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【定義】

江戸時代の学僧面山瑞方師が、自らの法嗣に伝えるべき種々の儀軌作法の口訣を集めて撰述したもの。全一巻。なお、同じく面山師による室内三物等に関する口訣は『洞上室内口訣?』『洞上室内三物論?』であり、異なる編集である。

本書の内容には一部、人権問題に関わる部分もあり、取扱いには注意を要するが、それ以外には、基本的に切紙に否定的だった面山師による慎重な精査を経た上での訓訣であるため、用いるのに良い。現在は岸澤惟安師の校訂を経た『曹洞宗全書』「室中」巻所収本が見られ、それには副題として「附室中口訣諸式十四條」とあって、本論27條の訓訣の他に14條の口訣を収める。
余、曾て古来の断紙を点検すること、ほとんど四百首、一も取り用うべきなし。この故に放擲して門徒に与えず。別に経論聖説によってもって数首を述べる。因みにこの口訣を説いて、并びにこれを授く。 本書序

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