コラム
2010年1月6日、中国政府・中国銀行業監督管理委員会は、中国初となる消費者金融会社3社の設立を許可しました。
3社はいずれも銀行系で、中国銀行傘下の中銀消費金融公司が上海、北京銀行系が北京、成都銀行系が四川省成都市で開業することになっています。
現在はまだ試行段階なので、融資の対象範囲は、不動産ローンと車のローンを除く、個人消費分野(電化製品などの物・観光・結婚・教育・内装リフォームなど)に限り、キャッシングも出来ないため、経済効果は小さいものに留まるだろうと考える人もいます。
しかし私は、中国の発展に伴い「物」を欲しがっている人々がたくさんいる中、この消費者金融を使うことで多くの人が「物」を手に入れるチャンスを与えられ、個人の生活レベルの向上に大きく役立つのではないかと考えています。
融資方法は、利用者へ貸付が認可された後、融資を利用者ではなく直接販売店に振り込む形をとるようです。
また、貸出上限を利用者の月給の5倍までとし、日本の総量規制(年収の3分の1)のような制度を取り入れていますね。
貸出金利の上限は、中国人民銀行(日本でいう日本銀行)の基準金利(5.04%〜6.12%)の4倍以内までとされているため、日本の貸金業界と同等の15%〜20%前後に設定されると考えてよいでしょう。
この消費者金融、今年の7月までに業務を開始できるとみられており、今後中国や韓国進出を推進する日本の大手消費者金融の動向から目が離せません!!
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