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【定義】

橘谷山の山号を持つ、静岡・大洞院?の年中行事次第が、『橘谷内清規』である。全一巻。『曹洞宗全書』に収録されたのは、大洞院の末寺である飯田山崇信寺の20世・格門慈越(?〜1734)が、1731年に書写したものである。

【内容】

本書の巻首には、「雲堂常規」「重雲堂常規?」が収録されていることから、『橘谷内清規』は、金沢・大乗寺の『椙樹林清規』を手本として、それを簡略化したものだと分かる。更に、本書の中には「式、指南記に詳らかなり」などの語句が見え、それは『椙樹林指南記』と呼ばれた『椙樹林清規』を指している。なお、『椙樹林清規』では、『瑩山清規』に従い、叢林の行事次第を、日中行事・月中行事・年中行事と組織されてきたが、『橘谷内清規』ではやや混雑が見られ、また年中行事に「退院式」が収録されていることは、同寺が輪住制を布いていたこととも関連しているという。同寺には『橘谷大洞指南?』という別の清規も存在する。現在では、『曹洞宗全書』「清規」巻にて見ることが出来る。

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