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【定義】

石雲融仙が記した、禅戒論を展開する著作。全2巻、享保4年(1719)に刊行。

【内容】

この著作は、江戸時代の禅戒論の一翼を担った卍山道白の著作である『対客閑話』に対して、独菴門人であった石雲融仙が経律論の三蔵や、或いは先徳の文疏を根拠としながら、その一節ごとに反駁したものである。
叢林薬樹成る。昔、耆婆子、一枝の薬王樹を以て、病者を照らし、則ち、その心・肝・腸・胃、歴然として病魔退参す。是に、此の篇、顰みに効く所以なり。学者以て、閑話の蠱毒を照破し、則ち庶幾するは、叢林の小補せんことを。 「自序」

内容としては、始めに六祖慧能が智光律師から、比丘具足戒を受けたといって、比丘戒と具足戒を混同しているが、これは具足戒、つまり菩薩の大乗戒であることを知らないとして批判するなどし、独自の禅戒論を展開している。現在では、『曹洞宗全書』「禅戒」巻にて見ることが出来る。

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