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足底腱膜炎   Plantar fasciitis

【概念】

足底腱膜は足底の筋群を覆う、大きな筋(腱)膜である。内側部、外側部、中央部の繊維に分けられるが中央の強靭な繊維が炎症を起こし足底腱膜炎となる。また、足底腱膜が付着する踵骨内側足底面を足底腱膜の繰り返す牽引力が加わって、骨膜炎様疼痛を生じさせる。
足底腱膜は踵骨隆起の内側突起から起こり、MTP関節を超えて各足趾の基節骨底面に停止しており、足アーチの保持に重要な役割を果たしている。足底腱膜が緊張すると内側縦アーチが高くなる現象(ウィンドラスの巻上げ現象)が起きる。内側縦アーチは歩行周期全てにおいて関与し、接地時の衝撃の緩衝・吸収、立脚中期の総武の剛性を保ち、足趾離地時の蹴り出しに関与する。そのため、これらの動作を繰り返すマラソンや激しい運動により足底腱膜や付着部の踵骨部内側に骨膜炎・腱膜炎・滑液包炎などの炎症が生じる。緊張し内側縦アーチが極端に高くなっている場合は、これらの役割を十分に果たすことが出来ない。

【症状】

疼痛

起立時や歩行時に踵内側に疼痛を感じる。ランニングや歩行の開始時に特に強く、徐々に軽減してくる。しかし、激しいスポーツ動作は、軽減することがなく運動中も疼痛を伴うことが多い。歩行やランニングを行わなければ、疼痛が出現しない時期に運動を継続すると悪化し、踵接地や荷重、歩行が困難になり、跛行を呈する。

炎症

腫脹や発赤、熱感などの炎症症状はほとんどみられない。

【診断】

X線上で踵骨に骨棘を確認する場合もある。しかし、初期の段階では骨棘は認められない事もあるため、X線だけでの診断だけでは決定できない。主に、疼痛部位(圧痛部位)と患者の訴えとで診断できる。特に、足底腱膜の付着である踵骨内側や足底腱膜内側に圧痛が認められる。また、足底腱膜を緊張させる肢位(足趾の背屈)により疼痛はより著明に現れる。

【治療】

急性期の場合は、アイシングなどの消炎ケアと運動を中止し疼痛がおさまるのを待つ。重度の場合は、ステロイド剤の局所注入が有効である。しかし、根治療法としては足底腱膜のストレッチを行い、足底腱膜自体の緊張を緩めることが重要である。また、ハイアーチや偏平足などの足部のマルアイラメントも合併している事が多いため、インソールも有効である。

【私的治療】

距骨下関節の柔軟性が欠如している症例の場合は徒手にて距骨下関節のモビライゼーションを行。また、インソール療法では、踵骨の傾きを変えることで疼痛が治まることも多々見られる。また、伸縮テーピングを使用し、足趾を背屈させた状態で足底にテープを張ることで足底腱膜の活動を補助することができ、ストレスを軽減することができる。激しいスポーツ活動を行っていない者でも、足底腱膜炎を呈する事があり、激しいスポーツ活動が問題というより、動作パターンに問題があると考える。

1.歩行の蹴り出しの際に股関節の伸展制限がある。

2.歩行の蹴り出しの際に足関節の背屈制限がある。

3.歩行全周期において骨盤の回旋が減少している。

などが挙げられる。これらの動作パターンの改善も鎮痛効果がある。
2007年10月15日(月) 22:43:07 Modified by mediwiki_sikkan




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