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自然界に広く存在する有機硫黄化合物で、「methylsulfonylmethane（メチルスルフォニルメタン）」の略称です。
動物の体内や緑色野菜などの植物中、牛乳やコーヒー、穀物や豆類といったありふれた食品に含まれていますが、その量は微量だと言われています。
関節痛を改善することで有名なMSMですが、グルコサミンやコンドロイチンとは異なる作用を持ち、すでにアメリカでは多くの効果が確認されています。
抗炎症作用、血管拡張・血流改善作用、筋弛緩作用、免疫システムの正常化作用、髪や爪などを構成するケラチンの形成促進作用、そして必須ミネラルである硫黄の重要な補給源となります。
サプリメントなどの健康食品の利用については、MSM使用の先進国であるアメリカを中心に、急性毒性試験や亜硫性毒性試験などが行われ、いずれにおいても問題が無かったことから安全性が非常に高いと言われています。
最近では、グルコサミンやコンドロイチンとともに、変形性関節症などの改善に役立つ栄養素として注目されています。

代表的な効能は、以下のとおりです。

• 関節痛や神経痛を改善します。

関節などの痛みや炎症の基本的な原因は、「圧力の蓄積」と「毒素の滞留」と考えられています。
MSMは、抗炎症作用を持つだけではなく、細胞膜の浸透性を高めることで、関節内での圧力の蓄積を防ぎ、細胞内の毒素や老廃物の排出を促します。
また、血流を促進する効果もありますので、変形性関節症や慢性関節リウマチなどの痛みや炎症を抑えます。

• アレルギー疾患の緩和に役立ちます。

MSMは、鼻や目、皮膚などの粘膜の強化に役立ちます。
この働きにより、アレルゲンや細菌などの侵入を防ぎ、花粉症やアトピーなどの緩和に役立つと言われています。

• 美しい肌や髪を作ります。

MSMは、肌の弾力に必要なコラーゲンを、体内で生成する際に欠かせないミネラルです。
また、髪や爪などを構成するケラチンの成分であるため、美しい髪や爪のためにも欠かせません。

• 経口摂取による副作用としては、吐き気や下痢、頭痛や疲労感などが知られています。