デビルサバイバー　テキスト保管庫

ミドリ

だよね？
やっぱりヒーローは、ああじゃなきゃ！

ミドリ

もう！
ちゃんと聞いてよぉ！

ユズ

…あれ？

アツロウ

どうした、ソデコ？

ユズ

はぁ…。
もう、すっかりソデコで定着ね…。

アツロウ

んな事は、どーでもいいから、
何があったんだよ？

ユズ

今、走っていった女の人…。
マリさんじゃなかった？

アツロウ

えっ？
マリ先生？

ユズ

だって、白衣着ていたし…。
慌てていたみたいだけど…。

アツロウ

慌ててって…何があったんだろ…？
とにかく行ってみようぜ！

クドラク

ぐははははっ！
なぁ、クルースニクよ、
逃げられると思ったか？
本当に、思ったのかぁ？
あまいわっ！
アゲパンの砂糖より、あまいわっ！
げひゃげひゃげひゃ！

？？？

ちっ…。
クドラク…貴様…。

クドラク

今のオマエは、ちょっと勇敢なタダの人！
…悔しいのぅ？　ドゥー・ユー・のぅ？
そんな状態でオレ様に出会うとはなぁ！

アツロウ

あれは!?
たしかにマリ先生だ!!

ユズ

見て…！
悪魔に襲われてるっ！

アツロウ

クソっ…！
そんな事、させてたまるか！

マリ先生っ！
オレたちが奴を倒します！
その間に、逃げてっ…！

？？？

いかん！
クドラクを倒すな！
今日のところは逃げるんだ。

アツロウ

…ぃいいいぃっ!?
ままま、マリ先生…だよね…？

？？？

詳しい事は、後で話す。
とにかく、今は逃げるんだ。
クドラクは、倒されると、
より強くなって、よみがえる。
今は奴を倒す時ではないのだ！

アツロウ

えっ!?
あ、ああ…！
何だか、良く分からないけど…。

？？？

話は後だ！
今は逃げる事に専念しろ。

クドラク

往生際が、わぁるいぞぉぉっと！

…果たして彼らは、オレ様の毒牙から
逃げられるのでしょうかぁ…？
答え。
そのガキどもも、まとめて、
死刑ぃぃ、決っっ定ぃいいいぁっ！

？？？

…さて、どちらから逃げるか…。
この状況なら…。

？？？

そのコースで逃げるためには、
クドラクのいる場所を、
突破する手段が必要だ…。
何か策があるなら別だが、
それまでは公園側を回り込んで、
移動するぞ…！

？？？

…それしかあるまいな、
公園側を回り込んで移動する！

クドラク

会いたかったぞ、クルースニク！
殺したいほどベリー会いたかったぞ！
合体するか、合体ぃぃっ！

？？？

クドラク…貴様…。

クドラク

どうした、クルースニク？
ヤバいぞ、
オマエ、本当にヤバいぞぉぉ！

マリ

…ご、ごめんなさい…、
仇を取れなくて…。

アツロウ

マリ先生…だよなぁ？
でも…。

？？？

そうでもあり、そうではない。
詳しくは後で話す。

クドラク

ひゃははははぁっ！
いいのか、いいのかぁ？
オレ、オレ、オレ様を殺す気かぁ？
いいぞ、いいぞぉ！
（男 or 女）は度胸だ、レッツ・チャレンジ！
ぅひゃーはははははっ！

アツロウ

お…オレは女じゃねぇっ！
アッタマ来たぞ、こんにゃろっ！

ユズ

だぁ〜れが男よ、このっ…！
こんなに、か弱くて、儚げで、
思わず守ってあげたくなる私が、
男に見えるなんて…。
どんだけ、目ぇ悪いのよアンタっ!!

ミドリ

あっ、ひど〜いっ！
アタシこれでも、少しは
モテるんだからねっ！

？？？

いかん！
殺してはダメだ！

クドラク

痛い、痛い、痛い、痛いヨ！
死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬネ！
うひゃひゃひゃひゃひゃひゃあぁぁっ！
殺したな？　オレを殺したな？
きっと後悔、スパーキングぅっ！
…でわ、また明日お会いしましょっ！

？？？

…クドラクを殺してしまったか。
ふむ、済んでしまった事は仕方ない。
そもそも、私を助けるために
やってくれた事だからな…、
ありがとう。

？？？

君達も早く逃げるんだ！

クドラク

そうだ、早く逃っげろぉぉお〜！
ダッシュで逃げないとぉ、
オレ様、殺しに、いざ参上ぅ！

ユズ

うんっ！

（脱出した場合背景が渋谷駅前）
（クドラク撃破時の場合は背景が宮下公園）

アツロウ

マリ先生、大丈夫ですか？

???

…ああ。
ありがとう、助かった。
君たちのおかげで、
彼女も無事で済んだよ…。

？？？

私の名はクルースニク、
吸血鬼クドラクと戦う運命を負う者だ。
無用なトラブルを避けるため、
この身体に、身を隠していたが…。

アツロウ

悪魔…!?
せ、先生の身体を乗っ取ったのか!?
このヤロウっ…！

マリ

違うのよ、アツロウ君！
私は乗っ取られてなんかいないわ！
だから落ち着いて…。

アツロウ

あれ…マリ先生!?
大丈夫なの…？
でも…どういう事？

マリ

ええ、大丈夫よ。
だから今は、
クルースニクさんの話を聞いて。

アツロウ

…あ、ご、ゴメン。
まさか、悪魔がマリ先生の中に
いるなんて思わなかったから…。

クルースニク

吸血事件の犯人を捕らえたいという、
彼女の強い思いが、
私をこの世界へ喚び寄せたのだ。
…我々の利害関係は一致していたからな。
契約の成立は簡単だったよ。
私と彼女の追っている者は、
同じ悪魔だったのだ…。
奴の名は、吸血鬼クドラク。
だが…、今、奴を倒す事は、
出来ないのだ…。

アツロウ

そういえば、まだ殺すなって
言ってましたけど…。
…どういう意味ですか？

クルースニク

クドラクは吸血鬼だ、
自らの身体を再生する能力を持っている。
正しい手順で倒さねば、
翌日には、より強くなって蘇る…。
これを繰り返せば、
奴の力は際限なく高まり、
やがて、奴に敵はいなくなる…。

クルースニク

奴を倒すには、
あるものが必要なのだが…。
少し、誤算があった。

マリ

ごめんなさい、クルースニクさん。
私のミスであなたを危険に…。

クルースニク

…クドラクを倒すために必要なものを、
何者かに奪われてしまったのだ。
その直後、奴が現れた…。
クドラクは私がいると知れば、
普段は決して近づくまい。
とすれば、今回のことも、
奴の差し金に違いない…。

クルースニク

白き羊膜の粉末だ。
羊膜は、マリ殿のバッグに
入っている…。

マリ

それが…ハッキリとは分からないの。
多分、神田の公園だと思うけど…。

アツロウ

じ、じゃあ、とにかく、
マリ先生のバッグを探して、
取り返せば大丈夫なんだね!?

マリ

ええ、そういう事よ。
アツロウ君は知ってるわよね、
私のバッグ…。

アツロウ

ああ、いつも持ってたアレ？
バッチリ覚えてるって！
オレたちに任せて！
すぐに見つけて、連絡するよ！
…ってオレのバカ。
今、ケータイ繋がらないじゃん。
マリ先生、バッグ見つけたら、
どうやって連絡しようか？

マリ

そうね…バッグが戻らないと、
クドラクとは戦えないから…。
神田で大人しくしているわ。

アツロウ

了解っス！
じゃ、行って来ますね！