こうしてバ・ベルと悪魔たちは、
人間の制御し得る存在となった。

真実を知る者はわずかだったが、
街角から悪魔の姿が忽然と消えた事で、
人々は無言の内に、
事態の収束を感じ取った。

そして、その日の夕方…。
7日にも及ぶ「東京封鎖」は、
ついに解除された。

生き延びた者は命ある事に感謝し、
思いはやがて弔いとなって、
犠牲者たちへも向けられた…。

…数日後、政府は一連の出来事を、
毒ガスによる集団幻覚と発表。

人々は「悪魔」の存在を主張したが、
既にそれを証明する術はない。

プログラムが書き換えられたことで、
封鎖内で使われていたCOMPでは、
悪魔を呼び出せなくなったからだ。

…やがて世界は、

悪魔の力を利用した技術によって、
産業革命、情報革命に続く、
第3の変革へと向かい始める。 
  
 パワーバランスの激変は、
世界における日本の立場にも、
 大きな変化を生じさせた、

軍事力としての「悪魔」は、
日本を常任理事国の椅子へと、
押し上げたのである。

…結局、列強と対等である為には、
対等の軍事力が必要。

それが、この国の新たな選択だった…。

…そして、事件から時が経ち、
記憶も薄らぎかけたある日。

力を失ったはずの改造COMPに、
1通のメールが着信した。

メインフォルダ1/1
FROM:M
SUBJECT:(No title)
人の子よー。

汝、ベルの王とならず、
自ら築きたる智と技にて、
悪魔共を統率せしめたること、
我、確かに見届けたり。

されど、
魔の力に魅入られ、欲望に破れし時、
万魔は再び解き放たるるなり。

されば人の世は、すべからく
再びの神の雷にて撃たれるであろう。

我、人の未来に秩序あらん事を望み、
汝の所業、とくと見守らんーー。

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