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シンスプリント

【概念】

シンスプリントは診断名としてではなく、運動時における下腿内側に疼痛が起こる疾患の総称として使用されるべきともいわれている。最近では運動時および運動後に、下腿1/3の脛骨内側部に慢性的な疼痛と圧痛があるものとされ、一般に脛骨過労性骨膜炎と同義に用いられている。

【症状】

運動量の増加に伴い徐々に両側性に脛骨中下1/3内側後縁で5〜10cm程度の長さにわたり疼痛が出現するものである。他覚所見としては圧痛のみであるが、慢性で難治性となったものは脛骨内側に軟部組織の膨隆がみられることがあるので注意が必要である。
Walshらは疼痛の程度を4段階に分類している。圧痛部位は限局しており、腫脹や骨隆起を触診でき、叩打痛が出現する。
疼痛が強くなると、疼痛のために運動はもちろん歩行時痛も出現し日常生活に大きな支障となる。

【診断】

脛骨疲労骨折?との鑑別診断が重要になる。シンスプリントはX-P上では骨変化はない。しかし、疲労骨折の初期段階もX-P上に骨変化が見られないことがあるため、X-Pだけでの診断は軽率だとの批判もある。
局所の仮骨形成ではなく、皮質の肥厚性変化が主体のものは、疲労骨折ともシンスプリントとも診断しがたく、運動に伴う正常反応との見解もある。そのため骨シンチやMRIの補助検査が行われる。

骨シンチ

ヒラメ筋長趾屈筋後脛骨筋の付着部の障害による骨膜周囲炎により同部に集積が認められる。骨シンチでは脛骨長軸に沿った線状の軽度集積増加像がみられる。疲労骨折の場合は限局した強い集積像がみられる。
 
【私的意見】
骨シンチ検査は非常に高価。MRIは手頃。

MRI

T2強調像で脛骨骨膜の高信号域の確認による診断が可能とされているが骨髄内にも高信号域を認めるものがありこれを疲労骨折の前駆症状とするかは一定の見解はえられていない。

【治療】

疼痛により治療は異なるが、基本的に保存療法が適応される。Walsh分類でStage2までであれば練習量の制限は必要ない。Stage3以上では練習量の制限や休止が必要になる。

保存療法

まずは局所的炎症の改善を目的に行う。手段としては、アイスマッサージや足関節周囲筋のストレッチなどがあげあれる。
また、動きの中で足部の過回内が起きないように動きのチェックを行う。後方型シンスプリントの場合、過回内ではヒラメ筋後脛骨筋長拇趾屈筋長趾屈筋などの過伸張をきたす。重心が前方に偏位していることが多く、後方への誘導を行っていく。一方、前方型シンスプリント場合、過回外では前脛骨筋長拇趾伸筋?などの過伸張をきたす。重心を前方へ誘導していく。
重心位置のコントロールはインソールを用いるとコントロールしやすい。

【私的治療】

シンスプリントのリハビリで足関節周囲筋の筋力トレーニングを提唱している文献を散見する。シンスプリントは上記でも述べたように、筋の過使用による炎症であると捉えると、足関節の筋力向上トレーニングの正当性には疑問を持つ。足関節の筋力向上は、疼痛が完全に消失し、競技復帰前に行っていくこともある。
『足関節の固定性の欠如』が多くみられるために、重心移動に足関節ストラテジー?が対応できない。また、足関節のみならず股関節や膝関節、さらには体幹での重心コントロールが困難な症例を目にする。
2007年12月06日(木) 23:15:28 Modified by mediwiki_sikkan




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