【定義】
詳しくは『吉祥山永平寺小清規』。全３巻であり、永平寺50世・玄透即中禅師によって編集され、門人の禅智が文化2年（1805）8月に刊行した。
【内容】
題名の『永平小清規』であるが、これは道元禅師の『永平大清規』を承けて名づけられている。同著の「例言」には、以下のように示されている。
玄透禅師は、永平寺に住しているときに、道元禅師の真意に背く者が多いことを嘆き、『永平大清規』を基本にしながら、『禅苑清規』『勅修百丈清規』『幻住庵清規』といった他の清規を参照しながら、中古禅林で退廃した叢林の規矩を復古せんとしたものである。
巻頭には玄透の自序、権大納言経逸の宣示、建仁寺高峰東�修硫跟鵑�ある。上巻には、日資（日分行持）と月進（月分行持）の二章が記されており、中巻には年規（年分行持）が示され、下巻には行事に関わる疏の語句が載せられており、さらに図説や考証などを挙げている。付録には「新学須知」といって、合掌法や問訊法などを詳細に解説して、初心者の学道に資している。巻末には、門人禅智による跋文が掲載されている。
【テキスト】
・現在では『曹洞宗全書』「清規」巻に収録され、広く参照することが可能である。また、刊本によっては、付録として黄泉無著が記した『永平小清規翼』（全２巻）を収録している場合がある。
詳しくは『吉祥山永平寺小清規』。全３巻であり、永平寺50世・玄透即中禅師によって編集され、門人の禅智が文化2年（1805）8月に刊行した。
【内容】
題名の『永平小清規』であるが、これは道元禅師の『永平大清規』を承けて名づけられている。同著の「例言」には、以下のように示されている。
高祖の規を称して大規という、蓋しこれを尊崇する所以なり。今の規をこれ小規と称するは、大規に対して云う。大鑑・竺仙等の称する所の小規に非ず。
玄透禅師は、永平寺に住しているときに、道元禅師の真意に背く者が多いことを嘆き、『永平大清規』を基本にしながら、『禅苑清規』『勅修百丈清規』『幻住庵清規』といった他の清規を参照しながら、中古禅林で退廃した叢林の規矩を復古せんとしたものである。
巻頭には玄透の自序、権大納言経逸の宣示、建仁寺高峰東�修硫跟鵑�ある。上巻には、日資（日分行持）と月進（月分行持）の二章が記されており、中巻には年規（年分行持）が示され、下巻には行事に関わる疏の語句が載せられており、さらに図説や考証などを挙げている。付録には「新学須知」といって、合掌法や問訊法などを詳細に解説して、初心者の学道に資している。巻末には、門人禅智による跋文が掲載されている。
【テキスト】
・現在では『曹洞宗全書』「清規」巻に収録され、広く参照することが可能である。また、刊本によっては、付録として黄泉無著が記した『永平小清規翼』（全２巻）を収録している場合がある。
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