曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

江戸時代の学僧玄楼?奥龍が評唱・頌を付した頌古集。明治8年(1875)刊行、全2巻。

【内容】

本書は、江戸時代の学僧である蓮蔵海玄楼?奥龍が、多くの伝燈録や語録の中から、古人先徳の機縁示衆公案100則を選んで、評唱と頌を付したものである。なお、さらに奥龍の法嗣である風外?本高は、本則・頌・評唱の各々に著語を添えている。

天明3年(1783)に刊行された本は、玄楼の頌古・評唱のみで風外の著語はないが、明治8年本は、両者が具わっている。また、栴崖奕堂?が冠註を加えて、巻末に玄楼と風外の伝が付されている。

【テキスト】

テキストは『国訳一切経』「諸宗部」に入り、また『曹洞宗全書』「頌古」巻でも見ることが出来る。

さらに、風外が行った註解に『鉄笛倒吹鈔?』(1巻・『続曹洞宗全書』「注解三?」)があって、これは風外が和文体で評釈したものである。

同じ風外には、大正元年に刊行された『鉄笛倒吹』の提唱がある。『鉄笛倒吹講話(原題:鉄笛倒吹弁解)』として、随身の奕堂と無関が筆録している。この提唱録は、従来写本のみであったが、總持寺が鶴見(横浜市鶴見区鶴見)に移ったことを記念して、「禅書刊行会」が発行した。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます