ケイタがたたずんでいる…。
よぉ…(主人公)か。
こんな所で何してんねん。
…まだ迷ってるんやないやろな。
峰津院のヤツにつくんか、
それとも盾つくんか…。
ま、どっちでもええけどな。
敵になったら潰すだけ…ん?
向こうの方で、
争う男女の声が聞こえる…。
そ、その食糧を返しぃ…!
それは、この子の分やねんで…!
はぁ?
この食糧は、さっきコイツが
くれるって言うたんや…なぁ坊主?
う…そ、それは…。
ホレ見ぃ?
言いがかりつけんなや。
お前の出る幕ちゃうぞ。
う、ウソや…!
ウチ、さっき見てたもん!
この子からアンタが強引に…。
チッ…。
だったら何やねん?
返せ言われて返すアホおんのか?
……!
あ、アンタ…それでも…。
おっ、やるんか?
こんな世の中やで、
女やからって手加減せぇへんぞ。
う…。
おら、サッサと消えろや。
ビビってんねやったら、
最初から偽善者ぶんなや。(原文ママ)
……!
はははっ!
文句あんなら、悪魔に言えや。
それじゃあな…。
……。
アカン…!
その食糧、この子に返したって…!
あぁん…?
うっとうしいのう、コイツ。
痛い目あわせたろうかコラ…!
……!
……!
…あのアホウが!
和久井 啓太 |
---|
こんな所で何してんねん。
…まだ迷ってるんやないやろな。
峰津院のヤツにつくんか、
それとも盾つくんか…。
ま、どっちでもええけどな。
敵になったら潰すだけ…ん?
向こうの方で、
争う男女の声が聞こえる…。
玉出の女性 |
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それは、この子の分やねんで…!
ガラの悪い男性 |
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この食糧は、さっきコイツが
くれるって言うたんや…なぁ坊主?
顔色の悪い少年 |
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ガラの悪い男性 |
---|
言いがかりつけんなや。
お前の出る幕ちゃうぞ。
玉出の女性 |
---|
ウチ、さっき見てたもん!
この子からアンタが強引に…。
ガラの悪い男性 |
---|
だったら何やねん?
返せ言われて返すアホおんのか?
玉出の女性 |
---|
あ、アンタ…それでも…。
ガラの悪い男性 |
---|
こんな世の中やで、
女やからって手加減せぇへんぞ。
玉出の女性 |
---|
ガラの悪い男性 |
---|
ビビってんねやったら、
最初から偽善者ぶんなや。(原文ママ)
玉出の女性 |
---|
ガラの悪い男性 |
---|
文句あんなら、悪魔に言えや。
それじゃあな…。
玉出の女性 |
---|
アカン…!
その食糧、この子に返したって…!
ガラの悪い男性 |
---|
うっとうしいのう、コイツ。
痛い目あわせたろうかコラ…!
玉出の女性 |
---|
和久井 啓太 |
---|
…あのアホウが!
……。
チッ…寝覚めが悪いわ。
行くぞ、(主人公)!
調子乗りおって…。
俺が誰だか分かってんのか!
キタのジャックナイフと言えば…!
きゃあ…!
おう…待てやコラ。
……!
な…何やねん、コラ!
この女のツレかぁ…!?
…あぁん?
こんな女、知るか。
せ、せやったらどけや!
お前に関係ない…。
……!?
お、お前…!
和久井啓太か…!?
ミナミの暴走狼…!
…そうや。
何か文句でもあるんか?
あ、い、いや…。
別に、そ、その…お、俺は…。
な、何でもないです…へへ…。
ほお…?
お前、食糧持ってるやんか。
それ、俺によこせや。
ええやろ、キタのジャックナイフ。
ちょうど腹が減ってんねん。
え…しょ、食糧を!?
で、でも、これは俺の…!
…アカンのか?
……!
い、いえ…どうぞどうぞ!
それじゃ俺はこれで…へへ…。
男は逃げるように去っていった…。
あ…。
わ、和久井くん…。
助けてくれたんや…。
……。
礼を言うなら、(主人公)に言えや。
俺は関係ない。
…おい、クソガキ。
この食糧、くれてやるわ。
ほしけりゃとっとけ。
え…?
か、返してくれるん…?
…俺には必要ないだけや。
俺はジプスに協力してんねん。
せやからメシに困る立場やない。
あ、ありがとう…!
…フン。
礼なんぞいらんわ、アホウ。
…ウチからも言わせてや。
ホンマにありがとう。
(主人公)くんも…。
……。
…で、聞かせろや。
お前…。
何で俺の名前を知ってんねん?
どこかで会った事でもあんのか?
あ…。
う、ううん…。
和久井くんに会った事はないで…。
ただ…ウチ、
和久井くんのお父さんと、
同じスーパーで働いとってん…。
……!
親父と…!?
う、うん…。
普段は静かな人やってんけど、
一度だけ凄い嬉しそうな顔で…。
…ボクシング雑誌を見せてきてん。
高校ボクシングの全国大会?
そんなんの特集記事で…。
『息子が載っとるんや』って…。
『息子が優勝候補なんや』って…。
めっちゃ喜んどって…。
……。
あのアホウ…。
こんな近くに隠れとったんか。
あの地震があった日…。
ウチも和久井さんも、
スーパーで働いとってん。
けどウチ、混乱して、
逃げ遅れてもうて…。
そしたら和久井さんが…。
…ウチを、助けてくれたんよ。
『仲間は見捨てられん』って。
けど、そのせいで和久井さんは…。
……。
だから和久井くんを見かけた時…。
神様が恩返しせえゆーてる気がして、
声をかけたんや。
けど、ウチを助けたせいで、
お父さんが亡くなったなんて
言う勇気がなかったわ…ごめん。
……。
… …。
逃げ遅れたヤツを…助けた?
あのクソ親父、
まだそんな事を…。
弱いクセに無茶しおって…!
チッ…寝覚めが悪いわ。
行くぞ、(主人公)!
ガラの悪い男性 |
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俺が誰だか分かってんのか!
キタのジャックナイフと言えば…!
玉出の女性 |
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和久井 啓太 |
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ガラの悪い男性 |
---|
な…何やねん、コラ!
この女のツレかぁ…!?
和久井 啓太 |
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こんな女、知るか。
ガラの悪い男性 |
---|
お前に関係ない…。
……!?
お、お前…!
和久井啓太か…!?
ミナミの暴走狼…!
和久井 啓太 |
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何か文句でもあるんか?
ガラの悪い男性 |
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別に、そ、その…お、俺は…。
な、何でもないです…へへ…。
和久井 啓太 |
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お前、食糧持ってるやんか。
それ、俺によこせや。
ええやろ、キタのジャックナイフ。
ちょうど腹が減ってんねん。
ガラの悪い男性 |
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で、でも、これは俺の…!
和久井 啓太 |
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ガラの悪い男性 |
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い、いえ…どうぞどうぞ!
それじゃ俺はこれで…へへ…。
男は逃げるように去っていった…。
玉出の女性 |
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わ、和久井くん…。
助けてくれたんや…。
和久井 啓太 |
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礼を言うなら、(主人公)に言えや。
俺は関係ない。
…おい、クソガキ。
この食糧、くれてやるわ。
ほしけりゃとっとけ。
顔色の悪い少年 |
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か、返してくれるん…?
和久井 啓太 |
---|
俺はジプスに協力してんねん。
せやからメシに困る立場やない。
顔色の悪い少年 |
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和久井 啓太 |
---|
礼なんぞいらんわ、アホウ。
玉出の女性 |
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ホンマにありがとう。
(主人公)くんも…。
和久井 啓太 |
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…で、聞かせろや。
お前…。
何で俺の名前を知ってんねん?
どこかで会った事でもあんのか?
玉出の女性 |
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う、ううん…。
和久井くんに会った事はないで…。
ただ…ウチ、
和久井くんのお父さんと、
同じスーパーで働いとってん…。
和久井 啓太 |
---|
親父と…!?
玉出の女性 |
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普段は静かな人やってんけど、
一度だけ凄い嬉しそうな顔で…。
…ボクシング雑誌を見せてきてん。
高校ボクシングの全国大会?
そんなんの特集記事で…。
『息子が載っとるんや』って…。
『息子が優勝候補なんや』って…。
めっちゃ喜んどって…。
和久井 啓太 |
---|
あのアホウ…。
こんな近くに隠れとったんか。
玉出の女性 |
---|
ウチも和久井さんも、
スーパーで働いとってん。
けどウチ、混乱して、
逃げ遅れてもうて…。
そしたら和久井さんが…。
…ウチを、助けてくれたんよ。
『仲間は見捨てられん』って。
けど、そのせいで和久井さんは…。
和久井 啓太 |
---|
玉出の女性 |
---|
神様が恩返しせえゆーてる気がして、
声をかけたんや。
けど、ウチを助けたせいで、
お父さんが亡くなったなんて
言う勇気がなかったわ…ごめん。
和久井 啓太 |
---|
… …。
逃げ遅れたヤツを…助けた?
あのクソ親父、
まだそんな事を…。
弱いクセに無茶しおって…!
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