【定義】
三仏忌のこと。古来の清規では、今の三仏忌と、二祖忌(面山『僧堂清規』巻4では、この二祖とは達磨大師と道元禅師)とを合わせて「三仏二祖忌」と呼称する場合があり、それが縮められて「三仏忌」と呼ばれているのだと思われるが、最初の『洞上行持軌範』では「三仏会」と呼称されており、忌日の法要が涅槃会のみであることからすれば、三仏会の方が適切な呼称ではないかとする議論もある。臨済宗の無着道忠(1653〜1744)はその著、『禅林象器箋』(1741年)で次のように指摘する。
降誕会と成道会は忌日ではないとされている。実際に、無着が編んだ『小叢林略清規』は「三仏会」で立項されており、先行する『諸回向清規』は「三仏忌」で書かれている。
三仏忌のこと。古来の清規では、今の三仏忌と、二祖忌(面山『僧堂清規』巻4では、この二祖とは達磨大師と道元禅師)とを合わせて「三仏二祖忌」と呼称する場合があり、それが縮められて「三仏忌」と呼ばれているのだと思われるが、最初の『洞上行持軌範』では「三仏会」と呼称されており、忌日の法要が涅槃会のみであることからすれば、三仏会の方が適切な呼称ではないかとする議論もある。臨済宗の無着道忠(1653〜1744)はその著、『禅林象器箋』(1741年)で次のように指摘する。
三仏は、涅槃忌、誕生会、成道会なり。忠曰く、誕生・成道は忌に非ず。然るに二祖三仏忌と云うに随って、多く名づけ得るなり。
降誕会と成道会は忌日ではないとされている。実際に、無着が編んだ『小叢林略清規』は「三仏会」で立項されており、先行する『諸回向清規』は「三仏忌」で書かれている。
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