C&A広辞苑、C&A喜怒哀楽、C&A百科、ひとことQ(CHAGE and ASKAオフィシャルファンクラブ会報「TUG OF C&A」より)

器械体操【ステージの軽業師】

ステージ中、気分が乗るとバック転や側転をして観客を「あっ」と言わせているASKA。今やステージには欠かせないパフォーマンスのひとつになっているが、ステージ終了後に必ず取材人やゲストから「体操かなんかやってたんですか?」という質問を受ける。特別器械体操をやっていたわけではないASKAは、この質問に対して「子供の頃、そういう遊びをしてきたんです」と答えている。
ASKAが宮崎少年だった頃、バック転、バック宙返り、側転などの軽業ができることは、男子の輝けるステイタスでもあった。元来負けず嫌いの宮崎少年は、友達ができて自分にできないのは我慢ならず、できるまでトラックの古タイヤを踏切台にして(タイヤを使用するのは、タイヤのバウンドによって弾みがつくから)必死で練習を積み重ねていた。その成果が何十年たった現在、こうしておおいに発揮されるとは、夢にも思わなかったという。ちなみにASKAは、今でもトラックの古タイヤを見ると、ついついバック転をしたい衝動にかられてしまうのであった。

危機一髪【絶対絶命】

物事にはなんだって締切りがある。締切りがないとなかなかやろうとしないのが人間の性だったりするから、決められた日時をキチッと指定されるのは、特にものを作る人には必要なことといえるだろう。
しかし、CHAGEとASKAは時間があるからできるという世界にいるわけではない。時間があってもできないときは当然あり、逆に時間がなくても簡単にできてしまうときだってある。それがゼロがらものを生み出す人の世界なのである。
時間がないのに簡単にできてしまったときはいい。いつでもそういう状態に置かれていれば、アーティストはみんな苦しまない。でも、往々にして「時間がないのにできない」という状況に置かれているのがCHAGEとASKA。そんなとき、ふたりがよく口にするのが「危機一髪」。
明日までに歌入れが終わらないと、発売日に間に合わない。なのに詞ができない。ああ、危機一髪だ。と苦しそうにあがいているのを見るのは、本当につらい。だけど、結局詞は上がり、歌入れも無事終わらせるのが、これまたふたりの凄いところでもある。
今回のシングル『HEART』『NATURAL』『On Your Mark』も、こうやって危機一髪、絶対絶命の中でできた楽曲だ。時間がないといっておきながら、クオリティの高い楽曲を完成させたふたりに拍手を贈っていただきたいと思う。

汽車【東京コンプレックス】

デビューして上京したての頃、CHAGEは東京の人の前で山の手線の事を「汽車」と言ってしまったことがある。どうやって家に帰る? と問われて、つい「うん、渋谷から汽車で帰るよ」と答えてしまったのだった。爆笑されたことは言うまでもないが、CHAGEにはCHAGEなりの理由があった。九州の地元では、国鉄線は「汽車」と呼ばれていたのだ。「電車」と呼ばれていたのは主に私鉄線で、国鉄線は蒸気の力を動力としていなくたって「汽車」なのだった。
爆笑されて痛く傷ついたCHAGEは、一時期本気で東京人が嫌いになっていた。
さすがに今はJRを汽車とか言わなくなったCHAGEだが、当時根づいてしまった東京コンプレックスは、今だにCHAGEの中のどこかに根づいているのであった。

きしゃ【自慢】

ワープロだパソコンだと、OA機器に頼って仕事をこなしているC&Aとそのチーム。気がつけばひとりに一台ずつがあてがわれ、すっかりパーソナルなアイテムとして活用されている。
それぞれお気に入りのメーカーもあり、自分の機種がいかにすぐれているかを自慢するのもまた楽しく。そのなかで、優秀と呼ばれるに値するひとつの目安がある。それはワープロソフトの変換能力を示す「貴社の記者が汽車で帰社する」という漢字変換である。これを一気に変換できれば頭がいい。できなければあまり頭のいいソフトではないということになる。
CHAGEは現在のパソコンを手に入れたとき、ワープロソフトでまっ先に実験したのがこの変換であった。即座に変換できたときは、自分の選んだソフトが間違いじゃなかったことに胸を撫で下ろしたという。でも、この変換ができても他の変換で手間取る可能性もあるし、結局はワープロソフトのただの遊びでしかなく、CHAGEが思うほど、さして大きな目安にはならないということはみんな知っている。

気分【有効的な言葉】

日本語は曖昧である。例えば「どうも」。「どうも」と言うだけで、「こんにちは」と伝わるし、「ありがとう」と伝わることもある。曖昧であるけれど、いろんな要素を含んでいるから、便利っちゃ便利なんだろう。
同じように曖昧な言葉で、よくCHAGEをASKAがレコーディング中に使うのが「気分」。
それはスタジオミュージシャンに対して使われることが多い。スタジオミュージシャンはプロ中のプロだから、何度も繰り返し演奏させられることでプライドが傷つく人もいる。でも、数回の演奏でCHAGEやASKAの満足がいく音にレコーディングできないのも常で、そんなとき、彼らの自尊心を尊重しつつリプレイしてもらうために使われるのが「気分」という言葉なのである。
「今の演奏、ノリはいいんだけど、気分の問題でもう一度」「今の演奏、完璧なんだけど、気分の問題でもう一度」などなど。こう言えば必ず快い返事が返ってくる。「気分」。曖昧で意味不明な言葉だけれど、スタジオにいるすべての人を納得させてしまう、力のある言葉なのであった。

きみ【永遠不滅】

普段、女性に対して、絶対に「きみ」なんて口にしないCHAGEとASKA。でも、歌詞の中ではたくさんの「きみ」が登場する。
「"きみ"っていう言葉は歌詞に自然にはまるし、歌われる女性像も浮かぶ。ただの二人称なのに、歌詞の世界では息づく不思議な響きのある言葉だよね」(CHAGE)
「恋愛において、女性を"きみ"を表現することで、相手をいたわる瞬間が見えたりする。だから"きみ"っていう言葉が好きだし、いくつになっても"きみ"っていう言葉を使い続けられるシンガーでいたいって思う」(ASKA)
ところでCHAGEは「きみ」以外の、「お前さん」「奥さん」を使って、いつか歌詞を作ってみたいと思っている。特に「奥さん」の場合は『三河屋の恋』というタイトルまで決まっている。

キリギリス【悔いはない】

キリギリスは怠け者でした。冬にそなえてせっせせっせと食べ物を集める働き者のアリをバカにしながら、いつも遊んでばかりのグータラな生活を送っていました。そして、冬になって食べ物がなくなったキリギリスは、ボロボロになってアリに助けを求めるのでした。一節では、アリも助けてくれずに、キリギリスは死んでしまうという結末もあります。みなさんもキリギリスのようにみじめな思いをしないように、普段から精進して働いていきましょうね。
「遊ぶだけ遊んで死ぬなら悔いはないんだよ。おれはキリギリスの生き方に共感するぞ。おれはキリギリスでいいんだ! 遊ぶだけ遊んで死ねるなら、それでいいんだー!」
以上、CHAGEのたわごとでした。

キャンプ【肉は良く噛んで食べましょう】

夏と言えばキャンプ。と思っているのがCHAGE。高校の頃から友達とキャンプをして、夏を思いっきり楽しんでいた。外で食べる食事はこの上なくおいしくて、キャンプファイヤーを囲んで歌う『若者たち』はこの上なく盛り上がる。あの時代の思い出が忘れられないCHAGEは、6月のアメリカ旅行の際、再びキャンプをしてしまった。満天の星や月明かりに酔いしれ、みんなで作って食べたあのバーベキューのおいしかったこと。CHAGEは、アメリカでのキャンプをたぶん一生忘れないだろう。
反してASKAはキャンプが嫌い。外で物を食べるという不衛生さが耐えられず、嫌いな虫がブンブン飛び回って。今にも食べ物の中に入ってきそうなのもダメ。また、汗でベタベタするのもイヤで、シャワーを浴びれない状況というのも許せない。
キャンプ。B型のCHAGE、A型のASKAの性格がもろ出た、興味深い項となった。

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