【定義】
一寺を総監する者であり、一切の寺務を監督する者。古来は、
監寺の職しかなかったが、寺の規模が大きくなるにつれて、監寺(
監院)が都寺・監寺・
副寺という三職に分かれ、特に都寺をその上位とした。現在は、
六知事にその名を残すが、実際の修行道場では
監院がそれに当たり、補佐として
副監院を置く。
古時は監寺のみ。近日、都寺と称するは即ち監寺なり。副寺と称するも、また監寺なり。近代は寺院繁務なり、仍って両・三の監寺を請するなり。金陵、楊岐大事を発明せしは、正に監寺の時に当たる。知りぬ、監寺の功に酬ゆる者か。誠にそれ、楊岐の如きの粥飯頭は、近代十方に得難きもの哉。 『知事清規』「監寺」項
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