ケイタが休憩している…。
フン…(主人公)か。
何や、他の連中はモメとるようやな。
峰津院の実力主義の話を聞いて。
甘ちゃんどもが…。
どうせゴチャゴチャ言うてんねやろ。
しょうもないのう。
…さて、休憩はシマイや。
用がないなら…ん?
以前ケイタに声をかけた女性と、
少年の姿が見える…。
ごめんな…お姉ちゃん、
コレしか持ってないねん。
何とか堪忍したってや?
あ…ありがとう!
めっちゃ嬉しいわ!
あ…せやけど、
お姉ちゃんの分は…?
あ…お姉ちゃんはええねん。
だ、ダイエット中やしな?
それは君がもろうとき。
ホンマにええの…?
ありがとう…!
それじゃ持って帰るわ!
ふぅ…。
でも、あれじゃ足りんよなぁ…。
どうしたら…。
『グゥ』と女性の腹が鳴った…。
あう…。
……。
…何してんねん、お前?
あ、あ〜…ちょっとな?
あはは…。
そ、それより…。
この前はゴメンな、怒らせてもうて。
……。
あ…それでな?
その…リンゴ持って来たんや。
親切な人に分けてもらって…。
……。
でもごめんなぁ…。
今さっき男の子にあげてもうた…。
また何か見つけたら…。
…お前、ナメとんのか?
え…?
何がダイエットや。
お前、腹が鳴っとったやろが。
自分で食わんと人にやって…、
何が楽しいねん。
それとも何ぞ得でもあるんか?
と、得って…。
別にウチはそんなつもりじゃ…。
……。
チッ…虫酸が走るわ。
他人の為に自分を犠牲にして、
後に何が残んねん。
無意味な自己満足だけやろが。
……!
そ、そんな言い方せんでも…!
…失せろ。
お前みたいな偽善者、
死んでから後悔すればええ。
フン…やかましいわ。
こういうヤツを見とるとな、
俺のクソ親父を思い出すねん。
…あのしょうもない男はな、
借金を作って逃げおったんや。
それ以来、顔も見てへん。
気の弱い、情けない男で…。
いっつもヘラヘラしとって、
他人の為に無駄な努力しとったわ。
そんで…仲間と思っとったヤツに
裏切られて、借金まみれで蒸発や。
ホンマにアホウな…。
…アカン!
お父さんの事、
そんな風に言うたら…!
…あぁん?
そ、その…!
お父さんがいなくなって、
苦労したんは分かったけど…。
それでも…。
それでも助けられた人はおんねん!
そんなお父さんやからこそ…。
はぁ…何や、お前?
何を知ったふうな事を…!
と、とにかく…。
分かって欲しいねん…。
せめて和久井くんには…。
女性は去っていった…。
何や、アイツ…。
ナメた事をぬかしおって…。
和久井啓太 |
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何や、他の連中はモメとるようやな。
峰津院の実力主義の話を聞いて。
甘ちゃんどもが…。
どうせゴチャゴチャ言うてんねやろ。
しょうもないのう。
…さて、休憩はシマイや。
用がないなら…ん?
以前ケイタに声をかけた女性と、
少年の姿が見える…。
玉出の女性 |
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コレしか持ってないねん。
何とか堪忍したってや?
顔色の悪い少年 |
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めっちゃ嬉しいわ!
あ…せやけど、
お姉ちゃんの分は…?
玉出の女性 |
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だ、ダイエット中やしな?
それは君がもろうとき。
顔色の悪い少年 |
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ありがとう…!
それじゃ持って帰るわ!
玉出の女性 |
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でも、あれじゃ足りんよなぁ…。
どうしたら…。
『グゥ』と女性の腹が鳴った…。
玉出の女性 |
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和久井 啓太 |
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…何してんねん、お前?
玉出の女性 |
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あはは…。
そ、それより…。
この前はゴメンな、怒らせてもうて。
和久井 啓太 |
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玉出の女性 |
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その…リンゴ持って来たんや。
親切な人に分けてもらって…。
和久井 啓太 |
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玉出の女性 |
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今さっき男の子にあげてもうた…。
また何か見つけたら…。
和久井 啓太 |
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玉出の女性 |
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和久井 啓太 |
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お前、腹が鳴っとったやろが。
自分で食わんと人にやって…、
何が楽しいねん。
それとも何ぞ得でもあるんか?
玉出の女性 |
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別にウチはそんなつもりじゃ…。
和久井 啓太 |
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チッ…虫酸が走るわ。
他人の為に自分を犠牲にして、
後に何が残んねん。
無意味な自己満足だけやろが。
玉出の女性 |
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そ、そんな言い方せんでも…!
和久井 啓太 |
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お前みたいな偽善者、
死んでから後悔すればええ。
フン…やかましいわ。
こういうヤツを見とるとな、
俺のクソ親父を思い出すねん。
…あのしょうもない男はな、
借金を作って逃げおったんや。
それ以来、顔も見てへん。
気の弱い、情けない男で…。
いっつもヘラヘラしとって、
他人の為に無駄な努力しとったわ。
そんで…仲間と思っとったヤツに
裏切られて、借金まみれで蒸発や。
ホンマにアホウな…。
玉出の女性 |
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お父さんの事、
そんな風に言うたら…!
和久井 啓太 |
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玉出の女性 |
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お父さんがいなくなって、
苦労したんは分かったけど…。
それでも…。
それでも助けられた人はおんねん!
そんなお父さんやからこそ…。
和久井 啓太 |
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何を知ったふうな事を…!
玉出の女性 |
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分かって欲しいねん…。
せめて和久井くんには…。
女性は去っていった…。
和久井 啓太 |
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ナメた事をぬかしおって…。
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