18U 世界野球選手権2013 試合詳細
1日目 日本×台湾
日本 000 101 101 4台湾 000 000 010 1
2日遅れで迎えた開幕試合の先発マウンドを託されたのは桐光学園・松井。
対する台湾の先発は林、序盤は左腕同士の熾烈な投手戦となった。
4回表、日本は大阪桐蔭・森が四球で出塁すると、続く常総学院・内田がチーム初ヒット。
さらに5番の聖光学院・園部も外角球を三遊間へ引っ張ると、持ち込んだウイルスが発動。
レフトがボールをこぼし、もたつく間に森が本塁に生還。日本が1点を先制する。
日本は6回表にも内田のツーベースと日大山形・奥村のセンター前ヒットで追加点。
その裏には5回までノーヒットピッチングを続けていた松井がヒットを許し、さらに四球。
ランナー一二塁となったところで逆転3ランお誕生日を被弾・・・したかに見えたがファール。
スレも一瞬凍りついたものの、松井は気迫の投球で後続を断ち、ピンチを切り抜けた。
直後の7回表、「別の森(別森)」こと日大三・森が二塁打→北照・吉田がきっちりメイデン。
一死三塁のチャンスでモリシという枷から解き放たれた浦和学院・竹村が見事なスク水。
リードを3点に広げ、松井の奪三振も10桁を超えるなど完勝ムードが漂う終盤だったが、
8回裏についに松井が台湾打線に捉まり、ヒット→よんたま→二塁打で1点を返される。
さらにすないぽで二死満塁となったものの、12個目の三振でZGSを達成し最終回へ。
9回表先頭の逸崎に代わって仙台育英・熊谷が登場、いきなりの三塁打。
これを別森が犠牲フライで返し、大ピンチの後の大きな大きな追加点。
最終回のマウンドは安樂と見せかけて瀬戸内・山岡。
先頭にすないぽこそ与えたが、変態的なスライダーを駆使して零封。
日本代表、まずは好調の滑り出しで白星発進となった
2日目 日本×メキシコ
日 本 130 002 5 11メキシコ 000 000 0 0
初回、先頭の北照・吉田がいきなりの三塁打→浦和学院・竹村がすないぽ&二盗。
ノーアウト二三塁のチャンスから大阪桐蔭・森がさくっと先制のレフト前タイムリー。
2回にも2つのよんたまとエラーで一死満塁としたところで吉田と竹村の連続タイムリー。
4点のリードを得て、早くもメキシコの先発ロドリゲスをマウンドから引きずり下ろす。
代わったエスカミーラからは再三ランナーを出しながらも得点を奪えずにいた日本打線だが
6回表に2四球を出してエスカミーラが降板、3番手のエルナンデスから森が走者一掃の一打。
7回には日大山形・奥村、東海大甲府・渡辺、日大三・森(別森)、仙台育英・上林の怒涛の4連打。
さらに2点を追加したところで上林の盗塁に対する捕手の悪送球で別森がホームに生還、
吉田へのすないぽを挟んで仙台育英・熊谷の内野ゴロの間に上林が本塁に帰り10桁得点。
前の回から捕手に入った花咲徳栄・若月もタイムリーを放ち、11−0と圧倒的なリードを築く。
投げては常総学院・飯田が甲子園に引き続き安定感抜群のピッチングで付け入る隙を与えず。
7回10点差の規定でコールドゲームが成立し、日本は大勝でベネズエラさんとの本日2試合目に臨む
2日目 日本×ベネズエラ
ベネズエラ 000 000 000 0日 本 . 110 030 11X 7
日本の先発は今夏甲子園では2試合14失点と本調子を発揮できなかった済美・安樂。
立ち上がりが不安視されたものの、初回三者連続三振と最高の立ち上がりを見せる。
打線は初回、先頭の北照・吉田がよんたまで出塁すると投手の牽制悪送球で一挙三進。
大阪桐蔭・森の犠牲フライでノーヒットながらも幸先良く先制点を挙げる。
2回裏にも東海大甲府・渡辺がライト前ヒットで出塁すると、バッテリーエラーが発生。
別森(日大三)がファーストの横を抜くタイムリーを放ってリードを2点に広げる。
これでマウンドを降ろされたベネズエラ先発キンテロ、ベンチでグローブを洗濯し号泣。
5回裏、浦和学院・竹村が二塁打で出塁するとまたまたベネズエラにバッテリーエラー。
ランナーを三塁に置いたところで森がレフトオーバーのタイムリーツーベース。
さらに続く常総学院・内田と聖光学院・園部も連打し、この回一挙に3点を追加。
7回裏にも竹村と森の連打で1点、8回は代打攻勢からのボークによる追加点。
安樂は外に低めに素晴らしいコントロールを発揮し、毎回の16奪三振と圧巻の内容。
日本代表、ダブルヘッダーの2試合をともに圧勝し2次ラウンド進出に大きく前進!
3日目 日本×チェコ
チェコ 000 000 0日本 261 402x 15
1回裏、日本は仙台育英・熊谷と大阪桐蔭・森の連打で早々に1点を先制。
直後に森が二塁牽制死を披露してしまうものの、その後チェコ先発ヨハンカが
怒涛の4者連続フォアボールと大暴れし、さらに1点を追加する。
2回にも怒涛の猛攻で6点を挙げノックアウトするが、スレ民は喜ぶよりも
ボール球に手を出してチャンスを潰したり気を抜いて連続三振を喫したりの打線に立腹。
3回には中軸のヒットが続いて1得点、4回には代打攻勢で4点を追加するレイプ試合。
一方投手陣も左右高橋リレー→キレッキレの田口でチェコ打線に許したヒットは僅か1本。
5回コールドこそ逃したが、6回2アウトから4連打でサヨナラコールド勝ち。
この勝利で日本の2次ラウンド進出が確定、絶好調4連勝!
4日目 日本×カナダ
カナダ 302 000 000 5日本 103 300 00X 7
日本の先発マウンドは昨日好リリーフの広島新庄・田口。
しかし出だしから次々とストレートを弾き返され、味方のまずい守備もあって
初回いきなりの3失点と苦しい立ち上がり。日本は今大会初めて追う立場に。
1回裏、先頭の北照・吉田がヒットで出塁するも続く浦和学院・竹村は併殺。
しかも一塁へ駆け抜けた際に芝と土の境目に足を引っ掛けて負傷退場。
お先真っ暗・・・といった空気を切り裂いたのは大阪桐蔭・森のお誕生日。
しかし田口はその後も本来の制球力を発揮できず、エラー→死球→ヒットでさらに1失点。
ここで西谷監督は田口を諦め、同じ広島の瀬戸内・山岡をマウンドに送り込む。
……も、代わり鼻に犠牲フライを許してさらに1点を献上、4点ビハインドに。
だがここから日本打線が力を発揮。3回裏に吉田と逸崎の連打でチャンスを作ると
聖光学院・園部がレフトへの2点タイムリーを放ち、1点差まで追い上げる。
さらに4回裏にはマモノが来たのか園部がウイルスを撒いたのかカナダ守備陣大荒れ。
よんたまとエラーで出したランナーをエラーで返すファンタスティックな逆転劇。
5回以降は、変態スライダーの冴える山岡の奪三振ショー、高橋由の安定したピッチング。
しかし打線も速球派右腕クワントリル(NYY指名)から追加点は奪えず、投手戦の様相となる。
結局試合は動かないまま最終回を迎え、日本は9回のマウンドに済美・安樂を投入。
前回に引き続き完璧なピッチングを見せた安樂がシャットアウトを見せ、日本は1次ラウンド全勝!
5日目 日本×韓国
韓国 000 000 0 0日本 140 023 X 10
宿命のライバル(とかなんとかメディアが煽ってる)韓国戦、日本の先発マウンドは松井。
ヒット→よんたま→すないぽで満塁と初回からピンチを背負うも連続三振で切り抜ける。
一方の日本の攻撃は初回、熊谷の二塁打→ARAKAKI→森の犠牲フライで先制の1点。
2回には先頭渡辺がヒットで出塁すると続く奥村に頭部死球、無死一二塁。
さらに別森の送りバントが投手の横を抜ける絶妙な辺りとなって満塁のチャンスを築くと、
さらにさらに逸崎の止めたバットに当たった打球が華麗な内野安打となって2点目。
そして吉田の2点タイムリーと相手投手のARAKAKIでこの回計4点のビッグイニング。
ストレート主体の松井のピッチングは序盤からいまひとつピリっとしないものではあったが
森の助けもあって要所を締め、結局6回を無失点と完璧に役目を果たして見せた。
3回以降、韓国の2人目ハンから得点を奪えずにいた日本打線だが、5回裏に
内田ヒット→園部メイデン→渡辺タイムリー→奥村野選→別森スクイズと連続攻撃で2点、
6回にも内田ヒット→園部よんたま→渡辺タイムリー→奥村よんたま→別森押し出し
と同じメンツで2点を奪った挙句、さらにARAKAKIによる得点でついに10点差。
7回表のマウンドには変態スライダー山岡を投入、キレすぎてストライクがとれずに
満塁のピンチを背負ってしまったものの結局3つのアウトすべてを空振り三振で切って落とした。
日本、2次ラウンド初戦をコールドで圧勝し優勝に向けて幸先のいいリスタート
6日目 日本×キューバ
キューバ 000 000 00 0日 本 010 210 06x 10
2回裏、先頭の内田がサードゴロ悪送球により出塁→園部メイデン
奥村が直球を綺麗にセンター返しするとセンターがこの打球をロスト
自らの打棒と相手のミスとで幸先良く1点を先制することに成功。
日本の先発マウンドを託されたのは済美・安樂。
1回、2回とピリっとしないピッチングが続いたものの、
3回以降は立ち直り5回には三者連続三振など絶好調。
4回裏、園部のセンターオーバー二塁打から、続く渡辺がレフトへ2ランお誕生日。
5回裏には吉田のヒット→熊谷スリーベースで追加点を挙げるなど打線も安樂を強力援護。
6回以降は互いにランナーを出しつつも投手戦の様相となったが、試合は終始日本ペース。
8回裏、沈黙していた森監督が二塁打を放つと内田、園部も続き2点追加。
さらに渡辺よんたま→奥村メイデンで一死二三塁としたところで
行方不明だった高校No.1スラッガー上林誠知が発見され、2点を追加。
竹村はライトフライに討ち取られたものの吉田ヒット→熊谷エラー出塁。
とうとう打者一巡、再び打席に立った森監督が10点目となるサヨナラタイムリー。
日本、なんとキューバを相手にコールド圧勝し
アメリカ戦を待たずに決勝戦への進出が確定!
7日目 日本×アメリカ
アメリカ 100 041 004 10
日 本 ...001 001 020 4
勝者に明日の決勝戦のホームアドバンテージが与えられるという微妙極まる消化試合。
日本の先発マウンドには2日目メキシコ戦で好投した常総学院・飯田。
試合開始から狭いストライクゾーンに苦しんで4連打を浴びて1点を失い、なお無死満塁と
最悪の立ち上がりも後続を併殺とファーストフライに仕留め、どうにか最小失点で切り抜ける。
3回、竹村と吉田の連打を熊谷が進塁打で進めて森監督がタイムリー内野安打、同点。
飯田もキレのあるスライダーを駆使して2回、3回を抑え試合を降り出しに戻すことに成功。
しかし5回表、ショートエラー→パスボールとミスが続いたところで連打を許し2点ビハインド。
2人目投手の高橋由もリズムをこれで崩したか制球を乱し、さらにセカンド悪送球で2失点。
そして6回表にも上位打線の連打によって1点を失い5点差と、かなり苦しい展開に。
6回裏、森監督の二塁打→パスボールで三進→内田内野ゴロで1点を返す。
7回からのマウンドは田口、前回の鬱憤を晴らすかのように好投しチームの逆転に望みをつなぐ。
打線もこれに報いるべく8回裏、代打岩重のエラー出塁と熊谷のヒットで一三塁のチャンスを作り
主砲・内田のタイムリーヒットで2点を返し、最終回の攻防に期待を抱かせる
……が、4人目の高橋光が大誤算。3番シュワルツの打球をショートが弾いてヒットとなり、
4番のヘスリーはスリーベースヒット+中継プレーのやらかしで実質2ランランニングお誕生日。
挙句5番のリーツには正真正銘、左中間スタンドに飛び込むお誕生日を打たれて大炎上。
日本は9回裏に二死ながら二三塁の好機を作ったが、追いつかない程度の反撃。
今大会初の黒星は守備の大乱調による苦い敗戦となった。
両軍は明日19:00、優勝の栄誉をかけて台中インターコンチネンタル野球場で再び相見える。
8日目 優勝決定戦 日本×アメリカ
日 本 ...000 010 010 2アメリカ 000 011 10X 3
消化試合から一夜明け、正真正銘の決勝戦の先発は左のエース・松井。
やはり制球に少々苦しみ、2回、4回とノーヒットでピンチを招く展開となったが
力のあるストレートとキレのあるスライダーを駆使して序盤4回をどうにか零封。
しかし日本の打線もランナーを出しながらも得点には至らず、試合は熾烈な投手戦。
試合が動いたのは5回表、8番・別森、9番・竹村が連続すないぽで出塁すると
2番・熊谷が直球を綺麗にセンター前に弾き返すタイムリー、日本が先制の1点を挙げる。
しかし5回裏、松井はアメリカ9番・タッカーに三遊間を抜ける初ヒットを許すと、
2番のリベラにもストレートを右中間に飛ばされて一死一三塁のピンチを招く。
そして3番・ハセリーの打球は併殺コースに転がるもののバッターランナーセーフ。
この間に三塁ランナーがホームに還って同点、試合を振り出しに戻されてしまう。
さらに6回裏、7番のリーツに甘く入った球を痛打され、二死から得点圏にランナーを背負うと
8番・ブリグマンが高めのストレートを詰まりながらもセンター前に落とし、アメリカが勝ち越し。
7回裏に先頭打者のヒットを許したところで松井は降板、山岡がマウンドに上がるもいきなり暴投。
無死二塁からバントでランナーを三塁に進められ、一二塁間を破るタイムリーで3点目を失う。
絶望感すら漂い始めた8回表、先頭の熊谷がよんたまで出塁するも森監督と内田は沈黙。
しかし5番・園部が低めのストレートをセンター返し、タイムリーヒットで1点差まで迫る。
山岡も立ち直ったか8回裏を三者凡退に切って落とし、最終9回の逆転劇に望みをつなぐ。
が、竹村の死球出塁→二盗とチャンスこそ作ったものの3三振であえなく試合終了。
日本、18U世界野球悲願の初優勝は今回もあと一歩及ばなかった・・・
2013年09月08日(日) 22:21:29 Modified by krmne1103