奴良家妄想(別作者)

49 奴良家妄想 sage 2008/12/05(金) 00:46:49 ID:xhBdwce5

前スレ>>187-188(若菜さん×リクオ)から大変長らく経ってからでアレなのですが、
その後の妄想がなぜか今頃ポンと浮かんでしまったので投下します。
(ちなみにリクパパ=二代目です)






その時の中出しが見事ヒットしてしまい、やがて妊娠が発覚した二代目総大将の妻である若菜さんは、
現総大将であり、奴良家の家長でもあるぬらりひょんとの対話に臨むこととなった。


「して、本当に孕んでおるのじゃな?」
「はい」
「そうか…。いや、お前さんも若い盛りにウチの馬鹿息子が置いて逝っちまって、ちと気がかりだったんでな。
お前さんがいいならそれでいいが…、ひとつ野暮なことを聞こう。
胎の子の父親は誰か、聞かせてくれんかね?」

口調は問いかけだったが、現在この本家内でこの言葉に逆らえる者はいない。
若菜さんも普段のおっとりした顔をすっと真顔に正して向き合っている。

「…いや、無理にとは言わんがね」

若頭、そして実の息子としてこの場に同席していたリクオは、すでに顔面蒼白である。
本当にこんなことになるとは思いもしなかったのだから。

どうしよう、どうしよう、どうしよう…

だがしかし、やってしまったことはやってしまったことである。
ここで母であり、自分を男にしてくれた女(ひと)を一人矢面に立たせておくなどできる訳もない。

若菜さんが口を開く前に、気力を振り絞って声を上げた。

「…ボクです…!」

しん、と静まりかえる空気。

その場にいる面々(といっても内々の事なので数人だが)の視線を一身に浴びながら、
リクオは蒸発しそうな意識を死にもの狂いで繋ぎ止めつつ、どうにかしゃべった。

「ボクです。ボクが、かあさんを、…抱いたんだ」

話した後も気が遠くなりそうな緊張感は変わらず、今すぐに失神しそうなところを何とかこらえ、
珍しく驚きに目を見張った祖父の言葉を待った。が…、




「ほ。なんじゃ、リクオだったのか」

途端、ぽんと音を立てそうな程ゆるんだ空気に、一瞬ついていけなかったリクオである。

「一応聞いとくが。あやつはああ言っとるが、本当か?」
「はい。その通りです、お義父様」

すっかりなじみ深いいつもの調子に戻った二人の会話に、呆気にとられていたが。

「なんじゃいなんじゃい。せっかく親子三代じゃというに、お主らだけしっぽり仲良くしおって。
どうじゃ、お前さんさえ良かったら、その子の次にこのワシとも子作りしてみんか?」

ゴン、と見えない金槌に頭を叩かれたような衝撃を感じ、さらに真っ白になってしまったリクオである。

「まあ、私でよろしいのですか?」
「こっちの台詞じゃ。まあのう、ワシもばーさんとは大恋愛で、その後は操立てとはいわんが、ちとご無沙汰だったんでな。
しかしあの馬鹿息子がお前さんを連れてきたときには驚いたよ。
ワシの好み、すとらいくぞーんど真ん中でな」
「ま…、お義父様ったら…」(ぽっ、と頬を染めて)


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「リクオ様…」

目の前で繰り広げられるやり取りに、もはや茫然自失の態のリクオに重々しい声が掛かる。
のろりと首だけを向ければ、終始瞑目していた木魚達磨であった。


「何もおっしゃいますな。これが奴良組です」






「何も言うな。これが奴良組だ」
のセリフを言いたかっただけという。


このままいけば、中学卒業前に異父兄弟の兄兼
一児の父と叔父or叔母の甥になってしまうリクオの運命やいかに。



折角の>>187-188レスにあほ妄想くっつけてすいません



2009年01月10日(土) 20:44:04 Modified by ID:1qcLIZH20g




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