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【定義】

仏説に反して、生まれ変わり(輪廻)をいたずらに否定しようとする外道の見解のこと。断見外道。対義語は常見
和尚示して云く、若し二生?無き者は、実に是れ断見外道なり。仏々祖々、人の為に設くる教え、都て外道の言語無きなし。若し二生?無ければ、乃ち今生有るべからず。此の世、既に存あり、何ぞ二生?無からん。 『宝慶記』第3問答

この外道の見解が出て来る理由として、因果に関する根本的な無理解があるという。
或いはいはく、ひと、死するとき、必ず性海に帰す、仏法修習せざれども、自然に覚海に帰すれば、さらに生死輪転なし、このゆえに後世なし、といふ。これ断見の外道なり。かたち、たとひ比丘にあひにたりとも、かくのごとくの邪解あらむともがら、さらに仏弟子にあらず、まさしくこれ外道なり。おほよそ因果を撥無するより、今世・後世なし、とはあやまるなり。 『正法眼蔵』「深信因果」巻

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