【定義】
日本曹洞宗で相伝している『血脈』の書式の1つ。曹洞宗系と臨済宗黄竜派系の両方が連なっていることから、「洞済両聯」と呼称する。
【内容】
「洞済両聯」の『血脈』については、道元禅師の嗣承に由来する。道元禅師は元々、天台宗の比叡山で出家されたが、その後、臨済宗の建仁寺(栄西禅師開山)に移られ、仏樹房明全和尚(栄西禅師の弟子)を参学師とした。後に、明全和尚とともに入宋したが、明全和尚は中国天童山で客死した。その際、道元禅師が明全和尚から法の相伝があったという伝承がある。そして、更に中国天童山で如浄禅師から、道元禅師は嗣法されて帰国しているため、臨済宗黄竜派と曹洞宗の両方の系統を受けたという見解があり、それが反映されたのが「洞済両聯」の『血脈』である。
日本曹洞宗で相伝している『血脈』の書式の1つ。曹洞宗系と臨済宗黄竜派系の両方が連なっていることから、「洞済両聯」と呼称する。
相伝、嗣書太白の相承、未だ其の始め詳しからず、洞済両聯血脈、大事図参と、永平高祖の製作する所に係る。 『室内三物秘弁』「一体三名」項
【内容】
「洞済両聯」の『血脈』については、道元禅師の嗣承に由来する。道元禅師は元々、天台宗の比叡山で出家されたが、その後、臨済宗の建仁寺(栄西禅師開山)に移られ、仏樹房明全和尚(栄西禅師の弟子)を参学師とした。後に、明全和尚とともに入宋したが、明全和尚は中国天童山で客死した。その際、道元禅師が明全和尚から法の相伝があったという伝承がある。そして、更に中国天童山で如浄禅師から、道元禅師は嗣法されて帰国しているため、臨済宗黄竜派と曹洞宗の両方の系統を受けたという見解があり、それが反映されたのが「洞済両聯」の『血脈』である。
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