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【定義】

江戸時代日本曹洞宗が輩出した学僧。瞎道(かつどう)、または求寂(ぐじゃく)を号とする。

生没年:宝永7年(1710)〜安永2年(1773)
出身地:武蔵国(現在の埼玉県)

【略歴】

武蔵国(現在の埼玉県)に生まれた瞎道は、幼くして出家し、武蔵(埼玉県)安盛寺にいた指月慧印に就いて、多年の参究を経た結果、遂にその堂奥を許されて、嗣法した。その後、安盛寺や川崎養光寺に住し、また江戸吉祥寺?栴檀林では、『正法眼蔵』を初めとする宗典を講義している。

瞎道が、『正法眼蔵』を参究することになった因縁だが、丹波永澤寺の寺主から『弁道話』を示され、それを読んで『正法眼蔵』に魅せられたという。その後、39年間に及ぶ参究を経て、瞎道は、当時『正法眼蔵』が和文で書かれていることを理由に仮名法語の地位に留まり、漢文の語録よりも低く見られていた風潮を嫌って、本文を漢文に改め、さらに巻題に参(一転語)を付け、本文中には必要な語に註や典拠を付けた。これを『却退一字参(略称・参註)』と名付けている。

瞎道は、多くの著作を残したが、以上に見るような宗典への註釈書や、提唱録などが多い。本師である指月と並んで優れた宗乗家として名を残した。安永2年11月5日に示寂世寿64歳であった。

【主な著作】

・『正法眼蔵却退一字参
・『永平広録点茶湯
・『衆寮箴規求寂参?
・『対大己法求寂参?
・『略述赴粥飯法
・『大智偈頌関東辯矣?
・『大智禅師偈頌参註?
・『沙弥得度儀軌渉典集
・『室内聯灯秘訣?
・『禅戒口訣或問?
・『宗伝戒文試参請


などなど、多くの著作がある。

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