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2019春試合結果

第一日(3月23日)
 第一試合 呉(広島) 2−3x 市和歌山(和歌山) (延長11回) 
 第二試合 高松商(香川) 8−0 春日部共栄(埼玉)
 第三試合 履正社(大阪) 0−3 星稜(石川) 

第二日(3月24日)
 第一試合 日章学園(宮崎) 2−8 習志野(千葉) 
 第二試合 明豊(大分) 13−5 横浜(神奈川)
 第三試合 米子東(鳥取) 1−4 札幌大谷(北海道)

第三日(3月25日)
 第一試合 津田学園(三重) 0−2 龍谷大平安(京都) (延長11回)
 第二試合 盛岡大付(岩手) 3x−2 石岡一(茨城) (延長11回)
 第三試合 山梨学院(山梨) 24−5 札幌第一(北海道)

第四日(3月26日)
 第一試合 筑陽学園(福岡) 3−2 福知山成美(京都)
 第二試合 広陵(広島) 2−0 八戸学院光星(青森)
 第三試合 富岡西(徳島) 1−3 東邦(愛知)

第五日(3月27日)
 第一試合 明石商(兵庫) 7−1 国士舘(東京)
 第二試合 松山聖陵(愛媛) 1−4 大分(大分)
 第三試合 啓新(福井) 5−3 桐蔭学園(神奈川)

第六日(3月28日)
 第一試合 熊本西(熊本) 2−13 智弁和歌山(和歌山)
 第二試合 市和歌山(和歌山) 6−2 高松商(香川)
 第三試合 星稜(石川) 1−3 習志野(千葉)

第七日(3月29日)
 第一試合 明豊(大分) 2−1 札幌大谷(北海道)
 第二試合 龍谷大平安(京都) 9−1 盛岡大付(岩手)
 第三試合 山梨学院(山梨) 2−3 筑陽学園(福岡)

第八日(3月30日)
 第一試合 広陵(広島) 2−12 東邦(愛知)
 第二試合 明石商(兵庫) 13−4 大分(大分)
 第三試合 啓新(福井) 2−5 智弁和歌山(和歌山)

第九日(3月31日)
 第一試合 市和歌山(和歌山) 3−4 習志野(千葉)
 第二試合 明豊(大分) 1x−0 龍谷大平安(京都)
 第三試合 筑陽学園(福岡) 2−7 東邦(愛知)
 第四試合 明石商(兵庫) 4x−3 智弁和歌山(和歌山)

第十日(4月2日)
 第一試合 習志野(千葉) 6−4 明豊(大分)
 第二試合 東邦(愛知) 4−2 明石商(兵庫)

第十一日(4月3日)
 決  勝 東邦(愛知) 6−0 習志野(千葉)



第一日(3月23日)
第一試合 呉(広島) 2−3x 市和歌山(和歌山) (延長11回)
いよいよ平成最後の今大会、その口火を切るのは市立対決となったこの2校。
最初に主導権を握ったのは市和歌山、初回から先頭が長打にメイデンが内野安打になり無死一三塁の大チャンス。
ここで併殺ではあるがしっかり先制点を獲得した。
さらに和歌山先発の岩本が怒涛の投球で5回終わっても呉打線をノーヒットに抑え込む。
岩本を援護してあげたい和歌山は5回にメイデンではなく強攻策、緒方のタイムリーで追加点を挙げた。
が、呉も複数得点は許さないと言わんばかりのセンター沼田歩の好返球で走者を本塁アウトに封じた。
6回もノーヒットに抑えいよいよ大記録が現実味を帯びてくる開幕戦。
しかしすないぽのランナーを池田ァ!の初Hで7回ついに1点返し追いすがる。
さらに勢いを増し、最終回に沼田歩が右中間真っ二つの三塁打で大チャンスを作り出す。
ここで選択した作戦はスク水、真田の転がした先はなんとキャッチャーの目の前、
万事休すかと思われたが沼田がエビを成功させ土壇場での同点劇に成功した。

そして平成最後の開幕戦は延長戦へ突入する。
タイブレークマニアがアップを始めた延長11回、和歌山が二死ながら二塁にランナーを置くと8番片上の放ったセンター前でランナーが生還し試合を決めた。
特に終盤の両チームの好守が光ったナイスゲームな開幕戦を市和歌山が制して二回戦へ駒を進めた。2年ぶり出場の呉は再びの開幕戦、再びの延長戦までいったものの、勝利で再現することはできなかった。

第二試合 高松商(香川) 8−0 春日部共栄(埼玉)
3年ぶりに帰ってきたプリティフライ・高松商に対するはブラバンに定評のある春日部共栄。
春日部が舞台の「クレヨンしんちゃん」のテーマや映画「翔んで埼玉」のテーマなどご当地ソング多数を引っ提げてきた。
が、試合は香川代表のエース・香川の独壇場と化す。
序盤から三振の山を築き上げ、6回で早くも10桁奪三振に到達する快投を披露。
コントロールは少し怪しくランナーは度々出すが、ルンバやダメイデンなど、モリシが乗り移ったかのような拙攻が続く。
打っては「コツコツネバネバ」を掲げる打線が序盤から春日部共栄・村田を攻めたてる。
3回に三連打で先制すると、5回には香川が2アウト2ストライクからのプリティジエンゴで2点を追加。
6回には春日部共栄の守備が崩壊。エース・村田が悪送球、ARAKAKI、さらにショートの野選にレフトは後逸。
持ち込んだ曲の如く「パニックパニックパニックみんなが慌ててる」状態になり決定的な4点が入る。
終盤には高松商は思い出代打の上田にもタイムリーが飛び出すなど、もうやりたい放題。
9回にはイレギュラーバウンドを谷口が完璧に処理するなど、投・攻・守すべてで春日部共栄を圧倒。
エース香川は13奪三振で4安打完封と、3年前の準優勝超えも感じさせる快勝劇となった。
春日部共栄は関東準優勝の力を発揮できず、翔んで埼玉とはならずむしろ堕ちてしまう結果に。

第三試合 履正社(大阪) 0−3 星稜(石川)
事実上の決勝戦ともっぱらの評判なビッグカードが初日から実現した。
激戦区大阪の雄・履正社とドラ1候補エース奥川が率いる星稜の一回戦。
口火を切ったのは星稜、初回に3本の安打を浴びせ早々に先制。
そして結果から言ってしまえばここから奥川の一人舞台だった。
いきなり150km/h越えの剛速球を連発し強打で名高い履正社打線からバッタバッタと三振を奪っていく。
履正社先発の清水もランナーは許すものの要所を締める好投を見せつける。
こうなると実力の高い投手戦で中盤戦を迎え7回、失策で出たランナーを知田がタイムリーで還し貴重な貴重な追加点を星稜にもたらした。
履正社も8回、失策とラッキーな内野安打でこの試合一番のチャンスを迎えた。
星稜目線からすれば幾度となくマモノに弄ばされており嫌な思い出がフラッシュバックするところだろう。
しかしエース奥川がマモノになんぞ負けるかと言わんばかりの投球で空振り三振に切って取りスリーアウト。
トドメに星稜が9回に有松のタイムリー三塁打で3点目を挙げ優勝候補の名に恥じない圧倒的な実力を発揮し一回戦突破を果たした。


第二日(3月24日)
第一試合 日章学園(宮崎) 2−8 習志野(千葉)
なんと言っても注目は習志野の美爆音。
大音量がいきなり一回表から響くとそれに圧倒されたのか日章学園ナインにやらかしが多発。
それに付けこむようにレッツゴー習志野と4本の長短打を混ぜ込み出会って15分で7点の猛攻を見せつける。
その後4回にも日章のやらかし2連発で自責点が0なのに8点差にまで広がってしまった。
ここからやや膠着状態になるが爪痕を残したい日章もカラスの応援を受けて7回裏にエラーで出塁すると連続長打で2点を返し食い下がる。
続く8回もカラスパワーで反撃に出るも習志野はピンチで満を持してエース飯塚を投入、
圧巻の投球を見せつけて無失点投球。ゲームセットで習志野が一回戦を制した。
日章学園としても初回を除けば得点数は習志野に勝っていたため惜しい試合だったと言える。

第二試合 明豊(大分) 13−5 横浜(神奈川)
試合開始直後は横浜ペース。初回に明豊の先発・若杉を捉える。
エースの及川のジエンゴも出るなど初回に3点を先取し、2回にも1点を追加。
気を良くした及川は投げても2回まで無難に抑える立ち上がり。スレには横浜の一方的な試合かという空気も流れる。
が、及川は3回に突如乱れる。先頭から2連続よんたまでピンチを背負ってしまう。
ストライクを取りに来た甘い球を明豊の上位打線が見逃さない。畳みかけてあっという間に逆転。及川をKOする。
代わった2番手・松本からもチャンスを作った明豊。4回には満塁からショート強襲(記録はエラー)で1点を追加。
さらに5番・薮田の当たりはライトへ。ライトに回った及川が果敢に飛び込むも取れずに後ろにそらす(記録はヒット)。
満塁のランナーが全員還ってこれで試合の流れは決した。
横浜も明豊2番手・大畑から2度満塁のチャンスを作るが、5回は代打・渡会が不発。
6回はARAKAKI未遂で飛び出したランナーが刺されるなどちぐはぐな攻撃に。
7回に先頭で再登場した吉原が大会第1号お誕生日が飛び出したが、これが満塁の場面なら……と解説・川原崎さんも悔やむ。
逆に明豊は8回にも満塁のチャンスを作るとまたしても5番・薮田。横浜3番手・木下からトドメの走者一掃タイムリー2ベース。
ヒットは同じ12本ずつながら、得点効率の差が勝敗を分ける形となり、甲子園に南こうせつの校歌が高らかに響いた。
期待された横浜・及川は都合4イニングで6奪三振と力の片鱗は見せたが、突如制球を乱す悪癖を改善しきれず初戦で散った。

第三試合 米子東(鳥取) 1−4 札幌大谷(北海道)
神宮王者の札幌大谷が満を持して登場。対するは選手わずか16人で中国大会準Vの米子東。なお、体調不良で今日のベンチ入りは15人。
高嶋元監督解説の期待の一戦、札幌大谷の北本がレフトへ先頭打者お誕生日を放ち早速の先制。
しかし米子東もソツのない攻撃でチャンスを作るとショートゴロの間に好スタートを決めて試合を振り出しに戻す。
ここでズルズルと相手に主導権を渡さないのが神宮王者たる所以か。
直後の3回裏によんたま、メイデン、単打、進塁打、三塁打、単打の無駄のない畳み掛けで3点を奪い再びリードを確保した。
ここからは大谷・太田、米子・森下両先発の粘りの投球が光る。
特に太田ののらりくらりと相手をかわすピッチングはさながら経験豊富なベテランのようであった。
結局試合はゼロ行進のまま終了。いわゆる典型的な地味試合なのはこの文量で察して頂きたい。
もちろんお互いが締まったさわやかな好ゲームであったことは記しておく。


第三日(3月25日)
第一試合 津田学園(三重) 0−2 龍谷大平安(京都) (延長11回)
地味に隣府県対決である龍谷大平安と津田学園の一戦。
両校エースの平安・野澤、津田・前の好投でお互いが攻め手を序盤から掴めない。
平安も待望のあやしい曲を3回に演奏するが得点につながらず。
津田も小林の世直し猛打賞以外は7回までヒットすら出ない膠着っぷり。
平日の午前中での投手戦ということもありスレはかなりの過疎状態に陥っていた。
それが結局9回まで続きスコアレスのまま延長戦へ。

10回も展開変わらずだったが寝坊したマモノが目覚めたのがようやくの11回表、
すないぽよんたまのチャンスで奥村が放つ打球は風に乗ってレフトオーバーのタイムリー二塁打で長い長い均衡を打ち破った。
その裏も野澤がキッチリ締め、朝納豆定食のような試合に龍谷大平安が勝利し京都勢200勝を達成した。ちなみに平安はうち102勝。

第二試合 盛岡大付(岩手) 3x−2 石岡一(茨城)(延長11回)
愛され系チーム盛岡大付と絶対的エースを持つ農業系公立校の一回戦。金足農かよ。
あまり前評判が高くないチーム相手だと劣勢に立たされがちなモリフだがその懸念がこの試合も的中。
いきなり石岡一エース岩本を前に三振の山を築くと3回にはやらかしでみすみす先制点を許してしまう。
3回以降も岩本の勢いが止まらず強力モリフ打線をわずか2安打に抑え込む。
そして9回、まず石岡が3連打で欲しかった1点を加え勝利に向かってまた一つ歩みを進める。
しかしこのまま勝たせてくれないのが甲子園にはマモノが棲むと言われるという意味である。
二死一塁までどうにか持っていくも球数がボディーブローのように効いてきて小野寺が二塁打で二三塁、一打同点の場面まで変化する。
ここで小川がライト前に鋭い当たり、これで小野寺まで生還し土壇場にして試合は振り出し延長に突入するのだった。

ここからは岩本がどこまで耐えきれるかの勝負になっていく。
まずは10回裏、先頭を三失で許すも打たせてとる投球でどうにか乗り切る。
続く11回裏、ついに岩本が崩れる。四球2つで一死一二塁となると難しい打球で再び三失が出てしまい絶体絶命のピンチを招く。
フルカウントとボールすらも許されない運命の170球目、島上の打球はボテボテと岩本へ、
焦って本塁へ送球したその先は無情にもキャッチャーミットへ届かず。
最後の最後までマモノが翻弄した試合を盛岡大付がサヨナラゲームで制し、岩本は失意、そして賞賛と共に甲子園を去った。

第三試合 山梨学院(山梨) 24−5 札幌第一(北海道)
豊富な投手力でダークホースと目される札幌第一、しかし先発は秋に1イニングすらも投げていない山田が登板。
様々な不安と期待が渦巻く中、その山田は菅野にお誕生日を打たれるとそこから6人連続で山梨学院打線を抑えられず7失点。見事なまでにエース温存フラグを回収してしまった。
緊急登板となったエース野島もこの流れを止められず野村にお誕生日を許すなど初回で十桁得点を達成してしまう。
3人目の投手をつぎ込むも2回も流れを変えられずタイムリーと無慈悲なスクイズで12点目。
札幌第一もどうにか得点を返すのだがそれ以上に失点が多く4回にも3失点。いよいよイラ代越え。
5回も札幌が1点を返すと山梨が2点を入れる展開でどんどんと試合がダラけていく。
山梨の手は後半戦でも緩まず6回にも2点追加でついに先発全員打点を達成した。
さらに8回には大会最多タイとなる1試合2本目の野村お誕生日でついに二十桁得点達成。
これでもまだ終わらず得点を重ね多治見を上回る24点、
安打に至っては先発全員安打と同時に、2000年智弁和歌山に並ぶ大会最多タイ記録の24安打を記録した。
惜しむべきは山梨学院菅野の1試合最多安打だが記録づくめの一戦だったことには変わりない。


忙しい人のための試合まとめ
山梨学院「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」10-0
札幌第一「」
山梨学院「ああああああああああああああああああ!!!!」12-0
札幌第いc「」
山梨学院「ああああああああああああああああああああ!!!!!」15-3
札幌Die「」
山梨学院「あああああああああああああ!!!」17-3
さっpろ「」
山梨学院「あああああああああああああああ!!!!」19-3
殺「」
山梨学院「ああああああああああああああああああああああああ!!!!」24-5
s「」


第四日(3月26日)
第一試合 筑陽学園(福岡) 3−2 福知山成美(京都)
スレが1回裏が終わりかけるところで建つというゆったりとした立ち上がりの火曜の朝。
先制したのは九州王者・筑陽学園、野田・福岡・進藤の3連打で同校センバツ初得点を挙げた。
対する福知山成美も4回表、2本のヒットで二三塁とすると神内がセンターにはじき返し逆転タイムリーとする。
それに呼応するかのように直後の4回裏、筑陽はよんたまメイデンのチャンスで福島のタイムリー、ソツのない攻撃で試合をすぐさま振り出しに。
成美小橋、筑陽西のお互いランナーは出すものの粘りの投球が光り中盤は膠着状態となる。
延長タイブレークも見え始める7回裏、またしてもよんたまのランナーを野田が今日猛打賞となるセンターオーバーでついに均衡を破り勝ち越した。
西が最後まで抑え98球省エネ完投で朝シャケ定食のような試合を制した。

第二試合 広陵(広島) 2−0 八戸学院光星(青森)
全国に名を響かせる強豪校が一回戦でぶつかった。
序盤のハイライトは2回裏広陵の攻撃、無死満塁となり大チャンス。
しかし当然ながらスレ内ではPZGSの期待が高まる。その期待に応え、八戸学院光星・後藤が三振、二飛、左飛のPZGS達成した。
一方の光星打線は広陵・河野を前にヒットがほとんど出ずチャンスメイクに苦労する。
ランナーは出るがホームが遠い広陵が先制したのは5回、藤井、中冨2本のタイムリーで2点を奪取した。
好投手河野がそのまま光星をわずか3安打に抑え込み逃げ切り広陵が一回戦突破。

第三試合 富岡西(徳島) 1−3 東邦(愛知)
21世紀枠と名門東邦ということもありレイプ試合が不安視される一戦。
しかし序盤から札幌第一のようにはならず富岡西・浮橋はランナーを許しながらも6回まで犠飛の1点で強力東邦打線を切り抜ける。
援護をしてあげたい富岡西も手も足も出ない訳ではなくヒットは打てるがあと一本が厳しい展開が続く。
そのあと一本が出たのが6回表、木村のタイムリー二塁打で待望の1点をもぎ取る。
このまま逆転を狙うもここは東邦・石川が気合の投球で切って取り許さない。
するとついに東邦アルプスの助っ人に駆けつけた大阪桐蔭ブラバンが牙を剥く。
東邦モードの応援から一転、馴染み深いファンファーレから始まる大阪桐蔭バージョンの応援にモデルチェンジ。
甲子園の雰囲気が富岡西VS大阪桐蔭となり振り逃げで出塁のちあれだけ出なかったタイムリーが2本も出てしまい2点を勝ち越した。
最後は石川がキッチリ締め東邦が2回戦へ駒を進めた。


第五日(3月27日)
第一試合 明石商(兵庫) 7−1 国士舘(東京)
東京王者の国士舘と近畿準優勝の明石商の地味だが実力の高い試合。
まずは2回裏、満塁から押し出しよんたまで明石商が先制するとさらに来田━━━(゚∀゚)━━━!!!のタイムリーで3点のリードを奪った。
4回に国士舘は白須のジエンゴタイムリーで追いかけるも後続がZGSと続かず主導権は握れず。
明石商リードのまましばらく朝定食的地味展開が続いていくと7回裏、国士舘は球数がかさみ、よんたまメイデン捕逸でピンチを作ってきたところで白須を諦める。
ここでマウンドに上がったのは秋公式戦登板なしの山田。不安渦巻く中の投球はいきなりのARAKAKIで見事なまでのマリア様戦法を完成させてしまった。
続く8回裏、その山田の不調は治らずヒットメイデンよんたますないぽの満塁で堪らず投手交代。
登板した石橋もその流れを止められず押し出し犠飛タイムリーの3得点で勝負あり。
国士舘は明石商よりも多い9安打を放ちながらわずか1得点であえなく敗戦となった。

第二試合 松山聖陵(愛媛) 1−4 大分(大分)
豊後水道を挟んで隣県対決となったこの一戦は両校とも甲子園未勝利である。
松山聖陵定番の長身右腕である根本ではなく平安山を先発に送り込むも立ち上がりを大分打線に捉えられ、四番中尾が走者2人を返すタイムリー二塁打を放つ。
序盤から苦境に立たされた松山はどうにかヒットは出るのだが大分・長尾が毎度のようにピンチを抑え込む。
一方で逃げ切りを図る大分も平安山からマウンドを譲り受けた高松を打ち崩せずあと一本が出ない。
そんな均衡状態を破ったのは8回の松山、怒涛の3連打でついに1点を返しさらに逆転を狙う。
しかし再三再四光った長尾の粘投がここでも発揮され同点までは許さない。
すると均衡が崩れた中で大分もついに登板した根本を捉えチャンスを作るとここでショート田窪が痛恨のやらかし。さらに安藤のタイムリーで2点の倍返し。
最終回も長尾が締めて嬉しい嬉しい聖地でのウィニングボールを掴んだ。
なお大分県勢2校が甲子園で勝利するのは史上初の快挙となっている。

第三試合 啓新(福井) 5−3 桐蔭学園(神奈川)


第六日(3月28日)
第一試合 熊本西(熊本) 2−13 智弁和歌山(和歌山)
マモノスレのメインディッシュたる智弁和歌山が1回戦のしんがりを務める。智弁・中谷監督の甲子園初陣でもある。
いかに熊本西が強打智弁を抑えるかと目されていたが初Hも先制も2回の熊本西が成功する。
しかし取られたら取り返すのが智弁和歌山野球、こちらも初Hから4連打にやらかしも重なって4点を返しあっさり逆転。
その勢いは4回も止まらず西川、黒川の共に2打席連続タイムリーで2点。
トドメに東妻のお誕生日、硲の走者一掃三塁打で早くも十桁得点、試合が決する。鬼!悪魔!智弁和歌山!
その後池田継投と智弁和歌山らしからぬ堅守で熊本西を圧勝した。
終盤は新曲YAMATOなど智弁和歌山応援団の演奏会といったところであった。
敗戦した熊本西も点差ほど弱かった訳ではなくさすが智弁和歌山と言った打力が光った試合と言える。

市和歌山(和歌山) 6−2 高松商(香川)

第三試合 星稜(石川) 1−3 習志野(千葉)


第七日(3月29日)
第一試合 明豊(大分) 2−1 札幌大谷(北海道)
神宮覇者の札幌大谷高校と優勝候補高校をフルボッコにした明豊の高い実力を持つ二校の対戦となった。
初戦ピリッとしなかった明豊の若杉と札幌大谷の高身長投手阿部による締まった投手戦となり、静かな立ち上がり。
4回表、打順が二順目に入った札幌大谷は一死後にムッシュ、飯田、石鳥の3連打で1死満塁のチャンスを作るも明豊得意のカウントの前に無得点。
返す刀で先頭打者を出した明豊は、阿部に代わって登板した太田のストレートを野辺が強打。先制タイムリースリーベースとなる。
さらに5回には山田の長打から若杉のジエンゴでもう一点を追加する。
6回札幌大谷はムッシュの出塁とやらかしで1,3塁のチャンスを作るとゲッツー間得点の最低の最低限で1点獲得。まだまだ追いすがるチャンスを作る。
8回に明豊はここまで好投の若杉から大畑への継投がありマモノがソワソワしだすも両チーム硬い守備と若干のやらかしが飛び出し締まったゲーム展開のまま最終回へ。
9回の表札幌大谷は一死からよんたまで同点のランナーを出すもセンター山田の好捕で試合終了。神宮王者はここで散った。
90分の3939展開だが、非常に締まった好ゲームに住人もマモノも満足気であった。

第二試合 龍谷大平安(京都) 9−1 盛岡大付(岩手)
1馬鹿試合メーカー・モリフは初回にいきなり1アウト満塁のチャンスを作り、住民が色めき立つ。
が、ここは初戦で11回完封の平安・野澤が2者連続三振に切っていきなりZGSという幕開けに。
その裏、平安も満塁のチャンスを作ると中出し、そして2点タイムリーとこちらはきっちり先制。
その後はどちらもランナーを出しながらホームが遠いという展開になり、残尿感が漂い始めた5回。
モリフはランナーを溜めて2番・峰がセンターへ最低限。ようやく1点を返し、さあいよいよ馬鹿試合の始まりか、
そう思った瞬間にモリフは本家・平安の目の前で偽「あやしい曲」を披露してしまう。
偽魔曲は力を発揮せず追加点を取れずに終えると、これが平安の逆鱗に触れてしまったか、
6回に3点、7回に2点、8回にも1点とじわじわと点差が開いていく。
モリフも12安打と決して打てていないわけではなかったが、チャンスに一本が遠く気付けば大差の展開に。
馬鹿試合に期待していた住民の落胆の声を尻目に、試合巧者ぶりを平安が見せつける形となる。
平安・野澤は2試合連続一人で投げ切り、こちらも偽「あやしい曲」を携える明豊との準々決勝へとコマを進めた。
なお、初戦で寝坊の為スタメンを外れた2人のうち、半保がスタメンに復帰したものの、彼以外全員安打という皮肉な結果にも。

第三試合 山梨学院(山梨) 2−3 筑陽学園(福岡)


第八日(3月30日)
第一試合 広陵(広島) 2−12 東邦(愛知)
春夏通して常連の2校同士の対戦。
初回広陵のエース河野の不安定な立ち上がりを攻め立てる。よんたまのランナーをきっちり帰し2点先制と幸先のよいスタート。
3回には東邦エース石川がソロお誕生日でジエンゴをはじめ連打やダブルトゥギャなど対策が完璧に嵌り河野を2.1回でKOする。
広陵は後続の石原は河野のランナーをすべて吐き出しながら切り抜けるも3回で6-0と序盤は完全に東邦ペース。
広陵の投手交代後は両校好守が光り、後半に入り大谷が緊急登板するも連打が出ない膠着状態に。
7回桐蔭のブラバンが桐蔭曲を演奏し始めると再び東邦打線が活気付く。あれよあれよと連打が出て差はついに9点に。
広陵はここで石原をあきらめ森に託し終盤の反撃に臨むが、大阪東邦と化した勢いはとめられず10桁得点を許す。
8回裏に広陵は0封負けだけは避けんと意地のタイムリーで2点を獲得するも追いつく程度の反撃とはならず敗退となった。
東邦は史上最強打線といわれた2018東邦をも上回る出来を見せ、ベスト8進出を決めた。

第二試合 明石商(兵庫) 13−4 大分(大分)
天の声のささやきとともに始まった第二試合。大分はは先頭打者の内野フライを交錯するやらかしでいきなり出塁を許す。
明石商業は自慢のスモールベースボールを体現したかのようなメイデンスク水性交でマリア様先制に成功する。
しかしその裏には先ほど大分が見せたような内野フライのポロリを明石商も見せてしまった。
さらに連続ARAKAKIであわや失点の危機も本塁アウト。しかし続く小手川に同点タイムリーが飛び出す。
その後中尾はセンターフライに倒れるものの飛び出していた2塁走者が飛び出していたためまたも頓死。我々が見ているのは野球なのかとスレ住民も震撼。
続く2回には先頭の岡田が勝ち越しのお誕生日をぶち込むと連打からの来田━(゚∀゚)━!!や重宮のタイムリーでこの回4点獲得。
大分の先発武藤は先ほどのアシカ交錯から復帰の足立を賛美して「ここで燃えないわけにはいかない」というアナの予言どおりとなりここで降板。飯倉にマウンドを譲る。
しかし今大会屈指の馬鹿試合はこんなものではない。その裏には明石商の先発宮口が連続すないぽでピンチを作るも、大分はまたしてもルンバで憤死。
しかし直後にまたよんたまを出してしまったためエース中森に交代。ようやく試合に安定がもたらされた。ちなみにここまででまだ2回である。そして大分はこの回2回のルンバ。
大分もエース長尾が登板。多少安定した試合運びになるも4回に明石商はは中森のジエンゴお誕生日、来田━(゚∀゚)━!!の3打点目のタイムリー等でさらに点差を広げていく。
後半に入ると大谷が強烈になり両チームとも守備や投球がgdgdに。両チームとも相手のミスに助けられる形で点が入っていく。
結局大谷の勢いが増す前の差が決定打となり、明石商業は第一試合同様の10桁得点でベスト8進出となった。
大分も序盤も連打攻勢などで攻め立てるも、繰り返し開催されたルンバ舞踏会等でチャンスをつぶしたことが響き、ここで敗退となった。

第三試合 啓新(福井) 2−5 智弁和歌山(和歌山)


第九日(3月31日)
第一試合 市和歌山(和歌山) 3−4 習志野(千葉)
レッツゴー習志野とレッツゴーICHIKOのレッツゴー対決になった第1試合。
初回は風によるポテンヒットで足掛かりを作った習志野が角田のタイムリーで先制。
目覚まし代わりとばかりにさっそく爆音のレッツゴー習志野がこだまする。
が、市和歌山もすかさず反撃。習志野の先発、サブマリン・岩沢を捉える。
1アウトからの4連打。4番の柏山にも甲子園初Hが飛び出すなどしてあっという間に3点、逆転する。
どちらもエースがベンチに控えるだけに継投が基本線。そしてそのタイミングは早かった。
習志野は2回から飯塚を投入。市和歌山も4回からエース・岩本を投入となった。
次の1点は習志野に入る。5回、1アウト一・三塁からルンバでしぼみかけたチャンス。
しかし、角田の当たりはピッチャー強襲のタイムリーとなり、流れを渡さず1点差に追い上げる。
6回にはノーアウト一・三塁からピッチャーゴロで三塁ランナーが挟殺、
その間に三塁を狙った一塁ランナーも三塁で刺されるなど一気にチャンスを失いかけた習志野。
が、すないぽで再び得点圏にランナーを進めると、飯塚が貴重なジエンゴで同点とする。
7回にはやらかしから1アウト一・三塁とするとゲッツー崩れの間についに勝ち越し。
すんなりと点を入れられるわけではないが、コツコツ繋いでついに習志野がひっくり返す。
終盤に向けて飯塚がグングン調子を上げていく中、8回にアクシデントが。
ピッチャー返しを左ひざに受け、女医さんが出動する事態にスレもざわめく。
が、飯塚はマウンドに戻るとこの後1人のランナーも出さずに最後まで投げ切った。
これで3試合すべてリリーフで登場し、17回無失点の好投。主人公候補に躍り出た。

第二試合 明豊(大分) 1x−0 龍谷大平安(京都) (延長11回)
平安は原田監督曰く「ハシビッシュ」と語る背番号13の橋本、
明豊は昨年夏までエースナンバーもケガで戦列を離れていた背番号18のマサカリ投法寺迫と、
控え投手の先発ながら濃いキャラ同士となった試合は投手戦に。
寺迫は5回まで、橋本は7回途中まで相手打線を抑え続ける。
ビッグチャンスは6回表の平安。2アウトからランナーを2人出す。
ここで代打に送られたのは寝坊でスタメン落ちしていた羽切。スレは一番の盛り上がりを見せる。
羽切はカウント間違いもありながら粘り続け、よんたまを選びフルベースに。
が、続く寝坊コンビの片割れ・半保が倒れてZGS。明豊は代わった若杉がココは踏ん張る。
平安は7回途中からエース・野澤、明豊は延長に入ってから若杉を大畑に代え、0を並べ続ける。
両チームノーエラーで進んでいた延長11回、タイブレークマニアが今度こそ、と思ったその時であった。
11回裏、1アウト一・二塁からショートゴロゲッツーを狙ったところで平安セカンド・中嶋駿が落球。
平安、今大会初エラーで満塁のピンチを迎える。
ここで技巧派の野澤が力勝負に出る。明豊5番・薮田を三振に切って2アウト。
が、続く途中出場で甲子園初打席の後藤が野澤のまっすぐを一閃。センターオーバーのサヨナラタイムリーとなった。
今日は「あやしい曲」を本家の前で封印した明豊が4度目の準々決勝で春夏通じて初のベスト4進出を果たした。

第三試合 筑陽学園(福岡) 2−7 東邦(愛知)

第四試合 明石商(兵庫) 4x−3 智弁和歌山(和歌山)
最後のベスト4をかけた一戦は近畿勢同士の対戦となった。
明石商はエース中森が先発するも大谷の影響か制球が安定せず初回よんたま4つの中出しマリア様という用語にすると矛盾した形で失点を許す。
しかしその裏には来田━(゚∀゚)━!!がまさかの先頭打者お誕生日。Hなしで失点した表と対照的に一発懐妊である。さらに後続も打ちまくりあっという間の逆転。
2回以降も智弁和歌山の攻撃ではよんたま、ルンバ、危うい守備、ベースにマモノ等馬鹿試合の要素てんこ盛りの智弁和歌山戦らしい展開が続くもまともなHが出ず無得点。
一方で2回も明石商は左の池田ァ!をメッタ打ち。来田の最低限でさらに1点を追加する。
3回からは智弁和歌山は2年生の小林を投入。荒れ球速球派の投手だが明石商は対策ができていなかったか小林の登板後は完全に差し込まれてしまう。
5回の表先頭打者西川の出塁後にジョックロック始動。すると今大会不調の魔曲の申し子黒川が何かを思い出したかフェンス直撃の長打を放ち1点獲得。
後続にも連打が出てネゴローの犠飛で同点に追いつく。逆転とは行かなかったが住人は魔曲の威力に改めて震撼した。
6回以降は小林と中森の投げあいになる。毎回両校得点圏にランナーを進めるも後一歩の瀬戸際で両投手が踏ん張るといった形で遂に最終回。
表の智弁和歌山は黒川の先頭出塁から東妻のメイデンでこの回もチャンスを作る。ジョックロックが鳴り響く中何かが起こる予感に期待しつつもよんたま出塁後に佐藤が痛恨の併殺。魔曲を味方に出来なかった智弁和歌山、その反動が牙を剥く。
9回裏明石商の先頭打者は本日先頭打者お誕生日の来田。小林のインコースへのストレートをフルスイングすると打球はライトスタンドへ吸い込まれていった。
中盤以降の高レベルなシーソーゲームは来田のお誕生日に始まり来田のお誕生日で締めくくられた。明石商業は初のセンバツ4強へ駒を進めた。
中森はこの日も150球を超える力投で完投勝利。智弁和歌山は隠し球の小林の投球にもスレは賞賛の嵐であった。池田ァ!

第十日(4月2日)
第一試合 習志野(千葉) 6−4 明豊(大分)
共にセンバツ初の決勝進出をかけた一戦は初回から動き始める。
初回、習志野の攻撃を三人で片づけた直後の明豊の攻撃、裏なのに表。
表は習志野先発・山内のまっすぐを振り抜くとレフトスタンドに飛び込む先頭打者お誕生日。
いきなりの一撃にスレの興奮も冷めやらぬ中、さらにランナーを溜め、横浜戦6打点の5番・薮田。
薮田も山内のまっすぐを振り抜いてレフトオーバーの2ベース。あっという間に3点が入る。
このまま明豊ペースで進むかと思いきや、習志野は思わぬ形で試合を動かし始める。
3回、内野安打に送球エラーが絡んでランナーを出すと2アウト一、三塁で奇策に打って出る。
一塁ランナーがディレードスチール。三塁ランナーを見ずに二塁へ送球した隙を見逃さなかった。
この日スタメン復帰の根本がホームに突っ込んで1点を返すと、直後に4番・桜井がタイムリー。1点差に追い上げる。
初回に崩れた山内は中盤立ち直る。4・5・6回は明豊打線を三者凡退に打ち取って流れを呼び込む。
習志野は6回にも一・三塁からダブルスチールを仕掛けるがここは見破られるも、押せ押せの状況で7回に。
7回は頭からレッツゴー習志野の乱舞。これに下位打線が応える。
先頭の8番・兼子が右中間を真っ二つに破ってスリーベースで出ると続く9番・小沢の同点タイムリー。
ついにここで明豊の先発・若杉をマウンドから引きずり降ろすと、裏の守りからはここまで無失点のエース・飯塚を投入。
ランナーを出しながらも無失点でしのいだ次の8回の攻撃も頭からレッツゴー習志野。そしてその効果はてきめんだった。
4番・桜井が明豊2番手・大畑の高めのボール球を強振。ライトスタンド最前列に飛び込む勝ち越しお誕生日となった。
まさかの一撃にスレは興奮し、明豊のバッテリーはここで動揺。
2アウトを取ってからピッチャーの飯塚に長打を許すと、兼子にタイムリーを浴び、2点差に。
さらにランナーが溜まったところでARAKAKI。一気に試合が壊れかける。
壊れかかった試合を立て直したのは王者のDNAだった。
8回裏、4番の野辺の長打でチャンスを作ると、代打に兄が昨年春夏連覇を果たしている青地が登場。
青地は左中間を深々と破るスリーベース。ついに今大会飯塚に初失点を付けた。
が、反撃もここまで。2回戦・準々決勝に続いて逆転勝ちを決めた習志野、初の決勝へレッツゴー。

第二試合 東邦(愛知) 4−2 明石商(兵庫)
地元・兵庫の大声援を受ける明石商に対し、
ついに東邦ブラバンがアメリカ遠征から帰国、大阪桐蔭ブラバンに合流し完全体と化した東邦の一戦。
試合序盤は大谷の登板もあり、これで3試合続けて雨絡みの試合となった明石商は一躍大谷賞有力候補に。
試合は静かな立ち上がりとなる。明石商・中森、東邦・石川の両エースの投げ合いとなった。
石川は自らのフィールディングでバントを封殺、中森の球を受ける明石商・水上の盗塁刺殺など守りも堅い。
それでも中盤からランナーが徐々に塁を賑わせ始めるが、今度は両チームともメイデンがなかなか決まらない。
5回まで0行進が続いたまま、試合は静かに後半戦へと突入する。
6回裏、いつもより1イニング遅く訪れた大阪桐蔭タイム。
明石商・中森は2人のランナーを背負うも、1番・松井、2番・杉浦を2者連続三振、3番の石川まで回させない。
だが、前の試合で161球を投げてきた中森にも限界が近づいていた。
7回、1アウトからよんたま、2アウトからは東邦の6番・河合にすないぽをしてしまう。
この河合が親指を痛め、治療を受けるインターバルが明けた直後のことだった。
この日5番から7番に打順を下げていた東邦・吉納がストライクを取りに行ったまっすぐを強振。
高々と舞い上がった打球は左中間最深部でさく越え。試合はお誕生日で動き始めた。
よんたま、すないぽからの失点と悪い取られ方だっただけに、スレにも終戦モードが漂うなか、明石商は諦めない。
直後の8回、期待の来田が東邦ショート・熊田の好守に阻まれたものの、2アウトからランナーを出す。
すると、4番・安藤がインコースを振り抜く。今度は右中間最深部にスタンドイン。お誕生日返しで1点差。
投手戦から一転して空中戦になる展開にスレは大盛り上がりを見せる。
が、直後の守りに落とし穴があった。1アウトからよんたまを出し、東邦は2番・杉浦がメイデンを小フライ。
これをあえて落とし、ダブルプレーを狙った明石商・水上の一塁送球がまず大きくそれる。
一塁ランナー・松井は一気に三塁へ、バッター・杉浦も一気に二塁を目指す。
バックアップしたセカンド・清水の二塁への送球は、その二塁に滑り込んだ杉浦の背中に当たって三遊間を転々。
この間にとうとう松井は本塁生還。大谷賞有力候補が、熱戦にも水を差してしまうまさかの展開となってしまった。
結局、石川は最後まで投げ切った。キーマンの来田をすないぽで一度出したものの、残り3打席封じたのも大きかった。
平成最初の王者が平成最後の王者となるべく決勝進出。平成最強クラスのブラバンを携え、決勝へと向かう。


第十一日(4月3日)
決  勝 東邦(愛知) 6−0 習志野(千葉)
千葉県勢初のセンバツ優勝をかける習志野、
平成最初の王者として平成最後の王者を、そしてセンバツ史上最多の5度目の優勝をかけた東邦。
ブラバンにも評判の高い両校の一戦は初回の攻防が最後まで尾を引く形になった。

習志野は先頭の根本が鮮やかなヒットで出塁。だが、続く竹縄のバントはピッチャー・石川の正面に。
フィールディングも評価の高い石川がこれをあっさりゲッツーに仕留めて流れを呼び込む。
その裏の攻撃、1アウトからよんたまでランナーが出て打席には石川。
習志野先発・山内の変化球を逆らわずにはじき返した打球はバックスクリーン右に着弾するお誕生日。
東邦が2点を先制すると、攻撃の手は緩めない。2アウトから長屋が出るとこの日6番に打順を挙げた吉納。
大きく開いたライト線に打球が落ちると長屋が一気に一塁から生還し、3点を先制する。

2回戦・準々決勝・準決勝に続いて追いかける展開となった習志野。
4回にも先頭の根本がヒットで出るがヒットエンドランが不発に終わりダブルプレー。
5回には先頭・桜井がすないぽで出たものの、メイデンが小フライになるなどしてランナーを進められない。

習志野が攻めあぐねる5回の裏、先頭・山田の当たりが習志野・山内の左足甲を直撃。
ここで習志野はピッチャーをエースの飯塚にスイッチ。これ以上の失点を防ぎにかかる。
が、その前に立ちはだかったのはまたしても石川。またしても似たような弾道がバックスクリーン右へ。
今大会、山梨学院・野村、明石商・来田に続く1試合2お誕生日。1大会3お誕生日は史上11人目の快挙であった。
なお、この5回は例によって桐蔭タイム。NEOのテーマにのってのお誕生日であった。

習志野は8回に打撃もいい飯塚がヒットで出たものの、兼子のピッチャー返しを石川がさばいてまたもゲッツー。
その裏には石川の長打を起点にし、長屋の最低限でトドメの1点を追加。
結局石川はわずか97球。守備も守備位置を変えるなどして習志野の打球をことごとく防ぎ切って二塁を踏ませず。
習志野もノーエラーで食い下がったが、今日はレッツゴー習志野も不発となってしまった。

東邦は史上最多のセンバツ5度目の優勝。平成の幕開けを告げ、平成の幕を下ろしたのは愛知の雄であった。
2019年08月16日(金) 11:14:37 Modified by ktp625




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