デビルサバイバー　テキスト保管庫

ついに覚醒を迎えたベルの魔王は、
逆らう全てを下し、
神の軍勢を地上から消し去った。

神は人の世を見捨て、天使が
この世界の空を舞うことは二度とない。

人類は神の管理から逃れたのだ。

一連の事件で有効な措置を打てなかった
政府に対する国民の批難は大きく、
国家の威信は揺らいだ。

代わって、圧倒的な力で天使を退けた、
ベルの魔王を指示する国民は多く、
人々は魔王による支配を望んだのだ。

それに異を唱える世界の各国は
魔王に対し軍隊を差し向けた。

…だが無数の悪魔を従えた
ベルの魔王の前に、それら全ての国々は
ことごとく打ち破られ、瓦解した。

人の世界は、一人の魔王を頂点に、
一つにまとまって行ったのである。

…やがてベルの魔王は世界を統べ、
人々はその足下に屈するだろう。

そして世界は魔王の元に一つとなる日が
訪れるであろう。

それは古の時代、神が雷をもって、
高き塔を崩した日より前に、
確かに存在した幻の世界だ。

その時こそ、ベルの魔王は、
高き塔より天へと昇るだろう。

神の存在を亡きものにするために…。