールを読み涙しているのを見て「才人のために何かしてあげたことがあっただろうか」という思いに駆られ、
「アクイレイアの聖女」になることの対価に、教皇ヴィットーリオに世界扉を開かせて才人を地球に帰すことを決意、
自らは才人の記憶をティファニアに頼み彼女の「忘却」で一旦は消してしまう、しかし結局才人は帰郷を思いとどまり、
記憶も才人とキスした時に戻った(正確には才人の中のルイズとの記憶が転写された)。
屋敷の地下室での才人とアンリエッタの密会を偶然目撃し傷つき、自分が消えればみんな幸せになれると思い家出する。
後半で自らの運命に向き合う事を決意し才人と合流し、元素の兄弟の次男を雑魚扱いするほどになった。
ようやく自分の本当の気持ちに素直になる事を決め才人と将来を誓い合い、エレオノールにさえも真っ向から自分の気持ちをぶつけた
(アニメ版『F』では家出先は学園になっており、タバサとキュルケに諭されてすぐに戻ってきた。
その後、妾宅室に通じる扉を「悪霊が出るから」という理由で板で塞いでいる)。
好きな食べ物はクックベリーパイ。趣味は編み物だが、かなり下手。特技は乗馬。嫌いなものは蛙。
アンリエッタの幼少時の遊び相手で、彼女が女王となった今でも友人として想われている。
しかし、ルイズはアンリエッタがいつも自分の人形を取り上げてはすぐに飽きるのを根に持っていたことが明かされている。
才人に「姫様は飽き性だからすぐに捨てられる」と言い、それを聞いて激怒したアンリエッタと取っ組み合いの喧嘩になった。
キュルケとは顔を合わせれば憎まれ口を叩きあうが、陰湿な要素は無く、悪友とも言える関係である。
作者のあとがきによれば、『ダルタニャン物語』にも登場する実在の人物、ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエールを
モデルにしており、片足が不自由という身体的ハンディキャップを負いながらも誇りを持って己の生き方を貫く姿勢を見習っている。
平賀才人(ひらが さいと)
本作のもう1人の主人公。ルイズの「使い魔」。物語開始時は17歳。
平凡な高校生だったが、ルイズの召喚魔法により「使い魔」として東京から異世界ハルケギニアへ召喚された。身長は172cm。
現代日本の価値観で物を考え、それを隠さずハルケギニア世界の理不尽に怒り、抵抗するため、
周囲の人間からは破天荒な人物だと思われている。
感情の起伏が極端であるのに加えて思い込みが激しく、喜怒哀楽が激しい。
突然異世界に召喚されたことに対しても、あまり深く悩まず適応している。
実際は、如何なる困難や障害にも挫けない不屈の闘志を胸に秘めた熱血漢である。
彼のフルネームはハルケギニア人には発音しにくいらしく、「ヒリガル・サイトーン」等間違えられて伝わる事が多い。
これは「武器であればどんな物でも自由自在に扱える」伝説の使い魔「神の左手・ガンダールヴ」の印。
更にティファニアの使い魔にも選ばれ、「魂と引き換えに虚無の担い手の魔力を高める」
「神の心臓・リーヴスラシル」のルーンが胸に浮かび上がった。
ガンダールヴのルーンは、ルイズの身代わりとなって、アルビオン共和国の7万の兵と戦い瀕死の重傷を負ったことから、一旦失われてしまったが[1]、その後ルイズが才人を再び召喚し契約し直したことによって、ガンダールヴのルーンを取り戻す。
当初はガンダールヴの能力のみが頼りであったが、幾度もの戦いやアニエスの特訓を経たことで、
ガンダールヴの力を使わずに魔法人形のスキルニルを複数倒したり、敵として対峙した
タバサの魔法を生身で回避したりするほどに成長している。
幾度も手柄を挙げたことをアンリエッタに讃えられ、シュヴァリエの称号を得て貴族となり、
同時に新設の近衛隊「水精霊騎士隊」の副隊長となった。
貴族籍を得たことで、トリステインでの公文書には「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ」というフルネームで記される。
ガリアに囚われたタバサ救出のために、貴族位を持つ自分が隣国に踏み入ることは国同士の軋轢を生みかねないとして、
騎士の身分と近衛騎士隊副隊長の職位をアンリエッタに一旦返上したが、その後貴族に復帰し職位も保持している。
召喚されてから長らくハルケギニアの文字を読めないままであったが、タバサ救出後に彼女から教わり読めるようになる。
教皇ヴィットーリオとその使い魔ジュリオに、元の世界に帰るかこの世界に留まるかの選択を迫られるが、
苦悩の末にハルケギニアに残ることを選択し、ガンダールヴの“槍”であるタイガー戦車を駆使して、
ガリア王とミョズニトニルンが操るヨルムンガントを撃退した。
「アルビオンの英雄」「虎街道の英雄」の称号を持つ。後にアンリエッタより下賜された「ド・オルニエール」の領地により
「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール」というフルネームで記される。
これらの厚遇と活躍により、平民の間では英雄視され、劇が作られるほどになるも、メイジを中心とした貴族から嫉まれ、
その依頼を受けた元素の兄弟から命を狙われることとなる。
召喚された当初は、我侭なルイズを嫌っていたが、共に過ごす中で次第に彼女の優しさや苦悩を知り、
使い魔として彼女を守ることを決意する。
ルイズと自分の関係については、彼女やデルフに「(ルイズは)俺に惚れているんだろう」と半ば冗談で発言した事もあるが、
ルイズが自身の気持ちを素直に表さないこともあって本心は分からないでいた[2]。
自分の「言葉」「想い」に非常に誠実で、「ルイズに『好き』と言った、その言葉や想いが嘘になるのはたまらない」という理由から、
ルイズから理不尽なお仕置きを受けたり、表面上袖にされたりしても、また他のヒロインに迫られても、ルイズ以外には決して「好き」と言わず、あくまでルイズに好意を持ち続ける一途さを貫いていた。
しかし、意識の深層ではアンリエッタにも惹かれていたようで、その後遂に浮気してしまう。
浮気現場を目撃したルイズに家出されてしまうも、その後和解し、その際に将来を誓いあう。
しかし、その後アリィーたちによってサハラへ連れて行かれてしまう。
そこで危うく心身喪失薬を飲まされそうになるが、ルクシャナの手助けによって脱出。
ティファニアの強いサイトへの想いから「再召喚」され、使い魔の契約を交わし、「神の心臓・リーヴスラシル」の力も手に入れた。
奇しくもガンダールヴとリーヴスラシルを兼任するという、6000年前のサーシャと同じ境遇となる。
リーヴスラシルの力で生命力を吸い上げられ、デルフリンガーの力なしでは動く事さえままならない状態で
6000年前の大災厄の真実を知り、教皇の地球侵略を止めるために浮かび上がる聖地に単身乗り込む。
聖堂騎士団、及びジュリオを退けてルイズの元にたどり着くが、彼と同様に真実を知ったルイズ自らがデルフリンガーに
刺される事で虚無が消滅し、ガンダールヴとリーヴスラシルの力を失う事で命を取り留める。
その後、デルフリンガーの命と引き換えに生き返ったルイズと共に大隆起の原因である聖地の精霊石を破壊し、
ハルケギニアを救った英雄となった。
トリステインに帰還後、ルイズに正式にプロポーズし、子爵の位を与えられた事でヴァリエール公爵を説き伏せ結婚する。
その直後に教皇から始祖の円鏡を贈られ、1人だけなら地球に帰れる事になる。
地球に帰るか留まるか苦悩する才人だったが、ルイズに説得されて一人で帰還することを決意する。
しかし、デルフリンガーの力によって地球へ渡れることとなったルイズと共に、
ついには二人で地球に帰還したところで物語は幕を閉じる。
アニメ版『F』ではエンシェントドラゴンとの最後の戦いの前に、リーヴスラシルの能力酷使による才人の死を恐れたルイズにより、
騙される形で「世界扉」を通り日本に返されてしまう。
しかしルイズを放っておけず、ちょうど地球で発生していた皆既日食に向けて盗んだ戦闘機で飛び込みハルケギニアへ帰還。
エンシェントドラゴン討伐後、リーヴスラシルの力を使い切るもガンダールヴとしての力で生存し、ルイズにプロポーズして結婚した。
その後、ルイズと共に「世界扉」で再度日本へ帰り、一通り東京を見せた後実家のチャイムを押すところで物語は終わっている。
メインキャストやアニメ制作会社が同じ『灼眼のシャナII(Second)』にて、パレードにシエスタとともに少し登場している。
デルフリンガー
才人の相棒である、意思を持つ魔剣「インテリジェンスソード」。
最初の姿は片刃の長剣で、鎺(刃の根本)の金具をカチカチ動かして喋ることが出来る。
柄まで含めると150センチ余りあり、腰に下げるには長すぎるため、才人は背中に携えている。
実は単に、今は剣に憑依している、というだけの霊的な存在であり、剣自体が本体ではない。
6千年も生きており、かつての「ガンダールヴ」が使っていた伝説の剣であるという。
トリスタニアの武器屋で才人が「ガンダールヴ」であることを知ると、自らを売り込みその所有物となる。
インテリジェンス系の武器自体は価値が出るほど珍しいものではなく、しかも見た目が錆び付いたボロボロの剣であったことや、
店の主人がデルフリンガーの口の悪さに閉口していたことから、破格の安値で購入できた。
才人のことを「相棒」と呼び、才人にとっては共に戦う戦友のような存在であった。
虚無の使い魔用の武器であるが、本来虚無や始祖ブリミルと対立する存在である先住魔法で命を吹き込まれている。
始祖ブリミルや虚無に関して詳しく知っているようだが、
本人によると、長い年月を経ているため、基本的にはほとんどのことを忘れている。
しかし、ふとした拍子に思い出す場合もあり、何度か才人達のピンチを救っている。
一応伝説の剣らしく「外見を錆びた剣に変えたり戻したり出来る」、
「攻撃魔法を吸収し、また吸収した分だけガンダールヴの体を操る」、
「触れた剣士の力量や武器の情報を読み取る」などの特殊能力を持つ。
虚無の使い魔用の武器であるが、本来虚無や始祖ブリミルと対立する存在である先住魔法で命を吹き込まれている。
始祖ブリミルや虚無に関して詳しく知っているようだが、本人によると、長い年月を経ているため、
基本的にはほとんどのことを忘れている。しかし、ふとした拍子に思い出す場合もあり、何度か才人達のピンチを救っている。
一応伝説の剣らしく「外見を錆びた剣に変えたり戻したり出来る」、
「攻撃魔法を吸収し、また吸収した分だけガンダールヴの体を操る」、
「触れた剣士の力量や武器の情報を読み取る」などの特殊能力を持つ。
剽軽な性格をしており、しばしば「おでれーた!」と連呼している。寂しがり屋な一面もあり、鞘に入れられていると喋ることはできない
(アニメ版では鞘に入った状態でも勝手に鍔元を出して喋れる)ため、鞘に入れられたままで相手をしてやらないとすぐに拗ねる。
才人がルイズと2度目の「使い魔契約」を行った際には、ルーンが胸に付かないか恐れていた描写があり、
四人目の虚無の使い魔「リーヴスラシル」の出現を恐れているようである。
またロマリア開国の祖であるフォルサテが嫌いで、その上始祖ブリミルと面識も無いのに「ブリミルの教え」を
鼻高々に説くロマリア皇国が気に入らないらしい。
ドゥドゥーの「ブレイド」の魔法力を吸い込むが、許容量を越えてしまったため刀身が破裂して消滅。
才人に「お前がいないと何もできない」と言われ、デルフリンガーの消滅を知ったルイズ、シエスタも悲しんだ。
エルフたちに攫われ、サハラに連れて行かれた才人とティファニアの前で無銘の日本刀に宿って復活する。
帰還に時間がかかったのは、前の長剣が砕ける寸前に、現在の日本刀に乗り移る事自体は出来たものの、
刃物としての構造が違いすぎて意思を顕在化するのに苦労した為であった。
その際、長い時間に渡って思索の機会を得た彼は、自分がエルフによって作られたことや、ブリミルを貫いた事も思い出した。
また、描写からしゃべるだけではなく念話(テレパシー)も出来る模様。その後、しばらくの休眠を得て全ての記憶を取り戻す。
そしてルイズを貫いた後、自身にかけられていた虚無魔法真の「生命」によってルイズを蘇生。
全ての力を使い果たし最高の相棒であったサイトに出会えたことに感謝しながら完全に砕け散った。
その破片はその後、鍔だけを形見として残し、ラグドリアン湖に葬られた。
しかし、最後の最後で始祖の円鏡で開いたゲートをサイトとルイズの二人分通れるように力を貸した。
アニメ版『F』ではエンシェントドラゴンの炎を吸収した際に砕け散るも、才人のガンダールヴのルーンに宿り眠りについていた。
才人がハルケギニアに戻るために使った戦闘機に一時的に宿る形で復活し、エンシェントドラゴン討伐後はまたルーンの中に戻った。
トリステイン魔法学院の人々:生徒(主要登場人物)
タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン)
本作のヒロインの1人。二つ名は「雪風」。ルイズの級友で青い髪と瞳を持つ少女。隣国ガリア王国からの留学生。
身長は142サントとルイズ以上にかなり小柄で、スリーサイズもB68/W49/H67と細身。大抵の人の目には本当の年齢より数歳幼く映る。
非常に無口で、彼女が留学生であるという事実はよく知られていない。
入学以来無愛想を通し、早々決闘を仕掛けられながら強力無比な実力を見せたこともあって、他の誰からも距離を置かれていた。
物語開始時の学院内での親友はキュルケただ1人だけで、彼女が困り事を持ち込む時には、力を貸したり冷静に突っ込んだりする[3]。
風系統のトライアングルメイジ(以後はスクウェアクラスに成長)で、学園内ではエリート。
12歳の時からラインスペルであるジャベリンを使えており、魔法に関しては素晴らしい才能を持つ。
「風」に「水」を足し合わせた氷雪系の魔法を得意とする。15歳でシュヴァリエとして爵位も得ている。
ジョゼフの魔の手から助けてくれたサイトに好意を抱くようになる。小柄で体重が軽い分、体術だけならワルドより速い。
デルフリンガーによると、真正面から戦うことを避け、相手の隙に乗じて一瞬で勝負を決める暗殺者タイプであり、
手数とスピードは並みではないが技の威力は低いとのこと。
使い魔は風韻竜の「シルフィード」。得意魔法は「ウィンディアイシクル」、「ジャベリン」。
体格に反してかなりの大食いで、出された料理は大抵全て平らげてしまう。
独特の苦味を持ち、ほとんどの人が苦手とするはしばみ草のサラダを好んで食べる。趣味は読書で、放っておくと一日中読み続けるほど。人付き合いを好まず、親しい人でなければ話しかけられても大抵は無視する上、読書の邪魔をする者には魔法の行使をも辞さない。
特技はサイコロ博打。
本名はシャルロット・エレーヌ・オルレアン。ガリア王国の王族で、父は王弟オルレアン公シャルル。国王ジョゼフは伯父にあたる。
父を国王であるジョゼフに殺された上、母親もエルフの毒で心を狂わされ、オルレアン家の屋敷に軟禁された。
「タバサ」の由来は母が発狂する前、シャルロットに送った人形の名前から。
心を狂わされた母は、人形を「シャルロット」と思い込み、実の娘を国王からの刺客として恐れ、近づこうとしなくなってしまったため、シャルロットは「タバサ」と名乗るようになった。
本来は快活で明るい性格だったが、父の暗殺と母の発狂の後は、ジョゼフへの復讐を誓い、心を閉ざしつづけていた。
その後はジョゼフの娘である王女イザベラの北花壇騎士団配下の騎士となり、トリステイン魔法学院へ厄介払い同然に留学させられる。
しかし何か事が起こる度に呼び戻されて、イザベラやジョゼフから任務中の死を目的とした危険な任務に従事させられている。
ジョゼフへの強い復讐心を心の内に秘めつつも、それらの命令に従い任務をこなし続けてきた。
後にジョゼフとその使い魔のミョズニトニルンの命令により、母親の治療を餌に友情を培ってきた
才人たちを裏切ってルイズの誘拐に協力させられることになる。
だが才人との戦いの最中に、彼に大切な気持ちを気付かされたことから、命令に背きルイズ達に味方した。
ジョゼフからシュヴァリエの身分の剥奪と出頭の通告を受け、単身オルレアン家の屋敷に赴き、
エルフのビダーシャルと会敵するも、彼の操る先住魔法に敗北し捕われの身となる。
ジョゼフの元に一旦運ばれた後、エルフとガリアの国境地帯にあるアーハンブラ城に幽閉され、
母親と同じ薬によって心を消されそうになったが、才人達によって救出された。
以降は、それまでよりは喋るようになり、才人に字の読み書きを自分から教えるなどやや積極的な面が出ている。
幼い頃に親しんだ「イーヴァルディの勇者」の物語の影響で、密かに「勇者に助けられる囚われのお姫様」に
なってみたいという夢を抱いており、自分を助けてくれた才人を勇者として崇拝し、好意を抱くようになった。
ロマリア教皇の使い魔ジュリオが操る才人の姿の魔法人形スキルニルにそそのかされ、ガリア女王となることを承諾する。
仇敵ジョゼフ王と会敵するも復讐しなかった。
この時の才人の言動から彼への恋心をロマリアに利用されていたことに気づき、激しい怒りを抱くも、
あえて彼らの思惑に乗り王位を継承する。
逃亡していた従姉イザベラを捕らえた後に彼女と和解。
北花壇騎士団長である彼女の力を借りてロマリアとの暗闘に備えようとしたが、
後半でロマリアの策略により、双子の妹ジョゼットと入れ替えられた。
後に救出されたが、ハルケギニアの危機の為、女王の座は名前と共にジョゼットに一時譲り、才人達の手伝いをすることを決める。
その際、才人のメイドとなり自分の気持ちを素直に表すようになった。
聖地の件が落着した後はジョゼットがジュリオと一緒になる為に王位を放棄してしまった為、再びガリア女王となる。
サイトとルイズの結婚には「あの人が幸せならそれでいい」ときっぱり身を引いた。
アニメ4期Fでは、自分の意思で即位を保留し[4]、ド・オルニエールのサイトの屋敷に押しかけてきて、
当たり前のように才人のベッドに入り寝る。
妾宅室の件で、サイトとルイズの関係に溝ができてしまい、ルイズの前で堂々とサイトを幸せにすると宣言する。
しかし、なかなかきっかけが掴めず、一線を越えられないでいる。
保留期間も過ぎてしまい、サイトとティファニア救出後、ガリアで戴冠式を行い、女王に即位する。
サイトに対する想いは未だに健在。
外伝『タバサの冒険』では主人公として活躍する。
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
二つ名は「微熱」。ルイズの級友で隣国ゲルマニアからの留学生。
実家のツェルプストー家は、ルイズの実家であるヴァリエール家と国境を挟んだ隣にあり、トリステイン・ゲルマニア両国の戦争ではしばしば杖を交えた間柄である上、ヴァリエール家の恋人を先祖代々奪ってきたという因縁がある。
「火」の系統の魔法を得意とする優秀なトライアングルメイジだが、本国ゲルマニアのヴィンドボナ魔法学校でトラブルを起こし中退、
実家からある老公爵と無理矢理結婚させられるのを嫌って、トリステインに留学してきた。
使い魔はサラマンダーの「フレイム」得意魔法は「ファイアーボール」。
仇敵ヴァリエール家のルイズとは、宿舎の部屋が隣同士であることから喧嘩が絶えないが、心底嫌っているわけではない。
燃えるような赤い髪と瞳、褐色の肌を持つ18歳の女性。
身長は171サント、スリーサイズはB94/W63/H95と極めてグラマラスな体型。
趣味はジグソーパズルで特技はハープ。嫌いなものは雨とルイズ。
その美貌とプロポーションにより1ダース近い恋人を魅了しているが、熱し易く冷め易い性格のため長続きはしない。
始まりから才人にも熱烈なアプローチを仕掛けていたが、次第に才人とルイズの互いの気持ちを知り、興味本位でからかいつつも見守るようなスタンスに変わっていった。そして魔法学院が襲撃された際、命の危機を救われた事がきっかけでコルベールに思いを寄せるようになり、コルベールとともに再登場して彼のことをファーストネームの「ジャン」と呼び、熱心にアプローチをかけるほどであった[5]。
タバサとは入学以来の親友であり、彼女の思考をその無表情な顔から読み取ることができる。お互いに詮索し合わない故によく一緒にいるが、タバサの境遇を知ってからは、以前以上に深い気持ちを抱いている。
また累代の敵であるルイズに対しても、才人との仲が疎遠になった時にはそれとなくフォローし、
一緒に協力して試練に当たることも多い。
「もしかしたら、すっごい我侭なのかも」とは本人の自己評価だが、実際には他人への思いやりにあふれる情の深い女性である。
アニメ版では、深夜に自室を訪れた恋人の1人をバスタオル1枚だけの姿で出迎えたり、別の深夜にはフレイムを使って自室へ「招待」した才人を下着姿で出迎えてベッドへ誘うなど、キャラクターデザイナーの藤井昌宏の絵柄と相俟って、かなり際どい描写がなされている。
ティファニア・ウエストウッド
本作のヒロインの1人。アルビオン王国サウスゴータ地方、ウエストウッド村に住むハーフエルフ。愛称は「テファ」。
父親は王弟で財務監督官だったモード大公、母親はその愛妾のエルフ。
テューダー王家の血を引いており、アルビオン皇太子ウェールズは従兄、現トリステイン女王アンリエッタは従姉に当たる。
虚無の担い手の1人であり、現在「風のルビー」を所有している。
使える虚無は忘却系で、「忘却」のみだったが最終版では「分解(ディスインテグレート)」を習得した。
使い魔は長らく召喚していなかったが、終盤にて才人と契約する。
モード大公は国王に隠してティファニアの母を愛妾としていたが、国王に知られ、
母子の追放の命令も拒否したため、投獄されて殺された。
ティファニアは母親とともに、モード大公の直臣であるサウスゴータの太守に
匿われたが、隠れ家を探し出した王家の軍により母親を殺された。
ティファニアは物陰に隠れていたところを発見されたが、目覚めた虚無の力によって兵士達の記憶を消して難を逃れた。
その後はサウスゴータ太守の娘だったマチルダ(フーケ)の助けを借り、ウエストウッド村に孤児達と一緒に隠れ住む。
フーケからは妹(あるいは娘)のように大事に思われている。
ティファニア自身もフーケのことを「マチルダ姉さん」と呼んで慕っている。
アルビオン戦役で瀕死の重傷を負った才人を助け、才人を追ってきたルイズたちとも知り合う。
エルフの血を引くため村の外に出ることがなく、「外の世界を見てみたい」という望みを持っていた。
トリステインに帰還する才人から同行を誘われたが、村の子供たちを置いていくわけにはいかないとして一度は断る。
その後アンリエッタの指示により再度迎えに来た才人たちの誘いとフーケの勧めを受け、村を出ることを承諾した。
トリステイン魔法学院に1年生として転入。転入に際し、偽の姓として「ウエストウッド」を名乗った。
学院が夏休みの間はトリスタニアの孤児院で子供達と過ごしている。
虚無の魔法「忘却」の呪文は、財務監督官だった父親が管理していた財宝の中に
秘宝の「始祖のオルゴール」と指輪「風のルビー」があり、幼いティファニアは偶然指輪をはめてオルゴールの調べを聞いて覚えた。
特技はハープ演奏。ハープの伴奏にのせてティファニアが歌う歌は、呪文とともにオルゴールから流れた調べであり、
始祖ブリミルの虚無の使い魔にまつわるものである。
輝くような金髪に尖った耳を持ち、ルイズが気圧されるほどの神々しい美貌をもつ。
「とんでもない美少女」とは、そのルイズの弁。
プライドの高いルイズに「ティファニアの隣に立てるような男は、伝説の彼方にしか存在しないのではないか」とまでも思わせている。
身体は細いが相当な巨乳で[6]、脱いだらすごいシエスタの倍くらいある。
才人と出会うまでは村の子供以外と接する機会がほとんどなく、初めての同年代の友人である才人は特別な存在である模様で、
中間でロマリア教皇ヴィットーリオから協力を要請された時も、「才人がそうするなら」と述べている[7]。
また、長年村にいたためかなりの世間知らずである。
「胸が標準より大きすぎる」ことについても気付いていなかったが、他の女性と交流するようになってからは密かな悩みになっている。
その後ド・オルニエールにて使い魔を召還する予定であったが、その途中アリィーたちによってサイト共々サハラに誘拐されてしまう。
そこで才人に「サイト大好き」と言った後、自分の想いを自覚する。
ルイズの結婚式でも胸に関するハプニングが発生し、ルイズが風魔法に目覚めるきっかけを作った。
アニメ版第2期では最終回のみにカメオ出演したが、エンディングクレジットに「妖精」とだけクレジットされてしまった。
アニメ版第3期から本格的に登場したが、原作ではルイズ、才人のことを「ルイズ」「才人」と呼ぶのに対し、
「ルイズさん」、「才人さん」とさん付けで呼んでいる(ゲーム第3作でも同様)。
ギーシュ・ド・グラモン
ルイズと同学年の男子生徒で、土系統のドットメイジ。二つ名は「青銅」。
二つ名の由来は、土系統の魔法「錬金」で青銅のゴーレム「ワルキューレ(戦乙女)」を錬成して戦うことから。17歳、身長175サント。使い魔はジャイアントモールの「ヴェルダンデ」。得意魔法は「ワルキューレ」。
陸軍元帥を父に持つ名門・グラモン伯爵家の四男。ナルシストで気障な性格。バラの形をした魔法の杖をよく口に咥えている。
女好きで当人はプレイボーイを気取っており、クサい台詞も平気で口にするが、
ボキャブラリーに乏しく、「顔はいいけどおつむが足りない」などと言われることもある。
目立ちたがりで、小心者な一面もある。手先が器用で彫金を特技としている。
最初からハルケギニアに来て間もない才人によって、学院の女子生徒であるモンモランシーとケティに
二股をかけていたことがばれてしまい、そのことを逆恨みして才人に決闘を挑む。
決闘ではワルキューレを使って才人に重傷を負わせるが、才人がガンダールヴの力に目覚めたことでワルキューレ全てを倒され降参した。以降、才人に一目置くようになり、次第に身分を越えた悪友となる。
そして才人の死亡が確実視された際には彼を偲んで学院の中庭に才人の銅像を建てた。
アルビオン戦役では副官の補佐のおかげで、サウスゴータ一番槍という武功を立て、白毛精霊勲章を授与される。
更に戦役後、アンリエッタが才人を隊長として新たな近衛騎士隊を作ろうとした際、元平民で後ろ盾がない才人のため、
彼に代わって水精霊騎士隊の隊長に就任する。ガリア王継戦役の功績により、シュヴァリエの称号を得た。
才人達が国家機密に関わっていることを知っているが、深入りすることは避けている。
登場当初は、父の「命を惜しむな、名を惜しめ」という言葉を律儀に受け止め、貴族としての体面を
重んじるあまり、実力を弁えない無鉄砲ぶりを見せることがしばしばあった。
しかし物語が進むにつれて、次第に才人の影響を受けるようになり、そして「みっともなくても生き残るのが本当の名誉だ」
とルイズに諭したり、水精霊騎士隊を見下すロマリアの聖騎士カルロに自分の経験を踏まえて苦言を呈するなど、
人間的に成長を遂げている面を見せている。
モンモランシーとは幼馴染であり、基本的には仲がいいが、始まり以来、
自身の浮気性から絶交を言い渡されたり、よりを戻したり、制裁を受けたりを繰り返している。
アンリエッタ女王を王女の時代から崇拝しており、彼女に声をかけられて感激のあまり気絶することがしばしばある。
サイトとルイズの結婚式に乗じてモンモランシーにプロポーズしようとするも他の女性に目が行って結局成立しなかった。
ゲーム版では水精霊騎士隊々員だけでなく男子生徒の中で唯一登場し、
話をかき乱したり、モンモランシーに制裁されたり、はたまた時々才人に助言したりと多彩な活躍を見せる。
モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ
二つ名は「香水」。金髪縦ロールで後頭部に赤い大きなリボンをしているお嬢様。トリステイン魔法学院の生徒で、ルイズの級友。
水系統の魔法を得意とする。身長166サント、スリーサイズはB80/W58/H79と細身のスラリとした長身の16歳。使い魔はカエルのロビン。
趣味は二つ名のとおり香水を作ること。彼女の香水は独特の香りがすると評判らしく、売り捌いては小遣い稼ぎをしている。
ポーションの調合にも興味があるが、普通のものは作り飽きているらしく、稀にコツコツ稼いだお金で秘薬の原料を買っては
内緒で禁制の薬を調合したりもする。
特技は水泳だが、髪が濡れるので好きではない。
実家のド・モンモランシ家はトリステイン王家と水の精霊との盟約の交渉役を何代も務めてきたが、
水の精霊を怒らせて領地の干拓に失敗したため、領地の経営が苦しいらしい[8]。
最初からギーシュと付き合っていたが彼の二股に激怒し絶交した。
しかし内心ではギーシュのことを満更でもなく思っており、ここでは禁制の惚れ薬を使って彼を振り向かせようとしたこともある。
結局はうやむやのうちに元の鞘に収まったが、以後もギーシュが他の女の子に目を向けるたびに、魔法を使って制裁している。
そのバカップルぶりと苦悶ぶりから才人に「モンモン」というあだ名を付けられたが、本人は気に入っていない様子。
そして覗き騒動で再びギーシュに愛想を尽かした様子で、「踊った男女は結ばれる」という言い伝えがある
フリッグの舞踏会のダンスパートナーの申し込み予約を拒絶している。
しかし、聖戦に行っていたギーシュを心配していたことを明かし、またよりを戻している。
トリステイン貴族の例に漏れず気位が高く、ルイズともよく衝突したが、身を挺して自分達を庇って倒れた
コルベールに満足な治療魔法を施せなかったことから、水魔法の使い手として成長しようと決意する。
対エルフ戦では骨折した才人を治療していた。才人にヤキモキするルイズに対し恋愛の先輩ぶることもある。
キュルケ・ルイズと放課後にテラスでお茶を飲む仲になっている。
マリコルヌ・ド・グランドプレ
二つ名は「風上」。ルイズ達の同級生に当たる男子生徒で、風系統のドットメイジ。
目下の者には居丈高になる典型的な貴族の坊っちゃん気質だが、基本的には小心者で小太りという容姿にコンプレックスを持っている。
自分がモテぬ事からくる嫉妬からか、公衆の面前でいちゃつくカップルやいわゆるバカップルに激しい憎悪を抱いている。
このため、最近[いつ?]では「風の妖精さん」を自称し、
放置すると際限なくイチャイチャする才人&ルイズへの突っ込み要員として活躍する。
バカップルへの怒りに燃える時のマリコルヌは小心者とは程遠く、しかも魔力も大幅に強化される。
また読唇術が得意で匠の域に達している。
アルビオン戦役では気弱な性格を直すべく軍に志願、一兵卒として艦隊戦の真っ只中に叩き込まれる。
その後はアンリエッタ女王の命により結成された水精霊騎士隊に加わり、才人やギーシュと行動を共にしている。
タバサ救出の時は、エルフを相手に戦う才人をサポートし、空中装甲騎士団戦では
流血しながらも薄笑いを浮かべて戦闘を行うなどの成長を遂げている。
それらの体験を経て自信をつけたらしく、ブリジッタという彼女ができる。
さらにフリッグの舞踏会を控え、2人の女性からダンスの申し込みを受けていたが、
騎士隊が自らの権威を失墜させる事件を起こしたため、フラれてしまった。
その後、水精霊騎士隊の一員としてガリア王継戦役に参加し、ほかの隊員らとともに白毛精霊勲章を与えられ、ブリジッタとよりを戻す。
アニメ版ではクヴァーシルという使い魔(フクロウ)を連れている。
水精霊(オンディーヌ)騎士隊
レイナール
ルイズ達の隣のクラスの男子生徒で、眼鏡が特徴的。
アルビオン戦役では輜重隊を指揮し、退却時に部隊を纏め上げたことで表彰され、実務担当として水精霊騎士隊に参加した。
生真面目な性格で、宮中に勤める叔父から騎士隊の評判が低いことを聞かされ、戦力や名声を向上させる方法を模索している。
騎士隊では主に作戦立案を担当しているが、近接戦も得意。
ギムリ
ルイズ達と同学年の男子生徒で、ギーシュとは「きみ」と呼び合っている。性格は豪快で、逞しい体つきをしている。
最初からキュルケとデートの約束をするが、デート当日の晩に
他のボーイフレンドとかち合い、更にキュルケが才人を誘惑する場面に出くわす。
その場で問い詰めるも、キュルケの使い魔フレイムの炎撃で追い払われた。後に水精霊騎士隊に参加する。
その他の生徒
ヴィリエ・ド・ロレーヌ
ルイズ達の同級生に当たる男子生徒。風系統の高名なメイジを輩出する家の出身で、自身も風系統のラインメイジ。入学直後に自分よりも風の魔法を自在に操るタバサにプライドを傷付けられ、決闘を持ちかけるも返り討ちに遭う。再三なる屈辱から強く根に持ち、キュルケに彼氏を取られた女子グループと共に下劣な復讐を企むが、これにも失敗して学院中に大恥を晒す。その後も魔法学院に在籍し続けているが尊大なところは変わらず、アルビオン戦役での武勇談を語るギーシュに茶々を入れていた。
ペリッソン
ルイズ達の1学年上に当たる男子生徒で、学年を問わず異性からの人気者。
しかし本人はキュルケに入れ込んでおり、新入生歓迎会ではキュルケをエスコートするも、直後に鼻血を吹いて卒倒した。
その後は十把一絡げでキュルケのボーイフレンドとして扱われていた。
いささか狭量な性格で、アルビオン戦役後、ルイズの見舞いに来たジュリオに対し、貴族ではないからと軽く見て挑発していた。
スティックス
ペリッソンと同学年の、精悍な顔立ちをした男子生徒。
最初でキュルケとデートの約束をするが、デート当日の晩にキュルケが才人を部屋に連れ込んだのを目撃。
直後に問い詰めるも逆に炎撃で追い払われ、その時負った火傷が額に残っている。
アルビオン戦役ではマリコルヌと同じ戦列艦に乗り合わせる。
乗艦の教導士官にアルビオン人であるボーウッドが就いていることに我慢できず、
戦闘のどさくさにまぎれて謀殺しようとを企んでいたが、結局果たされずに終わる。
ケティ・ド・ラ・ロッタ
ルイズ達の1学年下の女子で、二つ名は「燠火(おきび)」。特技はお菓子作り。序盤でギーシュに好意を寄せていたが、
モンモランシーと二股を掛けられていたことを知り絶交する。
才人がシュヴァリエに叙されると、主人のルイズや元彼のギーシュが近くにいるにもかかわらず、
堂々と才人にビスケットを差し入れしようとしていた。
更に水精霊騎士隊のために、1〜2年の女子生徒を集めて女子援護団を結成した。
ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフ
ご主人様・ルイズと共に異世界ハルケギニアで同居生活を送ることになるという異世界ラブコメディ。
滅亡の危機に陥ったハルケギニア、そして才人とルイズの恋の結末が描かれ、
「すべての謎が解かれてのハッピーエンドに大満足」「縁を繋いで助けて助けられて、それで奇跡が起きる。
平凡な高校生・平賀才人はある日突然、異世界ハルケギニアに召喚されてしまう。
才人を召喚したのは、トリステイン魔法学院の生徒でありながら
魔法の才能がまるで無い「ゼロのルイズ」こと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだった。
人を召喚するという前代未聞の所業を笑われたルイズは、才人を犬扱いと険悪な関係から物語ははじまる。
才人の元の世界へ帰りたいという希望と、時がたつにつれて縮まっていくルイズと才人の距離、
両立しないそれらの葛藤と、エルフとの対立を中心とした始祖ブリミルの因縁の2つを軸に話は展開される。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
本作の主人公兼ヒロイン。桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ、ヴァリエール家の三女で16歳。
比較的小柄な体格のため、スタイルの良い同性に対してコンプレックスがあるが、腕っ節は強い。
身長が153サントでスリーサイズがB76/W53/H75。
華奢という点では素晴らしい体格であるが、ハルケギニアではそのような価値観はないらしく、
「16歳であれはない」との酷評もあり、本人もかなり気にしている。
しかし、体格のコンプレックスとは裏腹に、顔の造形に関しては自分自身を「天下に冠する美少女」と思うほど自信を持っている。
トリステイン屈指の名門貴族であるヴァリエール公爵家(始祖は王の庶子)に生まれ、トリステイン魔法学院に進学する。
学院の進級時、使い魔召喚の儀式で才人を召喚してしまい、彼を使い魔とする羽目になった。
「ゼロのルイズ」の蔑称は、幼少時から魔法の発動に成功したことがなく、魔法の才能が皆無であるとされたことから付けられた。
しかし実際は、彼女が魔法を使うことができなかったのは、彼女が四系統のメイジとは異なる系統の使い手だったことによるものであり、様々な騒動を経て「水のルビー」と「始祖の祈祷書」を手にしたことから、「虚無」の魔法に目覚める。
彼女の虚無は、ロマリア教皇ヴィットーリオによると“攻撃”を司るもので、第20巻時点で使える魔法は「爆発(エクスプロージョン)」「解除(ディスペル)」「幻影(イリュージョン)」「瞬間移動(テレポート)」
(アニメ版では「幻影」と「瞬間移動」を習得せず、Fにて「世界扉(ワールド・ドア)」を習得している)。
強力な破壊力と威力を持つ一方、初歩の魔法でさえすぐに精神力が尽きるほど消耗が激しく、
威力もルイズ自身の感情に大きく左右される。
虚無に目覚めた後は、簡単なコモンマジックは使えるようになっている。
ただ、魔法で失敗しているから劣等生というわけではなく、人一倍頭の回転が速いため、
実践魔法を除いた座学ではほぼ学年トップの成績を収めている。
気位とプライドが非常に高い上、短気で気難しく癇癪持ちという厄介極まりない性格だが、泣き虫という子供っぽい一面も見せる。
出来の良い姉達の存在や、魔法が使えないなどの理由から両親から見放されていると思い込み、強いコンプレックスを抱いていた。
そのため、他人に認められたいと思うあまり物語開始当初は無茶をする行動により
家族の反対を押し切りアルビオン討伐の遠征軍に参加するなど)。
しかし、才人と共に多くの試練を乗り越えていくうちに、貴族としてのプライドよりも仲間を救うことが行動原理と変わる中、
(アンリエッタに貴族の身分を返上しガリア王国へタバサを救出に向かった。
また、トリステイン帰国後、タバサを救出した功績によって、アンリエッタの義理の姉妹となり第2の王位継承権を得ている)。
こうした一方で、単純かつおだてるとすぐ乗せられる性格なため、しばしばシエスタなどにこれを利用され、いいように扱われている
(シエスタ曰く「単純で我がまま、弱いからすぐに自信と自嘲を行ったりきたりする」
しかし、だからこそほんとの聖女になれるとも言われた)。
物語の最終版では才人の命を救うため、教皇の聖地奪還=地球侵略を成すことで虚無の力を消そうとするが、直前に大災厄の真実を知り、
才人が来たところで虚無を消すもう一つの条件「ガンダールヴが主人を殺す」を満たす事で虚無を消滅させ、自身は命を落としてしまう。
しかし、デルフリンガーの力によって生き返り、エクスプロージョンで聖地の精霊石を破壊し、ハルケギニアを救った聖女となった。
その後、姉2人の協力を得て父を説き伏せて才人と結婚し、地球へ帰還する才人を強引に追いかけていった。
と言う所で物語が完結を迎える。
虚無の力を失ったのちは、母カリーヌと同じ風系統の魔法に目覚めるが、目覚めたばかりであるのにかかわらず
「烈風」カリン譲りの魔法は強力で、水精霊騎士隊の面々をして虚無を使っていた頃より恐ろしいのではないかと思われるほど。
最初は才人のこともただの使い魔としか見ていなかったが、共に戦い続けて行く中で少しずつ惹かれていき、
1人の異性として強く意識するようになっていく。
しかし人一倍に独占欲と嫉妬心が強いため、才人が自分を馬鹿にしたり、他の女性と仲良くしたりするとキツイ罰を与えることから、
才人本人には「こんな女と結婚したら大変だ」と思われている。
才人が母親からのEメールを読み涙しているのを見て「才人のために何かしてあげたことがあっただろうか」という思いに駆られ、
「アクイレイアの聖女」になることの対価に、教皇ヴィットーリオに世界扉を開かせて才人を地球に帰すことを決意、
自らは才人の記憶をティファニアに頼み彼女の「忘却」で一旦は消してしまう、しかし結局才人は帰郷を思いとどまり、
記憶も才人とキスした時に戻った(正確には才人の中のルイズとの記憶が転写された)。
屋敷の地下室での才人とアンリエッタの密会を偶然目撃し傷つき、自分が消えればみんな幸せになれると思い家出する。
後半で自らの運命に向き合う事を決意し才人と合流し、元素の兄弟の次男を雑魚扱いするほどになった。
ようやく自分の本当の気持ちに素直になる事を決め才人と将来を誓い合い、エレオノールにさえも真っ向から自分の気持ちをぶつけた
(アニメ版『F』では家出先は学園になっており、タバサとキュルケに諭されてすぐに戻ってきた。
その後、妾宅室に通じる扉を「悪霊が出るから」という理由で板で塞いでいる)。
好きな食べ物はクックベリーパイ。趣味は編み物だが、かなり下手。特技は乗馬。嫌いなものは蛙。
アンリエッタの幼少時の遊び相手で、彼女が女王となった今でも友人として想われている。
しかし、ルイズはアンリエッタがいつも自分の人形を取り上げてはすぐに飽きるのを根に持っていたことが明かされている。
才人に「姫様は飽き性だからすぐに捨てられる」と言い、それを聞いて激怒したアンリエッタと取っ組み合いの喧嘩になった。
キュルケとは顔を合わせれば憎まれ口を叩きあうが、陰湿な要素は無く、悪友とも言える関係である。
作者のあとがきによれば、『ダルタニャン物語』にも登場する実在の人物、ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエールを
モデルにしており、片足が不自由という身体的ハンディキャップを負いながらも誇りを持って己の生き方を貫く姿勢を見習っている。
平賀才人(ひらが さいと)
本作のもう1人の主人公。ルイズの「使い魔」。物語開始時は17歳。
平凡な高校生だったが、ルイズの召喚魔法により「使い魔」として東京から異世界ハルケギニアへ召喚された。身長は172cm。
現代日本の価値観で物を考え、それを隠さずハルケギニア世界の理不尽に怒り、抵抗するため、
周囲の人間からは破天荒な人物だと思われている。
感情の起伏が極端であるのに加えて思い込みが激しく、喜怒哀楽が激しい。
突然異世界に召喚されたことに対しても、あまり深く悩まず適応している。
実際は、如何なる困難や障害にも挫けない不屈の闘志を胸に秘めた熱血漢である。
彼のフルネームはハルケギニア人には発音しにくいらしく、「ヒリガル・サイトーン」等間違えられて伝わる事が多い。
ルイズとの使い魔契約(コントラクト・サーヴァント)の際には、才人の左手に使い魔の証であるルーン「geboundolf」Gandalfr が浮かび上がった。
これは「武器であればどんな物でも自由自在に扱える」伝説の使い魔「神の左手・ガンダールヴ」の印。
更にティファニアの使い魔にも選ばれ、「魂と引き換えに虚無の担い手の魔力を高める」
「神の心臓・リーヴスラシル」のルーンが胸に浮かび上がった。
ガンダールヴのルーンは、ルイズの身代わりとなって、アルビオン共和国の7万の兵と戦い瀕死の重傷を負ったことから、一旦失われてしまったが[1]、その後ルイズが才人を再び召喚し契約し直したことによって、ガンダールヴのルーンを取り戻す。
当初はガンダールヴの能力のみが頼りであったが、幾度もの戦いやアニエスの特訓を経たことで、
ガンダールヴの力を使わずに魔法人形のスキルニルを複数倒したり、敵として対峙した
タバサの魔法を生身で回避したりするほどに成長している。
幾度も手柄を挙げたことをアンリエッタに讃えられ、シュヴァリエの称号を得て貴族となり、
同時に新設の近衛隊「水精霊騎士隊」の副隊長となった。
貴族籍を得たことで、トリステインでの公文書には「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ」というフルネームで記される。
ガリアに囚われたタバサ救出のために、貴族位を持つ自分が隣国に踏み入ることは国同士の軋轢を生みかねないとして、
騎士の身分と近衛騎士隊副隊長の職位をアンリエッタに一旦返上したが、その後貴族に復帰し職位も保持している。
召喚されてから長らくハルケギニアの文字を読めないままであったが、タバサ救出後に彼女から教わり読めるようになる。
教皇ヴィットーリオとその使い魔ジュリオに、元の世界に帰るかこの世界に留まるかの選択を迫られるが、
苦悩の末にハルケギニアに残ることを選択し、ガンダールヴの“槍”であるタイガー戦車を駆使して、
ガリア王とミョズニトニルンが操るヨルムンガントを撃退した。
「アルビオンの英雄」「虎街道の英雄」の称号を持つ。後にアンリエッタより下賜された「ド・オルニエール」の領地により
「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール」というフルネームで記される。
これらの厚遇と活躍により、平民の間では英雄視され、劇が作られるほどになるも、メイジを中心とした貴族から嫉まれ、
その依頼を受けた元素の兄弟から命を狙われることとなる。
召喚された当初は、我侭なルイズを嫌っていたが、共に過ごす中で次第に彼女の優しさや苦悩を知り、
使い魔として彼女を守ることを決意する。
ルイズと自分の関係については、彼女やデルフに「(ルイズは)俺に惚れているんだろう」と半ば冗談で発言した事もあるが、
ルイズが自身の気持ちを素直に表さないこともあって本心は分からないでいた[2]。
自分の「言葉」「想い」に非常に誠実で、「ルイズに『好き』と言った、その言葉や想いが嘘になるのはたまらない」という理由から、
ルイズから理不尽なお仕置きを受けたり、表面上袖にされたりしても、また他のヒロインに迫られても、ルイズ以外には決して「好き」と言わず、あくまでルイズに好意を持ち続ける一途さを貫いていた。
しかし、意識の深層ではアンリエッタにも惹かれていたようで、その後遂に浮気してしまう。
浮気現場を目撃したルイズに家出されてしまうも、その後和解し、その際に将来を誓いあう。
しかし、その後アリィーたちによってサハラへ連れて行かれてしまう。
そこで危うく心身喪失薬を飲まされそうになるが、ルクシャナの手助けによって脱出。
ティファニアの強いサイトへの想いから「再召喚」され、使い魔の契約を交わし、「神の心臓・リーヴスラシル」の力も手に入れた。
奇しくもガンダールヴとリーヴスラシルを兼任するという、6000年前のサーシャと同じ境遇となる。
リーヴスラシルの力で生命力を吸い上げられ、デルフリンガーの力なしでは動く事さえままならない状態で
6000年前の大災厄の真実を知り、教皇の地球侵略を止めるために浮かび上がる聖地に単身乗り込む。
聖堂騎士団、及びジュリオを退けてルイズの元にたどり着くが、彼と同様に真実を知ったルイズ自らがデルフリンガーに
刺される事で虚無が消滅し、ガンダールヴとリーヴスラシルの力を失う事で命を取り留める。
その後、デルフリンガーの命と引き換えに生き返ったルイズと共に大隆起の原因である聖地の精霊石を破壊し、
ハルケギニアを救った英雄となった。
トリステインに帰還後、ルイズに正式にプロポーズし、子爵の位を与えられた事でヴァリエール公爵を説き伏せ結婚する。
その直後に教皇から始祖の円鏡を贈られ、1人だけなら地球に帰れる事になる。
地球に帰るか留まるか苦悩する才人だったが、ルイズに説得されて一人で帰還することを決意する。
しかし、デルフリンガーの力によって地球へ渡れることとなったルイズと共に、
ついには二人で地球に帰還したところで物語は幕を閉じる。
アニメ版『F』ではエンシェントドラゴンとの最後の戦いの前に、リーヴスラシルの能力酷使による才人の死を恐れたルイズにより、
騙される形で「世界扉」を通り日本に返されてしまう。
しかしルイズを放っておけず、ちょうど地球で発生していた皆既日食に向けて盗んだ戦闘機で飛び込みハルケギニアへ帰還。
エンシェントドラゴン討伐後、リーヴスラシルの力を使い切るもガンダールヴとしての力で生存し、ルイズにプロポーズして結婚した。
その後、ルイズと共に「世界扉」で再度日本へ帰り、一通り東京を見せた後実家のチャイムを押すところで物語は終わっている。
メインキャストやアニメ制作会社が同じ『灼眼のシャナII(Second)』にて、パレードにシエスタとともに少し登場している。
デルフリンガー
才人の相棒である、意思を持つ魔剣「インテリジェンスソード」。
最初の姿は片刃の長剣で、鎺(刃の根本)の金具をカチカチ動かして喋ることが出来る。
柄まで含めると150センチ余りあり、腰に下げるには長すぎるため、才人は背中に携えている。
実は単に、今は剣に憑依している、というだけの霊的な存在であり、剣自体が本体ではない。
6千年も生きており、かつての「ガンダールヴ」が使っていた伝説の剣であるという。
トリスタニアの武器屋で才人が「ガンダールヴ」であることを知ると、自らを売り込みその所有物となる。
インテリジェンス系の武器自体は価値が出るほど珍しいものではなく、しかも見た目が錆び付いたボロボロの剣であったことや、
店の主人がデルフリンガーの口の悪さに閉口していたことから、破格の安値で購入できた。
才人のことを「相棒」と呼び、才人にとっては共に戦う戦友のような存在であった。
虚無の使い魔用の武器であるが、本来虚無や始祖ブリミルと対立する存在である先住魔法で命を吹き込まれている。
始祖ブリミルや虚無に関して詳しく知っているようだが、
本人によると、長い年月を経ているため、基本的にはほとんどのことを忘れている。
しかし、ふとした拍子に思い出す場合もあり、何度か才人達のピンチを救っている。
一応伝説の剣らしく「外見を錆びた剣に変えたり戻したり出来る」、
「攻撃魔法を吸収し、また吸収した分だけガンダールヴの体を操る」、
「触れた剣士の力量や武器の情報を読み取る」などの特殊能力を持つ。
虚無の使い魔用の武器であるが、本来虚無や始祖ブリミルと対立する存在である先住魔法で命を吹き込まれている。
始祖ブリミルや虚無に関して詳しく知っているようだが、本人によると、長い年月を経ているため、
基本的にはほとんどのことを忘れている。しかし、ふとした拍子に思い出す場合もあり、何度か才人達のピンチを救っている。
一応伝説の剣らしく「外見を錆びた剣に変えたり戻したり出来る」、
「攻撃魔法を吸収し、また吸収した分だけガンダールヴの体を操る」、
「触れた剣士の力量や武器の情報を読み取る」などの特殊能力を持つ。
剽軽な性格をしており、しばしば「おでれーた!」と連呼している。寂しがり屋な一面もあり、鞘に入れられていると喋ることはできない
(アニメ版では鞘に入った状態でも勝手に鍔元を出して喋れる)ため、鞘に入れられたままで相手をしてやらないとすぐに拗ねる。
才人がルイズと2度目の「使い魔契約」を行った際には、ルーンが胸に付かないか恐れていた描写があり、
四人目の虚無の使い魔「リーヴスラシル」の出現を恐れているようである。
またロマリア開国の祖であるフォルサテが嫌いで、その上始祖ブリミルと面識も無いのに「ブリミルの教え」を
鼻高々に説くロマリア皇国が気に入らないらしい。
ドゥドゥーの「ブレイド」の魔法力を吸い込むが、許容量を越えてしまったため刀身が破裂して消滅。
才人に「お前がいないと何もできない」と言われ、デルフリンガーの消滅を知ったルイズ、シエスタも悲しんだ。
エルフたちに攫われ、サハラに連れて行かれた才人とティファニアの前で無銘の日本刀に宿って復活する。
帰還に時間がかかったのは、前の長剣が砕ける寸前に、現在の日本刀に乗り移る事自体は出来たものの、
刃物としての構造が違いすぎて意思を顕在化するのに苦労した為であった。
その際、長い時間に渡って思索の機会を得た彼は、自分がエルフによって作られたことや、ブリミルを貫いた事も思い出した。
また、描写からしゃべるだけではなく念話(テレパシー)も出来る模様。その後、しばらくの休眠を得て全ての記憶を取り戻す。
そしてルイズを貫いた後、自身にかけられていた虚無魔法真の「生命」によってルイズを蘇生。
全ての力を使い果たし最高の相棒であったサイトに出会えたことに感謝しながら完全に砕け散った。
その破片はその後、鍔だけを形見として残し、ラグドリアン湖に葬られた。
しかし、最後の最後で始祖の円鏡で開いたゲートをサイトとルイズの二人分通れるように力を貸した。
アニメ版『F』ではエンシェントドラゴンの炎を吸収した際に砕け散るも、才人のガンダールヴのルーンに宿り眠りについていた。
才人がハルケギニアに戻るために使った戦闘機に一時的に宿る形で復活し、エンシェントドラゴン討伐後はまたルーンの中に戻った。
トリステイン魔法学院の人々:生徒(主要登場人物)
タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン)
本作のヒロインの1人。二つ名は「雪風」。ルイズの級友で青い髪と瞳を持つ少女。隣国ガリア王国からの留学生。
身長は142サントとルイズ以上にかなり小柄で、スリーサイズもB68/W49/H67と細身。大抵の人の目には本当の年齢より数歳幼く映る。
非常に無口で、彼女が留学生であるという事実はよく知られていない。
入学以来無愛想を通し、早々決闘を仕掛けられながら強力無比な実力を見せたこともあって、他の誰からも距離を置かれていた。
物語開始時の学院内での親友はキュルケただ1人だけで、彼女が困り事を持ち込む時には、力を貸したり冷静に突っ込んだりする[3]。
風系統のトライアングルメイジ(以後はスクウェアクラスに成長)で、学園内ではエリート。
12歳の時からラインスペルであるジャベリンを使えており、魔法に関しては素晴らしい才能を持つ。
「風」に「水」を足し合わせた氷雪系の魔法を得意とする。15歳でシュヴァリエとして爵位も得ている。
ジョゼフの魔の手から助けてくれたサイトに好意を抱くようになる。小柄で体重が軽い分、体術だけならワルドより速い。
デルフリンガーによると、真正面から戦うことを避け、相手の隙に乗じて一瞬で勝負を決める暗殺者タイプであり、
手数とスピードは並みではないが技の威力は低いとのこと。
使い魔は風韻竜の「シルフィード」。得意魔法は「ウィンディアイシクル」、「ジャベリン」。
体格に反してかなりの大食いで、出された料理は大抵全て平らげてしまう。
独特の苦味を持ち、ほとんどの人が苦手とするはしばみ草のサラダを好んで食べる。趣味は読書で、放っておくと一日中読み続けるほど。人付き合いを好まず、親しい人でなければ話しかけられても大抵は無視する上、読書の邪魔をする者には魔法の行使をも辞さない。
特技はサイコロ博打。
本名はシャルロット・エレーヌ・オルレアン。ガリア王国の王族で、父は王弟オルレアン公シャルル。国王ジョゼフは伯父にあたる。
父を国王であるジョゼフに殺された上、母親もエルフの毒で心を狂わされ、オルレアン家の屋敷に軟禁された。
「タバサ」の由来は母が発狂する前、シャルロットに送った人形の名前から。
心を狂わされた母は、人形を「シャルロット」と思い込み、実の娘を国王からの刺客として恐れ、近づこうとしなくなってしまったため、シャルロットは「タバサ」と名乗るようになった。
本来は快活で明るい性格だったが、父の暗殺と母の発狂の後は、ジョゼフへの復讐を誓い、心を閉ざしつづけていた。
その後はジョゼフの娘である王女イザベラの北花壇騎士団配下の騎士となり、トリステイン魔法学院へ厄介払い同然に留学させられる。
しかし何か事が起こる度に呼び戻されて、イザベラやジョゼフから任務中の死を目的とした危険な任務に従事させられている。
ジョゼフへの強い復讐心を心の内に秘めつつも、それらの命令に従い任務をこなし続けてきた。
後にジョゼフとその使い魔のミョズニトニルンの命令により、母親の治療を餌に友情を培ってきた
才人たちを裏切ってルイズの誘拐に協力させられることになる。
だが才人との戦いの最中に、彼に大切な気持ちを気付かされたことから、命令に背きルイズ達に味方した。
ジョゼフからシュヴァリエの身分の剥奪と出頭の通告を受け、単身オルレアン家の屋敷に赴き、
エルフのビダーシャルと会敵するも、彼の操る先住魔法に敗北し捕われの身となる。
ジョゼフの元に一旦運ばれた後、エルフとガリアの国境地帯にあるアーハンブラ城に幽閉され、
母親と同じ薬によって心を消されそうになったが、才人達によって救出された。
以降は、それまでよりは喋るようになり、才人に字の読み書きを自分から教えるなどやや積極的な面が出ている。
幼い頃に親しんだ「イーヴァルディの勇者」の物語の影響で、密かに「勇者に助けられる囚われのお姫様」に
なってみたいという夢を抱いており、自分を助けてくれた才人を勇者として崇拝し、好意を抱くようになった。
ロマリア教皇の使い魔ジュリオが操る才人の姿の魔法人形スキルニルにそそのかされ、ガリア女王となることを承諾する。
仇敵ジョゼフ王と会敵するも復讐しなかった。
この時の才人の言動から彼への恋心をロマリアに利用されていたことに気づき、激しい怒りを抱くも、
あえて彼らの思惑に乗り王位を継承する。
逃亡していた従姉イザベラを捕らえた後に彼女と和解。
北花壇騎士団長である彼女の力を借りてロマリアとの暗闘に備えようとしたが、
後半でロマリアの策略により、双子の妹ジョゼットと入れ替えられた。
後に救出されたが、ハルケギニアの危機の為、女王の座は名前と共にジョゼットに一時譲り、才人達の手伝いをすることを決める。
その際、才人のメイドとなり自分の気持ちを素直に表すようになった。
聖地の件が落着した後はジョゼットがジュリオと一緒になる為に王位を放棄してしまった為、再びガリア女王となる。
サイトとルイズの結婚には「あの人が幸せならそれでいい」ときっぱり身を引いた。
アニメ4期Fでは、自分の意思で即位を保留し[4]、ド・オルニエールのサイトの屋敷に押しかけてきて、
当たり前のように才人のベッドに入り寝る。
妾宅室の件で、サイトとルイズの関係に溝ができてしまい、ルイズの前で堂々とサイトを幸せにすると宣言する。
しかし、なかなかきっかけが掴めず、一線を越えられないでいる。
保留期間も過ぎてしまい、サイトとティファニア救出後、ガリアで戴冠式を行い、女王に即位する。
サイトに対する想いは未だに健在。
外伝『タバサの冒険』では主人公として活躍する。
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
二つ名は「微熱」。ルイズの級友で隣国ゲルマニアからの留学生。
実家のツェルプストー家は、ルイズの実家であるヴァリエール家と国境を挟んだ隣にあり、トリステイン・ゲルマニア両国の戦争ではしばしば杖を交えた間柄である上、ヴァリエール家の恋人を先祖代々奪ってきたという因縁がある。
「火」の系統の魔法を得意とする優秀なトライアングルメイジだが、本国ゲルマニアのヴィンドボナ魔法学校でトラブルを起こし中退、
実家からある老公爵と無理矢理結婚させられるのを嫌って、トリステインに留学してきた。
使い魔はサラマンダーの「フレイム」得意魔法は「ファイアーボール」。
仇敵ヴァリエール家のルイズとは、宿舎の部屋が隣同士であることから喧嘩が絶えないが、心底嫌っているわけではない。
燃えるような赤い髪と瞳、褐色の肌を持つ18歳の女性。
身長は171サント、スリーサイズはB94/W63/H95と極めてグラマラスな体型。
趣味はジグソーパズルで特技はハープ。嫌いなものは雨とルイズ。
その美貌とプロポーションにより1ダース近い恋人を魅了しているが、熱し易く冷め易い性格のため長続きはしない。
始まりから才人にも熱烈なアプローチを仕掛けていたが、次第に才人とルイズの互いの気持ちを知り、興味本位でからかいつつも見守るようなスタンスに変わっていった。そして魔法学院が襲撃された際、命の危機を救われた事がきっかけでコルベールに思いを寄せるようになり、コルベールとともに再登場して彼のことをファーストネームの「ジャン」と呼び、熱心にアプローチをかけるほどであった[5]。
タバサとは入学以来の親友であり、彼女の思考をその無表情な顔から読み取ることができる。お互いに詮索し合わない故によく一緒にいるが、タバサの境遇を知ってからは、以前以上に深い気持ちを抱いている。
また累代の敵であるルイズに対しても、才人との仲が疎遠になった時にはそれとなくフォローし、
一緒に協力して試練に当たることも多い。
「もしかしたら、すっごい我侭なのかも」とは本人の自己評価だが、実際には他人への思いやりにあふれる情の深い女性である。
アニメ版では、深夜に自室を訪れた恋人の1人をバスタオル1枚だけの姿で出迎えたり、別の深夜にはフレイムを使って自室へ「招待」した才人を下着姿で出迎えてベッドへ誘うなど、キャラクターデザイナーの藤井昌宏の絵柄と相俟って、かなり際どい描写がなされている。
ティファニア・ウエストウッド
本作のヒロインの1人。アルビオン王国サウスゴータ地方、ウエストウッド村に住むハーフエルフ。愛称は「テファ」。
父親は王弟で財務監督官だったモード大公、母親はその愛妾のエルフ。
テューダー王家の血を引いており、アルビオン皇太子ウェールズは従兄、現トリステイン女王アンリエッタは従姉に当たる。
虚無の担い手の1人であり、現在「風のルビー」を所有している。
使える虚無は忘却系で、「忘却」のみだったが最終版では「分解(ディスインテグレート)」を習得した。
使い魔は長らく召喚していなかったが、終盤にて才人と契約する。
モード大公は国王に隠してティファニアの母を愛妾としていたが、国王に知られ、
母子の追放の命令も拒否したため、投獄されて殺された。
ティファニアは母親とともに、モード大公の直臣であるサウスゴータの太守に
匿われたが、隠れ家を探し出した王家の軍により母親を殺された。
ティファニアは物陰に隠れていたところを発見されたが、目覚めた虚無の力によって兵士達の記憶を消して難を逃れた。
その後はサウスゴータ太守の娘だったマチルダ(フーケ)の助けを借り、ウエストウッド村に孤児達と一緒に隠れ住む。
フーケからは妹(あるいは娘)のように大事に思われている。
ティファニア自身もフーケのことを「マチルダ姉さん」と呼んで慕っている。
アルビオン戦役で瀕死の重傷を負った才人を助け、才人を追ってきたルイズたちとも知り合う。
エルフの血を引くため村の外に出ることがなく、「外の世界を見てみたい」という望みを持っていた。
トリステインに帰還する才人から同行を誘われたが、村の子供たちを置いていくわけにはいかないとして一度は断る。
その後アンリエッタの指示により再度迎えに来た才人たちの誘いとフーケの勧めを受け、村を出ることを承諾した。
トリステイン魔法学院に1年生として転入。転入に際し、偽の姓として「ウエストウッド」を名乗った。
学院が夏休みの間はトリスタニアの孤児院で子供達と過ごしている。
虚無の魔法「忘却」の呪文は、財務監督官だった父親が管理していた財宝の中に
秘宝の「始祖のオルゴール」と指輪「風のルビー」があり、幼いティファニアは偶然指輪をはめてオルゴールの調べを聞いて覚えた。
特技はハープ演奏。ハープの伴奏にのせてティファニアが歌う歌は、呪文とともにオルゴールから流れた調べであり、
始祖ブリミルの虚無の使い魔にまつわるものである。
輝くような金髪に尖った耳を持ち、ルイズが気圧されるほどの神々しい美貌をもつ。
「とんでもない美少女」とは、そのルイズの弁。
プライドの高いルイズに「ティファニアの隣に立てるような男は、伝説の彼方にしか存在しないのではないか」とまでも思わせている。
身体は細いが相当な巨乳で[6]、脱いだらすごいシエスタの倍くらいある。
才人と出会うまでは村の子供以外と接する機会がほとんどなく、初めての同年代の友人である才人は特別な存在である模様で、
中間でロマリア教皇ヴィットーリオから協力を要請された時も、「才人がそうするなら」と述べている[7]。
また、長年村にいたためかなりの世間知らずである。
「胸が標準より大きすぎる」ことについても気付いていなかったが、他の女性と交流するようになってからは密かな悩みになっている。
その後ド・オルニエールにて使い魔を召還する予定であったが、その途中アリィーたちによってサイト共々サハラに誘拐されてしまう。
そこで才人に「サイト大好き」と言った後、自分の想いを自覚する。
ルイズの結婚式でも胸に関するハプニングが発生し、ルイズが風魔法に目覚めるきっかけを作った。
アニメ版第2期では最終回のみにカメオ出演したが、エンディングクレジットに「妖精」とだけクレジットされてしまった。
アニメ版第3期から本格的に登場したが、原作ではルイズ、才人のことを「ルイズ」「才人」と呼ぶのに対し、
「ルイズさん」、「才人さん」とさん付けで呼んでいる(ゲーム第3作でも同様)。
ギーシュ・ド・グラモン
ルイズと同学年の男子生徒で、土系統のドットメイジ。二つ名は「青銅」。
二つ名の由来は、土系統の魔法「錬金」で青銅のゴーレム「ワルキューレ(戦乙女)」を錬成して戦うことから。17歳、身長175サント。使い魔はジャイアントモールの「ヴェルダンデ」。得意魔法は「ワルキューレ」。
陸軍元帥を父に持つ名門・グラモン伯爵家の四男。ナルシストで気障な性格。バラの形をした魔法の杖をよく口に咥えている。
女好きで当人はプレイボーイを気取っており、クサい台詞も平気で口にするが、
ボキャブラリーに乏しく、「顔はいいけどおつむが足りない」などと言われることもある。
目立ちたがりで、小心者な一面もある。手先が器用で彫金を特技としている。
最初からハルケギニアに来て間もない才人によって、学院の女子生徒であるモンモランシーとケティに
二股をかけていたことがばれてしまい、そのことを逆恨みして才人に決闘を挑む。
決闘ではワルキューレを使って才人に重傷を負わせるが、才人がガンダールヴの力に目覚めたことでワルキューレ全てを倒され降参した。以降、才人に一目置くようになり、次第に身分を越えた悪友となる。
そして才人の死亡が確実視された際には彼を偲んで学院の中庭に才人の銅像を建てた。
アルビオン戦役では副官の補佐のおかげで、サウスゴータ一番槍という武功を立て、白毛精霊勲章を授与される。
更に戦役後、アンリエッタが才人を隊長として新たな近衛騎士隊を作ろうとした際、元平民で後ろ盾がない才人のため、
彼に代わって水精霊騎士隊の隊長に就任する。ガリア王継戦役の功績により、シュヴァリエの称号を得た。
才人達が国家機密に関わっていることを知っているが、深入りすることは避けている。
登場当初は、父の「命を惜しむな、名を惜しめ」という言葉を律儀に受け止め、貴族としての体面を
重んじるあまり、実力を弁えない無鉄砲ぶりを見せることがしばしばあった。
しかし物語が進むにつれて、次第に才人の影響を受けるようになり、そして「みっともなくても生き残るのが本当の名誉だ」
とルイズに諭したり、水精霊騎士隊を見下すロマリアの聖騎士カルロに自分の経験を踏まえて苦言を呈するなど、
人間的に成長を遂げている面を見せている。
モンモランシーとは幼馴染であり、基本的には仲がいいが、始まり以来、
自身の浮気性から絶交を言い渡されたり、よりを戻したり、制裁を受けたりを繰り返している。
アンリエッタ女王を王女の時代から崇拝しており、彼女に声をかけられて感激のあまり気絶することがしばしばある。
サイトとルイズの結婚式に乗じてモンモランシーにプロポーズしようとするも他の女性に目が行って結局成立しなかった。
ゲーム版では水精霊騎士隊々員だけでなく男子生徒の中で唯一登場し、
話をかき乱したり、モンモランシーに制裁されたり、はたまた時々才人に助言したりと多彩な活躍を見せる。
モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ
二つ名は「香水」。金髪縦ロールで後頭部に赤い大きなリボンをしているお嬢様。トリステイン魔法学院の生徒で、ルイズの級友。
水系統の魔法を得意とする。身長166サント、スリーサイズはB80/W58/H79と細身のスラリとした長身の16歳。使い魔はカエルのロビン。
趣味は二つ名のとおり香水を作ること。彼女の香水は独特の香りがすると評判らしく、売り捌いては小遣い稼ぎをしている。
ポーションの調合にも興味があるが、普通のものは作り飽きているらしく、稀にコツコツ稼いだお金で秘薬の原料を買っては
内緒で禁制の薬を調合したりもする。
特技は水泳だが、髪が濡れるので好きではない。
実家のド・モンモランシ家はトリステイン王家と水の精霊との盟約の交渉役を何代も務めてきたが、
水の精霊を怒らせて領地の干拓に失敗したため、領地の経営が苦しいらしい[8]。
最初からギーシュと付き合っていたが彼の二股に激怒し絶交した。
しかし内心ではギーシュのことを満更でもなく思っており、ここでは禁制の惚れ薬を使って彼を振り向かせようとしたこともある。
結局はうやむやのうちに元の鞘に収まったが、以後もギーシュが他の女の子に目を向けるたびに、魔法を使って制裁している。
そのバカップルぶりと苦悶ぶりから才人に「モンモン」というあだ名を付けられたが、本人は気に入っていない様子。
そして覗き騒動で再びギーシュに愛想を尽かした様子で、「踊った男女は結ばれる」という言い伝えがある
フリッグの舞踏会のダンスパートナーの申し込み予約を拒絶している。
しかし、聖戦に行っていたギーシュを心配していたことを明かし、またよりを戻している。
トリステイン貴族の例に漏れず気位が高く、ルイズともよく衝突したが、身を挺して自分達を庇って倒れた
コルベールに満足な治療魔法を施せなかったことから、水魔法の使い手として成長しようと決意する。
対エルフ戦では骨折した才人を治療していた。才人にヤキモキするルイズに対し恋愛の先輩ぶることもある。
キュルケ・ルイズと放課後にテラスでお茶を飲む仲になっている。
マリコルヌ・ド・グランドプレ
二つ名は「風上」。ルイズ達の同級生に当たる男子生徒で、風系統のドットメイジ。
目下の者には居丈高になる典型的な貴族の坊っちゃん気質だが、基本的には小心者で小太りという容姿にコンプレックスを持っている。
自分がモテぬ事からくる嫉妬からか、公衆の面前でいちゃつくカップルやいわゆるバカップルに激しい憎悪を抱いている。
このため、最近[いつ?]では「風の妖精さん」を自称し、
放置すると際限なくイチャイチャする才人&ルイズへの突っ込み要員として活躍する。
バカップルへの怒りに燃える時のマリコルヌは小心者とは程遠く、しかも魔力も大幅に強化される。
また読唇術が得意で匠の域に達している。
アルビオン戦役では気弱な性格を直すべく軍に志願、一兵卒として艦隊戦の真っ只中に叩き込まれる。
その後はアンリエッタ女王の命により結成された水精霊騎士隊に加わり、才人やギーシュと行動を共にしている。
タバサ救出の時は、エルフを相手に戦う才人をサポートし、空中装甲騎士団戦では
流血しながらも薄笑いを浮かべて戦闘を行うなどの成長を遂げている。
それらの体験を経て自信をつけたらしく、ブリジッタという彼女ができる。
さらにフリッグの舞踏会を控え、2人の女性からダンスの申し込みを受けていたが、
騎士隊が自らの権威を失墜させる事件を起こしたため、フラれてしまった。
その後、水精霊騎士隊の一員としてガリア王継戦役に参加し、ほかの隊員らとともに白毛精霊勲章を与えられ、ブリジッタとよりを戻す。
アニメ版ではクヴァーシルという使い魔(フクロウ)を連れている。
水精霊(オンディーヌ)騎士隊
レイナール
ルイズ達の隣のクラスの男子生徒で、眼鏡が特徴的。
アルビオン戦役では輜重隊を指揮し、退却時に部隊を纏め上げたことで表彰され、実務担当として水精霊騎士隊に参加した。
生真面目な性格で、宮中に勤める叔父から騎士隊の評判が低いことを聞かされ、戦力や名声を向上させる方法を模索している。
騎士隊では主に作戦立案を担当しているが、近接戦も得意。
ギムリ
ルイズ達と同学年の男子生徒で、ギーシュとは「きみ」と呼び合っている。性格は豪快で、逞しい体つきをしている。
最初からキュルケとデートの約束をするが、デート当日の晩に
他のボーイフレンドとかち合い、更にキュルケが才人を誘惑する場面に出くわす。
その場で問い詰めるも、キュルケの使い魔フレイムの炎撃で追い払われた。後に水精霊騎士隊に参加する。
その他の生徒
ヴィリエ・ド・ロレーヌ
ルイズ達の同級生に当たる男子生徒。風系統の高名なメイジを輩出する家の出身で、自身も風系統のラインメイジ。入学直後に自分よりも風の魔法を自在に操るタバサにプライドを傷付けられ、決闘を持ちかけるも返り討ちに遭う。再三なる屈辱から強く根に持ち、キュルケに彼氏を取られた女子グループと共に下劣な復讐を企むが、これにも失敗して学院中に大恥を晒す。その後も魔法学院に在籍し続けているが尊大なところは変わらず、アルビオン戦役での武勇談を語るギーシュに茶々を入れていた。
ペリッソン
ルイズ達の1学年上に当たる男子生徒で、学年を問わず異性からの人気者。
しかし本人はキュルケに入れ込んでおり、新入生歓迎会ではキュルケをエスコートするも、直後に鼻血を吹いて卒倒した。
その後は十把一絡げでキュルケのボーイフレンドとして扱われていた。
いささか狭量な性格で、アルビオン戦役後、ルイズの見舞いに来たジュリオに対し、貴族ではないからと軽く見て挑発していた。
スティックス
ペリッソンと同学年の、精悍な顔立ちをした男子生徒。
最初でキュルケとデートの約束をするが、デート当日の晩にキュルケが才人を部屋に連れ込んだのを目撃。
直後に問い詰めるも逆に炎撃で追い払われ、その時負った火傷が額に残っている。
アルビオン戦役ではマリコルヌと同じ戦列艦に乗り合わせる。
乗艦の教導士官にアルビオン人であるボーウッドが就いていることに我慢できず、
戦闘のどさくさにまぎれて謀殺しようとを企んでいたが、結局果たされずに終わる。
ケティ・ド・ラ・ロッタ
ルイズ達の1学年下の女子で、二つ名は「燠火(おきび)」。特技はお菓子作り。序盤でギーシュに好意を寄せていたが、
モンモランシーと二股を掛けられていたことを知り絶交する。
才人がシュヴァリエに叙されると、主人のルイズや元彼のギーシュが近くにいるにもかかわらず、
堂々と才人にビスケットを差し入れしようとしていた。
更に水精霊騎士隊のために、1〜2年の女子生徒を集めて女子援護団を結成した。
ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフ
2022年09月21日(水) 15:39:57 Modified by ID:2AjenUh+SA