アツロウ
…なるほど…。
このプロシージャで悪魔を?
ん…あ〜クソ…。
ユズ
もぅ…、
さっきから独り言ばっかり。
一体、何してるのよアツロウ。
アツロウ
ん…? ああ、悪い。
翔門会から受け取った、
ナオヤさんの資料を調べてるんだよ。
プロテクトの解除は何とかなったけど、
こんなもの、中身を理解する方が
よっぽど手間取るぜ…。
…やっぱあの人は天才だよ。
考えてることが、
普通の奴らとはケタ違いだ。

どんなトコが?
内容を教えて

ああ、ちょっと長くなるけど、
大事なことだからな、聞いてくれ。
…悪魔召喚プログラムがない頃、
人間が悪魔を召喚するためには、
手順に沿った儀式が必要だった。
儀式で呼び出した悪魔と交渉して、
何らかの対価を支払って、
その力を得ていたんだ…。
俺たちが戦いで悪魔を召喚する時、
悪魔召喚プログラムは、
この儀式の手順を再現している…。
永田町 ナオヤ戦前
…さて、ここからが問題だ。
資料によると、悪魔を喚び出すのに、
必要なのは、人間の強い思念。
つまり怒りや悲しみ、そして願望だ。
カイドーみたいに?
ああ、ケイスケの場合もそうだな。
強い思念?
オレたちも見ただろ?
カイドーのパズスや、
ケイスケのヤマがそれだよ。


あの2人は皮肉にも、
この資料の正しさを証明したワケだ。
でもさ、オレたちが、
COMPで悪魔を喚び出す時を、
思い出してみてくれ…。
…そこまで強い意志や願望を持って、
悪魔を喚び出しているか?
やってるよ
ユズ
えっ、ウソ!
(主人公)ってそんな事しているの?
私、全然していないや…。
やってない
ユズ
そうだね…、
私なんて、少しも意識してないかも。

アツロウ
ああ、そうだろ?
オレも特に意識していないんだ。
…でも、ちゃんと悪魔が召喚できる。
じゃあ、それはどうしてか?
…この資料によれば、ナオヤさんは、
召喚に必要な思念の力を、別の場所から
持って来る事を思いついた…。
どこから?
身近な場所?
ああ、現代に生きるオレたちには、
かなり身近になった場所だよ。
ユズ
もうっ…!
だからどこなのよっ!

アツロウ
それは…、
ネットからだ…。
ユズ
ネットって…インターネット!?
そんなバカな話…。
アツロウ
ああ、オレだって半信半疑さ。
でも、良く考えてみてくれ。
…実際、ネットには
人々の想いが集まってる。
メールやブログなんかで、
不満や怒り、願いを書きつづったり…。
愛や嫉妬、喜びや哀しみだって、
そこで生まれたりもする。
ネットに放たれた『想い』は蓄積し、
今や大きな海となって、
確かにそこに存在するんだ。
確かにそうかも
ああ、ナオヤさんは
そこに目をつけた。
そんなバカな!
そう思うのが普通だ。
…でもナオヤさんは
そこに目をつけた。
具体的な方法は分からないけど、
思念をエネルギーに変換しているんだよ。
永田町 ナオヤ戦後
ナオヤさんから聞いた話によれば、
悪魔召喚プログラムはネットに溜まった、
人間の『思念』を利用してる。
方法は分からないけど、
思念をエネルギーに変換する事で、
悪魔とのやり取りを成立させてるんだ。
…この資料には、大体そういう事が、
詳しく書かれてる。


それから…ちょっと興味深い
記述を見つけた…。
ええと、これは多分、
実際に召喚を行う処理の部分かな。
実験の結果みたいなメモが、
残っていたんだ。
ユズ
何て書いてあるの?
アツロウ
SND00…召喚…効果小
SND01…召喚…効果
SND02…召喚…効果大
SND10…帰還…効果なし
SND11…帰還…効果小
SND12…帰還…効果なし
SND20…融合…効果なし
…って内容なんだけど…。
ミドリ
うわ〜ん!
アタシ全然、分かんない!

ミドリ離脱時

アツロウ
う〜ん…多分、何かのファイルか、
データの検証だな…。
まぁ、後で調べてみるよ。
ミドリ
ナオヤさんって人、
本当に凄い事してたんだね…。

ミドリ離脱時

アツロウ
はは…そうだな。
あの人、ちょっと尋常じゃないから。
あとは…実際の処理に、
関係するかどうか、
ちょっと分からないんだけど…。
…同じ言葉が、
色んなメモに出てくるんだ。
ミドリ
んにゅ…どんな言葉?

ミドリ離脱時

アツロウ
えっと…、
『音楽は原初よりの共通言語』だ。
…何の事だろう?

さっきのファイルだ
…さっきのファイル?
あっ…!
間違いない…、
SNDはサウンドの略称だ!
さすがだぜ、(主人公)!
悪魔と話す言語だ
悪魔と話す…?
そうか…!
ほら!
映画とかで、良く見るじゃないか!
魔術とかに使う、呪文だよ!
召喚プログラムで交渉を行うなら、
悪魔にも分かる共通言語が必要だ。
それを音楽で代用してるんだよ!
ミドリ
そうか、きっとそうだね!
2人とも、凄いっ…!

ミドリ離脱時

アツロウ
よし…何か、見えてきたぞ!
絶対このファイルを解読してやるんだ…!
ミドリ
うんっ!
頑張っちゃえ〜!

ミドリ離脱時

アツロウ
おうよっ!
あ〜…ところで、(主人公)。
ちょっと、いいか?

アツロウは、ユズたちから
離れたところに(主人公)を呼んだ…。
アツロウ
…悪ぃな。
ユズの前じゃ言いにくくてさ。
オマエってさ…今は、
『絶対に悪魔を全部消そう』って、
考えてるか…?
そのつもり
どうしたの?

ナオヤさんのサーバーの設計思想が
分かって来て思ったんだけど…、
アレを利用すれば、
封鎖を解かせる事も、
不可能じゃないかもしれないぜ?
つまり、全ての悪魔を制御するんだよ。
それで悪魔の脅威はなくなる。
…そうだろ?
可能なの?
…今のところは何とも言えない。
ムリだろう
…う〜ん、確かに今はムリだ。

だけど、作ったナオヤさんと話せれば、
不可能じゃなくなると思うんだ。
とりあえず、オマエだけには
教えておこうと思ってさ。
ユズに話したら、危険だって
反対するに違いないからな…。
おっと、戻ろうぜ。
ユズたちが不審がるからさ…!

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