実装日:2021年9月10日
むかしむかし、とある山奥に魔女の女の子がひとりで暮らしていました。女の子は今日も、薬草を摘んで薬を作り、ひとり静かに暮らしています。昔よく聞いた、大好きな歌を口ずさみながら。 | |
演奏会終了後 | |
イヴ | お疲れ様です〜! |
聖 | ただいま戻りました……! |
イヴ | ふぅ、今日もたくさん仕事しましたね〜。歌ったり、踊ったり〜♪ |
クラリス | 今日のお仕事は……3人とも、これでおしまいですね。おふたりは、疲れていませんか? |
聖 | はい……!演奏会の、みなさんの声が……今も耳に残ってて……。 |
イヴ | 今日のお客さん、すっごく盛り上がってくれましたよね〜。 |
クラリス | ふふ、そうですわね。私たちの心が届いたのでしょう。素敵な時間を共に過ごすことが出来ました。 |
今日はお疲れ様(TOUCH) | |
クラリス | プロデューサー様……お疲れ様です。あっ、その手の資料……。もしかして、次のお仕事のお話ですか? |
プロデューサー | そうだよ。実は聖に、ミュージカルのお仕事が来ているんだ。それも、主演で。 |
聖 | ミュージカルの……主演……!?私に……? |
プロデューサー | 聖より少し下の年代の子をターゲットとした内容でね。演出の方から、ぜひお願いしたいと打診があったんだ。 |
イヴ | 聖ちゃん、すごいじゃないですか〜!ミュージカルって、お芝居やダンスもあるんですよね? |
クラリス | それに、聖さんは歌もお上手ですから。きっと素敵な舞台になりますわ。 |
聖 | そ、そんな……!でも私、主演なんて……。 |
プロデューサー | 突然の話で、びっくりさせてごめんね。でも……台本も貰ってきているから、まずは目を通してみてほしいんだ。 |
聖 | は、はい……!えっと……。 |
聖 | ……。 |
プロデューサー | どうかな? |
聖 | プロデューサーさん……。私、やります……!この役、やりたいです……! |
聖 | ……はぁ。つい「やります」って言っちゃったけど……。私にできるかな……? |
小春 | ……?聖ちゃん、どうかしたんですか〜? |
由愛 | もしかして、プロデューサーさんからもらった、新しいお仕事のこと……? |
聖 | あっ……えっと、ごめんね。うん、そうなの。お仕事、ちゃんとできるかなって……。 |
小春 | たしか、ミュージカルのお仕事ですよね〜?それって、どんなお話しなんですか〜? |
聖 | 森の奥に暮らす魔女の女の子が、いろんな人と出会って、世界を知る話……かな。私は、その女の子の役なんだけど……。森の奥にひとりで住んでいて、薬を作ったりして暮らしてるんだって。 |
小春 | わぁ……!おとぎ話みたいですね〜♪でも、ひとりなのはちょっと寂しいかも〜……。 |
聖 | うん、そうだね……。でも……女の子は今まで、外に出ようとしてなかったの。 |
由愛 | そうなの……?もしかして、怖かったのかな……。知らない場所は、怖いから……。 |
聖 | それは……うん、そうかも……。きっと外が怖かったんだと思う……。でもね、それはきっと……。 |
沙織 | あっ、いましたよ、こずえちゃん!おーい! |
聖 | こずえちゃんに、沙織さん……?あの、どうかしたんですか? |
こずえ | ひじり、さがしてたー。 |
沙織 | 実は、ちょうど今事務所に今度の、ミュージカルに出る人が集まってるんです。だから、先に顔合わせしようって話になってて。 |
聖 | ……!わかりました、今行きますっ!ふたりとも、また今度ね。 |
由愛 | うん。お仕事、頑張ってね……! |
小春 | 小春も応援してます〜! |
事務所 | |
プロデューサー | それじゃあ、今回はこのメンバーでお仕事をするから。みんな、力を合わせて頑張ろう。 |
一同 | よろしくおねがいします! |
聖 | よ、よろしくお願いします……!(主演の……ミュージカル……。緊張するけど、頑張らなくちゃ……!) |
女の子は、森の奥でずっとひとりぼっち。しかしそんな彼女の家の扉を、ある日、誰かがとんとん、と軽く叩くのでした。 |
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