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【定義】

正しく仏道修行が行われている、或いは行われていた場所のこと。
修練ありて堂閣なきは、古仏道場なり、露地樹下の風、とほくきこゆるなり。この処在、ながく結界となる。まさに一人の行持あれば、諸仏の道場につたはるべきなり。 『正法眼蔵』「行持(下)」巻

なお、日本では女人禁制の結界などが作られたが、道元禅師批判された。
又、日本国に、ひとつのわらひごとあり。いわゆる、或は結界の地と称し、あるいは大乗の道場と称して、比丘尼・女人等を来入せしめず。邪風ひさしくつたはれて、人、わきまふることなし。稽古の人、あらためず、博達の士も、かんがふることなし。或は権者の所為と称し、あるいは古先の遺風と号して、更に論ずることなき、笑はば人の腸も断じぬべし。 『正法眼蔵』「礼拝得髄」巻

また、上記に引用した「礼拝得髄」巻には、道元禅師の見解に基づく「結界」巻が示される。
一方を結するとき、すなはち法界みな結せられ、一重を結するとき、法界みな結せらるるなり。あるいは水を以て結する界あり、或は心を以て結界することあり、或は空を以て結界することあり。かならず相承相伝ありて知るべきこと在り。況や結界のとき、灑甘露?の後ち、帰命の礼、をはり、乃至浄界等の後ち、頌に云、茲界遍法界、無為結清浄。 『正法眼蔵』「礼拝得髄」巻

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