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【定義】

大帰夜の略とされ、一度行ったら再び帰らない夜を意味する。通常は、葬儀を執行する前日の夜を指す。しかし、死んだ次の日を大夜とする説もあり、定説を見ない。また、逮夜迨夜?)・宿夜・伴夜・贈別夜などともいう。また、法事の前夜を指して世に用いられるが、それを批判する見解もある。
旧説に曰く、没故の夜を当夜といい、次夜を迨夜という。又、次は荼毘の夜なり。大夜とは、女の婚嫁、これを大帰と謂い、一たび往きて、また帰らざるなり。人の死、これに類す。また、反る理無し、故に大夜という。また、迨夜・宿夜・伴夜・贈別夜等という。或いは世に、忌辰の前夜を称して大夜と為すのは非なり。 無著道忠?禅林象器箋』「第四類 節時門」

江戸期の臨済宗妙心寺派に属する無著道忠は以上のように指摘するが、日本曹洞宗では既に瑩山禅師の時代から、忌辰の前日を大夜と称していた。
九月十四日 先師大乗和尚忌なり。十三日の晩間法堂荘厳するは如法なるべし。昏鐘鳴って諷経す。大夜諷経?と称す。 『瑩山清規(下)』「年中行事」

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