コラム
「ある事務所に債務整理を頼んだんだけど、過払いは請求額の○割しか取れないというんですよ」
Cさんは、債務整理の事務所に依頼したところ、過払いの返還請求しても○割しかとれないといわれて、当事務所に相談に来ました。
他事務所のやり方に干渉したり、批判、意見をいうつもりは全くありません。
しかし、私の頭に浮かんだのは、「無資格者が過払い請求をして過払いにより返還された額の8−9割を自分の懐に入れ、依頼人にはほとんど過払金を渡さなかった事件(無資格者弁護士法違反で逮捕)
富山の司法書士が過払金で取得した額を依頼人に嘘の少ない額の報告をして、過払金の多くの額を横領した事件(司法書士は業務上横領で逮捕)
また、貸金業者によっては、判決をとって請求しても「1割しか払いません。強制執行? やれば・・・」という開き直った業者もいるのは確かですが、全部が全部そうではありません。
現状、金融市場が極端に悪化しており、長年過払金支払の
負担で財務体質が弱っている業者が多いのは事実であり、訴訟提起等の手段を取らねば
請求額の半分しか払わないよという業者も増えています。
だから、訴訟をしないで任意の交渉のみで解決する事務者や他の理由で、請求額の○割しか請求しないという方針の事務所もあり、悪質な犯罪行為をやっている事務所はごくごく一部にすぎません。
事務所の方針で訴訟を一切やらないというところもあると聞いています。
そういう方針の事務所は、(上記の貸金業界の事情から)おそらく、(本来の過払い額の)5,6割以下の額で和解をしているのではないでしょうか?(それはそれで、意見をいうつもりは全くありません)
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