IT関連資格の勉強記録と備忘録

Junosの検証には大きく分けて3種類の方法がある。
  1. CertExams版Juniper Network Simulator
  2. Juniper Olive(いわゆるエミュレーション)
  3. SRX等の比較的安めのJunos搭載機器(いわゆる実機)

Junosシミュレータを使用する(Oliveではない)

メリット

  • お手軽:トライアル版なら無料。Windowsインストーラで即使用可能。
  • EXシリーズ(Switch)版もあるのでOliveで出来なそうなところは試してみてもいいかも。

デメリット

  • トライアル版では制限が多く、商用版でもあまり込み入ったことはできない。
  • あくまでJNCIA-Junos等の作法のお勉強用。
  • 買うと $29する。(3000円〜4000円なので安い方か?)
  • Mac版は提供されていないのでBootCampや仮想PCにWindowsを入れる必要がある。

Junos-Olive(QEMU/GNS3)

メリット

  • ノートPCに導入すれば外出先でも利用可能。
  • 構成変更が手軽に出来る。
  • Mシリーズと同等のソフトウェア検証が可能。

デメリット

  • 稼働させるPCの負荷が高い。
    • 環境:MacBookAir(CPU Core i5 1.6GHz 2コア, メモリ4GB) BootCampのWindows7 Proffesional 64bitで
    • 4台のJUNOS/QEMUホスト(メモリは256MB)を稼働させるとメモリが2.92GB使用中になる。7台くらいが限界か。
  • RE, PFE, FPC, PIC, Craft-Interface等が存在しないためハード依存の検証(chassis系)が出来ない。
  • VRRPの検証が出来ない。マルチキャストパケットを処理できないのか?
  • (Giga/Fast)Ethernetポートしか使用できない。※SRXでも追加モジュールなしだと同じこと。
  • Junosの入手が必要
  • Oliveとしてのセットアップが面倒。うまくいかないこともある。
    • MacだとQEMUのセットアップも必要で面倒。
  • tag vlanやlogical-systemだとGNS3画面とは別に論理構成図を用意しないと分からなくなる。
    • monitor interface trafficなどで物理IF一覧によるトラフィック変化の確認がしずらい。


Logical system

JUNOS 7.4でLogical routerとしてリリースされ
JUNOS 9.3からはLogical systemと名称が改められた。
1台の物理ルータで最大15の論理ルータを作成可能。
Mシリーズ、MXシリーズが対応。

GNS3 Cloudとの接続

  1. PC(Windowsの場合)にMicrosoft Loopback Adapterをインストールする。
  2. 名称をわかりやすい Loopback などに変更する。
  3. 上記の Loopback のIFにIPアドレスを割り当てる。Default-GWは無くてもいい。
  4. GNS3にCloudを作る。NIOイーサネット(Generic_NIO)にLoopbackを追加する。
  5. JUNOS(QEMUホスト)--SW2--SW3--Cloud(Loopback)のように接続する。
    1. QEMUホストとCloudは直接接続できないのでSW経由とする。
    2. 今後のホストやルータ追加も考えてSWは念のため多段にしておく。
  6. JUNOSに em5 unit 0 インタフェースなどを作る。
  7. 上記のIFに Loopback と同じセグメントのIPアドレスを振る。
  8. JUNOSにデフォルトルートも設定しておく。
  9. set routing-options static route 0.0.0.0/0 next-hop 10.0.1.1
  10. Pingは飛ばないがPCからJUNOS側のIPアドレスにJ-WebやSSH等のアクセスが可能。
  11. J-Webの場合、JUNOSにはset system services web-management http
  12. ログインユーザIDとパスワードはJUNOS内に設定したものを使用する。
  13. Logical-systemごとにlogin-classを作ってuserをLogical-systemごとに作ったら便利
  14. Virtual BoxでWindowsを動作させその中でGNS3を動かす場合
Virtual Boxの仮想マシンIFをプロミスキャスモード Allow All にしないと外部からアクセスできない。
プロミスキャスモード Allow VMs だと他VMからはアクセス可能。

SRX(リアルJunos機器)

メリット

  • chassis系等ある程度、ハード依存の検証も可能。
  • アクセスするPCの負荷はほとんどない(Telnet,SSH,HTTPなので)
  • VPN環境等用意すれば外出先からでも利用可能。
  • おそらく、動作はOliveより軽快だろう。(J-Webは怪しいが)

デメリット

  • 外出先からだとネット環境がないと利用できない。
    • 出来ればVPN接続した方がいい。
  • 台数をそろえるのに結構な費用が掛かる。
  • 構成変更は手作業となるので、外出先からだと対応不可。
    • L2SWとtag VLANで構成すれば設定変更のみで構成変更は可能。
  • 利用の際には電源投入が必要。
    • 外出先から思い立った時に使用するには不便。
  • 発熱や電力(停電、落雷)等の環境起因での故障の心配がある。
  • 基本的に(Giga/Fast)Ethernetポートしか使用できない。
    • SRXのSerial IFモジュールもあるが高い。
    • ATMやOC-3などはSRXでは対応していない。
  • tag vlanやvirtual-routerだと物理構成とは別に論理構成図を用意しないと分からなくなる。
    • monitor interface trafficなどで物理IF一覧によるトラフィック変化の確認がしずらい。
  • ブランチ用のSRXだとBGP Route Reflectorになれない
  • Virtual Routerだと出来ることが限られる可能性あり
  • Logical-tunnelだとPoint to Point接続だけでマルチアクセス環境に出来ない?

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