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【定義】

朝課諷経で「応供諷経」の次に行われる諷経で、祖師堂にて、宗祖・歴代の仏祖などを供養するもの。『行持軌範』では、以下のように規定している。

【読誦する経典】

・『参同契
・『宝鏡三昧
  ※偶数日奇数日でどちらかしか読まないという方法もある。

面山瑞方『僧堂清規』巻5「別行法式十八條」には、「仏祖礼」として「祖堂諷経」に相当する行法を別に刊行した(『新纂禅籍目録』に依れば面山『洞上仏祖礼』が寛延2年[1749]に刊行されたという)ことを示し、同文にて、『参同契』『宝鏡三昧』を読む理由を以下の様に示す。
仏祖宗礼は、永祖家訓なり。歴代の列名差異あり。今祖師の法脈に依て正す。東西密相付、仏祖密付は列祖に係る語ゆへに、古来より参同・宝鏡を誦して回向す。 『僧堂清規』巻5 

回向する対象】

・過去七仏から西天東土、及び日本の祖師。しかし、歴代祖師は開山の前にて止める。
  ※「室内看経」と混同して、住持の法系(人法)を読み込む場合があるが、それは不如法であり、また歴代の住持は、続く「開山歴住諷経」にて読み込む。

【回向文】
仰ぎ冀くは真慈、俯して照鑑を垂れたまえ。上来、参同契・宝鏡三昧を諷誦す、集むる所の殊勲は、〈五十七仏を読み込む〉、伝灯歴代仏祖の為にし奉り、上み慈恩に報いんことを。

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