うみねこのなく頃に家長カナは

投稿日:2008/04/13(日) 12:27:03 ID:HiIpuiI6
投下。






 おかあさん! カナね、大きくなったら!!




―――何になりたかったんだっけ?
「んぅっ……」

深いレムから戻って来れば、馴染みの小物に馴染みの筆記用具。開かれたノートに開かれた教科書。7時を知らせるデジタル時計に気温をおだてる太陽光線。
嗚呼、朝。
「えーっと、昨日はテスト勉強してて……そのまま寝ちゃったのかな?」
自室の勉強机を枕に、突っ伏した状態で目覚めた私を、客観的に評価して記憶の抜け落ちた部分を補完する。
……にしても、珍しい夢を見たなー。私ってば、昔は自分を『カナ』って名前で呼んでたのよね。

んーとー。いつ、『カナ』が『私』に変わったんだっけ?
カナって呼ぶ事が、ワガママ女を連想させると気付いてから?
それとも、幼くて子供っぽい呼び方だと気付いてから?

ううん……私生活に支障が出る程に、『自分の胸が異常』だと気付いてからね。






    『うみねこのなく頃に家長カナは』
       家長カナの憂鬱




 最初は五歳、幼稚園の頃。私の身体で違和感が始まった。

熱帯夜。母親と同じ布団で寝ていた時。
なんとなく……なんとなくパジャマを疎ましく感じて、なんとなくボタンを外して、なんとなく胸を指でなぞった。
思えばコレが、幼稚園児だった私がした初めてのオナニー。
そんなマセた幼児だから、無意識にヨクナイ事だと悟り、母親に背を向けて横になり、声が漏れない様にタオルケットを噛んだ。
熱の集まった胸を触りたくて、シコった先端を姦(なぶ)りたくて、サクランボより淡い突起を扱きたくて、僅か五歳で罪悪感を見捨てオナニーを覚えた変態園児。
私は……生まれ着きエロかったんだ。それが、幼稚園児の時に発病しただけ。少しずつ悪化し、今じゃ普通には生活出来ないだけ。
だってそう。『乳首に絆創膏』を貼ってなきゃ生活出来ない中学生は私以外に居ないよ。



 だってそうしなくちゃ……感度が高過ぎて、身に付けた衣服に擦れただけで感じちゃう。すぐにイッちゃうの。
胸のサイズはスポーツブラでも間に合うくらいなのに、その先は意思とは関係無く何かが触れただけでコリコリと勃起する発情乳首……おっぱいちんちん。
だから毎朝、耐久力を失った絆創膏を剥がし、新しい絆創膏でおちんちんを押さえて隠す。
私だけがする、普通の中学生に振る舞う為の儀式。
もしこんな身体だって知られちゃったら、
思春期の男の子がいっぱい居る中学校でバレちゃったら、
きっと『カナ』……公衆トイレにされちゃう。
そんで泣いて嫌がっても、手足を押さえられてレイプされちゃうんだ。
おっぱい弄られて、写真撮られて、抵抗出来なくされちゃうんだ。
処女オマンコに何人もチンポ出し入れして、せーえきでカナの子宮を溺れさせちゃうんだ。
それは……や、だよ。

「ふぅっ。早く、着替えなきゃ」
椅子に座ったままパジャマを脱いでベッドへ放り、両手を左胸の性感帯を覆うテープに添え、縦に貼られた絆創膏の上部に親指の爪を差し込む。
「……んふっ」
そして中指との二本で挟み直し、ゆっくりと……
「ふぅっ……んんっ、ふっ!」
ゆっくりと、おちんちんカバーを剥がして行く。
ピリピリと鳴る音に、ピリピリと全身を駆け抜けるエクスタシー。
それをピクピクと痙攣する乳首だけで感じてる。
なん、なのよ!?
粘着する力も無くなった役立たずのクセに。
後はゴミ箱に捨てられるだけな紙屑のクセに。
なんで、
「あんた、んんっ……なんかぁ……もう用済み、んあっ……なん、だからぁっ♪ 早く、カナのぉ……ひぐっ、おっぱいちんちんから離れてよぉッ!」
私の身体を熱くして行くの!?



続き。



    『うみねこのなく頃に家長カナは』
       〜家長カナの事情〜





 「はぁっ……」
剥がした絆創膏は丸めて机の上へ。
「ふっ、はぁっ……」
息は乱れ、
よだれは垂れ、
抑圧の無くなった左の先端は、乳腺から白液を滲(にじ)ませて自由を喜ぶ。

昨夜から溢れる様になった、不釣り合いで早過ぎる母乳。
夢じゃ……なかったんだ。
あははっ、私ってばエロいなぁ。妊娠してる訳でもないのに、胸だって小さいのに、なんで赤ちゃんミルクが出て来るのよ?
もう……終わりじゃない!!
こんなのが出てたら、絆創膏もふやけてスグ駄目になる。
そしたら学校でバレちゃうよ。乳首を触られただけでイク変態中学生だってバレちゃう。
男の子達から童貞を捨てる為だけにマワされて、口も、アソコも、お尻も、オシッコの穴も、全部犯されてオモチャにされて、ボテ腹で卒業式を迎えて、父親も分からない赤ちゃんを産んじゃうじゃない!
けど……
どうしようもない。
どうしようもないよ。

「ふぅっ……」
息を整え、右のチンポカバーをめくり掴み、

「んッ――――――!!」
声を殺して、一気にソレを引き離す。
「あんっ……いっぱい出てる♪」
プシュっと短い破裂音に先導され、だらしない乳穴はえっちなミルクを撒き散らし、ピクピクと震えて更なる刺激を欲張る。
足りないよって、もっとミルク出したいよって、もっと胸チンポいじめてって、私の頭に訴えて甘く痺れてる。
「だね……気持ちいいし、もうどうでもいっ、か……」
脱力した腰を上げ、濡れてクリトリスの形までハッキリと浮かんだショーツを脱ぐ。
ただ不快な、愛液を吸ってぐちょぐちょになったシルク。それを目の前で両端を持ち、軽く広げ伸ばす。
……こう言うのを見て、男の子はオチンチンおっきくするのんだよねー。
何が良いんだろ?



「リクオ君……」
でもリクオ君が、コレを見てオチンチンおっきくしてくれたら嬉しい。
コレを巻き付けてシコシコしてくれたらもっと嬉しい。
カナちゃん、て私の名前を呼びながらオナニーしてる処を見れたら、もっともっと嬉しい!
だってリクオ君なら、私がこんな身体だって知っても、今まで通りに接してくれると思うから。リクオ君にも私を思って欲しいよ。
「リクオくん……」
あはっ、そうか。
私は……
カナは……
リクオ君が好きだったんだ。
「リクオきゅん……」
それなら後は簡単じゃん。
だって思春期の男の子だもん。
ほんのちょっと誘惑して、
ほんのちょっと押し倒して、
たっぷり子宮の中にせーえき出させて、
ほんのちょっとお腹を膨らませれば良い。
一生リクオ君のチンポ奴隷になっちゃえば良いんだ。
そしたらカナを……ずっと守ってくれるよね?

あははははっ、ちょーかんたん☆

「うしっ……これで決まり! 万が一にも拒まれたら、リクオ君を逆レイプしちゃおう!」
って事で、『コレ』は要らないや。
両手で掴んでいた下着をゴミ箱に投げ、制服のスカートと黒いハイソックスを穿き、
「ん〜〜〜〜っ! 今日は本当に……素敵な日になりそう」
腕を頭上に組んで一伸び。
今日……
今日で確実に悩みは減る。
だって……
漏れ出す乳穴ミルクは、これから毎日リクオ君に搾り取って貰えば良いんだから。
乳腺から飲んで貰えば良いんだから。
「リクオ君……カナを孕ませたいって、言わせて上げるからね♪」
嗚呼……とっても楽しみ。



続き。




    『うみねこのなく頃に家長カナは』
       〜家長カナの世界〜





 太陽と神様は言いました。「可哀相な少女よ、『ヒカリアレ/ハレルヤ』」。



いつも通りな町並みを、
いつも通りに揺れ歩く。
優雅に、優雅に。優雅に……
幾多も残した足跡で、
天多も残した足音で、
擦れ違う視線を一身に浴びながら、
私の世界を刻んで行く。

「もう、三時間目始まっちゃってるな」

メインストリートの巨大交差点。その一角に在る巨大デパート。見上げて映る巨大広告モニター。右隅で分を重ねる巨大デジタル。
赤信号の間に、それで時間を確認。

「今が数学で、次が体育だっけ?」

薄く化粧をして、艶(つや)出しのルージュを引いて、肌色に栄えるブルーのカラコンも入れた。
ネイルケアもした。香水も付けた。髪のセットも完璧。『リクオ君を堕とす準備』はバッチリ過ぎるくらいバッチリ。
まっ、それで遅刻が確定したんだけど、それは愛嬌。

「どうでもいいけどね。授業には出ないんだし……」

信号は緑に変化。
優雅に、優雅に。再び歩み進む。人込み溢れる、大舞台への道を。
優雅に、優雅に。優雅に……
ふふっ、当然よ。擦れ違う女が嫉妬の瞳で、振り返る男が雄(おす)の瞳で私を見るのは。
だって今日の私は綺麗。言い切れる! 自信が有る! それぐらい気合い入れて準備した!!
カナは頑張ったよ? これならリクオも堕ちてくれるよね? オチンチンおっきくしてくれるよね?
でも一応、最終チェックしとこ。

「っと、確かココ。ちょっとならバレずに行けるかな?」

足を止めた場所は細長い雑貨ビル。寄り道は五階に在る、ワンフロア全てを使った店。漫画やゲームを売ってる店。
でもね、知ってるんだよ? ここが『普通じゃない』お店だって。
知ってるんだよ? 未成年立ち入り禁止のエッチな店だって、カナ知ってるんだよ?



「すごっ……」

エレベーターに乗り、目標階で降り、目前の自動ドアが開いて全景を覗く。
こうやって入店したのは初めてだけど、男の人ばっかりね。
まっ、何故か? なんて、『特定の人』しか居ないから見れば分かるんだけど。
入口では可愛く描かれた少女の等身大ポップが出迎え、壁と天井には裸の少女が描かれたポスター。手前の漫画スペースにも裸の少女。奥のゲームスペースにも少女。
キモッ! 一周で良いや。それで反応は確かめられるし、ココには長く居たくないし。

「ふぅぅっ……」

深呼吸。
優雅に、優雅に。優雅に……
エッチな漫画コーナーを。

はんっ。
店員は気付いてなくても、数人の客は私に気付いてるのに見てるだけ。
明らかに未成年なのに、明らかに子供なのに、チクる勇気も無いんだね。
だから彼女が出来ないんだよ?
だから私を見てもチンポ勃起させるしかないんだよ?
救い様の無い、ロリコンの、キ・モ・オ・タ・さん♪
あははははははっ♪ 気持ちいいよぉ♪ キモオタに視姦されるの気持ちいいよぉぉぉっ♪♪

劣等感に浸る『お兄さん達』を、優越感に浸って通り過ぎる。
エッチな本を取って動けずに居る人を見ながら、
エッチなゲームを持って固まる人を見ながら、
微笑みと流し目を振り撒きながら、
楽に一周し終えて店を出る。
あははははははっ♪ 家に帰ったら、カナを犯す妄想をしてシコシコするのかな? 屑せーしを中学生になったばっかりの子供マンコに中出しする妄想をしてイッちゃうなかな?
残っ念でしたぁ〜♪ これからカナは、お兄さん達よりずっと年下のリクオ君に処女膜を破らせて上げるんだよ? 中出しさせて上げるんだよ? 悔しいよね? 自分の手に出すの悔しいよねっ?
あははははははっ♪♪

「はぁっ……」

小さく溜め息を吐き、二度と立ち入らないだろうビルの外へ。
チェックは完璧、これなら大丈夫。リクオ君だって堕ちてくれる筈。
時間も無いし、急がないと。

急がないと……

どんどん溢れるオッパイミルクで、私の制服は濡れて張り付き始めていた。



    『うみねこのなく頃に家長カナは』
       〜家長カナの自慰情〜




 興奮、してる……
心臓もドキドキしてるし、喉もカラッカラ。
そこから下は濡れてるのにね。
ぷっ……あははははっ♪
あふれるテンションMOREべたー。
良い、気分よ。

校門を潜(くぐ)り抜け、
玄関で靴を履き換え、
静かな廊下を歩き、
教室の前で立ち止まる。

体育の時間、ね。
「がらがらがら……」
人気(ひとけ)の無い戸を開けて入室し、
「ぴしゃり」
後ろ手に閉めて鍵を掛ける。
ほーら、誰も居ない。それぞれの机に、脱がれた制服が畳まれてるだけ。とっても静か。
「ふぅっ、ふぅっ……」
荒れる呼吸を響かせて自分の席に鞄を置き、流れるままにリクオ君の机横に移動。
「ふっ、んぐっ……」
そしてゴクリと、咥内に溜まった唾液を嚥下(えんげ)する。
これから私は、
これから私は。
これから私は……
窓から日が差し込んで、
外から全部が丸見えで、
そんな危険一杯の所で、
「ふあっ……」
オナニーしようとしてる。

あのお兄さん達も、今頃おちんちんシコシコして屑せーし出してるのかな?
だったら良い筈よ……
変態のロリコンがシコシコして良いなら、変態の女子中学生だってオナニーして良い筈!!
だ、から。ゴメンね、リクオ君。
「放課後まで、もちそうにないの……」
見下ろした先に存在する想い人の制服を椅子に移し、その後でワイシャツだけを手に持って顔の前に。
これはイケナイ事。イケナイ事だって分かってるの。でもイケナイ事だから、ドキドキ……しちゃう、よ。
「リクオく……」
その服を鼻に押し当てて目を細め、
「んっ」
男の子の匂いを身体に取り入れる。
大好きな、大好きな、リクオ君の匂い。
この人のオチンチンが、カナの処女膜を破っちゃうんだ……
リクオ君。
リクオくん!
リクオきゅん☆
頭の中のリクオ君は、すっごいMなの。まだパパになりたくないよって、まだ赤ちゃん要らないよって、上から見てる私に泣きながら訴えるの。
でも私、許してあー……げないっ♪
だってリクオ君はMなんだから。
そうされるのが嬉しいんだから。



カナ……リクオ君の喜ぶ事をして上げたいよ?
ねっ? だから、ねっ?
「しんぼう、たまらないのよ……」
机を貸して。
胸を机に擦り付けさせて!!
「はぁっ、ふっ!」
誰かに見られたら終わりだけど。
廊下を通られるだけでバレちゃうけど。
窓からは公開オナニーになっちゃう、けど。
カナ……ここで、シタイよ?

「んっ」
声が漏れない様にシャツの背中部分を口でくわえ、スポーツブラごと自分の制服を鎖骨の位置まで托(たく)し上げる。
「ふぅっ、ふっ……」
するとグッショリ。抑え切れないミルクが胸を包んで、へにゃへにゃの絆創膏は自然に床へと落ちた。
そうしたのは、ツンと主張する私の胸チンチン。
エッチなお汁を滲(にじ)ませて……リクオ君の机にキスしたいよって固く膨らむ。
あははっ、いま、させてあげるからね。
両足を肩幅よりも開いて、
両手で机の向こう端を掴んで、
ゆっくりと、上体を倒して行く。
「ふぅっ、ふぅっ!」
あと少し。
あと少しで乳首の先が机に触れる。
あと少しで……


ぷちゅっ♪


――――――――ッッ!!?

「アッ、あっ、あぁっ♪♪」
佗(くわえ)ていたシャツも床に落ちる。
なに、コレ? こんなの知らない。
なにコレ? ひんやりして、こんなに気持ちいいのカナ知らない。
なんなのよコレッ!? もっと、もっと!
「んんっ、ぎもち……」
お尻を突き出すぐらいまで腰を引き、エッチな水音を立てながら乳首を押し付け、
「イイよぉぉぉぉぉぉぉぉっ♪♪」
母乳で潤滑になった机で擦り上げる。
乳首が、熱くて、痒くて、
もう……止まらない。


ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅっ!!


「あふっ、あっ……ああんっ♪♪」
口は閉じれなくてよだれダラダラ。
アソコからもよだれが垂れて水溜まりが出来てる。
胸チンポも乳腺が開きっ放しで射精が止まりましぇん♪
だって、こんなに気持ちいいんらもん。
胸チンポがリクオ君の机に扱かれて射精すりゅの、とっへも気持ちいいん♪



ずじゅ、ずじゅ、ずじゅっ!!


「ひっ……とれ、ちゃうよぉ! こしゅりしゅぎて、むねチンポとれちゃうよぉぉぉぉぉぉッ!!」
腰を後ろに引いてから前に出してるだけなのに、
乳首を押し付けて上下に動かしてるだけなのに、
リクオ君の勉強机を白く色付けてるだけなのに、
「リクオ、くん……りくおきゅゅゅゅゅん!!」
私のアクメおっぱいは、じんじんと甘く痺れて思考能力を奪い取る。
ソレだけしか考えられなくなるように。
ソレの事だけ考えるように。
あはっ、もうダメだ。喘ぎ声を隠す気も無いし、リクオ君になら見付かってもいい……むしろ見付かりたいって思ってる。
もういいよねリクオ君?
胸チンチンでダメになってもいいよね?
「はぁっ、はぁっ、はぁんっ!!」
乳首の形がへしゃげるまで強く押し当て、腰の動きを最大まで早めてスパートを掛ける。
あは、ははは、ははっ♪
早く、イかないと……
コリコリの勃起乳首が、本当に取れちゃう、かも♪
あは、あっ……大きいの、来るッ!!?


ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ♪


「イクッ! イッちゃう!! イッちゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
ぎゅっと机を抱き絞め、全身を固定して乗し掛かる。


ぶぢゅぅぅぅぅぅっ!! びゅるびゅるびゅるびゅるっ♪


すぐに激しい噴水音が連続して爆ぜ、胸の中で作っていた母乳を全て吐き出した。
「あはっ……おっぱいの中、からっぽになっちゃった。リクオくんの分、無くなっちゃったよ」
床も席も汚しちゃったし、腰も抜けちゃって動けないや。
「あはははっ……」
はぁっ。リクオ君に胸チンチンをフェラして貰ったら、もっと気持ちいいんだろうな〜。

放課後、楽しみだな〜。



>434の続き。

 夕方四時 学校の図書室で待ってます
大事な話しがしたいので 絶対に一人で来て下さい
来てくれないと リクオ君の『アノ』秘密 バラしちゃうから♪

        家長カナより


そう書いた手紙を、リクオ君の机の中に入れて来た。
後は待つだけ。ココで待つだけ。
古臭い本が並べられた、埃舞い静寂を唄う部屋の奥で。
全ての準備を整え、張り巡らせた蜘蛛の糸に掛かるエモノを待つだけ。

優雅に、優雅に。優雅に……
一挙一動にまで気を配り、これ以上無い極上の笑顔で待ち焦がれる。

迷い込んだ海猫の鳴くこの町で。
カーテン越しに夕日が混ざるこの場所で。
一人の男を捕える為に作り出した巣の中で。

「カ、ナ……ちゃん?」

愛しいエサを目の前に。
嬉しくて、嬉しくて……
口元は勝手に吊り上がってしまう。
嗚呼、リクオ君。
×クオ君。
××オくん。
どうしてそんな驚いた顔をしてるの?
カナだよ? ×××くんのカナだよ?

「×××クン……」

左手でスカートの左裾を、右手で右裾を掴んで軽く持ち上げ、左足の踵に右足の爪先を付けて会釈(えしゃく)。

「いらっしゃい、リクオくん♪」

もう……逃がしてあげないわ。



    『うみねこのなく頃に家長カナは』
       〜家長カナの逆襲〜



 夕方四時 学校の図書室で待ってます
大事な話しがしたいので 絶対に一人で来て下さい
来てくれないと リクオ君の『アノ』秘密 バラしちゃうから♪

        家長カナより


体育が終わって、
教室に戻って、
違和感を感じて、
机の中を見たら茶封筒。
そこから出て来た一通の手紙。



 夕方四時 学校の図書室で待ってます
大事な話しがしたいので 絶対に一人で来て下さい
来てくれないと リクオ君の『アノ』秘密 バラしちゃうから♪

        家長カナより




そう書いた手紙を、リクオ君の机の中に入れて来た。
後は待つだけ。ココで待つだけ。
古臭い本が並べられた、埃舞い静寂を唄う部屋の奥で。
全ての準備を整え、張り巡らせた蜘蛛の糸に掛かるエモノを待つだけ。

優雅に、優雅に。優雅に……
一挙一動にまで気を配り、これ以上無い極上の笑顔で待ち焦がれる。

迷い込んだ海猫の鳴くこの町で。
カーテン越しに夕日が混ざるこの場所で。
一人の男を捕える為に作り出した巣の中で。

「カ、ナ……ちゃん?」

愛しいエサを目の前に。
嬉しくて、嬉しくて……
口元は勝手に吊り上がってしまう。
嗚呼、リクオ君。
×クオ君。
××オくん。
どうしてそんな驚いた顔をしてるの?
カナだよ? ×××くんのカナだよ?

「×××クン……」

左手でスカートの左裾を、右手で右裾を掴んで軽く持ち上げ、左足の踵にトンッと右足の爪先を付けて会釈。

「いらっしゃい、リクオくん♪」

もう……逃がさないわパパ。



    『うみねこのなく頃に家長カナは』
       〜家長カナの逆襲〜





 図書室の前。指定された時刻。限定された人数で。手紙を握り潰し、入り口の戸に手を掛け、動きが止まる。
ここに彼女が居る筈が無い。
ココにカナちゃんが居る筈が無い。
あの手紙は誰かの悪戯(いたずら)だったんだ。
カナちゃんの字で書いて有ったけど、ダレカの悪戯だ。
カナちゃんの悪戯だって可能性も有る。
だから念の為に、雪女と青を先に帰した。
念の為に。念の為に……
誰も図書室に居ない事を確認する為に。
もしくはカナちゃんが、「ひっかかったー!」と笑うのを見る為に。
単なる確認作業だ。
バレてないんだから、『アノ秘密』の事じゃ無い。
やっぱり冗談か悪戯だ。

でも……

カナちゃん?

本当に冗談だよね?

そうじゃ無いと駄目だよ。
そうじゃ無いと駄目だ!
だってコレ……

「脅迫文じゃないか……」

体育が終わって、
教室に戻って、
違和感を感じて、
机の中を覗いたら茶封筒。
そこから出て来た一通の手紙。
柑橘系の香りを付属し、柔らかな文体で僕を脅す。
そう。これは明らかに脅迫文。
しかも秘密って言ったら『あの事』しかない。一般人が踏み込んじゃイケナイ領域だ。
もしかしたら……バレてるって、こと?
「何かの冗談だよ」

だから、
それを確かめる為に、
ドアをスライドさせ、
トショシツの中へと、
足を踏み入れた。



 コレは誰かの悪戯。

そんな考えは、踏み込んだ最初の一歩に、瞬間で消える。
カーテンの締め切られた薄暗い部屋。

「オレンジの……なん、で?」

さっき嗅いだ柑橘系の香。それが図書室に充満していた。
カナちゃんは関係ない……そんな願望は塵と成り。
目を閉じれば聞き取れる。僅かな、僅かな、呼吸音。
間違いない。
間違いなく。
間違いなく、ココにカナちゃんは居る。

「ここの奥に……」

シトラスやミントの爽やかな匂いも確かに有るのに、その僅かな部分……甘ったるい蜂蜜の香りだけが、鼻を通り抜けて脳にピリピリと染み込んで行く。
まるで糸。
蜘蛛の糸。
空気中に漂う匂いの一つ一つが、一本一本が、細く不可視な糸。
それが身体に次々と絡み、部屋の最奥へと僕を誘(いざな)う。


――ここまで、いらっしゃいな。


もう、戻れない。
この匂いはダメ。危険だって思ってるのに、足が後ろへ下がる事を許してくれない。
そんな選択肢すら選ばせてくれない。考え付かなくする。
唯々、鼓動を高ぶらせ、唾を呑むのも困難な程に喉を渇かせるだけ。

ああ、そうか。
僕は、興奮してるんだ。

既にココに来た理由さえ曖昧になってる。
この匂いに引き寄せられ、
幾つもの本棚と擦れ違い、
カナちゃんを求めて戻れない。
奥へ、奥へと、書物の海に沈む。
今更に、図書室の外(おかのうえ)には戻れない。
歩くだけ。


――もう、逃がさないわパパ。


そして見えて来る。
過ぎる本棚をニ桁も数えた頃。
深海の最奥。読書する生徒達の為に設けられた空間。
並べられた長テーブルに、二つずつ添えられた椅子。
そこに辿り着いて、ドクン…と心の臓が吠える。全身を金縛る極上の違和感。
ここだけが違う。
これまでと違う。
ここだけが陽光の侵入を許可してる。
これまでと別世界の明度差で出迎える。
出迎えたのは……
「あっ」



 ほら、ね。やっぱりココに居た。
夕日が差し込む左側、空間の奥に顔を向ける。
「カ、ナ……ちゃん?」
テーブルを挟んだ窓際の位置で、オレンジの逆光を浴びて、オレンジの匂いを香らせて。確かに家長カナは僕を待っていた。
黒いシルエットに身を包み、
青い瞳を輝かせ、
赤い唇で微笑む。
黒い影を伸ばし、
青い瞳を細め、
赤い唇で言葉を紡ぐ。

「いらっしゃい、リクオくん」

左手でスカートの左裾を、右手で右裾を掴んで軽く持ち上げ、左足の踵にトンッと右足の爪先を付けて頭を下げる。
そんな彼女の行動全てが、角砂糖よりも一層に甘さを足す。
この状況に、この現状に。禁忌性を高めて、より神秘的なモノに昇華しようとする。この神秘に触れてみたいと想わせる。この神秘を押し倒したいと妄想させる。
ダメ……だ。カナちゃんは大事な友達。その友達を……ダメだ。雰囲気に飲み込まれるな。
ココに来た目的を忘れちゃいけない。
手紙の真意を聴かなくちゃ。
「カナ、ちゃん。あの手紙ってさ……何?」
この事を聴かなくちゃ。
焼ける程に熱い喉を、声帯を振り絞って、温度の篭った言葉を無理やり送り出す。
夕暮れを浴びて最高に栄える奇跡に、昨日までと全く異なる友達に。

「ん? あのまんまの意味だよ♪」

でも、その友達は微笑んだまま。
後ろで手を組み、窓に背もたれ、頭を微かに横にして肯定する。
つまり……脅迫してるの?
「あのまんまって、僕の事を……」
問おうとして、
「言わないよ!! リクオ君が『当てて』くれたら、カナは何も言わないよ」
台詞の先を分断される。
図書室に響く大声に僅かだけ身体が硬直したけど、ああそうかとキーワードに気付いてスグに解けた。
カナちゃんは、僕に、何かを、当てて欲しいんだ。
分かれば少しは気が楽。
落ち着け、落ち着け。平常心……
目を閉じ、
息を吸い、
息を吐き、
目を開く。
落ち着いて来た……か?
取り敢えず、聞いてみよう。
「僕に当てて欲しい事ってなに?」
未だ微笑み途切れぬ友人に、二度目の問いを投げ掛け……即座に失敗したと悟る。

「カナの、し・た・ぎ・の・い・ろ♪」



 今の今まで握り締めていた手を開く。
「し、た……ぎ?」
潰された手紙は身を離れ、全長を伸ばす彼女の影に飲み包まれる。
「そうだよ♪ 当ててくれたら、及川さんとリクオ君のヒミツは言わないから」
金縛りは再発。次は解けない。
きっと僕は誘導尋問に掛かった。カナちゃんは、「何を当てて欲しいの?」と僕に言わせたかったんだ。
でも……そんな事に遅れて気付いたって、何の意味も無いよ。
カナちゃんを満足させて口止めをするだけ。
「何色? って聴いたら、答えてくれる筈……無い、よね?」
声……になってる? 凄い緊張で自分の台詞すらきちんと聞き取れてるか危うい。
ちく、しょう……なんで僕は、こんな変質者みたいな事を幼馴染みに言わなくちゃいけないんだ!?
「そうだねぇ。カナは手伝わないよ。後は……ね。わかるよね?」
彼女は微笑んだまま。
窓際に寄り掛かったまま。
後ろで手を組んだまま。
右足だけをゆっくりと、そして少しだけ、サッカーボールを蹴り上げる様に前に出す。
下着がギリギリ見えないラインまでスカートを足で持ち上げて、僕にヒントを与えているんだ。
ちく、しょう……
そこまでされたら嫌でも理解するよ。
カナちゃんは、ここまで来いと誘ってる。だって確認する方法なんて、スカートをめくるか、真下から覗き込むしか無いじゃないか!!
ちくしょう。チクショウ!
そんなこと出来ないよ。
これ以上近付けないよ。
これ以上近付いたら、バレちゃうから……
匂いを嗅いだ時から、図書室に入った時から、カナちゃんを見た時から、ずっと興奮してるってバレちゃう!
チンチンがおっきくなってるってバレちゃうよ!!
だから、近付けない。
「あの、さ。ゴメン……それは出来ないよ。他のじゃダメ……かな?」
だから断る。
他の指示を仰ぐ。
彼女は問いを聞き届け、僅かだけつまらなさそうな表情をするが、
「ふっ……ふふっ。あははははははははっ♪♪ そっか〜。リクオきゅんは、カナのお願い叶えてくれないんだ〜」
次瞬で破顔一笑。
上げていた足を、スカートを、元の位置に。



 「うん。カナちゃんのスカートを覗くなんて僕には……」
出来ない。と繋げようとして、
「だったら! だったら言ってよ。カナが今から言う言葉を、リクオ君が復唱して」
シャットアウト。続くのは、再度微笑み直す彼女の望み。
本気……なんだよね。空気が、雰囲気が、いつもと絶対的に違うから。僕なんかもわかる。
もし僕が、このまま無言で逃げ出して屋敷に帰っちゃったりしたら、明日には僕と雪女のヒミツが学校中に晒されてるって。
ここで、ここで妥協しなくちゃ。
復唱なら。カナちゃんと十メートル近くも離れた位置から、ただ言葉を掛けるだけなら大丈夫。
それに、さっきの条件に比べたらこんなもの……
「いいよ。何か言えば良いんだよね?」
簡単過ぎるくらいだ。早く言って、願いを叶えて、カナちゃんから離れて、この階以外の人目に着かない……職員トイレだ。そこに行って、オレンジの香りを落とさないと。オレンジの風景を振り払わないと。『コレ』を鎮めないと。早くしないと。
大きくなった先っぽが、ファスナーの金属を押し上げてとてつもなく痛い。
早く、速く。目の前に広がるオレンジを使って、オレンジを発するカナちゃんを使って、早くトイレで……オナニーしたい。

「じゃ、いくよリクオ君? すぅぅっ……僕は、カナちゃんを、レイプしたい! 泣き叫んで嫌がるカナちゃんを押し倒して、衣服を引き裂いて、アソコが赤く腫れるまで中出しして、僕の精子を受精するまで犯したい! って……心を込めて言ってね。はいどうぞ〜♪」
時間さえも止まる。
僕とカナちゃんは、同じ言語を用いているだろうか?
変なフィルターを通し、通訳を通し、曲がった内容を脳に伝えてないだろうか?



 「僕が、カナちゃんを……レイプ、する……って言えばいい、の?」
言いながら、罪悪感に震えながら、その行為を想像する。ドクドクと脈打つのは、既に心臓だけじゃない。
「そう。大声でね♪」
楽しそうに……言うって事は、聞き間違いじゃないんだね。
ここが正念場。覚悟を、決めろ。

「僕は……」
「声がちいさ〜い」

「カナちゃんを、レイプ、したい……」
「どんなふうに?」

「泣き叫んで、嫌がるカナちゃんを押し倒す……」
「それで、どうしたいの?」

「アソコが、赤く腫れるまで中出しして……僕、の精子を、受精するまで、犯したい……」
「うん、それを最初から続けて。さっきも言ったけど、心を込めて……ね。でないと納得しないわ」

心を込めて……
つまり、心から、「カナちゃんを犯したい」って言わないと駄目って事?。
「ふぅぅっ、はぁぁっ……」
深呼吸。
カナちゃんは窓際。
僕はそこから三つも長テーブルを挟んだ場所。
この位置関係は変わってないのに、なんでこんなに追い詰められた感じがするの?
もう王手。チェックメイト。ロイヤルストレートフラッシュ。どうしようもないよ。言うしかない。
心を込めて……
「僕は、今からカナちゃんをレイプする!! 泣き叫んで嫌がったって止めない!! 押し倒して! 衣服を引き裂いて! アソコが赤く腫れるまで中出しして! 僕の精子を受精するまで犯してやる!!」
部屋中に響かせた。カナちゃんを見詰め、目を逸らさず、一気に言い切った。
ハァハァと息が途絶える。
彼女は相変わらず笑顔。
でも、これでお終い。
こんなフザケタ放課後は、これでお終い。
「あ〜ん、カナきゅんきゅんきちゃった〜♪ きゅんきゅんきちゃったからぁ〜……録っちゃった♪」
はっ? お終い……だよ、ね? ちがう……の?
カナちゃんは窓際に寄り掛かったまま。
後ろで手を組んだまま。
だと思ってた。
「コレ、カナの目覚まし音にしちゃお〜っと♪」
そう言って右手に持つのは携帯電話。
組んでいた筈の手を解(ほど)き、右手で口前に持って来ているのは、

『僕は、今からカナちゃんをレイプする!!』

心を込めた犯罪宣言をオウム返す電子機器。
もう……逃げられない。
どんな難題も、首を縦に振るだけ。



 それでも。それでも気負いは少なくなった。
「これで……黙っててくれるんだよね?」
秘密は守られるんだから、前向きに考えよう。
その条件で僕は、幼馴染みを強姦するなんて言ったんだ。安堵の溜め息も、やっと許される。
残るは一つ。録音された台詞を、どうにかして消去してもらうだけ……
「あはははははっ♪♪ なんのことぉ? カナしらない♪ 下着の色を当てれたらヒミツは黙ってるって約束したけど、他の約束はしてないよぉ」
だったろ!?

確かにカナちゃんは言って……無い、ね。言ってない。言ってないよ! 何なんだよ! もうっ!!

台詞のやりとりを思い返しても、『そこ』は取引に入って無かった。
結局……枷が増えただけ。
「そんなぁ……」
意識もせず、情けない声が口から漏れる。
ちく、しょう。馬鹿か僕は!
「は、や、くぅん♪ あんまり待たさせると、『さっきの音』、もう一回鳴らしちゃうぞ」
楽しそうに……携帯の液晶画面を僕に見せ付ける様に差し出し、中央の決定ボタンに中指を添える。
ああ、さっきの覚悟は犬死に。無駄無駄無駄ッ!
ちくしょう、チクショウ!!
もう一度、もう一度だ。
目を閉じ、息を吸い、息を吐き、目を開く。
もう一度……覚悟完了。
汗ばんだ手をギュッと握り直す。爪が掌に食い込むくらいに強く、握り直す。
いく、ぞっ! 金縛りよ、解けろ!
「じゃ、じゃあ……今から、カナちゃんのスカートを……めくる、から」
カナちゃんから視線を逸らしちゃ駄目だ。
背を伸ばして喋り続けながら近付く。
一歩、一歩。
普通に。普通を装って。
「ええ……リクオ君。愉しいわ」
カナちゃんの視線を下に向けさせちゃ駄目なんだ。
アレが大きくなってるって気付かせちゃ駄目。それこそ終わり。
誘う彼女に、誘われた僕。そこに何らかのアクセントが加わったら、どうなるか分からない。どうするか自信がない。
「カナちゃん……なんで、こんなことをするの?」
一歩、一歩。
テーブルの間を抜け、一つ、二つ。
幻想的なオレンジの情景に、
神秘的な青い瞳の彼女に、
良く知ってると勘違いしていた幼馴染みに、
匂いの手繰られて歩み寄る。



 「なぜ? カナは、ね……リクオ君が好きなの。しんぼう堪らないのよ」

瞬間硬直……を気付かれない様に、気にしてない様に、歩みのテンポを変えずに彼女の元へ。
これはカナちゃんの冗談。僕の反応を煽ろうとした冗談だよ。きっと。
だって変。変だよ! こんな時に言う台詞じゃない! こんな事させて置いて告白するなんて有り得ないよ! 断るに決まってるじゃないか! だから、冗談。
「ははっ……カナちゃんってば、僕の事からかってるんでしょ? もう引っ掛からないんだからね」
だから冗談っぽく、余裕を交えておどけて返す。
そして歩みを止め、彼女の目の前で直立する。
手を伸ばせば、血よりも赤い唇をなぞれるまで近くに。
やっと……ここまで。
カナちゃんは逆に手を引き戻し、最初の形で背中の後ろへ。
本当の意味で手は貸さないって事。確認する時は全て僕の意志で、行動で、やれって事。
「ううん……好きよ。リクオくん、好き。欲しいの。カナ、リクオ君のせーし欲しいよ? ねぇ良いでしょ? リクオ君もカナの身体を使って気持ち良くなっていいんだよ?」
グラリと思考能力がぼやけて、
ゴクリと溜まった唾を飲み干す。
アソコが大きくなってる事なんか、とっくにバレてたんだ。
なんだよ!? エッチ過ぎるよ!!
そこにトドメ。目を潤め、頬を火照らせ、艶やかな口で放つ殺し文句。
「ふぅぅっ……ふぅっ!」
荒れた呼吸も隠せない。隠しようがない。
でも誘いにも乗れない。まだ「冗談だよ♪」の台詞で元に戻れるから。
今はただ事務的に……
「リクオくん好きよ。好き。好き」
目線は合わせたまま、
徐々に見上げる形になりながら、
腰を下げ、片膝を着き、スカートの裾を手に掴む。
「めくる……からね?」
最終確認。
それにも彼女はコクリと頷くだけ。
許可は下りた。
これで……これで終わり。今度こそ終わり。こんな変態じみた事はこれまで。僕は幼馴染みに欲情する変態だけど、間違いは犯さなくて済みそう。まだ、我慢出来る、から。
「いいよ、リクオ君なら。カナの大切なところ、女の子の部分を見ても……リクオ君だけ、いいんだよ」



 一般常識なんて、とっくに麻痺してる。
いちいち、イチイチ、一々! 誘惑する淫語を選んで使う今の彼女にそんなもの。
その毒気にやられた僕だって手遅れ。
「行くよ……」
自分に言い聞かせる様に呟き、
バッと一息でめくり上げる。
めくり上げて、膝の上、太腿の上、見えたのは黒。
「いやん♪ リクオ君のえっちぃ♪」
黒……だけど。
カナちゃんが穿いていたのは、下着とか、パンツとか、そんなんじゃなくて。
短めだけど、単なる……

「スパッツ……だよね?」

気が抜けて、力も抜けて、ガクンと頭も下がって視線は床に。
はは、は……はあぁぁぁっ。
心で目一杯の溜め息。
なんだ、コレか。コレがオチ。ここでオチャメな悪戯が終わるんでしょ?
泣きたいよもう! 早く締めの言葉を頂戴よカナちゃん。
早く「悪戯してゴメンね」って言って!
下を向いたまま。目をつむり、それだけを願う。
でも返って来たのは、
カチッ……フックを外して、
パサッ……スカートの落ちる音。
そして、
「カナの下着の色……わかった?」
悪戯の続行勧告。
目を開けると、そこには落ちたスカート。
まだだ。まだ終わりじゃない。ここも通過点。何がしたいのカナちゃん!?
「僕に、何をさせたいの?」
混乱治らぬ頭を振りながら、フラフラとその場に立ち上がる。
少しイラだった声で視線を青い瞳へ。
「ん?」
合わせ様として外される。
カナちゃんは上が制服、下がスパッツと言うアンバランスで僕の横を抜け、
「よっ、と」
二つ合わせられた長テーブルに飛び乗って腰掛ける。
「カナ……ちゃん?」
膝から先をぶらぶらと垂らしながら、身体を支える様に両手をお尻の後ろに置く。
「普通は、ね。下着ってさ。スパッツの中に穿く物なのね……ねぇリクオ君? カナの下着の色、当てて欲しいな♪」



 見慣れた微笑み。
認めようよ僕。彼女は本気だって。僕を変態にしようとしてるって。
そして堕ちる。変態になる。ヒミツを守るって建前で。カナちゃんの願いを叶えて上げよう。
覚悟じゃない、観念。
「うん。でも、どうすればいいの?」
再び歩み、再び前へ。
悩まない。そして聴く。
彼女はピッタリと座ってて、唯一だろうスパッツを下ろしての確認が出来ない。
じゃあわからない。他に思い付かない。彼女を動かさずに脱がす方法なんて……

「んっ」
不意に、彼女の視線が左下に移る。僕の視線も追い掛ける。
「あっ……コレ、で?」
なんて事ない。視線の先、テーブルに備えられた椅子、椅子の上に有った『ハサミ』。
ちょっと大きめの、布切り用の鋏。
つまり、コレで、スパッツを切り裂いて、確認しろって?
「リクオ君の、好きにして」
この鋏も、間違いなくカナちゃんが用意した物。
この展開になるって、持ち込めるってわかってて準備した物。
だよねカナちゃん? わかっててやってるんだよね?
こんな事されたら、男なら誰だって興奮するってわかってて……ちくしょう!!
「もう、ヤメテって言っても止めないからね!!」
右手でハサミを掴み、
左手で彼女の肩を軽く押す。
「あんっ♪」
すると彼女はゆっくり倒れ、ペタリと冷たいテーブルに背中を着ける。
「ふぅぅっ、ふぅぅっ……ふぅっ!」
引けない。戻れない。ヒミツは守るからヤメテって言われてもヤメない!
男は誰でも心にSな部分を持ってるって聞いた事が有るけど、今はその部分が彼女によって、初めて、全部、引き出されてる。
「リクオ君……さっき言ってくれた事、本当になっちゃいそうだね? この現場を隠しカメラで撮ってたら、捕まっちゃいそうだね?」


『僕は、今からカナちゃんをレイプする!! 泣き叫んで嫌がったって止めない!! 押し倒して! 衣服を引き裂いて! アソコが赤く腫れるまで中出しして! 僕の精子を受精するまで犯してやる!!』


はは、気付けば有言実行しようとしてる。
もう……良いや。
もう良いよね? 有言実行しても。良いよね?



 「っ……はぁぁっ」
 喉が焼ける。喉が渇く。カラカラカラカラ。
 喉が渇くから……
 水気で染みが広がり、
 ぐちゅ、ぐちゅってエッチな音を響かせるソコに、視線は真っ直ぐ釘付けられる。
 肉欲的な太腿の間、足の根っこ、スパッツが張り付いて、ぽってりと形が浮き出てるソコに。
 僕は今、どんな顔をしてるんだろう?
 「リクオ君……カナの事、めちゃくちゃにレイプしちゃうんだよね?」
 そう震える声で話すカナちゃんの息は荒い。
 「ふぅっ、ふぅぅぅっ!」
 僕のはもっと荒い。心臓の鼓動は波打って全身に響いてる……早く喉を潤せって、命令を降しながら。
 じゃあ、しょうがないよ。心に命令されたら、しょうがない。
 「ねぇリクオ君……何か喋って? 少し、怖いよ?」
 体中から水気たっぷりのカナちゃんは、言葉を発しなくなった僕を見て不安そうに……してるけど、演技なんでしょ? 嘘なんでしょ? もう誤魔化されないからね!
 だから返事代わりに、
 「あーーんっ♪」
 涎でいっぱいになった口の中を、舌を伸ばし大きく広げて見せてあげる。
 「ねぇ、ねぇ? 口を開けてどうするの? ねぇヨダレ垂れてるよ? ねぇ、ねぇったらねぇっ!?」
 だって美味しそうな蜜が溢れ返って、ぐちゅぐちゅに熟してるんだもん。エッチくヒクついて、僕以上に涎を垂らしてる。ほんと、おいし、そう……
 「へぁっ、はぁっ、はぁぁっ」
 口は開いたまま、スパッツ越しの肉丘に向けて頭を下ろす。
 「まっ、てよ。リクオ君……だよね? 本当にリクオ君だよね? カナはリクオ君に犯されたいのぉっ! 身体はめちゃくちゃにしてもいいからぁ、お話ししてよぉっ!!」
 僕は決めたから。
 レイプするって決めたから。
 身体だけじゃ無くて、心までレイプするって。
 だってそうしないと、和姦(わかん)になっちゃうよ。
 「はぁぁっ!」
 無理矢理しないと……
 嫌がる事を沢山しないと……
 「貴方じゃないの! ふえっ、ぐっ……離れてよぉっ! 助けてリクオ君っ!!」
 カナちゃんは悲鳴に近い声を上げながら、両手で僕の頭を押して引き離そうとする。
 可笑しな事を言うなぁカナちゃんは。リクオは僕なのに、なんで僕に助けを求めてるんだろう?
 もしかして僕が分からなくなったの?
 ちょっと背が伸びて、ちょっと髪が伸びて、ちょっと服装が変わっただけなのに、酷いよカナちゃん。
 でも、こんなに必死で抵抗して……ちょっと、可愛いよ。
 まぁ抵抗するっても、所詮は人間の女の子。左腕をカナちゃんの後ろに回し、尻肉をガッチリ掴んで逃げられなくする。
 後はもう……
 「はむっ」
 カブリ付くだけ。薄い布ごと、懸命に守ろうとしていたソコを口に含む。
 ぶぢゅぅっ、ぐぢゅ、ぐぢゅり……
 「ふあぁぁぁぁっ!? んっ……はな、せ、このぉっ! ひうっ!? 舌でっ、クリちゃんをっ……ツンツンつつくなぁぁぁっ!!」



 じゅるじゅると音を立てて溢れ出す愛液を啜り、スパッツを食い込ませてる溝スジに舌を這わせて、舐め上げながら思いっ切り吸い付く。
 「ぢゅうぅぅぅぅっ♪♪」
 そしてプックリ膨らんで主張するクリトリスを、舌先で左右にビンタしたり細かくノックして嬲り遊ぶ。
 「ひあぁぁぁぁぁぁぁっ!!? そん、なにぃっ、強く吸うなバカぁぁぁぁぁっ!! えぐっ……クリトリスとれちゃうよぉ……あうっ、あっ、あんっ! カナのクリちゃ、んっ……とれちゃったらぁ、絶対に許さないんだからね!」
 言葉とは逆に、頭を押してる腕の力は抜けてってる。
 眉を吊り上げて、涙を流して怒ってる筈なのに、ヨダレが口元からダラダラ垂れてちゃ説得力ないよ。上も下も、だらし無いんだから♪
 ぶぢゅぅっ! ぶぢゅっ、ぶぢゅぶぢゅ……
 舌を縦にして、中にスパッツを押し込むように深く押し付けてワレメを舐める。
 舌を押し込む度、クリトリスを弄る度、喉を潤すジュースが奥から次々と漏れ出す。
 糸を引いて少しずつ粘着質になって行く愛液。
 「んくっ、おいひっ♪」
 それをコクコク喉を鳴らして飲み干す。
 「うぅぅっ……飲むなバカぁぁぁっ! 変態っ! レイプ魔っ! 強姦魔ぁぁぁぁっ!! うええぇぇぇぇぇん!!」
 とうとう本泣きさせちゃった。イジメ過ぎたかな?
 僕はレイプしてって言われたからしてるだけなのに。そんなに大声で嫌がられるなんて…………凄く興奮するじゃかいか!
 違う、ね。これも演技だよね? 演技上手いなぁカナちゃんは。
 同級生に襲われて、大事な場所をメチャクチャにされるって設定なんだよね? そう言うプレイなんだよね?
 そこまでお膳立てされたら、
 こんなエッチな状況を準備されたら、
 小学校を卒業したばかりの子供マンコに、ぶっといチンポ挿れられて犯されても仕方ないんだよカナちゃん?
 「ギッ! ギギギギッ……」
 肉丘部分のスパッツに犬歯を引っ掛け、しっかりと噛み締めて食いちぎる様に引っ張る。
 「やだっ……たらぁっ! やだやだやだぁぁっ!! うわぁぁぁぁぁん!! やだぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 カナちゃんは叫びながら僕の頭をポカポカ叩くけど、力が無いから全然痛くない。
 唯々、犬歯を引っ掛けた小さな穴が広がって、スパッツの真ん中が丸く縁取られ行く。
 「ギッ! やっと、答えれるよカナちゃん。下着の色……だったよね? 正解は、『下着を穿いてない』だ♪」
 ビリビリ破れて広がった穴は、女性器と肛門の周りだけを囲む。黒いスパッツの中、性器だけが濡れて肌色を見せる、奥底のサド心をくすぐるエロチックさ。
 「見るなぁぁぁぁぁっ!! カナのオマンコみるなぁぁぁぁぁぁっ!!! 見て良いのはリクオ君だけなのっ!!」
 またカナちゃんは可笑しな事を言ってる……まっ、いっか。
 皮を被った恥ずかしがり屋のクリトリスに、無毛のポッテリお肉。その間の一本スジ。
 お尻の穴はシワが集まってキュッとすぼまり、そしてどれもが唾液と愛液でトロットロにヌメってる。



 下はこれでオーケー、残りは上だけ。
 「ああ興奮する! 興奮するぅっ! じゃあカナちゃぁん、チョキチョキしてぬぎぬぎしましょうねぇっ♪」
 右手に持ってた鋏を二回も開閉し、ヘソ位置に添えて刃で制服を挟む。
 「うっ、ううっ……ウソだよね? そんな事されたら、カナ裸んぼうになっちゃう……帰れなくなっちゃうよぉっ」
 左手でカナちゃんの身体を押し倒し、正中線上を真っ直ぐに切り上げて行く。
 「ぢょきん、ぢょきん、ぢょきん♪」
 カナちゃんはブラをしてなかった。そうだもんね? 僕とセックスしようとしてたんだもんね?
 ぢょきん、ぢょきん……
 呆気なく襟元まで切り終え、制服はボタンの無いYシャツの様に前が開帳する。
 「うぐっ、ちっくしょぉ……ちっくしょぉ……」
 カナちゃんの涙は止まらない。
 ギュッと目を閉じて、歯を食い縛って、現実を拒否しようとしてる。
 そんな顔しても、僕を喜ばすだけなのに。
 「カナちゃんは、裸んぼうカナちゃんにジョグレス進化しましたぁっ♪」
 切り裂かれたベチョベチョな制服の中には、ミルクを出して尖ってるサクランボがふたーつ。
 これで胸も、アソコも、お尻の穴も、カナちゃんの大事な場所は全部丸見え。
 って事で、必要無くなった鋏は後ろにポイ。束になったカーテンに当たり、窓際に落ちて床に転がる。
 「ああっ、ああっ、カナのおっぱいチンチン見られちゃったよぉっ……レイプされるのヤダぁぁぁぁぁっ!!」
 ついに錯乱しちゃった、のかな? カナちゃんから誘って来たのに……おっぱいミルク垂らして誘ってるのに……わかったよカナちゃん。もうセックスしようなんて思わないよ。
 「セックスなんてしない。そんな事しないから、落ち着いて……ね?」
 落ち着かせるように、
 宥(なだ)めるように、
 荒い息で言いながら、いつの間にか纏っていた着物をズラし、裾からガチガチのぶっといチンポを取り出す。
 「じゃあなんでチンポ出してんのよバカっ! カナ、小学校卒業したばっかりなんだよ? まだ子供なんだよ? そんな子供にぃっ……チンポ挿れようとすんなぁぁぁぁぁっ!!」
 アレ? まだ不安なのかな? カナちゃんが本気で嫌がるから、セックスはしないって言ってるのに……ちゃんと説明しないとダメかな?
 怖がらないように、口を三日月に広げて、笑顔を作って、と。
 「安心してカナちゃん……セックスって言うのはね、ペニスをヴァギナに挿れて、子宮に精液を注ぎ込んで妊娠させる事を言うんだ。だからね、お尻の穴にチンポをブチ込むのはセーフなんだよ? 尻穴はセーフなんだ!」
 言い切った。納得したよね? 今度は伝わった筈だよ。
 子宮の裏側をゴリゴリ擦ってあげるからね♪
 「ひっ!? いっ、いっ……いらないぃぃぃぃぃっ!! カナ、チンポいらないからぁぁぁぁぁっ!! お尻にグリグリ押し付けるなぁぁぁぁぁぁっっ!!!」



 終わりの来ない問答を繰り返しながら、両手でカナちゃんの足首を掴む。
 「どうして? セックスじゃないんだよ? コリコリの結腸までチンポ挿入して、ケツヒダをえぐるのはギリギリセーフなんだよ?」
 納得させる様に台詞は続け、掴んだ足首を持ち上げてカナちゃんの顔横に爪先を着ける。目の前にはピクピク呼吸する可愛いお尻の穴。
 こんなの何て言うんだっけ? まんぐり……うーん、雪女に教えて貰ったんだけどなー。忘れちゃったよ。
 「ひっ……ちがう、ちがうぅぅぅぅっ!! それはアナルセックスだよぉっ! それもセックスなのっ!! カナ……えぐっ、オチンチン容れじゃないんだよ? そんな大きいの挿れられたらぁ、おしり壊れちゃうよぉっ……」
 被虐的な表情で涙を流し、顔をイヤイヤと左右に振るカナちゃん。
 あな、る、セックス? 初めて聞いたよ。そんな訳の分からない言葉で僕を惑わす気なんだね?
 雪女に、「妊娠しないから後ろでするのはセックスじゃない」って教えてもらってて良かったよ。
 もう、こんなエッチで嘘付きなケツ穴は、ぶっといチンポでいっぱいギュッポギュッポするんだからね!
 んっ……でも、もしかして、カナちゃんが心配してるのはそっちの方かな? なら安心させなくちゃ。笑顔で、笑顔でっと。
 「大丈夫だよカナちゃん! 湯気が立つまで、フニャフニャにふやけて柔らかくなるまで、穴の中をいつまでも舐めてあげるから! チンポ入るまで拡げてあげるからっ!!」
 だから大丈夫だよと、自画自賛出来る程のスマイルで、心を開かせる口説き文句で、「全部わかってるから安心して」と意思を伝える。
 「えっ?」
 僕はニコニコ。カナちゃんはポカン。
 調度良いから、その隙に背中を少しだけ奥に押してスペースを作り、椅子を踏み台にして長テーブルに乗っかる。
 「ふぅっ、ふぅぅっ! だっ、から……おとなしく、しててね?」
 そしてテーブルに腰を下ろし、カナちゃんの身体を挟み込むように足を回す。足首を掴んでいた手の代わりに、上から足を引っ掛けて押さえ付ける。これで両手は自由。ハンズフリー。
 「ヤメてよっ。子供にチンポ挿れるのは犯罪なんだよ? 知ってるよね? ちっちゃな女のコにイタズラしてみたくなっただけだよね? 今なら誰にも言わないからぁっ……ヤメてよぉぉぉっ!!」
 カナちゃんは顔を真っ赤に染め、悲鳴を上げるまでに僕が分からなくなってる。それぐらい混乱してるんだ。どうして混乱してるんだろ?
 アレだけ誘って来たのに……ああっ、そう言えば演技だったね? じゃあ僕も酷いレイプ魔の演技をしないと。
 「へっ、へっ、へぇっ。泣き叫んだって、誰も助けに来ちゃくれないよ。今からケツ穴の『へり』を、舐めてびろびろにしてあげるからね♪」
 カナちゃんの胸は次々と溢れる母乳で濡れ、背中はグリグリと押し付けてるチンポの先走り汁で濡れ、下半身は、アソコも、お尻の穴も、愛液でヌルヌルにテカってる。
 ハァハァと荒く呼吸をする度に、それに合わせてケツ穴もヒク付く。男を誘惑するイケないエロ穴。
 だって現に今、欲しいよって、お腹空いたよって、チンポ食べさせてって、パクパクと遠慮気味に開閉して、ピンク色のリップで僕におねだりしてる。こっちの口はとっても素直♪



 お尻の穴に両手の中指を浅く挿れ、左右に軽く引っ張る。
 ぎゅっちぃぃぃぃっ♪♪
 「ふあぁっ……拡げ、ようとしないでよ変態っ! 犯罪者ぁっ! 勝手にっ、カナのお尻をっ、拡げるなぁぁぁぁっ!!」
 カナちゃんは『虐めてオーラ』全開の泣き顔で抗議するけど、僕のサド心は唐突な驚きで反応しない。
 「んっ? お尻の穴、凄く柔らかいね。中もピンク色で綺麗だし、もしかしてカナちゃん……お尻でする用意、して来たの?」
 力なんて全く入れて無いのに、カナちゃんのケツ穴は焼いた餅のように柔らかく伸びる。まるで括約筋が存在してないと思わせる程に、欲張りな穴はどこまでも拡がって美味しそうな腸内を見せ付ける。
 きっと僕が求めて来ても応えれる様に、随分と長い間ゆびで慣らしてたんだろう。
 「あうっ……あんっ! そ、そんなの……しらないっ!」
 その証拠に、プイッといじらしく顔を横にして視線を外し、図星を言われて耳まで赤くして知らんぷりする。
 「ふふっ、かぁわいい♪ ネバネバの腸液と僕のヨダレをまぜまぜして、エッチなミックスジュース作ろうねー♪」
 咥内に大量の唾液を溜め、舌を拡張した穴のヘリに着け、その上を伝わせて唾液を中へ流し込む。
 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……
 綺麗なピンク色の肉洞に、泡立った唾液が浸透して消える。腸壁に吸われるかのように無くなり、その代わりにトロットロの淫液が滲み出す。
 百鬼夜行を束ねる奴良組が総大将、奴良リクオの唾液。単なる消化液じゃない、媚薬効果も兼ね備えてる。妖怪だって狂うんだから、人間にはどれ程の効果になるか分からない……って毛倡妓には聞いたけど、実際はどうなるんだろ?
 「んひぃぃぃぃっ!? うぐっ、ううっ……お尻の中にぃっ、ぐじゅぐじゅの熱いのがぁっ、いっぱい入ってくるよぉっ……」
 カナちゃんのケツ穴はすっかり別物になった。
 糸を引く粘液で満たされ、ヒダの一つ一つが生きてるように蠢き、早くチンポで擦ってって、早くチンポに絡み付かせてって、ヒクヒクさせながら期待してる。
 これは……効いてるのかな? 一応、確かめてみようか。
 「それじゃあカナちゃん、チンポ挿れるね? ギュッポギュッポするね?」
 と、口では言いつつも、指を引き抜き、掛けていた足を外し、机から降りてカナちゃんを自由にする。
 カナちゃんは乳首とクリトリスを尖らせたまま寝そべり、僕はその横で突っ立ってるだけ。
 チラチラと何かを期待した瞳を向けられてるのも、気付かないフリをして手も触れない。
 大胆に太腿をすり合わせてるのも気付かないフリ。
 「ね、ねぇハンザイシャさん……カナに何もしないの?」

 ついに耐え切れなくなったのか、カナちゃんから話し掛けて来た。
 「うん、何もしないよ。犯罪者にはなりたくないからね。僕の運動着で良かったら貸そうか?」
 耐えられなくなったのは沈黙じゃなくて欲情。お尻の奥から沸き上がる、甘くて熱く蕩ける欲情に負けたんだ。
 僕はそれを空かした笑顔で、気付かないフリで紳士を装う。チンポはガチガチに勃起してるのに……



 「っ!? そ、そんなこと言って、カナを油断させようとしてるんでしょ? 胸を触ろうとしてるんでしょ? カナのおっぱい、弄ったらぁっ、絶対に承知しないんだからね!」
 カナちゃんは小さく唸り、触ろうとしない僕に焦ってる。手で胸を隠そうともせずに、むしろピクンピクン動く乳首を見せ付けてるかのよう。
僕を睨む涙目の瞳も、「触るな!」 ってのじゃなく、「空気を読め!」って言ってるみたい。
 これは、胸を触れって事かな? もっと正直になれば良いのに。
 ふぅっ、と一つ溜め息を吐き、椅子に腰掛けてカナちゃんの胸に手を伸ばす。
 「わかったよカナちゃん。大きくなった乳首を、いっぱいシコシコしてあげるね♪」
 そう言った瞬間、誰でもわかる程に表情が明るくなる。そしてまた瞬間で、恥辱の表情に逆戻り。瞳も頬も真っ赤っかー。
 「ちがうぅ、ちがうもんっ! カナそんなこと言ってないもん! っ……ぁぁぁぁぁぁぁッ!? だっ、からぁっ、ミルク、出ちゃうっ、からぁっ、おっぱいチンチンをシュコシュコしないでぇぇぇぇぇっ!!」
 尖んがってヌルヌルの右乳首を、親指と人差し指で挟んで上下に扱く。
 一コキごとにミルクが飛び出し、触れてない左のポッチも同調してミルクを溢れさせる。
 しゅにっ、しゅにっ、しゅにっ、しゅにっ、しゅにっ……
 「遠慮しなくて良いよカナちゃん、空っぽになるまで射精して♪」
 カナちゃんは口を開けっ放しで、ヨダレは垂れっ放し。
 途切れ途切れの声で喘ぎながら、全身を痙攣させて震わせる。
 「あっ、ああっ……でりゅ♪ でりゅのぉぉぉぉぉぉっ♪♪ っあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 びゅびゅぅぅぅぅぅっ!! びゅるんびゅるんびゅるん♪♪ びゅくびゅく……
 ブリッジみたいに背中をヘの字に反らせ、扱いた乳首からは噴水の様に母乳が吹き出す。
 カナちゃんの顔も、身体も、ついでに僕も、白濁のおっぱいミルクでドロドロに汚された。
 「んちゅ……満足した? 動けないんなら、僕が着替えさせてあげようか?」
 手に付着した母乳を舐め取りながら、それでも気付かないフリで終わりを促す。
 そろそろ……かな? 僕だってカナちゃんに恥ずかしい事を沢山言わされたんだから、カナちゃんにも恥ずかしい事を沢山言ってもらわないと。

 「はぁっ、はぁぁっ……な、何よハンザイシャ! まだオチンチン勃起させたままじゃない! カナを着替えさせるフリして、お……お尻の穴に挿れようとしてるんでしょ!? ハンザイシャの考える事なんて、っはぁっ……見え見えなんだからね!!」
 一度イッて力が入らなくなって、足はだらし無く開いてアソコも隠せなくなってるのに……それなのにまだ強がってる。
 そんなに期待した目をされても、僕からは何もしないよ? 僕はカナちゃんの厭らしい言葉が聞きたいんだから。
 こっちも辛いけど聞きたいから、今すぐにでもブチ込みたい衝動を我慢できるんだ。
 「挿れないよ、誓ってもいい。カナちゃんのお尻の穴にチンポを挿れて、ゴリゴリえぐったりなんかしないから。ねっ? 服を着よう?」
 心にも無い事を誓って椅子から立ち、視線を外してクルリと背を向ける。
 これは賭け。ここでカナちゃんが堕ちてくれなきゃ、僕だって限界。本当にレイプするしかない。
 「うっ、ひうっ……ううっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!! わかってるクセにぃ、とぼけるなバカぁっ! バカハンザイシャぁっ!!」



 ふふん、ぼっくの勝ちぃ♪
 薄暗い図書室の中、オレンジの香りに囲まれて、オレンジ色の差せ明かりを浴びて、攻防を繰り返すやりとりは最終曲面。
 「ちゃんと言われなくちゃわからないよ。僕はオナニーで出しても構わないしね。『お願い』されたら別だけど」
 依然に背は向けたまま、笑い出したい衝動を何とか抑える。
 カナちゃんの小さく啜り泣く声が、触れてもいないチンポを勃起させ続ける極上のスパイス。
 「ちっくしょう、ちっくしょう……さっさとレイプしなさいよハンザイシャ!」
 んっ? まだ、かな? いんや……もう堕ちる。
 これが最後の、一押し。
 この一押しで、堕ちて。
 「レイプなんてしないってば。お願いは別だって言ってるのに。はぁっ……服、取ってくるね?」
 冷静に、冷静に……
 身体中を駆け巡る熱は全部下半身に集めるイメージで、頭の中は冷静に、冷静に。
 そんな出来もしない事を装って、一歩だけ前へ踏み出す……踏み出そうとして、上着の裾を無言で掴まれた。
 「やだっ、やだよっ! イジワルしないでよぉっ!」
 カナちゃんは机から下りると、僕の前に回り込んで赤い涙目で見上げてくる。
 懇願を目一杯に秘めた、S心を煽る妖女の瞳。
 「服、取って来るね?」
 それに堪えて、男を誘う瞳に堪えて、表情が歪むのを堪えて、無表情で、さっきの語尾をもう一度リピートする。
 これが最後のチャンスだよ? って意味を多分に含ませて。
 「ううっ……」
 唸るカナちゃんの顔は、湯気が出るんじゃないかと思う程に赤い。頬も、耳も、瞳も、髪も、唇も。
 「カナちゃん?」

 カナちゃんは唸りながら後ろを向き、尻を突き出す格好で本棚に左手を着けると、右手を自らの肛門近くに添えて、閉まり切った尻穴をぐにぃっと引き伸ばして見せる。
 「ううっ……ううぅぅぅぅっ、ぐぅっ……カナのぉ、熱くてエッチなお尻の穴にっ、ハンザイシャさんのぉ、おっきなオチンチンを挿れてくださいっ!」
 僕は言い終わる前に両手でスパッツごと尻肉を鷲掴み、ガチガチのチンポをケツ孔に押し付けて宛がう。
 にゅちゅっ……
 もう、我慢なんて出来ない!

 「そ、そこまで言われたら仕方ないなぁ。ふぅっ、ふぅっ! 尻穴のシワまで伸ばしてトロけさせて……ははっ、挿れるね? 12歳の子供ケツマンコに、ぶっとい妖怪チンポ挿れるからねっ!!」




 ネバネバの腸液を滴らせて口を拡げる子供穴に、ペニスの先端をゆっくりと沈めていく。
 ぎゅぶぶっ……
 「んひぃっ!? ふああぁぁぁぁぁぁぁっ!!? お肉がっ、あふっ……掻き分けられてるぅっ!!」
 カナちゃんはお尻に性器を挿れられる感触に、背中を反らせ大声で喜ぶ。
 「ギッ、ギギッ……ヌルヌルなのにキツキツだぁっ! もっと力を抜いてカナちゃん……ふぅぅっ! これじゃ、奥まで入らないよ」
 中は想像してたよりも更に狭い。
 トロトロの柔らかくて肉厚なヒダ穴が締め付け、強気にキュウキュウと押し返して来て、亀頭、カリが入った所で腰が進まなくなる。
 このままでも気持ち良いけど、このままでもイッちゃいそうだけど、奥まで挿れたい。チンポ全部でお尻を感じたい!

 ぎゅちゅぅ、ぎゅちゅぅ、ぎゅっちゅ、ぎゅっちゅ、ぎゅっちゅ……
 馴らす為に入口付近をカリで擦りながらピストンし、少しずつスピードを上げて勢いをつける。
 そして両手でカナちゃんの手首をそれぞれ掴み、手綱の様に後ろへ引っ張って無意識に前へ逃げるのを防ぐ。
 「あっ、あんっ♪ そんらこと、言っらってぇっ♪ おけちゅの穴を、そんらに、はげしく、ぎゅっぽぎゅっぽされたらぁっ♪ エッチなっ、おにくがっ、めくれちゃうぅっ♪ おひっこ、もれひゃうよぉっ♪♪」
 涙を流し、ヨダレを垂らし、母乳を撒き散らして舌足らずに喘ぐカナちゃん。
 本棚を白く汚し、チョロチョロとオシッコを漏らし、僕のチンポに貫かれてアクメする12歳の女子中学生。
 そんな幼馴染みを見て、勃たない奴なんかいないよ!! 
 挿れるからねカナちゃん! チンポ奥まで挿れるからね!
 腰の輸送は続けて、カナちゃんの呼吸から挿れるタイミングを計る。
 次に息を吐いた時……いまっ!

 ズッヂュ、ズッヂュ、ズッヂュ、ズッヂュズッヂュズッヂュ……ズヂュゥゥゥゥゥゥゥッ!!
 「ッ……はぁっ、はぁっ! やっと、奥まで届いたよカナちゃん……っはぁっ、わかるよね? 唇の形したコリコリの結腸を、チンポの先でつつかれてるのわかるよね?」
 挿れただけで気を失いそうな程の快感が全身を駆け巡った。
 「うん、わかりゅぅっ♪ おひりの、いひばん奥をっ、ごちゅんごちゅんノックされてりゅのぉぉぉぉっ♪♪」
 掻き分けた肉が元に戻ろうと一生懸命に絡み付き、ペニスをグニグニとヒダ壁で刺激してくる。
 その脈動は、まるで射精を強要してるかのよう。精液を搾り取って、早くペニスを小さくしようとする動きだ。
 それぐらいの快楽。
 これが、カナちゃんのお尻の中……



 それでも、僕のペニスは余ってる。髪が伸びて、背が伸びて、着物を纏ってる僕のペニスは、カナちゃんのお尻じゃ全部は包み込めないんだ。
 凄く気持ちいいけど、たかが数センチだけど……中に挿れられない、その数センチがもどかしい。
 どうにかならないかなと一番奥をえぐり出した瞬間、フェラチオでもされたかの様に先端がコリコリした口に含まれる。

 ちゅっぱぁっ……
 「んんっ!? あっ……れっ? チンポが、お尻の中で咥えられちゃったよ? もしかして、もっと奥が有るの?」
 すぐに理解した。コリコリした唇でチンポの進入を妨げるのは、お尻の一番奥……結腸。
 つまり、この奥の、お腹の中まで挿れれば、チンポが全部入る。
 「ひっ!? 無いよぉ、ないからぁっ! そこで終わりなのぉっ!」
 もっと深く……気付いてしまったら止まらない。
 カナちゃんが本気で怯えているとわかっても、突き出す腰は後ろに引けない。
 「またそうやってウソついて……もう騙されないんだからね! 女の子の秘密をっ、ギギッ……ここで暴くんだぁっ!!」
 意識的に尻穴を絞めて押し出そうとするけど、ここまで挿れられちゃ無理だよ。チンポを余計に気持ちよくするだけ。
 尻奥の唇に、カタツムリの歩行よりゆっくりとペニスをねじ込んでいく。
 尿道、亀頭、カリ……ズブ、ズブ、ズブ。
 「イケないなんだもん! 女の子にっ、そんな深くまでチンポ挿れちゃダメなんらもんっ!!」
 消える。余す所無く、僕のチンポがカナちゃんのケツアナに消える。
 中学生になったばかりの幼いケツ穴は、根元までズッポリと妖怪チンポを咥え込み、痛い程に締め付けて離してくれない。
 ああっ、お尻だけじゃなく、お腹の中まで、腸まで犯した!
 「ああっ、はいっ……た。ははっ、やっぱりカナちゃんはウソつきだ♪ こんな気持ち良い穴を隠してたじゃないかっ!」
 手前はキツキツ奥はまったり。お尻の中と口の中の感触を同時に味わえるなんてっ! なんて幸せなんだぁっ!!
 じゅぽん! じゅぽん! じゅぽん! じゅぽん! じゅぽん! 
 「いやぁっ……あうっ! ちがうもん! カナかくしてないもんっ! ソコは……あっ、あうっ、あんっ! おなかの中なんだもぉん!!」
 肛門から結腸の中まで、ストロークを最大にして腰を引き、打ち付ける。
 ヒダ肉を擦り上げる度に、子宮の裏側を乱暴にえぐり突く度に、淫液を溢れさせる肉穴は、チンポの形を覚え馴染んでいく。
 「ああっ! 気持ちいい、気持ちいいよぉっ! カナちゃんのケツ穴、サイコーだよぉっ!!」
 僕だけのお尻、僕だけのチンコ容れ、僕だけのカナちゃん。
 こんな気持ちいいの、絶対に手放せない! カナちゃんは、僕のモノだ!!
 「あっ、あっ、チンポ、あっ、あひっ、おっきすぎてぇっ! あっ、あんっ、子宮のカタチがぁっ、ああんっ、おヘソの所に浮きでてるぅぅぅぅぅっ♪♪」
 考えるのも面倒になる。唯々、イク寸前の敏感なペニスを挿し入れ、排泄口の快楽に夢中で溺れる。
 まだ中学生なのにっ、まだ12歳なのにっ、こんなブッとい大人チンポを後ろに咥えて悶えるなんて……なんて悪い女の子なんだっ!! そんな子供は、胃袋まで精液を注ぎ込まれても仕方ないんだぁっ!!
 「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ! イクからねカナちゃん! お腹の中で、いっぱい射精するからねっ!!」
 おっぱいからミルク射精して、オシッコ漏らして、ケツマンコにハメられながら泣き喘ぐエッチな子は他に居ないよ。
 カナちゃんは、変態幼馴染みは、僕が面倒を見てあげなきゃ駄目なんだ!



 「出してリクオ君!! カナもナカらしされてイクからっ! お尻の穴で妊娠するからぁっ!!」
 図書室に鳴り渡るのは声だけじゃない、摩擦する水音もそれ以上の音で響く。
 ぢゅぷんっ! ぢゅぷんっ! ぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっ……
 ピクピクと細かく震える柔肉に促され、睾丸から尿道へと、マグマのように精液が噴き上がる。
 本当に、限界だ!
 カナちゃん! カナちゃん! カナちゃん! カナちゃん! カナちゃ……
 「ぐぎっ、ぎぃっ……ぐおぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!」

 「ふあぁっ!? イクッ、イクッ、カナいっちゃうよぉっ!! チンポじるナカらしされてイきゅぅううぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
 ビュルゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! ビギュッ! ビュルビュルビギュッ! ビュクビュクビュクン! ドクドクドクドクドクン……
 サオの中心を駆け登ったザーメンは、お尻の奥……腸の中に溶き放たれた。
 胃袋まで届く様に口を全開で吠え、溜まっていた子種を全て注ぎ込む。
 「はぁっ、はぁっ、はぁっ……んっ、全部、カナちゃんの中に、出したよ、んはぁっ……」
 だし切って硬度の無くなって来たペニスを、痙攣するお尻の穴からズルリと引き擦り出す。
 そして掴んでいた手首を放すと、カナちゃんは振り向いてへたり込み、本棚を背もたれにして、オシッコと母乳で汚れた床にベチャリと腰を下ろした。
 「あふぅっ!? はぁぁっ……うぅっ、ひっ……ひぐっ、カナの、お尻ぃっ、使い物にならなくされちゃったよぉっ……」
 カナちゃんの尻穴はすぐには閉じ切らず、中出しした精液がゴポゴポと泡立って流れ落ちてくる。うぅ……と小声で唸りながら、お尻に指を挿れて精液を掻き出そうとしてる。
 そんなエロい幼馴染みの姿を見せられて、収まり掛けていたペニスは再び上を向く。
 んっ? そう言えば、途中から僕の名前を呼んでたよね? ああっ、そうだよね……そんなプレイだもんね?
 「ふぅっ、わかったよ。僕が責任取るから……どうすれば良いのカナちゃん?」
 体が戻る。髪も、身長も、服装も。そのままなのは、ファスナーから飛び出たペニスだけ。
 「ほん、とう?」
 カナちゃんはそんな僕の台詞に驚いて見上げ、パァッと表情を明るくする。可愛い。
 「うん。ふぅっ……僕に出来る範囲でなら、ふぅっ! だけどね」
 挟み持つようにカナちゃんの頬に両手を添え、口の前へ精液と愛液にまみれたペニスを差し出す。
 幼馴染みはそれを赤い瞳で確認して、僕へ一瞬だけ視線を送り、差し出された先端へと軽く口付けた。

 「ちゅっ♪ それなら、簡単だよ? カナを……リクオ君の女にして」



―――――――。




 でん♪ でん♪ でん♪ でっててげで でっててげで でってー♪

 何処からともともなく、音楽が聞こえて来る。
?「どんな悪にも必ず終わりは来る。男を誘惑し、寝取ろうとする者……人、それをドロボウ猫と言う!」

カナ「だれっ!?」

雪女「奴良の使者、雪女見参ッ!!」
 離れたテーブルの上で、マフラーを揺らめかせる雪女。
?「ふっ、ついに現れたわね雪女!」
 更に別の声がすると、カナとリクオの回りに次々と人影が現れる。
雪女「貴女達はっ!?」

カナ「私達の正体はぁっ!」
 カナは自分の顔に手を掛けると、『マスク』を勢いよく剥いだ。
 現れた人物もそれに続いてマスクを剥いでゆく。
カナ「雪女スーパーフェニックス!」

毛倡妓「雪女ソルジャー!」
若菜「雪女マリポーサ!」
鳥居「雪女ビッグボディ!」
巻「雪女ゼブラ!」
ゆら「レオパルドン!!」
 マスクの下から現れたのは、雪女と全く同じ顔の五人……と一人。
雪女「なんだとぉっ!?」

雪女スーパーフェニックス「これから貴方は、私達7人で、若を賭けた城取りデスマッチに参加するのよ!!」

どーーーーーーーーーんっ!!

―――――。

 雪女「てな具合でね首無し、燃えと萌えとツンデレにヤンデレに素直クールにショタにロリにレイプに逆レに乳フェチにアナルに誘い受けと、
ほぼ全ての要素を注ぎ込んだのに、編集長のアホは、この最高な持ち込みを一蹴しやがったのよぉっ!! これがジャ○プに乗れば大ヒット間違い無しなのにぃっ! 奴良組も潤うのにっ!
あんのバカ編集長!! あっ……それでね首無し、それからの展開が面白いのよ! 雪女が、他の雪女をちっては投げ、ちぎっては投げ……」
 私は、集英社に持ち込んでボツを食らった原稿を首無しに見せて管を巻いていた。
 首無し「いや、これはダメだろ?」

 雪女「ちぇっ……」




  キン肉マン誕生29周年 記念SS

    『うみねこのなく頃に家長カナは』
         〜三代目継承編〜


  糸冬 了



2008年08月09日(土) 22:19:46 Modified by ID:YQO7mb6raw




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