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20春試合結果

第一日 (8月10日)
  第一試合 大分商 (大分) 1−3 花咲徳栄 (埼玉)
  第二試合 明徳義塾 (高知) 6x−5 鳥取城北 (鳥取)

第二日 (8月11日)
  第一試合 天理 (奈良) 2−4 広島新庄 (広島)
  第二試合 創成館 (長崎) 4−0 平田 (島根)
  第三試合 明豊 (大分) 4−2 県岐阜商 (岐阜)

第三日 (8月12日)
  第一試合 智弁学園 (奈良) 3−4x 中京大中京 (愛知) (延長10回 タイブレーク)
  第二試合 鹿児島城西 (鹿児島) 1−3 加藤学園 (静岡)

第四日 (8月15日)
  第一試合 履正社 (大阪) 10−1 星稜 (石川)
  第二試合 磐城 (福島) 3−4 国士舘 (東京)
  第三試合 仙台育英 (宮城) 1−6 倉敷商 (岡山)

第五日 (8月16日)
  第一試合 明石商 (兵庫) 3−2 桐生第一 (群馬)
  第二試合 帯広農 (北海道) 4−1 健大高崎 (群馬)
  第三試合 鶴岡東 (山形) 5−3 日本航空石川 (石川)

第六日 (8月17日)
  第一試合 大阪桐蔭 (大阪) 4−2 東海大相模 (神奈川)
  第二試合 智弁和歌山 (和歌山) 1−8 尽誠学園 (香川)
  第三試合 白樺学園 (北海道) 3−8 山梨学院 (山梨)

−−−−
第一日
第一試合 大分商 (大分) 1−3 花咲徳栄 (埼玉)
コロナ禍の中開かれることとなった交流試合、開幕戦に登場したのは久々の大分商と「夏の」花咲徳栄。
大分商はプロ注のエース・川瀬を擁し、花咲徳栄打線との対決となるかと目された……が。

川瀬は立ち上がりいきなり乱れる。味方のやらかしもあって、中出しよんたまで先制を許す。
続くバッターに2点タイムリーを浴びて初回3失点、球数もあっという間に30球を越えてしまう。

そんな川瀬を尻目に花咲徳栄の先発・高森はスイスイと投げ続ける。
ブラバンのリモート応援、エール映像にバトン部登場と、応援でもやや優位に立つ中、5回まで0を並べる。
大分商は6回に花咲徳栄伝統のショートのファンタジスタによるやらかしで1点を返すが反撃もここまで。
2回以降は粘りの投球を見せた川瀬が最後のバッターとなって終戦となった。

第二試合 明徳義塾 (高知) 6x−5 鳥取城北 (鳥取)
昨年、魔曲の前にお誕生日3発で沈んだ男、明徳・新地が甲子園のマウンドに帰ってきた。
その新地の立ち上がりを寿司打線がいきなり捉える。
キラキラネームの1番・畑中未来翔 (みくと)がヒットで出るとメイデン、ヒットでつなぎ4番・吉田がタイムリー。
いきなり3本のヒットを集めて鳥取城北が先制する。

だが、明徳は慌てない。鳥取城北先発の松村の制球が定まらないところ、トゥギャも絡めて攻め立てる。
初回のチャンスこそゲッツーでつぶすが、2回はランナーを三塁に置いて新地が最低限。
マリア様戦法が炸裂して同点に追いつくと、徐々に新地が持ち味を出し始め、寿司打線はここで沈黙。
5回にはまたもよんたまにトゥギャ、メイデンを絡めて作ったチャンスに今度は3番・鈴木の最低限。
再びマリア様戦法で勝ち越した明徳。ノーヒットなのに前半をリードして折り返す。

このまま試合巧者の明徳が押し切るかと思われたところで鳥取城北に主人公が現れる。
7回からマウンドに上がった背番号1・阪上である。
現在進行形で難病と闘う男が明徳の7回の攻撃を三者凡退で片づけると、8回の攻撃は先頭打者で強襲ヒットで出塁。
これをメイデンと未来翔のヒットでチャンスを拡大すると、スタンドの鳥取城北関係者から手拍子 (寿司拍子)が。
すないぽで満塁となると、3番・河西の2点タイムリー、4番・吉田もタイムリーで一気にひっくり返す。
昨年魔曲にやられた明徳・新地、今年は魔「手拍子」の前にやられてここで降板。
変わった代々木……ではなく代木を5番の安保も捉えてタイムリー、この回一挙4点がスコアボードに刻まれた。

レアなノーヒット勝利の可能性が一気に遠のくばかりか、ノーヒット敗戦の可能性もちらつくその裏。
先頭がよんたまで出ると4番・新沢がレフト前ヒット、スレでは「童貞卒業」だの「初H」だのと大盛り上がり。
とはいえ、ノーヒット敗戦の可能性も消えていよいよ見どころが無くなったかと思われたが、馬淵野球はここから真骨頂。
明徳も城北に負けじと手拍子を発動させると、6番・玉城の浅いレフトフライに二塁ランナーが三塁へタッチアップ。
ここまで好守を見せてきた鳥取城北がここで初めてのやらかし。三塁への送球が逸れる間に二塁ランナーが生還。
さらに続く7番・米崎の当たりはセンター前にポトリ。とうとう1点差。終盤二転三転の展開にスレは一気に加速。

そして9回裏、鳥取城北は主人公阪上から3番手・中川にスイッチ。阪上はライトへ回る。
しかし、1アウトからすないぽ・よんたま。明徳がまたしてもノーヒットでチャンスを迎える。
ここで明徳3番・鈴木はセンターへのライナー。これをライトからセンターへと移っていた未来翔がガッチリ抑える。
すると、中川はここでお役御免。最後1つのアウトを再びマウンドに戻した阪上へと託すことに。打席は初Hの4番・新沢。
スレも息を呑む最後の攻防は新沢に軍配。ライトオーバーの当たりで二者生還、逆転サヨナラ。

たった1試合の交流試合でもやはり初戦・明徳は健在だった。ヒット3本で6点を挙げる馬淵マジックが炸裂。
破れた鳥取城北・阪上の涙にスレも拍手を惜しまぬ好ゲームであった。


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第二日
第一試合 天理 (奈良) 2−4 広島新庄 (広島)
序盤から両校ともランナーは出すもののあと一本が出ない残尿感溢れる展開。
2回に広島新庄は二塁牽制にベースカバーが誰も入らないというやらかしを披露。
ここで作ったチャンスに、お兄ちゃんこと下林。下林は三振に倒れるも、振り逃げ悪送球となりこの間に天理が先制。

広島新庄は4回にもARAKAKIで1点を献上 (これもお兄ちゃん下林の打席)するなど守備に綻びが出るも、そんな守備とは裏腹にメイデンは絶好調。
4回はメイデンでチャンスを拡大し、先発ピッチャー・秋田のジエンゴと最低限で一時逆転。
追いつかれた直後の5回にもナイメイで広げたチャンスに6番・明光の勝ち越しタイムリー。
8回も先頭2ベースを途中出場の秋山がキッチリメイデン。直後にダメ押しのタイムリーを呼び込ぶなど4メイデン中3つを得点に繋げた。

天理は強力打線が売りだったものの、お兄ちゃん下林の無安打を筆頭に、3・4・5番のクリーンアップ3人で1安打とつながらず。
最後までタイムリーは出ずに堅実な広島野球に屈する格好となり、スレでは妹の怨嗟の声が満ち、一部では妹の呪いとまで。
なお、天理、広島新庄ともに2番手Pには2年生を送り込んできた。
長身Pの天理・達とやや怪しい制球ながら度胸満点の投球を見せた新庄・秋山は来年に向けての成長が楽しみになるだろうか。

第二試合 創成館 (長崎) 4−0 平田 (島根)
1年生もベンチ入りした平田に対し、ベンチ入り20人を全部3年で固めた創成館 (このため昨秋4番の2年生がエールで登場)。
2回の攻撃前に初めて甲子園に流れた平田の校歌には、校歌としては珍しく平田地区のシンボルでもあるプラタナスの木が歌われており、
一気に「プラ田」の愛称がつけられる。勢いに乗り、2回は3つのよんたまをもらうなど満塁のチャンスを作るがZGSに終わった。

対する創成館は2回までプラ田エース・古川の前に完璧に封じられるが、3回にトゥギャを絡めてチャンスを作り先制。
7回には長打の後の最低限でじわじわとリードを広げると、怪しかった制球の先発・白水も立ち直る。
白水の後を受けた坂口、前田も好投。プラ田は4回以降ヒットが全く出なくなり、7回にはニュース間攻撃も決めてしまう。
8回には珍名・二日一の最低限などでトドメ。守備もショートの松尾を中心に堅さを見せた創成館が快勝を収めた。
プラ田は9回2アウトから先発した古川が意地のヒットを放つも最後までホームが遠く、スコアボードにプラタナスを生やせなかった。

第三試合 明豊 (大分) 4−2 県岐阜商 (岐阜)
昨年センバツベスト4のメンバーも残る明豊に対し、OBの鍛治舎監督就任後は初の甲子園となる県岐阜商の一戦。
初回、ランナーを1人置いて明豊5番・小川のバッティングは打った瞬間にNHKの解説も「当てただけ!」と当たり。
が、これがライト線にポトリと落ちる間にランナーが一気に生還、明豊が先制して試合を進める。

県岐阜商は学校関係者に感染者が出た影響で岐阜の独自大会の出場を辞退するなど、スレでも実戦経験の少なさが懸念されており、
2回もやらかしを起点に追加点を許してしまうと、それを裏付けるかのように内野陣はその後もやらかしを披露。
試合中盤にはバッテリエラー、内野のエラーが重なったところでカメラがベンチ内で鍛治舎監督を度々映し出し、
うっすらと浮かぶ笑顔にスレでは恐怖する声も上がるほどであった。
実戦勘の低さはバッティングにも出てしまったか、明豊の好投手・若杉の前に3回までで7三振を喫してしまう。
何とか一矢を報いたいところで、7回に内野ゴロの間に1点を返すと、9回にはキャプテン佐々木。
解説も「ホームランを狙っている」と称した大きなスイングで、左中間に交流試合お誕生日第1号を叩き込んだ。
一瞬、ベンチに下がった明豊・若杉が不安そうに見つめるものの、最後は投ゴロゲッツーで終了。反撃は及ばなかった。

一方、勝った明豊はエース若杉が前評判通りの投球で7回1失点にまとめると、
今年特有ともいえる勝っている方の思い出起用連発で、20人に拡大しているベンチ入りメンバーを全員起用。
今年の小芝居枠ともいえるエールでも卓球部を起用しスレを急加速させるなど、最後は南こうせつの校歌で締め。
走攻守とさらにネタを加えた全てで県岐阜商を上回る完勝となった。

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第三日
第一試合 智弁学園 (奈良) 3−4x 中京大中京 (愛知) (延長10回 タイブレーク)
智弁学園は2年生4番・前川、中京大中京はエース・高橋。ともにプロ注を抱える名門同士の対決となった。

先制は中京。その裏、先頭の西村が智弁先発・西村オーガとの西村対決を制してセンターオーバーの当たり。
背走したセンターが一度収めたボールをはじく間に一気に三塁へ進むと、すかさずARAKAKIで生還。
その後も中京打線がつながる。ポテンヒットを追った智弁レフト前川とセンター白石がもったり衝突する珍場面もありつつあっという間に3点が入る。

援護をもらった高橋は序盤を152キロの真っすぐを交えてスイスイと進めていく。
「腐るな!!」の言葉を帽子のつばに刻む智弁は4回、その高橋が突如制球を乱して連続すないぽなどでもらったチャンスを逃さない。
中出しよんたまで1点を返すと、オーガがジエンゴとなる同点タイムリー。スレを一気に盛り上げる。

ジエンゴのオーガはピッチングでもノリ始め、直後の投球は三者三振。5回も2三振と3回まで三振0だったのがウソのようなピッチングに。
対する高橋も点を失った4回以外は安定した投球で毎回のように三振の山を築く。試合は一転して投手戦の様相に。
終盤はどちらもチャンスを作るが、8回はどちらもゲッツーでチャンスを潰し、9回表は高橋がこの日最速の153キロまっすぐでみのさん。
とうとう両者譲らずに、交流試合特別ルールとして延長10回からのタイブレークに突入。

延長10回、中京・高橋は2番からの攻撃を3人で片づけるとその裏、智弁・オーガは先頭のメイデンをそらしてしまう。
やらかしで迎えた満塁のピンチ、1番・西村の当たりは前進守備のセカンド後方へのフライ。
インフィールドフライが宣告されて1アウトとなるが、ボールをこぼしたすきに三塁ランナーがホームに突っ込む。
ボールインプレイの隙を逃さなかった中京がサヨナラ勝ち。2年生エース・オーガの涙とともに智弁が散った。

第二試合 鹿児島城西 (鹿児島) 1−3 加藤学園 (静岡)
どちらも春夏通じて初めて甲子園の土を踏むこととなった両校の対決。
タイブレークの直後の試合は、初回の守りで鹿児島城西のキャッチャー・池山のタマブレークで幕を開ける。

が、その後は鹿児島城西・八方と加藤学園・肥沼の投げ合い。
バックも加藤学園センター・佐野がバックホームで鹿児島城西の得点を阻止するという守り合いの展開。
6回表、加藤学園の主将・勝又が両足を攣らせて交代、キャプテン不在となった加藤学園を救ったのは公式戦初出場の1年生。
この日1番に入った太田が6回裏に2ベースで出塁、2アウトから3番・大村のタイムリーで俊足を飛ばして生還。
8回にはサード後方にフラフラと上がったフライをダイビングキャッチのファインプレー。スレではいつしか校名が太田学園に。

太田に負けじと8回裏には2番・杉山。右中間を真っ二つ、中継も乱れる間に一気にホームイン。ランニングお誕生日で3−0と点差を広げる。
何とかしたい鹿児島城西は、9回に思いで代打と目された砂川の長打にやらかしが絡む間に1点を返すと、2アウトからまたも代打・上原がヒット。
チャンスを拡大し、長打が出れば同点という場面を作ったが反撃もここまで。
加藤学園・肥沼が1失点完投。圭一という謎を残しつつ、甲子園での初陣を飾る形となった。

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第四日
第一試合 履正社 (大阪) 10−1 星稜 (石川)
言わずと知れた昨年夏の甲子園決勝戦の再現。マモノスレのみならず全国の高校野球ファン注目の一戦となった。
履正社の小深田、池田、エース・岩崎、星稜は内山、知田、荻原など甲子園の経験も十分なメンバーが揃っている。

前年覇者の履正社は星稜先発・荻原を研究済みだったか、初回から攻める。1番の池田ァ!が内野安打で出ると2番・中田がエンドランで三塁線を破る。
レフトがクッションボールの処理でやらかす間に池田ァ!は一気に生還。さらにゲッツー崩れもあっていきなり2点を先制する。
2回には星稜の守備シフトがことごとく裏目に出るなどして一気に6点追加。交流試合最多得点をあっという間に更新する。
荻原はこれで早々にKO。代わった2年生2番手・野口がテンポのいい投球で履正社打線を沈黙させるとスレでは「最初から野口なら」と惜しむ声が。

なんとか反撃したい星稜打線だが、3度仕掛けた盗塁は全て履正社キャプテン・関本の強肩にマジャられて不発。
それでもかつての大逆転劇があるからか「8点差なら」という声が上がるも、9回に履正社の絶妙なセーフティメイデンが決まり絶対安全圏の9点差。
戦前の予想とは大きく異なる展開となった試合は、終戦記念日の黙祷のサイレンから13分後に終戦。
履正社・岩崎が星稜打線を散発6安打1失点に封じて完投勝利。雪辱を期す相手を真っ向から返り討ちにしてみせた。

第二試合 磐城 (福島) 3−4 国士舘 (東京)
春に異動してしまった前監督が特例でノッカーを務めることが許された磐城は25年ぶりに甲子園にやってきた古豪。
エースはお酒みたいな名前の沖政宗。2回、ゲッツーの間に1点を先制するとこの沖政宗がジエンゴを決め、幸先よく2点をリードする。
その裏の守りを3939片づけ、スレでも磐城行けるか、という流れになりかける。

それでも2年連続秋の東京を制した国士舘は慌てず、3回に連打でチャンスメイク。
セーフティスク水を沖政宗が悪送球する間に1点返すと、続けてタイムリーが飛び出しあっさりと逆転。
国士舘のエース・中西はこれに気をよくしたかスイスイとピッチングを続け、このまま国士舘が押し切るかに思われた。
しかし、磐城もしぶとく粘る。6回にランナーを2人置いて6番・草野が粘りに粘ってセンター前へ。
二塁ランナー・市毛がタッチを巧くかいくぐって生還し、同点に。この展開にかつての開星・野々村監督の末代発言を引き合いに出す住民もチラホラ。

磐城はその後再度勝ち越しを許すも、7回には代打から守備に入った樋口の好返球で追加点を阻止。
直後の8回にはセーフティメイデンを鮮やかに決めて同点、さらには逆転のチャンスをつかむ。
だが、ここを痛恨のダメイデン、さらにゲッツーで逃すと最終回も2アウトからランナーを出すもあと一歩及ばず。
国士舘が苦しみながらも磐城を退け、末代までの恥を回避。好カードを演じた磐城にはスレからも称賛の声が上がった。

第三試合 仙台育英 (宮城) 1−6 倉敷商 (岡山)
ブラバンの欠席で逆魔曲・桃太郎サンバを欠く形となり、逆に強くなったんじゃとされる倉敷商と仙台育英がぶつかる。
さりげなく東北王者と中国王者という秋の地区大会覇者同士の一戦となった。

序盤から押し気味に試合を進める仙台育英だが、3回は満塁をゲッツーで逃すなどなかなか先制点が取れない。
それでもエールVで久々の変わり種となる書道部からのエールを受けた直後の攻撃で先発ピッチャー・向坂がジエンゴ。
倉敷商は先発・福家からエースナンバーの永野へとつなぐも、その永野自身のやらかしで傷口を広げてからの手痛い失点となってしまう。

その裏、倉敷商の攻撃前のエールVに登場したのは応援部のチアリーダー。なんとよりにもよって今年は置いてきたはずの桃太郎サンバを熱唱してしまう。
注目された直後の倉敷商の攻撃は2アウトから4番・福島がセンターオーバーの2ベース。三者凡退を半ば覚悟していたスレがにわかにざわめく。
すると続く5番・田村がセンター前に同点タイムリー。どうやら直接選手の耳に届かないと逆魔曲は効果を発揮しないらしい。スレは呪い払拭と大騒ぎに。
勢いは止まらない。5回にはよんたま、すないぽなどで満塁のチャンスに向坂がよんたま中出し。倉敷商が勝ち越しに成功する。
さらに6回にはピッチャー・永野が相手の向坂に負けじとジエンゴ返し。7回にも連打で一気に3点追加と倉敷商が得点を重ねていく。

一方でジエンゴで投球にもいい影響を及ぼし始めた永野の前に、仙台育英は淡白な攻撃を繰り返してしまう。
8回に恋のリリーフを送り込んだものの、何ら効果を及ぼすことなく降板の憂き目を見てしまうなど最後まで流れを引き戻せず。
独自大会の東北大会決勝から中2日ということはあったにせよ、序盤のチャンスに1点で止まってしまったことが最後まで響いた。
倉敷商はリモート桃サンがまさかの好結果。解説の大矢さんにも幻聴を引き起こさせるなど、令和の桃サンは今までと一味違うのかもしれない。

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第五日
第一試合 明石商 (兵庫) 3−2 桐生第一 (群馬)
コロナのために5季連続甲子園の夢が断たれた明石商・来田と中森の最終幕。対するは4年ぶり出場の桐生第一。
中森は初回こそピンチを背負ったものの、2回以降は危なげないピッチングで2〜6回と三者凡退に切って取る快調なピッチング。
一方、攻撃では桐生第一の宮下宝の前に再三ランナーを出すも、来田のルンバなどもありなかなか得点が奪えない。
試合は3939進み、あっという間に5回が終了。0−0と中森と宮下の投げ合いで前半が終了。
投手戦に暇を持て余したスレではかつて明石商で流行ったというハザマ福笑いの再現や、水浴びをする甲府市民のコラなどで盛り上がる。

6回の明石商は先頭の来田が倒れたものの、宮城のヒットと河野のバスターが決まって1アウト一・三塁のチャンス。
ここでハザマならスク水、とスレの大半が予想した通りに4番・福本がスク水を敢行するも宮下が軽快なグラブトスで挟殺に持ち込む。
分かりやすくガックリしてしまったハザマ監督だが、続く5番・井上がショートの上を抜く2点タイムリー。ついに明石商が先制する。

直後の7回、桐生第一は3番・広瀬がこの日2回目のすないぽを食らい、1回以来となる久々のランナーをしかもノーアウトで出す。
三振の後、今年のハーフ枠・工藤ジョエルがゲッツー崩れ。送球がカメラマン席に飛び込みテイクワンベースとなり、一部のマニアを歓喜させる。
このジョエルが続く星野のヒットで俊足を飛ばし悠々二塁から生還。桐生第一がついに中森から得点を奪う。
その裏の守りでこの回からマウンドに上がった第2のハーフ枠・蓼原がピンチを背負うも、来田を打ち取って追加点を許さない。
徐々に流れを掴みつつある桐生第一は8回に2アウトからよんたま、ヒット、トゥギャで2アウト二、三塁。ここでマグネット広瀬が打席に。
だが、ここは中森が踏ん張る。二度ぶつけた相手に最後はインコースへの厳しいまっすぐ。広瀬のバットが空を切って同点ならず。

ここで流れは再び明石商に。ランナーをためてハザマ監督は代打策。山口が起用に応えるタイムリーで再び2点差に。
桐生第一も追いすがり、9回表はVIPの鯖が落ちる中チャンスを迎え、守備から途中出場の川端のタイムリー。1点差に追い上げる。
しかし反撃もここまで。8回の1点が最後は重くのしかかる形になり、追いつかない程度の反撃で終了。明石商が逃げ切った。
来田こそ内野安打1本と不完全燃焼気味だったが、中森は最速150キロを計測するなど相変わらずの完成度の高さを見せつけた。

第二試合 帯広農 (北海道) 4−1 健大高崎 (群馬)
第1試合に引き続き群馬勢が登場。今年は機動破壊に加え、「スペクタクルベースボール」を掲げ試合前から住民の腹筋を破壊しにかかるトゥギャ崎。
対するは21世紀枠最後の一角・帯広農。こちらは監督の出身校・大麻 (おおあさ)高の字面で早速スレを盛り上げる。

聖鍬 (せいそう)打ちふるう、と校歌の一節にある帯広農が先にチャンスを作る。聖鍬打法でヒット2本とよんたまで満塁のチャンス。
2アウトとなって9番・谷口がしぶとく一二塁間を破り、トゥギャ崎の校歌より先に帯広農が先制点を挙げる。
その裏、3年半ぶりの登場で校歌だけで軽く100レス以上をすっ飛ばし、過疎気味の今年でも格の違いを見せつけたトゥギャ崎。
すると1アウトから小滝が右中間を真っ二つ。滑り込む必要すら全くない3ベースヒットで反撃のチャンスを作る。
続くバッターの内野ゴロで小滝は挟殺されてしまうが、二塁にランナーを残して主将・戸丸がミルクティー。長打攻勢で1点を返す。

ただ、今年の21世紀枠はプラ田、磐城に続いてこの帯広農も一筋縄ではいかない。3回にトゥギャ崎のお株を奪う盗塁を仕掛けるとやらかしを誘って三塁にランナーを進める。
ここで4番・前田が初球スク水を見事に成功させて再び2点差に戻すと、スレでは「農大帯広」とトゥギャ崎風に学校名を変えられかける。
その裏の守りでもエースで主将の井村が好フィールディングでゲッツーを完成させるなど、序盤は帯広農ペースで終了。

流れを変えたいトゥギャ崎はエース・下を諦め、5回から2番手・長谷川を投入するが、自給自足のきなこ牛乳などで鍛えた帯広農の聖鍬打線は止まらない。
ヒットのランナーを出すと、1年夏までバレーボール部だった西川が初球メイデン。チャンスを広げて2番・佐伯がセンターにタイムリー。
農場長のエールに応える形で4−1と点差を広げる。佐伯は3打席連続ヒットで早くも猛打賞到達。
裏の守りではイレギュラーで先頭打者を出すも、次の当たりがセカンド正面を突くライナー、トゥギャ崎ランナー戻り切れずゲッツー。
続く橋本がヒットで出るとトゥギャ崎もようやくこの試合初の盗塁を決めるが、エース・井村が慌てず続く戸沢を打ち取る。帯広農が流れを渡さないまま5回を終了。

6・7回とトゥギャ崎は3番手・朝井が好リリーフを見せるも、6回はこの日3つ目のゲッツー、7回は二塁ランナーが牽制で刺されて機動自壊。
8回もランナーを二塁まで進めるも、帯広農2番手・水上のスローカーブに全く合わずに無得点とトゥギャ崎は攻撃が終始ちぐはぐのまま9回へ。
9回は2アウトからセンター前へポテンヒット、ダイビングしたセンターがボールを処理できない間にランナー二塁に進めて最後のチャンスを作る。
だが、最後も水上の魔球・スローカーブが思い出代打・仲のバットの空を切らせてゲームセット。
スペクタクルベースボールを掲げたトゥギャ崎は足を絡めた攻撃を仕掛ける場面も例年に比べ少なく、スレを嘆かせる結果に。
対する帯広農は走・攻・守・ネタの全てで互角以上に渡り合い、初めて勝利の校歌を轟かせ、聖鍬AAが最後はスレを埋めたのだった。

第三試合 鶴岡東 (山形) 5−3 日本航空石川 (石川)
昨年夏の甲子園2勝の鶴岡東、一昨年センバツでベスト8の日本航空石川。全国区への強豪になりつつある2校にとっては試金石となる試合か。
鶴岡東は初回、航空石川のエースナンバー・嘉手苅を捉え、3番・馬場の左中間真っ二つの2ベースで先制。だが、馬場はその後ルンバで憤死。
その鶴岡東は先発マウンドに背番号18、変則サウスポーの阿部を送り込む。2アウトを取るもランナーをヒットで出してしまう。
ここでその変則投法のまま牽制球を放り、交流試合ボーク第1号。ずっと心待ちにしていたボークマニアを喜ばせる。
このボークで二塁に進んだランナーが4番・小川の2ベースで悠々生還。続く5番・毛利にもタイムリーで航空石川が即座に逆転。
初回からの点の取り合いは交流試合13試合目にして初めて。接戦続きの交流試合の中でようやく馬鹿試合到来かと、スレのマニアがそわそわ。

すると2回には鶴岡東のやらかし2つを絡めて航空石川が追加点。3回には今度は航空石川のやらかしを足掛かりに2点タイムリーで鶴岡東が同点に。
5回には航空石川のセカンドフライ落球から最後はARAKAKIで鶴岡東が勝ち越し、やらかし合いのシーソーゲームで前半を折り返す。

だがここからスコアが膠着する。特に鶴岡東・阿部は普段はサイドスロー、時々上から投げながら立ち直り、航空石川打線から三振の山を築く。
微妙なクロスプレーの判定に航空石川が泣く場面や、唐突なANA機のどアップ (ちなみに日本航空学園とJALは無関係)があったものの、
スコア自体は動かぬといった状況ににすっかりスレもクールダウンし、いつしか縦読み大喜利会場と化す。

重たい試合展開を動かしたのは鶴岡東。8回に5番・吉田がファースト強襲ヒット。ファールグラウンドをボールが点々とする間に二塁を陥れる。
続く6番・小林が右中間にタイムリー2ベース。5−3とし、初めて鶴岡東が2点のリードを奪う。
鶴岡東は8回から2番手・太田に繋ぎこのまま逃げ切るかに思われた9回裏2アウト。突如としておよりだしストライクが入らなくなる。
2者連続よんたまに加え、ショートゴロと思われた打球もやらかし、2アウト満塁と一塁ランナー帰れば逆転サヨナラという場面。
にわかにスレがざわめく中、航空3番・中村が追い込まれてからファールで4球粘って一二塁間へ強烈な打球。
しかしこれを鶴岡東セカンド・山路がファインプレーでセカンドゴロに仕留めてZGS、思わずNHKの実況の声も裏返る。中だるみしかけた試合とスレを最後にビシッと締めたのだった。

−−−−
第六日
第一試合 大阪桐蔭 (大阪) 4−2 東海大相模 (神奈川)
実は甲子園では初対決。両校ともにリモート応援をスタンバイということでスレでもwktkしながらその時を待つが、
やはり大音響配信の設定は難しかったのか、どちらとも音質が智辯和歌山という状態で試合が始まる。

東海大相模のウリは上位4人合わせて160本塁打というカルテット。東海大相模とカルテットの組み合わせに嫌な予感を覚えるレスもちらほら。
初回は2番・山村がよんたまで出るも残り3人が大阪桐蔭先発・藤江の前に凡退という幕開けとなった。
その裏の大阪桐蔭はブラバンの音質も若干改善されると、ランナーを三塁まで進めると5番・吉安がタイムリー。主導権を握りにかかる。

しかし、相模先発・石田は2回以降立ち直る。2回は三者三振、3回はやらかしのランナーを背負うもゲッツーで切り抜ける。
それ以上に桐蔭先発・藤江が好投を見せる。4回までノーヒットピッチング。噂の160発カルテットを2打席目も完璧に封じてみせた。
5回に初Hを許したものの、ここはセンター・池田ァ!のファインプレーなどバックも盛り立てて無失点でしのぐ。
相模もセカンド・加藤の好守備で石田を助け、5回を終わって1−0と打撃持ち味の両チームが投手戦を演じる。

藤江の前に沈黙していた相模打線は7回にようやく反撃の糸口をつかむ。先頭の加藤がよんたまで出ると、西川がエンドラン。
バットの先っぽに当たった打球は一二塁間をしぶとく破る。さらに盗塁も絡め、ノーアウト二・三塁と絶好のチャンス。
1アウト後、DeNAの神里和毅を兄に持つ6番・神里陸がしぶとくセンター前に落とし、二者を迎え入れる逆転タイムリー。
桐蔭も負けじとその裏、ランナーを2人置いて1番・池田のピッチャー返し。石田が思わず素手で止めに行ってしまい、モンマも思わずマウンドへ。
心配されたが、満塁の状況で最低限を許したものの後続を断って同点で食い止める。西の横綱・西谷と東の横綱・モンマの一戦はがっぷり四つの熱戦模様に。

8回から両校とも継投に入る。桐蔭は2番手・松浦が無難に三者凡退に仕留めると、裏の攻撃で相模2番手・笠川に襲い掛かる。
連打とメイデンで二・三塁のチャンスに途中出場のキャプテン・藪井が詰まりながらもレフト前に落とす2点タイムリー。桐蔭が再びリードを奪う。
このリードを松浦が軽快な投球で9回も3人で片づける。横綱同士の対決は西谷に軍配が上がった。
相模は独自大会真っ最中という難しい日程ではあったが、160発カルテットが4人でヒット1本、チームとしてもヒット3本に封じられた。
東海大相模にカルテットは負けフラグであることを再確認させられる結果となってしまった。

第二試合 智弁和歌山 (和歌山) 1−8 尽誠学園 (香川)
試合は初回から動く。智辯は昨秋の試合中に負ったケガの影響でサングラスを装着する綾原がよんたまで出塁。
ヒットでチャンスを拡大すると、5番・川上のタイムリーヒットで綾原が俊足を飛ばして生還して先制する。
だが尽誠もすかさず反撃。その裏、智辯先発・大林から主将・菊地が先頭打者ヒットで出塁。
2アウトから4番の仲村がライト線に落として同点と、点の取り合いでゲームが始まる。

尽誠は2回に満塁のチャンスを作ると主将・菊地がセンターオーバーで走者一掃。
続くバッターにもヒットを浴びたところで大林は早くもKO、2番手の池田をマウンドに送るが尽誠打線は止まらない。
3番・福井にも2点タイムリーが飛び出し、この回一挙5点。「智辯和歌山!」の罵声がスレにこだまする。

エールVで謎の生徒会長対決が繰り広げられた後の4回裏、この回から守備に入った智弁レフト・小林 (白)がズッコケて先頭が出塁。
すると1アウトから連打で2点を追加、どちらが智辯和歌山なのか分からなくなる打棒を尽誠学園が見せる。
この回からマウンドに上がっていた3番手・矢田も尽誠打線を抑えられず、4回で尽誠は早くも10桁安打に到達。

智辯は6回からエースナンバーの小林 (樹)が登板。151キロの真っすぐを見せるなどチームを鼓舞する。
だが、魔曲のない智辯の攻撃は2回以降立ち直った尽誠先発・村上を打ち崩せない。7点差は余りに重く、淡白な攻撃を繰り返してしまう。
尽誠は8回から谷口、9回は仲村とつないで逃げ切り。最後はグラサン綾原のファウルフライで試合終了となり甲子園で18年ぶりの勝利を飾った。

第三試合 白樺学園 (北海道) 3−8 山梨学院 (山梨)
16試合の交流試合もあっという間に最終戦。直前の独自大会でエースが負傷してしまった山梨学院は1年生の川口にマウンドを託す。
川口は2アウトを取るが、3番・宮浦に2ベースを許す。ここで4番・片山を申告敬遠。このルールが導入されていたことにスレも驚きを隠せない様子。
この後さらにヒットが続いて満塁となったところでよんたま中出しと白樺が先制するも、川口は後続を断って最少失点で切り抜ける。
1年生を援護したい山梨打線は昨年センバツで同じ北海道勢の札幌第一から24安打24得点の猛攻を見せたのも記憶に新しいところ。
直後の2回に最低限で同点に追いつき、なおもランナーを2人置いたもののここはルンバで三振ゲッツーと勝ち越しには至らず。
山梨は4回にも最低限が飛び出して勝ち越すが、こちらは万全の状態の白樺エース・片山も追加点は許さず、交流試合お決まりの競り合いの流れに。

スレの流れが緩みかけたところで5回、白樺は1番・川波がフルスイング。打球はバックスクリーン左へ着弾する交流試合柵越えお誕生日第2号。
16試合目にしてようやく2本目の柵越えに、お誕生日に飢えていたスレが沸き立つと、続く細谷、宮浦と連打でチャンスメイク。
山梨はここまで頑張ってきた1年生・川口に代わりエースナンバーがマウンドへ。代役でエースナンバーを背負うのも1年生・古川と1年生リレーに。
打席には白樺のエース・片山。片山の当たりはライナーでライト定位置へ。最低限には十分……かと思われたのだったが。
一度タッチアップしたはずの三塁ランナー・細谷が何故か本塁手前から三塁へ引き返しておりタッチアウト。
タッチアップが早かったので戻ったのではないか、と推測される謎プレイの後で古川はボークを出したものの何とか後続を抑える。
かつて8−6−4−3のセンターゴロダブルプレーを披露した白樺学園、謎走塁を再び発動させてしまい、勝ち越しを逃す。

逆転のピンチを免れた山梨は6回に白樺2番手・岩田を攻め、満塁から7番・河野が走者一掃で3点を勝ち越し。
7回にも3番手・坂本ムサシをとらえて4番・栗田のタイムリーで1点を追加すると、8回にはピッチャー古川の2点タイムリーで6点差。
こうなると両校とも思い出起用めいた代打、代走、投手交代、守備交代を連発。
白樺は9回2アウトからランナーを2人出し、3番・宮浦がタイムリーで1点を返す……も、一塁ランナーが二三塁間で挟まれてのゲームセット。
交流試合の幕切れはしゃちほこでもずばさんでもなく、まさかのルンバという形にスレも困惑。
走塁が最後までかみ合わなかった白樺を尻目に、山梨は1年生2人のリレーでの快勝劇。次があるときに向けての大きな経験となった。
2020年10月10日(土) 10:55:12 Modified by ktp625




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