Virtual Skipper 情報サイト


ここでの目的は、ヨットゲームをするのに必要なルールを覚える事です。ここを読む前に、「ヨットについて」を理解しておいてください。
注意
ここの規則は、正確な翻訳ではありません。本来であれば一文字も省略できないのですがあえてけずった箇所もあります。
正確性より原則の理解を優先しました
規則をより正確に理解するには、ルールブックを参照(できれば英語の原文)し、さまざまな解説を理解してください。
ルールをより深く理解したい方は、こちらも参考にしてください。

RRS2005-2008

ヨットのルールは、オリンピックの次の年に改定されます。最新のルールは、RRS2009-2012です。しかし、VSK5 の「自動判定:auto-umpire」は、 RRS2005-2008 のままです。
ここでは、RRS2005-2008の説明となります。

基本原則 「Fuck you!」と言われないために

ヨットルールの1章の前に、基本原則として、スポーツマンシップと規則(ルール)が置かれています。ヨット競技は、「レフリーなし」で競技者が自ら規則違反を判断し、ペナルティーを履行するかリタイヤしなくてはなりません(VSKはコンピュータが自動的にジャッジしてくれますが、完璧ではありません)。そして、スポーツマンシップはお題目ではなく、重要なルールのひとつです。オリンピックでさえ、スポーツマンシップの違反で失格になることもあります。

スポーツマンシップと規則

セーリング・スポーツの競技者は、守り、守らせる一連の規則により統制されている。
スポーツマンシップの基本原則は、競技者が規則に違反した場合、速やかにペナルティーを履行することであり、リタイアの場合もある。

第1章 基本規則

  1. 安全
  2. 公正な帆走
  3. 規則を受け入れること
  4. レースをすることの決定
  5. 禁止されている物質と方法

第2章 艇が出会った場合

ゲームをするために知っておかなくてはいけないほとんどのルールが集まっています。
A節
航路権
規則:10規則:11規則:12規則:13
反対タック同一タックで
オーバーラップ
している
同一タックで
オーバーラップ
していない
タックしている間
B節
一般制限
規則:14規則:15規則:16規則:17
接触の回避航路権の取得コースの変更同一タックの場合、
プロパー・コース
C節
マークおよび障害物
規則:18規則:19
マークと障害物の通過と回航障害物においてタックするためのルーム
D節
その他
規則:20規則:21規則:22
スタートの誤り、
ペナルティーの
回航、後進
転覆、投錨または
座礁、救助
他艇に対する妨害

A節 航路権(最重要)

レース中に艇が出会った場合の最も基本的な4つの原則を定めています。
航路権
ある艇を他の艇が避ける必要がある場合、ある艇は航路権(Right of way)を持つという。
規則:10 反対のタックの場合
ポート・タック(左から風を受けている)の艇は、スターボード・タック(右から風を受けている)の艇を避けなければならない。
規則:11 同一のタックでオーバーラップしている場合
風上艇が、風下艇を避けなければならない。
規則:12 同一のタックでオーバーラップしていない場合
クリア・アスターンの艇がクリア・アヘッドの艇を避けなければならない。
規則:13 タックしている間
タックしている間は、他の艇を避けなければならない。規則:10〜12は適用されない。2艇が同時にタックしている場合、ポート側にいる艇、または後方にいる艇が、避けなければならない。

B節 一般制限

A節の航路権規則に対してB節では、権利艇に対する制限を規定しています。
権利艇といえども、自由に行動していいわけではありません。
規則:14 接触の回避
艇は他の艇との接触をさけなければならない。
規則:15 航路権の取得
艇が航路権を取得する場合、相手に対し、初めに避けるためのルームを与えなければならない。
規則:16 コースの変更
規則:16.1 航路権を持つ艇がコースを変更する場合、相手艇に対し避ける為のルームをあたえなければならない。
規則:17 同一タックの場合、プロパー・コース
規則:17.1
クリア・アスターンの艇が、同一タックの相手艇の風下2艇身以内でオーバーラップした場合、オーバーラップが続いているあいだ、風下艇はプロパーコースより風上を帆走してはならない。
規則:17.2
風上に向かってクローズホールドで帆走している場合を除き、風下艇、または風下側へのコースを取っているクリア・アスターンの艇が2艇身以内にいる間は、プロパー・コースより風下を帆走してはならない。

C節 マークおよび障害物において

規則:18 マークと障害物の通過と回航
規則:18.1 規則18が適用される場合
マークまたは障害物のを複数の艇が回航または通過する際に適用される。
規則:18.2ルームを与えること、避けること
規則:18.3 マークでタックする場合
反対のタックの2艇のうち1艇がゾーンの中でタックした場合、:規則:18.2は適用されない。つまりルームの権利はない。
規則:18.4 ジャイブする場合
内側にルームの権利がある艇が、マークを回航するためにジャイブをする場合、必要以上にマークから離れてはならない。
規則:18.5 連続する障害物の通過
複数の艇が連続する障害物を通過している間は、オーバラップが始まった時点で、通過するルームがある場合に限り、ルームの権利がある。
規則:19 障害物においてタックするためのルーム
規則:19.1
同一のタックで障害物に近づいている場合、タックを要求することができる。声を掛けられた艇はつぎのどちらかの対応をとらなければならない。
  • (a) すぐタックする。また声をかけた艇もすぐタックする。
  • (b) 「ユー・タック」と答える。この場合は、タックを要求した艇はすぐタックする。「ユー・タック」と答えた艇は、相手艇にルームを与えなければならない。
規則:19.2
スタートするために近づいてから通過し終わるまでは、:規則:19.1は適用されない。

D節 その他の規則

規則:20 スタートの誤り、ペナルティーの回航、後進
規則:20.1
リコール(フライング)した艇は、他の艇を避けなけらばならない。
規則:20.2
ペナルティの回転を行っている艇は、他の艇をさけなけらばならない。
規則:21 転覆、投錨または座礁、救助
うごけない艇を回避しなけらばならない。
規則:22 他艇に対する妨害
規則:22.2
ペナルティーの回転を行っている艇、他のレグを妨害する目的で、コースの変更をしてはならない。

第3章 レースの運営

規則:26 レースのスタート
次の信号手順てスタートする。
  • スタート4分前:P旗、音響1声
  • スタート1分前:P旗消える、長音1声
  • スタート:音響1声
規則:29 リコール
スタート前に、スタートラインを越えた場合、規則30.1のペナルティーとなる。
規則:30 スタートのペナルティ
規則:30.1 ラウンド・アン・エンド規則
I旗が掲揚されている場合(VSK5ではI旗が掲揚されている)、スタート前の1分間に、一部でもスタート・ラインまたはその延長上を越えた場合、スタートの両サイドから回りこまなければならない。
規則:31 マークとの接触
規則:31.1
次のいずれかのマークを接触してはならない。
  • スタート前のスタート・マーク
  • レグの起点、境界、末端となるマーク
  • フィニッシュした後のフィニッシュ・マーク
規則:31.2
:規則:31に違反した艇は、できるだけ早く他の艇から十分はなれて2分以内に360度回転することで、ペナルティを履行できる。

第4章 レース中のその他の条件

規則:44 第2章の規則違反に対するペナルティ
規則:44.1 ペナルティの履行
レース中に第2章の規則に違反した艇は、ペナルティを履行することができる。VSK5 の場合は、360度1回転を行うことによりペナルティを履行したこととする。60秒以内にペナルティーを履行しない場合に、さらに360度追加となる。360度が4つになると失格となる。
規則:44.2 2回ペナルティ
RRSの規則では、ペナルティの履行は2回転することとなっていますが、VSK5ではレグがかなり短時間なため、1回転のペナルティが採用されています。

第5章 抗議、救済、審問、不正行為および上告

規則:61 抗議の要件
規則:61.1 被抗議者に伝えること
規則:61.1(a)
抗議しようとする艇は、最初の適当な機会に相手艇に常に伝えなければならない。VSK5 ではキーボードで「p」を入力する。

参考文献

サイト

ま〜ちゃんの簡単ヨットレースルール教室
『Play the Rules』日本語版 ←こちらは、RRS2009-2012 対応になっていますので注意してください。
VENTO ORIENTALE −東からの風−『Play the Rules』日本語版を作成された山岡 閃さんのブログ

書籍

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ルールを理解する
のにとても役立ちます。
2005-2008年版を
参考にしました が
2005年版しか
無いようです。

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