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タグ検索で◆we5aamtieは8件見つかりました。
耳かき 狩野すみれの場合
355 356FLGR ◆WE/5AamTiE sage 2010/12/19(日) 16:53:20 ID:2kCuzTEi 「いいですか? 狩野先輩」竜児は静かに言った。 「ああ。やってくれ」 切れ長の目に納まった澄んだ瞳がちらりと竜児を見て、すっとそれた。 「はい」 竜児は桜色に染まった入り口をのぞき込み、手にしたモノを柔らかな入り口にあてがう。 「ん、……っく」 すみれの細い肩がひくんと震えた。 「先輩。力を抜いて」 竜児に言われてすみれは自分の身体が強ばっていたこと…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%bc%aa%a4%ab... - 2011年02月06日更新
ウタカタ・ハナビ
98 ウタカタ・ハナビ sage 2010/10/12(火) 02:35:19 ID:nuHe5MGy 三百年近い歴史を誇る隅田川の花火大会は東京の夏を彩る一大イベントだ。 言問橋上流の第一会場と駒形橋下流の第二会場から合計二万発もの花火が打ち上げられ、 観客数は百万人とも言われている。都市部で行われる大会のため打ち上げられる花火のサ イズは最大でも五号程度と小振りだが、打ち上げ数は圧倒的で単純に計算すれば一秒に一 発以上が常に打ち上げられている計算になるほどだ。 そしてこ…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a5%a6%a5%bf... - 2010年11月28日更新
きすして5 Thread-B
322 Tears of joy 2 sage 2010/05/10(月) 23:43:28 ID:8k+gHmLp 紺色の空を焦がすように火の粉を巻き上げていた炎はもう随分とおとなしくなっていた。 最後の文化祭はもうすぐ終わる。このキャンプファイヤーとダンスが終われば、私達の最 後の祭りが終わる。 私の目は赤く揺れる炎を背景に踊る高須君とタイガーに釘付けになっている。二人はど こからか不意に現れて、流れるように軽やかに踊り始めた。その姿にきゅっと胸が締め付 けられる…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%ad%a4%b9... - 2010年05月13日更新
きすして7(下)
79 きすして7(下) sage 2010/03/17(水) 23:47:57 ID:VIfzVF5c 志望校に無事に合格した竜児と大河は数ヶ月ぶりに訪れたのんびりと流れる時間を味わ うように日々を送っている。 竜児は特待生に選考され、無論それを受けた。これで学費の負担はぐっと減る。在学中 に資格剥奪なんてことにならないようにしなければならないが、高校二年の頃のワイルド な日々が再現される様な事は無いだろう。 大河も無事合格。二人そろって同じ大学で学ぶことになった。もっと…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%ad%a4%b9... - 2010年03月23日更新
きすして7(中)
64 きすして7(中) sage 2010/03/17(水) 23:37:29 ID:VIfzVF5c 年が明け、受験勉強の追い込みに明け暮れ、そして今日、志望校の受験を終えた二人は 泰子の実家でくつろいでいた。 二人が過ごしている部屋は二階の客間をつぶして造られた十二畳ほどの洋室だ。竜児は こんなことになっているとは思いもよらなかったのだが、いつの間にやら元祖高須家はリ フォームされていたのである。正確に言えば、十一月末から正月にかけて耐震補強と外壁 補修をしたという話は聞いてい…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%ad%a4%b9... - 2010年03月23日更新
きすして7(上)
49 きすして7(上) sage 2010/03/17(水) 23:25:27 ID:VIfzVF5c ん、あ、あっ… あんっ、 キシキシとベッドが軋む。 「…ぅくっ、あんっ、っああ…」 大河の小さな身体がぐっと仰け反り、次の瞬間、 「はぅんっ…」 ぐったりとベッドに沈む。肩をゆらしマシュマロの様なやわらかく慎ましい乳房を震わ せてがら息をつぐ。竜児は大河の細い腰に手を添えて、ずり上がってしまった大河の身体 を自分の方へと引き寄せた。 「大河…もう、いっちま…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%ad%a4%b9... - 2010年03月23日更新
きすして4 Thread-B
324 Tears of joy sage 2010/03/15(月) 21:01:53 ID:sqZ7wYm+ 清水寺の舞台からバンジージャンプを決めるぐらいの意気込みで北村君に告白してから 三週間あまり。夏休みは残すところ一週間ほどだが、空模様もジリジリと照るつける日差 しも三十度を超える気温もまだまだ夏が終わっていないことを私に教えてくれている。 あの日、亜美ちゃんの別荘で交わした約束を北村君は守ってくれて、ついに今日、私は 彼とデートしてしまうのだ。 と、状況を反芻…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%ad%a4%b9... - 2010年03月23日更新
きすして6
284 きすして6 sage 2010/01/31(日) 22:53:50 ID:mglz3+X6 「ほら、さっさと行け。この駄犬」 頭を小脇に抱えて走り去るクマを見送った。滑稽を通り越してシュールだった。 私は素足にフローリングの冷たさを感じながら広大なリビングルームに戻った。薄着 でも暖かいぐらいに暖房のばっちり効いた部屋なのに、さっきまであんなに暖かい場所 だったのに、今はひどく寒々しかった。多分、ひとりぼっちになったせいだ。 まあ、さっきまで竜児がいたんだしね…
https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%ad%a4%b9... - 2010年02月09日更新