デビルサバイバー　テキスト保管庫

伴　亜衣梨

…着いたっ！
さて、クサビっていうのは
どこにあるのかな？

菅野　史

……。

伴　亜衣梨

……？
あれ、フミどうしたの？

菅野　史

寒い…てか寒い。
ありえない。

苦手とかじゃなくて。

な、ありえない、な。


こんな気温で生きられる
ヤツなんて、みんな死ねばいい。

栗木　ロナウド

…急げ、何をしている。
寒さなど構っている場合か？

伴　亜衣梨

あっ…ロナウド!?

菅野　史

…やっぱり来たね。
風邪をひかない類の馬鹿が。

栗木ロナウド

…セプテントリオンは、
俺にとっても敵だからな。
だが…勘違いするなよ？
ジプスに協力するんじゃない。
俺は（主人公）くんに手を貸すんだ。

伴　亜衣梨

あ〜理屈っポイ！
何で男の人ってこう…。
別にいいけどさ。
クサビ、抜くんでしょ？
とりあえず外に出ようよ。

伴　亜衣梨

あっ、雪だ！
ねぇ見てよ、（主人公）。
どおりで寒いワケだ…。

菅野　史

…冗談じゃない。
龍脈も世界もどうでもいい、
もう帰ろう。

栗木　ロナウド

気合が足りないんだ。
『心頭滅却、火もまた涼し』…。
この程度の寒さでうろたえるな。

菅野　史

…うるさいなぁ、もう。
じゃあサッサと行くよ、
サッサと。

伴　亜衣梨

…あ、フミ！
ちょっと待ってよ！

伴　亜衣梨

……!?
な、何よコレ…。
富士山にこんな施設が…!?

（主人公）の携帯が鳴っている…。

峰津院　大和

…私だ。
無事に辿り着いたようだな。

フフフ…だろうな。
しかし君が望んだ作戦だ。
我慢したまえ。

まぁ、焦るな。
それを教えるためにこうして
わざわざ連絡したのだよ。


では、施設の最下層を見ろ。
そこに地下へ打ち込まれている、
クサビの一端が覗いているはずだ。
クサビを抜くためには、
いくつかの手順を踏まねばならん。
…まずは、脇にある端末の起動だ。
この電話に際して、
すでにお前たちの携帯電話に
解除コードを送付してある。
それを使い、端末を起動すれば、
クサビへのアクセスが可能となる。
そして順番に３箇所、
クサビ本体にもコードを送信しろ。
送信すべき箇所は、
端末の起動後に指定されるだろう。
全て送信し終えたら、解除完了だ。
…ただし、注意しろ。
普段でさえ、龍脈の力は悪魔を喚ぶ。
ましてやクサビを抜くとなれば、
漏れ出す力を求めて、
より多くの悪魔が集結するだろう。
思わぬ悪魔が現れるやもしれん。
充分に気を配っておけ。

栗木　ロナウド

思わぬ悪魔…か。
峰津院め、最初から
計算通りだろうに。

菅野　史

…メンドクサイなぁ。
（主人公）、どうすんのさ？

菅野　史

ま、そりゃそうか。
ムダに戦って消耗しないよう、
効率的にやるしかないね。

栗木　ロナウド

峰津院め…。
まだ何か隠しているとは思ったが、
まさか龍脈とはな…！

伴　亜衣梨

…抜けたっ！
これでいいんだよね!?

|~伴　亜衣梨|
……!?
え…何これ、まさか…。

栗木　ロナウド

こ、これは…！
（主人公）くん、マズイぞ！

菅野　史

へ〜予想以上に早いわ。
これだけ活性化が
突発的って事はつまり…。

伴　亜衣梨

ちょ、フミの馬鹿！
分析してる場合じゃ…。
早く逃げなきゃ！

はぁ…はぁ…。
つ、着いたよっ…！
やっとターミナル…！
……！
み、みんな…富士山が！
……！
ふ…富士山が！
（主人公）、急ごうっ！

栗木　ロナウド

日本の象徴…！
まさかこんな形で…！

菅野　史

こりゃ壮観だね。
もっと観察したいけど…、
そんな時間はなさそうだ。

ターミナルを使用し、
その場から脱出した…。


…あれ？
ロナウドがいないよ…？

菅野　史

…ターミナル起動の
タイミングをずらしたね。
多分今頃、別の場所だわ。
あのドタバタの中で
よくやるよ…アイツ。

九条　緋那子

…お！
や〜っと戻ってきたな？
お疲れちゃんやで！

伴　亜衣梨

あ…ヒナコ？
お疲れちゃんじゃないよ！
ホント死ぬかと思ったんだから…！

志島　大地

まぁまぁ。
とりあえず無事で良かったわ。
こっちも作業、終わったトコだし。