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肩関節脱臼

【概念】

腕から先に地面に落下し手をつくような肩関節外転と外旋力が同時に強く働いた場合に最も受傷しやすくなる。また、幼児のように筋の働きが弱い場合に親が強く手を引っ張った時にも脱臼が起こる。
原因別に分けると先天性、病的、外傷性の3つに分けられる。先天性は1934年に小菅らが初めて報告したが非常に稀な脱臼である。病的肩関節脱臼は麻痺性、炎症性などがある。今回は外傷性肩関節脱臼?は予後は良好だが、再発すれば反復性肩関節脱臼?になる。外傷性肩関節脱臼?は前方脱臼と後方脱臼に分けられる。

【診断】

肩が前方脱臼すると、肩峰のすぐ下にくぼみができ、肩峰の異常な突出が分かる。肩は全方向に動かしづらくなり、動すと激しい疼痛が感じる。肩関節脱臼の90%以上が前方脱臼である。しかし、診断が難しいのは後方脱臼。後方から診断すれば両肩が非対称になっていることから診断が可能であるが、若いDr.は見落としやすい。疼痛が強い症例は、脱臼したのか自覚できない場合があるが、必然的に脱臼をした腕をもう一方の腕で支えている。その姿勢は肩関節脱臼の典型的なサイン。脱臼の時は神経に損傷がないか調べるために、腋窩神経領域の表在感覚を検査する。腋窩神経領域は三角筋付近。また、必ず肩のX線撮影を2方向から撮り骨折が併発していないか確かめる必要がある。

【整復の方法】

整復の方法はいろいろあるが、一般的なものは前方挙上法。また、ワゴンの上か、高いベッドの上にうつぶせになってもらい脱臼した腕を端から垂らして軽い重し(8−10kg)で引張っておく方法もある。こうすると自然に整復される場合もあるが、時には鎮痛剤を注射し、肩の力を抜くと腕の重みで自然に整復に成功することもある。他に、
Kocher(コッヘル)法
仰臥位で肩関節を外転・外旋方向に強く牽引してからゆっくり内転・内旋させながら臼蓋に入れる。

Hippocrates(ヒポクラテス)法
仰臥位の患者の腋窩にセラピストの脚をあてる。患者の腕の引きながら、セラピストの脚をてこの支点として骨頭を押し込む。

【整復後のケア】

整復後は腕と肩を三角巾で固定させます。3−4週後に理学療法を始めます。
また、脱臼時に関節包(関節の周囲の膜)が裂けることがあります。このため若い人ほど脱臼が習慣性となる可能性が高くなります。場合によっては手術が必要となることもあります。
2007年09月06日(木) 23:46:22 Modified by mediwiki_sikkan




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