【定義】
現行の『行持軌範』に於いて、祖師忌（達磨忌・両祖忌）、開山忌などに於いて行われる法要で、導師を中心に殿行などが伝供によって供物を須弥檀に献げる際に行う礼拝の数から、十八拝差定という。出班焼香を行う法要には付き物だが、三仏忌などでは九拝差定が行われる。なお、九拝が略式で十八拝が詳式だと思われがちだが、現行『行持軌範』では涅槃会諷経に於いて九拝差定を「上殿伝供九拝」という項目で挙げており、その更に詳しくなった形としての「十八拝差定」を同項目内にて示すことから、九拝差定を略式とは考えない。現行『行持軌範』では、十八拝になる理由として、以下のように示す。
【十八拝差定】
十八拝差定は、特定の法要の伝供に行われる住持（導師）礼拝の数であることから、その前後を省き、あくまでも伝供に関わる部分のみを示す。また冒頭の数字は、三拝の数であり、合計６回になることを確認。
・七下鐘導師上殿
�‐胴畛闇辧並臈源闇劼砲胴圓ζ�堂三拝、終わって坐具を収めず進前）
��湯食三拝（頭に「献」を付ける場合もある、『行持軌範』の記載に従う。以下同様）
��嚫金菓三拝（終わって坐具を収める）
・茶鼓一通
�ぞ綛畛闇辧塀�わって坐具を収めず進前）
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�γ耆�三拝（終わって坐具を収め、鼓三下・拈香法語）
以上の通り、導師による三拝が６回行われており、合わせて１８になることから十八拝差定という。
【内容】
十八拝差定については、臨済宗の無著道忠禅師『禅林象器箋』巻10「祖忌十八拝」項、宗門であれば面山瑞方禅師『洞上僧堂清規考訂別録』巻6「仏祖会行法」項などが参照されるべきである。その上で、例えば『禅林象器箋』では以下の通り指摘されている。
以上の通り、伝供の九拝差定に、特為湯の九拝を加えて、十八拝とすることが指摘されている。
面山禅師の説明も、無著禅師とほぼ同じ（湯と茶との違いがある）である。なお、中国の清規では、「達磨忌」に因んで差定が立項されている。
礼拝の数が十八とは明記されていないが、伝供九拝に特為茶の礼拝が加えられている様子が分かる。
現行の『行持軌範』に於いて、祖師忌（達磨忌・両祖忌）、開山忌などに於いて行われる法要で、導師を中心に殿行などが伝供によって供物を須弥檀に献げる際に行う礼拝の数から、十八拝差定という。出班焼香を行う法要には付き物だが、三仏忌などでは九拝差定が行われる。なお、九拝が略式で十八拝が詳式だと思われがちだが、現行『行持軌範』では涅槃会諷経に於いて九拝差定を「上殿伝供九拝」という項目で挙げており、その更に詳しくなった形としての「十八拝差定」を同項目内にて示すことから、九拝差定を略式とは考えない。現行『行持軌範』では、十八拝になる理由として、以下のように示す。
三仏忌の出班焼香は光伴が無いから九拝だけであるが、両祖、開山歴住等の場合は、先仏先祖にも同時に供養するから、最後に当日供養の尊位に対して、特為茶を献ずる。作法は茶鼓一通、上香三拝、茶三拝、中揖三拝、終わって鼓三打。住持の拝は、前の九拝と合わせて、都合、十八拝となる。 『行持軌範』117頁
【十八拝差定】
十八拝差定は、特定の法要の伝供に行われる住持（導師）礼拝の数であることから、その前後を省き、あくまでも伝供に関わる部分のみを示す。また冒頭の数字は、三拝の数であり、合計６回になることを確認。
・七下鐘導師上殿
�‐胴畛闇辧並臈源闇劼砲胴圓ζ�堂三拝、終わって坐具を収めず進前）
��湯食三拝（頭に「献」を付ける場合もある、『行持軌範』の記載に従う。以下同様）
��嚫金菓三拝（終わって坐具を収める）
・茶鼓一通
�ぞ綛畛闇辧塀�わって坐具を収めず進前）
�ッ禹闇�
�γ耆�三拝（終わって坐具を収め、鼓三下・拈香法語）
以上の通り、導師による三拝が６回行われており、合わせて１８になることから十八拝差定という。
【内容】
十八拝差定については、臨済宗の無著道忠禅師『禅林象器箋』巻10「祖忌十八拝」項、宗門であれば面山瑞方禅師『洞上僧堂清規考訂別録』巻6「仏祖会行法」項などが参照されるべきである。その上で、例えば『禅林象器箋』では以下の通り指摘されている。
忠曰く、特為湯、宿忌に之を記す。故に煩しく重録せず。特為湯に九拝有り〈仏祖忌九拝、之を録す〉。今、亦た此の如し。前に合して十八拝と成る。 「祖忌十八拝」項
以上の通り、伝供の九拝差定に、特為湯の九拝を加えて、十八拝とすることが指摘されている。
十八拝はもと伝供九拝の後に、特為茶の式の九拝を行じて、十八拝となる。特為とは衆ある中より、ぬき出して、一人の為に設るゆへに、特為首座煎点など云、今もその格なり。 『洞上僧堂清規考訂別録』巻6「仏祖会行法」項
面山禅師の説明も、無著禅師とほぼ同じ（湯と茶との違いがある）である。なお、中国の清規では、「達磨忌」に因んで差定が立項されている。
住持、上香三拝し収具せず、点湯進食し、侍者下り竟りて、位に復りて三拝。進前焼香し、下嚫三拝し、収具す。皷を鳴らして、特為茶礼を講じ、焼香し、揖茶三拝し、皷を鳴らすこと三下す。 『禅林備用清規』巻1「洪 達磨祖師忌」項
礼拝の数が十八とは明記されていないが、伝供九拝に特為茶の礼拝が加えられている様子が分かる。
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