この項では借り物ではなく平沢氏自身が所有しているEVOのみ記述する。
特記がない限り仕様は以下の通りである:
Neck: Mahogany
Fingerboard: Rosewood
Frets:Jescar FW9665
NUT: Graphtech Black TUSK
TUNERS: GOTOH SGS510Z MG-T S5

EVO 0101Z H-Silver Sustainer

平沢氏が所有するEVOの中では最も古く、トラスロッド調整用ホイールがない初期型である。ブリッジはSchaller Tremolo Les Paul。
SustainerドライバーとシングルPUカバーがフロントに2つハムバッカー形式で設置してあるため、エスカッションに4つビスが留まっていることでこの機種であると確認できる。
2021年5月ごろイケベ楽器にてこれと思われるEVOが中古にて出品されるがその日のうちに取り下げられる。その後イケベ楽器内TALBO Secret Factoryの稲澤氏は後日ライブ配信にてこれが平沢氏のEVOであったことを告白した。
取り下げられたボディは稲澤氏が保管している模様。
ZCON後にGotohトレモロ機に変更している。(トレモロ変更に伴いボディの構造が大きく変化したため、実質PUとネック以外を総交換したという表現が正しい)変更後の機体は2022年12月に後述のPHYTOELECTRON SEEDと共にイケシブにて展示されていたが、それ以来我々の前に姿を表していない。

使用歴:Parallel Kozak, Hybrid Phonon, World Cell 2015, 第9曼荼羅, 会然TREK2K20▲02-04, フジロック2021(脱出系亜種音), MV"BEACON"/"TIMELINEの終わり"

Parallel Kozak(2014.1)・HYBRID PHONON(2014.10)・World Cell 2015(2015.11)

概要
Parallel Kozak, Hybrid PhononではGR-55を使用した。
仕様
PU: Fernandes Sustainer Driver CD-100F/ Fernandes VH-401

第9曼荼羅・大阪公演(2017.7)

概要
リアをSustainer専用ハムバッカーであるVH-401からをPRS59/09に変更したことに伴い、Sustainer基盤や電池がボディ内キャビティに収まりきらなくなってしまった。そこで骨組の一部をプラ板で塞ぎボディ内に収まり切らないSustainer基盤をこの中に埋めるようになる。詳細は上述の稲澤氏によるライブ配信を参照。
リアタップを有効化したかったためにこの改造を施したものと思われる。
第9曼荼羅DVD特典の大阪公演の様子にてこの機体の姿を確認できる。
仕様
PU: Fernandes Sustainer Driver CD-100F/PRS59/09

会然TREK 2K20▼02(2020.2)・会然TREK 2K20▲03(2020.3)・会然TREK 2K20▼04(2020.6)

概要
後述EVO 0101Z"PHYTOELECTRON"製作時と同時にネック裏・ヘッド面を緑色に、ヘッドにPHYTOELECTRONの文字が入れられる。またリアPUであるEMG 89Rのロゴが消され、平沢氏のロゴマークステッカーが貼布される。
2K20▼02ではサブ機として、2K20▲03と2K20▼04ではメイン機として使用された。
仕様
前回からの仕様変更なし

フジロック2021(脱出系亜種音)(2021.8)

概要
Sustainerにカバーが取り付けられ、リア同様に平沢氏のロゴマークステッカーが貼布される。

MV"BEACON"/"TIMELINEの終わり"


概要
"BEACON"のMV内で平沢氏が回るシーンにて骨組にプラ板をはめ込んでいた時代の配線を通す穴が確認できることから、上述の通り「マニア達」から中古出品されたEVOが平沢氏所有モデルであると疑われることになる。
この一連の出来事により、一時期は疑惑EVOと呼ばれていた。

EVO 0101Z H-Silver "PHYTOELECTRON"


上ツイートにてPHYTOELECTRONシリーズが制作されていたことが判明。同時期に上記のSustainer機、後述のChemical Polishing機がPHYTOELECTRON化する。
PUはEMG89/89Rが搭載されている。特に仕様が変更されたことはない。ブリッジはSchaller Tremolo Les Paulを採用。
使用歴:フジロック2019, 会然TREK2K20▲02-04, 24曼荼羅, ZCON

フジロック2019(2019.8)・会然TREK 2K20▼02(2020.2)・会然TREK 2K20▲03(2020.3)・会然TREK 2K20▼04(2020.6)・24曼荼羅(2021.4)・ZCON(2022.3)

概要
いずれもメイン機として使用された。「デストロイギター」が原因か裏蓋が割れている。

EVO 0101Z Chemical Polishing


上ツイートにて初出。PRS59/09搭載。Chemical Polishingは化学研磨の意で、H-Silverよりも光沢感が高い。このの仕上げは2017年から限定発売されているもので何度か同じ仕上げのものが発売されているが、現状2017年製造のものが光沢感が強い。研磨業者の変更に伴うものであると思われる。
PHYTOELECTRONシリーズ登場に伴いヘッドにロゴ、PUに平沢氏のロゴマークステッカーが貼布される。これと同時にPUも89/89Rに変更される。ブリッジはSchaller Tremolo Les Paulを採用。
会然TREK 2K20▼04からは会人・SSHOが占有する。
使用歴:第9曼荼羅, 会然TREK2K20▼04, フジロック2021(脱出系亜種音), ZCON, HYBRID PHONON 2566

第9曼荼羅・東京公演(2017.10)

概要
大阪公演では上記Sustainer機が使われていたが、東京公演ではこのChemical Polishing機が使用される。
仕様
PU: PRS 59/09 Treble,Bass

会然TREK2K20▼04(2020.6), フジロック2021(脱出系亜種音), ZCON(2022.3), HYBRID PHONON 2566(2023.9)

概要
第9曼荼羅以降は会人・SSHOが占有することとなる。PHYTOELECTRON化に伴いヘッド面とPU表面にロゴ、PUがPRS59/09からEMG89/89Rに変更される。
仕様
PU: EMG 89/89R

EVO 0101Z H-Silver "PHYTOELECTRON SEED"


通常EVOにはPUとしてハムバッカータイプのPUが搭載されているが、PHYTOELECTRON SEEDにはJazz Master用のシングルPUが搭載されている。
PUの面積が広く取り付け方法が従来と異なるため、このPUを取り付けるにあたり中に埋めた木板にマウントさせるように加工してある。
ヘッド面はアイボリー、PU間に平沢氏のロゴマークがサンドブラスト(砂を当てて掘り込む加工方法)にて掘り込まれている。
またPUに合わせてPOTの抵抗値が1MΩに設定されている。その他は通常のH-Silver機と同様である。
詳しくは上述の稲澤氏によるライブ配信にて解説されている。ブリッジはGOTOH NS510TS-FE1を採用。
使用歴:フジロック2021(脱出系亜種音)

フジロック2021(脱出系亜種音)(2021.8)

概要
フジロック2021にて初出。

借り物と思われるEVO

以下は平沢氏自身のEVOではなく、イケベ楽器から貸し出されライブ限定で使われたものであると思われるものについて記述する。

EVO 0101Z Proto

PHONON 2555, ノモノスとイミュームにて使用。EVO 0101Zが市販される前のプロトタイプ機が使用された。
1弦側の骨組の形が大きく異なっているのに加え、ボディの全体的なバランスが現行品と異なっている。

EVO 0101Z H-Silver EMG89/89R MOD

Parallel Kozakにて使用。サブ機として舞台袖に置かれている。

EVO 0101Z H-Silver GK McCarty MOD

PEVO1号がParallel Kozak, Hybrid Phonon, World Cell 2015にて使用。

EVO 0101Z Trem BS-Pink

EVO市販品初のサンドブラスト仕上げである。PUはEMG 89/89R。
hybrid Phonon 2566開催に合わせてこの仕上げのEVOを製造していたわけではなく、偶然ピンク色のEVOを製造していたとのこと。
Hybrid Phonon 2566にて使用。その後イケシブに展示され、新型ギターシンセサイザーPUであるRoland GK-5が搭載される。
平沢氏はこれを用いて新型ギターシンセサイザRoland GM-800をテストした模様。
現在もGK-5が搭載されている状態で展示されている。

EVO 0101Z Trem R-Red

Hybrid Phonon 2566にて使用。PUはEVO-01。

EVO 0101Z Trem H-Blue

Hybrid Phonon 2566にて使用。PUはEVO-01。

EVO BASS B0101Z H-Silver Bartolini Proto

会然TREK 2K20▲03、2K20▼04にて使用。
回=回まではPlaytechのベースを使用していたが急遽2K20▲03のリハーサル中にトラブルが発生した。このトラブルによって2公演目では丁度サウンドチェックのために稲澤氏が持ち込んでいたEVO BASSを代わりに使用することになった。
2K20▲03時点では市販されておらず、ボディ刻印が"EVO BASS"ではなく"EVO"表記であるプロトタイプ機を使用した。

EVO BASS B0101Z H-Silver Aguilar

フジロック2021にて使用。
ボディ刻印が"EVO BASS"である市販品を使用した。

EVO BASS B0101Z D-Silver

ZCONにて使用。
H-Silverより色味の濃いD-Silverを採用。4弦D-Silver機はこの1台だけであり、2022年8月ごろ同機が中古品としてイケベ楽器店オンラインショップにて出品された。
(余談:D-Silverの仕上げは上述Chemical Polishing仕上げが出る前から構想されており、EVOギターに対してD-Silver機を製造するつもりであった。しかしChemical Polishing仕上げができてからこの仕上げが優先され一旦D-Silverの構想は一時中断した。EVO BASSの製造が始まってから一時中断していたD-Silverの仕上げをEVOBASSに対して採用する流れとなりこの仕様が実現した。)
画像

EVO BASS B0101Z Jet Black Aguilar Fretless

2021年8月製造。長らくオンラインストア・店頭に並んでいたがHybrid Phonon 2566の3ヶ月前ごろから姿を消した。
その後会人・TAZZがHybrid Phonon 2556にて使用した。東京公演ではHYBRID PHONON 2566のロゴステッカーが貼付されている。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます