街ずんの活用方法
最終更新：
bull17fal22 2023年04月12日(水) 18:48:31履歴
作者:bull17fal22 
※随時更新予定 4/12更新
街ずん
｢街ずん｣……
人間の街に進出し、ゴミのように大量繁殖しているずんだもん共の通称だ。
街に進出した理由も千差万別。あるものは住処である山や森を開発で失い、あるものは食糧や新天地を求めて自らの意志で山から降り、またあるものは人間に飼育されていたものが捨てられるか脱走して……様々な理由や要因によってずんだもん達は人里へ流れ着いた。
だが街では自然界にあった食糧兼住処である緑地は乏しく、人間の暮らしから常に出るゴミや排気ガス、廃水で汚染された劣悪な環境の中で生きる糧を獲ることを強いられていった。
僅かな食糧をめぐって同族とすらも命を賭けて争い、苦しい生活を続けている彼らは心身ともに荒んでいき、次第に｢自己の生存｣を最優先とした非常に｢傲慢な性格｣に、同時に同じ場所で暮らしているにも関わらず平穏に暮らしながら自分たちの生活を脅かし続ける人間達に対して｢激しい嫉妬心や敵意｣を燃やし募らせていった。｢くしょにんげん｣という言葉も、最初は自分たちの住処を奪ったり、身勝手な理由で捨てたり、厳しい環境下で更に脅かしたりする文字通りの｢くそったれな人間｣に対しての怒りや悔しさの言葉だったであろう。
だが、いつしか人間から食べ物を盗むことに成功したり、背後から八つ当たりして転ばせたりと｢人間を出し抜く｣ことを覚えた彼らの｢くしょにんげん｣は"別の意味"にとって変わった。人間に対する恐怖や嫉妬は下等生物や害虫などへ向けられる｢侮蔑｣の感情へ、人間を出し抜いた経験が｢自分が人間より優れているという"誇大妄想"｣へと変化していった。人間社会で生き残り続けていくうちに培われてきた｢傲慢な感情｣がそれを後押ししたのだろう……皮肉にもそうした個体が誰よりも多くの食糧を獲得し、都市の環境で優位に生き延びていった。
都市での暮らしに馴れきって(汚れ果てて)心に余裕ができ始めると、これまで抑圧されてきた"感情"や"欲望"が溢れ出て次第に歯止めが効かなくなった。
その代表的なのが｢食欲｣と｢性欲｣だ。ゴミや残飯、虫、栽培されていた作物、売られていた食品、果ては同胞の排泄物や死骸など、見つけた食べられるものならなんでも貪欲に盗み、奪い、喰らい、貪っていった。
そして性欲もまた過剰に肥大化、当初は異性どころか同胞との出会いも少なかったうえに別個体は少ない資源を巡って争う敵同士、それでも互いに"子孫を残そう"という本能からか、雄はひとしきり交尾したらすぐに別の雌を求めるように、雌は一度の交尾で5〜10匹も出産するようになり、世代や交尾を繰り返した果てに｢繁殖の"手段"でしかない交尾(性的快楽)が"目的"｣と化してしまった。
そして、産まれた子孫達も親の遺伝や都市の環境下によって"同胞と人間を見下し、出し抜こうとする傲慢で悪質な性格"、そして"貪欲に破綻しきった食欲と性欲"が育まれ引き継がれていく悪循環が繰り返されていった。
こうして、現在の街中に蔓延る害虫(害獣)たる｢街ずん｣が産まれたのだった。
……もっとも、これはあくまでも私なりの｢仮説｣だ。もしかしたら最初から悪意を持った個体が山から降りてきたのかもしれないし、誰かが駆除目的にわざと醜悪で凶悪な生態に品種改良したのを野に放ったのかもしれない。街ずんがどこから来て、どうして街ずんとなったのか…個体によって起源は千差万別でいまだに謎が多いのが実態だ。
問題(本題)はその街ずん共の『対処』だ。
人的要因などいかなる経緯があるとはいえど、現状の街ずん共は"害獣"や"害虫"通り越して｢生ける悪意｣、｢空飛び増える公害｣としか言いようがないほど非常に有害にして不快な存在と化している。
ひたすらに作物や自然物、商品の食害や窃盗、器物損壊の横行、
ところかまわず交尾してはいたずらに増殖して脱糞、死骸を散乱させて道路や建造物、更には侵入した屋内を徹底的に汚染し景観を悪化、
人間や他生物、更には飼育下の同族に対する罵倒や罵詈雑言の連呼、悪意のある嫌がらせや悪戯、強姦やセクハラといった公然猥褻、果ては殺人などなど
……挙げれば挙げるほどきりがないほど、その存在はもはや｢罪の塊｣である。
にもかかわらず、存在自体が罪のような教育に悪すぎる街ずん共に対して行政や民間などは全く対処をしようとしない。原因の一つとしては｢数が多すぎる｣こともある。いくら一日何十〜何百匹駆除しても、奴らの繁殖スピードは尋常ではない。一度の交尾から最短数秒で10匹産まれることなんてざらにあり、わずか数匹生き残っただけで数日経てばまた数百匹にまで増殖してしまう。大衆や政府はもはや奴らの駆逐を完全に諦めてしまっているのが現状だ。
そのうえ街ずん共は今ではずん虐愛好家や鬼威惨達からも敬遠されてしまっている。その理由は｢面白くない｣、｢利用価値がない｣からだという。
前者に関しては｢最期までクソみたいな文句ばかりついてきて殺してもイライラや胸糞悪さが晴れない｣、｢街のクズどもよりも野山に暮らす善良な奴らのほうが良い悲鳴をあげてくれていたぶりがいがあって気持ちが良い｣などと個人的な理由でクズんだ共よりも自然界の善良個体を狙う傾向が強くなっていることも挙げられる。
後者に関しては｢都会という劣悪な環境下でゴミや汚物を食って生きている奴らの肉は旨くないし、変な病気やバイ菌に感染しているかもしれない｣、｢あまりにも自己中すぎて調教しても改心しないし、それより前に死ぬ｣という食材としても、ペットとしても、果ては彼らの楽しみであるずん虐の価値のなさが浮き彫りとなっている。
中には｢俺たちの愉しみのために街から"獲物"がいなくなってほしくない｣、｢これからも"ずんだもんの悪いイメージ"を続けるためにクズんだやヘコずんを残したい｣、｢クズんだやヘコずんの愚行をもっともっと見たい｣などとあまりにも身勝手で過激な思考で街ずん共を"意図的に"放置する者達もいる始末だ。こんな街ずん以上に自己中な奴らのせいでクズんだの増加や善良個体の虐殺が後押しされていると思うと非常に胸糞悪い。
だからってソイツらを放置していいのか?
あんな害虫どもを生かし続けていいのか??
存在自体が不快なゴミに好き放題させていいのか???
あんな"悪"を…赦しちまっていいというのか????
今となっては、私はいろいろと信用できなくなった。
ずん虐愛好家も、鬼威惨も、ずんだもんを扱う企業や行政も、だーれも害悪同然な街ずん共の駆除を率先して行わないように思えて仕方がない。善良個体やたりないといった無害な個体｢だけ｣を選んで殺して遊んでいる害虫駆除とは程遠い｢弱いものいじめ｣ばかりで、狂暴で極悪非道なクズんだどもには何一つ同じことをしない｢腰抜けども｣……いや、もはや｢クズんだ共と同類(グル)｣になってるとしか思えない。 善良個体へのずん虐にのめり込み過ぎたり、この世を蔓延るクズんだやヘコずん共を見すぎてまともな感性を失ってしまったのだろうか……嗚呼、実に嘆かわしい。
……私はもうそんな｢クズども｣とは仲良くしたくも、頼りたくもなくなってしまった。こうなった以上、もう自分一人で自分の"正義"を貫くしかない。たとえ自己満足でしかないとしても、あんな奴らよりは遥かにマシだと思いたい。
ここからは、最低最悪の汚物たるクズんだやヘコずん同然の｢街ずん共への対処や活用法｣についてを模索したものとなる。
たとえ"焼け石に水"だとしても、一匹でも多くこの世からあの穢らわしい悪魔どもを消すことができるのなら本望だ…。
人間の街に進出し、ゴミのように大量繁殖しているずんだもん共の通称だ。
街に進出した理由も千差万別。あるものは住処である山や森を開発で失い、あるものは食糧や新天地を求めて自らの意志で山から降り、またあるものは人間に飼育されていたものが捨てられるか脱走して……様々な理由や要因によってずんだもん達は人里へ流れ着いた。
だが街では自然界にあった食糧兼住処である緑地は乏しく、人間の暮らしから常に出るゴミや排気ガス、廃水で汚染された劣悪な環境の中で生きる糧を獲ることを強いられていった。
僅かな食糧をめぐって同族とすらも命を賭けて争い、苦しい生活を続けている彼らは心身ともに荒んでいき、次第に｢自己の生存｣を最優先とした非常に｢傲慢な性格｣に、同時に同じ場所で暮らしているにも関わらず平穏に暮らしながら自分たちの生活を脅かし続ける人間達に対して｢激しい嫉妬心や敵意｣を燃やし募らせていった。｢くしょにんげん｣という言葉も、最初は自分たちの住処を奪ったり、身勝手な理由で捨てたり、厳しい環境下で更に脅かしたりする文字通りの｢くそったれな人間｣に対しての怒りや悔しさの言葉だったであろう。
だが、いつしか人間から食べ物を盗むことに成功したり、背後から八つ当たりして転ばせたりと｢人間を出し抜く｣ことを覚えた彼らの｢くしょにんげん｣は"別の意味"にとって変わった。人間に対する恐怖や嫉妬は下等生物や害虫などへ向けられる｢侮蔑｣の感情へ、人間を出し抜いた経験が｢自分が人間より優れているという"誇大妄想"｣へと変化していった。人間社会で生き残り続けていくうちに培われてきた｢傲慢な感情｣がそれを後押ししたのだろう……皮肉にもそうした個体が誰よりも多くの食糧を獲得し、都市の環境で優位に生き延びていった。
都市での暮らしに馴れきって(汚れ果てて)心に余裕ができ始めると、これまで抑圧されてきた"感情"や"欲望"が溢れ出て次第に歯止めが効かなくなった。
その代表的なのが｢食欲｣と｢性欲｣だ。ゴミや残飯、虫、栽培されていた作物、売られていた食品、果ては同胞の排泄物や死骸など、見つけた食べられるものならなんでも貪欲に盗み、奪い、喰らい、貪っていった。
そして性欲もまた過剰に肥大化、当初は異性どころか同胞との出会いも少なかったうえに別個体は少ない資源を巡って争う敵同士、それでも互いに"子孫を残そう"という本能からか、雄はひとしきり交尾したらすぐに別の雌を求めるように、雌は一度の交尾で5〜10匹も出産するようになり、世代や交尾を繰り返した果てに｢繁殖の"手段"でしかない交尾(性的快楽)が"目的"｣と化してしまった。
そして、産まれた子孫達も親の遺伝や都市の環境下によって"同胞と人間を見下し、出し抜こうとする傲慢で悪質な性格"、そして"貪欲に破綻しきった食欲と性欲"が育まれ引き継がれていく悪循環が繰り返されていった。
こうして、現在の街中に蔓延る害虫(害獣)たる｢街ずん｣が産まれたのだった。
……もっとも、これはあくまでも私なりの｢仮説｣だ。もしかしたら最初から悪意を持った個体が山から降りてきたのかもしれないし、誰かが駆除目的にわざと醜悪で凶悪な生態に品種改良したのを野に放ったのかもしれない。街ずんがどこから来て、どうして街ずんとなったのか…個体によって起源は千差万別でいまだに謎が多いのが実態だ。
問題(本題)はその街ずん共の『対処』だ。
人的要因などいかなる経緯があるとはいえど、現状の街ずん共は"害獣"や"害虫"通り越して｢生ける悪意｣、｢空飛び増える公害｣としか言いようがないほど非常に有害にして不快な存在と化している。
ひたすらに作物や自然物、商品の食害や窃盗、器物損壊の横行、
ところかまわず交尾してはいたずらに増殖して脱糞、死骸を散乱させて道路や建造物、更には侵入した屋内を徹底的に汚染し景観を悪化、
人間や他生物、更には飼育下の同族に対する罵倒や罵詈雑言の連呼、悪意のある嫌がらせや悪戯、強姦やセクハラといった公然猥褻、果ては殺人などなど
……挙げれば挙げるほどきりがないほど、その存在はもはや｢罪の塊｣である。
にもかかわらず、存在自体が罪のような教育に悪すぎる街ずん共に対して行政や民間などは全く対処をしようとしない。原因の一つとしては｢数が多すぎる｣こともある。いくら一日何十〜何百匹駆除しても、奴らの繁殖スピードは尋常ではない。一度の交尾から最短数秒で10匹産まれることなんてざらにあり、わずか数匹生き残っただけで数日経てばまた数百匹にまで増殖してしまう。大衆や政府はもはや奴らの駆逐を完全に諦めてしまっているのが現状だ。
そのうえ街ずん共は今ではずん虐愛好家や鬼威惨達からも敬遠されてしまっている。その理由は｢面白くない｣、｢利用価値がない｣からだという。
前者に関しては｢最期までクソみたいな文句ばかりついてきて殺してもイライラや胸糞悪さが晴れない｣、｢街のクズどもよりも野山に暮らす善良な奴らのほうが良い悲鳴をあげてくれていたぶりがいがあって気持ちが良い｣などと個人的な理由でクズんだ共よりも自然界の善良個体を狙う傾向が強くなっていることも挙げられる。
後者に関しては｢都会という劣悪な環境下でゴミや汚物を食って生きている奴らの肉は旨くないし、変な病気やバイ菌に感染しているかもしれない｣、｢あまりにも自己中すぎて調教しても改心しないし、それより前に死ぬ｣という食材としても、ペットとしても、果ては彼らの楽しみであるずん虐の価値のなさが浮き彫りとなっている。
中には｢俺たちの愉しみのために街から"獲物"がいなくなってほしくない｣、｢これからも"ずんだもんの悪いイメージ"を続けるためにクズんだやヘコずんを残したい｣、｢クズんだやヘコずんの愚行をもっともっと見たい｣などとあまりにも身勝手で過激な思考で街ずん共を"意図的に"放置する者達もいる始末だ。こんな街ずん以上に自己中な奴らのせいでクズんだの増加や善良個体の虐殺が後押しされていると思うと非常に胸糞悪い。
だからってソイツらを放置していいのか?
あんな害虫どもを生かし続けていいのか??
存在自体が不快なゴミに好き放題させていいのか???
あんな"悪"を…赦しちまっていいというのか????
今となっては、私はいろいろと信用できなくなった。
ずん虐愛好家も、鬼威惨も、ずんだもんを扱う企業や行政も、だーれも害悪同然な街ずん共の駆除を率先して行わないように思えて仕方がない。善良個体やたりないといった無害な個体｢だけ｣を選んで殺して遊んでいる害虫駆除とは程遠い｢弱いものいじめ｣ばかりで、狂暴で極悪非道なクズんだどもには何一つ同じことをしない｢腰抜けども｣……いや、もはや｢クズんだ共と同類(グル)｣になってるとしか思えない。 善良個体へのずん虐にのめり込み過ぎたり、この世を蔓延るクズんだやヘコずん共を見すぎてまともな感性を失ってしまったのだろうか……嗚呼、実に嘆かわしい。
……私はもうそんな｢クズども｣とは仲良くしたくも、頼りたくもなくなってしまった。こうなった以上、もう自分一人で自分の"正義"を貫くしかない。たとえ自己満足でしかないとしても、あんな奴らよりは遥かにマシだと思いたい。
ここからは、最低最悪の汚物たるクズんだやヘコずん同然の｢街ずん共への対処や活用法｣についてを模索したものとなる。
たとえ"焼け石に水"だとしても、一匹でも多くこの世からあの穢らわしい悪魔どもを消すことができるのなら本望だ…。
捕獲
醜悪で下劣に成り果てた街ずん共をどう対処するかには、まずは奴らを｢捕まえる｣ところからだ。
奴らは個体数が異常に多いことや人間をなめきってて全く恐れていないため探さなくても簡単に出会える。ゴミ捨て場で生ゴミを漁ったり、道端でヘコヘコしてるなんて｢よくみる光景｣だ。時には街ずんのほうからカツアゲやイタズラ目的で堂々とやってくる始末だ。捕獲自体は非常に容易だろう。
ただ、闇雲に捕まえようとしたら飛んで逃げられるばかりか｢くしょにんげんさまぁみろなのだ｣と罵倒とずんち(糞)を浴びせられるだろう。最悪の場合、近くの個体と(一時的に)徒党を組んでリンチ同然に逆襲されてしまう事もある。おまけに日常的にゴミや糞などを食らう"汚物にまみれた生活"をしているため非常に不潔であり、どんな病原菌をやどしているか分からない危険性から素手で触るのすら躊躇われる(自分のように特に気にしないのならば問題ないだろうが…)。その上、捕獲のための罠を仕掛けようにも自治体や市役所などで許可や申請の手続きをしなければならず、民間人にとっては非常に面倒だ。
民間でも、街ずんへの対策は｢そもそも関わらない｣ことを最優先にして肝心の捕獲駆除は専門業者に丸投げしていることが多いのはこのためだろう。
だが、その｢危険要素｣さえ補えれば民間人でも簡単かつ安全に捕まえられるはずだ。
まず"不潔さ"については直接触れないように感染対策として軍手やゴム手袋、マスクを着用、ついでにトングや尖った棒など捕獲(捕殺)するための道具や捕まえた街ずんをぶちこむゴミ袋を持参するといいだろう。
捕獲の際にも一工夫が必要だ。周囲の他個体以上に"狙った個体"に気づかれないように捕まえるのも大事だ。狙いどころは奴らの醜悪な一面である｢食事中｣や｢ヘコヘコ中｣など、自分の快楽に夢中すぎて周りが微塵も見えていない時が良い、それも背中などの"死角"から捕まえれば奴らの理解が追いつく前に事が進められるだろう(なお、それでも驚いたり反撃のためにずんち(糞)を盛大に発射する危険性があるため注意しよう)。
捕まえたらそのまま踏み潰すか、持参したゴミ袋にぶちこんでおこう(後片付けからしてゴミ袋に入れてから踏み潰すのがいいだろう)。仮に生きたまま入れても奴らには歯以外に袋を破くような部位はなく、捕まっても文句や素手での攻撃ばかりなため袋を食い破られる危険性はかなり低いだろう。
……と、ここまで書いたところで｢もっと楽に、それでいて自身の手を汚さずに大量の街ずん共を捕まえられる｣方法を思いついてしまった。
これからそれを実戦してみることにする。
用意するのはほぼ"ゴミ袋だけ"、あとは効率よく捕まえたり自身の羞恥心のためにスマホなどの音声機器が必要な程度だ(自分はさすがに恥ずかしいから必ず持参する)。一応上記の感染対策もしたほうがいいかもしれない。
そしてゴミ捨て場や公園、路地裏などの街ずんの多くいる場所に訪れ、ゴミ袋を広げたのち"以下の｢音声｣"を周囲の迷惑にならない程度の音量で再生、あるいは連呼するだけだ。
『ずんだもち!ずんだもち!おいしいのだ!おいしいのだ!!』
そうするだけで、1分もかからずにその効果が発揮するはずだ……っといった側から。
\ずんだもち!ぼくにもよこすのだ!/\ずんだもち…いいひびきなのだ!/\おなかすいたのだ!!/ \みんなあつまってるのだ!きっとごはんさんがあるはずなのだ!!/\へこへこ!ヘコヘコ!!/\ずんだもち!!ずんだもち!!/ﾉﾀﾞﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞﾉﾀﾞ……
……と、このようにエサやそれをくれる人間に集るドバトのごとく簡単に…それでいて大量の街ずん共がやって来た。今来ただけでも軽く十数…いや二十匹以上はいるだろうか。
生まれも育ちもずっと野外で暮らしてきたずんだもん達であっても、｢ずんだもち｣の記憶(それがなんなのかを知ってるか否か問わず、"とても良いもの"だと認識しているようだ)は遺伝子レベルで刻まれている。とりわけ食欲や自己愛の欲求が肥大化している街ずん共がそんな"良いもの"を無視するわけがない。
そんな本能レベルで魅力的な言葉につられていくうちに、瞬く間に自分の周囲には成体子ずん問わず何十匹もの街ずん共が集結した(しかもこれに乗じて何匹かヘコヘコをしてさらに個体数(子ずん)を殖やしている)。
ここまでやって来るとは予想以上の結果だ。あとはコイツらを上手い具合に騙す……いや、言いくるめるだけだ。
｢ようお前ら!"ずんだもち"が欲しいか?｣
\ほしいにきまってるのだ!/\さっさとよこしやがるのだくしょにんげん!!/\おなかすいたのだ!/ﾉﾀﾞﾉﾀﾞｷﾞｬｰｷﾞｬｰ!!
｢そうかそうか……でも残念、もうずんだもちはなくなっちゃってさぁ…。｣
\そんなわけないのだ!さっきまでずんだもちくってるやつのこえがきこえていたのだ!!/\だれなのだ!?ぼくのずんだもちをくいやがったのは!!/\くしょにんげん!さっさとずんだもちよこすのだ!!/ｽﾞﾝｽﾞﾝｷﾞｬｰｷﾞｬｰﾍｺﾍｺ!!
｢落ち着けオメーら!!その代わり、ここに来たお前らには俺の家で好きなだけ"ずんだもち"を味わせてやる!!いいや"ずんだもち"だけじゃない、ヘコヘコとかお前らのやりたいことを好きなだけやらせてやろう!!｣
\ほんとーなのだ!?/\ならさっさとおまえのいえにつれていけなのだ!!/\ヘコヘコきもちいいのだ!/ﾅﾉﾀﾞﾉﾀﾞﾉﾀﾞｵｷﾞｬｫｷﾞｬｰ!!
｢まぁまぁ!じゃあみんな、この袋の中に入ってくれ!そうしたら家まで連れてってやる!!｣
\わかったのだ!いますぐはいるのだ!!/\ずんだもち!ヘコヘコ!さいこーにたのしみなのだ!!/\なかにはいるのだ!なかなかなのだ!/ｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!!
……いやぁ、万が一のためにゴミ袋を沢山用意しといてよかったわ(汗)。"ずんだもち"に"ヘコヘコ"と、醜悪な欲望を刺激する俺のでまかせ同然な言葉を鵜呑みにした街ずん共は我先に、我先にと自分から進んでゴミ袋の中に入っていった。これから酒池肉林の楽園へ行けると本気で思い込んでるのだろう……実に滑稽だ。
\はいったのだ!はやくぼくたちをつれていくのだ!/\もうまちきれないのだ!まずはおまえからヘコヘコしてやるのだ!!/\おなかすいたのだ!ずんだもちずんだもち!!/
自分から入ってくれたのもあり、何十匹も来た街ずん共は2分程度でみんなゴミ袋に入ってくれた。3袋もあるゴミ袋の中は大量の街ずん共ですし詰め状態となっている。
\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!/\ｵｷﾞｬｰﾉﾀﾞ!/\ﾏﾏｽﾞﾝ!ﾊﾟﾊﾟｽﾞﾝ!ｵﾅｶｽｲﾀﾉﾀﾞ!ｻﾐｼｲﾉﾀﾞ…!/
……いや、｢みんな｣ではなかった。今この場で産まれ落ちた赤ずんや親に連れてかれて来たまだまだ幼い子ずん達が周囲に取り残されていた。あの袋の中の街ずん共は"血の繋がった我が子"よりも"己の食欲と性欲(というか快楽)"を最優先したようだ……ホント、胸糞悪いまでに自己中な奴らだ。
このまま放置してもうるさいし、死んでも景観を汚染するし、何らかの偶然で生き延びて愛も知らずに育ったらクズんだ&ヘコずん化は不可避だ。とりあえず泣きわめく子ずん達も一匹一匹捕まえて余ったゴミ袋に投げ込んだ。
\おいくしょにんげん!!そんなうるせーちびどもなんかすててさっさとぼくたちをおまえのいえに…/
おっと忘れてた。逃げたり騒音が漏れないようにちゃんと袋の口を結んでおかないと……。
\おいくしょに…!?(ﾓｺﾞﾓｺﾞ…)/\……!/\…!!!/ﾉﾀﾞﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞﾍｺﾍｺﾉﾀﾞ
なんてやかましい声だ……さすがに何言ってるかは分からなくなったがそれでも鳴き声やらわめき声やら絶え間なく響いてやがる。下手したら発情したり喧嘩中の野良猫どもの鳴き声や電車の音よりも遥かに騒音じゃないか?
何はともあれ、これで街ずん共が沢山生け捕りできただけでなく、この｢捕獲方法の有効性｣が十分に証明できた。 ふとした思いつきだったが文字通り｢自分の"手"は汚れていない｣し、楽で安全な駆除方法に偽りはないハズだ。これから4つのゴミ袋に詰まったコイツらを家に持ち帰って、奴らの利用価値を見出だすための｢実験｣にとりかかることにしよう……。
(なお、今回はあくまでも"実験目的"で｢生け捕り｣にしているため、｢最初から駆除する場合｣は袋の口を結んだらそのまま燃えるゴミとして出すか、中身が全部ぐちゃぐちゃになるまで地面に叩きつけたり踏み潰すか、あとはわざと放置して共食いを誘発させ自滅させたほうがいいだろう。)
奴らは個体数が異常に多いことや人間をなめきってて全く恐れていないため探さなくても簡単に出会える。ゴミ捨て場で生ゴミを漁ったり、道端でヘコヘコしてるなんて｢よくみる光景｣だ。時には街ずんのほうからカツアゲやイタズラ目的で堂々とやってくる始末だ。捕獲自体は非常に容易だろう。
ただ、闇雲に捕まえようとしたら飛んで逃げられるばかりか｢くしょにんげんさまぁみろなのだ｣と罵倒とずんち(糞)を浴びせられるだろう。最悪の場合、近くの個体と(一時的に)徒党を組んでリンチ同然に逆襲されてしまう事もある。おまけに日常的にゴミや糞などを食らう"汚物にまみれた生活"をしているため非常に不潔であり、どんな病原菌をやどしているか分からない危険性から素手で触るのすら躊躇われる(自分のように特に気にしないのならば問題ないだろうが…)。その上、捕獲のための罠を仕掛けようにも自治体や市役所などで許可や申請の手続きをしなければならず、民間人にとっては非常に面倒だ。
民間でも、街ずんへの対策は｢そもそも関わらない｣ことを最優先にして肝心の捕獲駆除は専門業者に丸投げしていることが多いのはこのためだろう。
だが、その｢危険要素｣さえ補えれば民間人でも簡単かつ安全に捕まえられるはずだ。
まず"不潔さ"については直接触れないように感染対策として軍手やゴム手袋、マスクを着用、ついでにトングや尖った棒など捕獲(捕殺)するための道具や捕まえた街ずんをぶちこむゴミ袋を持参するといいだろう。
捕獲の際にも一工夫が必要だ。周囲の他個体以上に"狙った個体"に気づかれないように捕まえるのも大事だ。狙いどころは奴らの醜悪な一面である｢食事中｣や｢ヘコヘコ中｣など、自分の快楽に夢中すぎて周りが微塵も見えていない時が良い、それも背中などの"死角"から捕まえれば奴らの理解が追いつく前に事が進められるだろう(なお、それでも驚いたり反撃のためにずんち(糞)を盛大に発射する危険性があるため注意しよう)。
捕まえたらそのまま踏み潰すか、持参したゴミ袋にぶちこんでおこう(後片付けからしてゴミ袋に入れてから踏み潰すのがいいだろう)。仮に生きたまま入れても奴らには歯以外に袋を破くような部位はなく、捕まっても文句や素手での攻撃ばかりなため袋を食い破られる危険性はかなり低いだろう。
……と、ここまで書いたところで｢もっと楽に、それでいて自身の手を汚さずに大量の街ずん共を捕まえられる｣方法を思いついてしまった。
これからそれを実戦してみることにする。
用意するのはほぼ"ゴミ袋だけ"、あとは効率よく捕まえたり自身の羞恥心のためにスマホなどの音声機器が必要な程度だ(自分はさすがに恥ずかしいから必ず持参する)。一応上記の感染対策もしたほうがいいかもしれない。
そしてゴミ捨て場や公園、路地裏などの街ずんの多くいる場所に訪れ、ゴミ袋を広げたのち"以下の｢音声｣"を周囲の迷惑にならない程度の音量で再生、あるいは連呼するだけだ。
『ずんだもち!ずんだもち!おいしいのだ!おいしいのだ!!』
そうするだけで、1分もかからずにその効果が発揮するはずだ……っといった側から。
\ずんだもち!ぼくにもよこすのだ!/\ずんだもち…いいひびきなのだ!/\おなかすいたのだ!!/ \みんなあつまってるのだ!きっとごはんさんがあるはずなのだ!!/\へこへこ!ヘコヘコ!!/\ずんだもち!!ずんだもち!!/ﾉﾀﾞﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞﾉﾀﾞ……
……と、このようにエサやそれをくれる人間に集るドバトのごとく簡単に…それでいて大量の街ずん共がやって来た。今来ただけでも軽く十数…いや二十匹以上はいるだろうか。
生まれも育ちもずっと野外で暮らしてきたずんだもん達であっても、｢ずんだもち｣の記憶(それがなんなのかを知ってるか否か問わず、"とても良いもの"だと認識しているようだ)は遺伝子レベルで刻まれている。とりわけ食欲や自己愛の欲求が肥大化している街ずん共がそんな"良いもの"を無視するわけがない。
そんな本能レベルで魅力的な言葉につられていくうちに、瞬く間に自分の周囲には成体子ずん問わず何十匹もの街ずん共が集結した(しかもこれに乗じて何匹かヘコヘコをしてさらに個体数(子ずん)を殖やしている)。
ここまでやって来るとは予想以上の結果だ。あとはコイツらを上手い具合に騙す……いや、言いくるめるだけだ。
｢ようお前ら!"ずんだもち"が欲しいか?｣
\ほしいにきまってるのだ!/\さっさとよこしやがるのだくしょにんげん!!/\おなかすいたのだ!/ﾉﾀﾞﾉﾀﾞｷﾞｬｰｷﾞｬｰ!!
｢そうかそうか……でも残念、もうずんだもちはなくなっちゃってさぁ…。｣
\そんなわけないのだ!さっきまでずんだもちくってるやつのこえがきこえていたのだ!!/\だれなのだ!?ぼくのずんだもちをくいやがったのは!!/\くしょにんげん!さっさとずんだもちよこすのだ!!/ｽﾞﾝｽﾞﾝｷﾞｬｰｷﾞｬｰﾍｺﾍｺ!!
｢落ち着けオメーら!!その代わり、ここに来たお前らには俺の家で好きなだけ"ずんだもち"を味わせてやる!!いいや"ずんだもち"だけじゃない、ヘコヘコとかお前らのやりたいことを好きなだけやらせてやろう!!｣
\ほんとーなのだ!?/\ならさっさとおまえのいえにつれていけなのだ!!/\ヘコヘコきもちいいのだ!/ﾅﾉﾀﾞﾉﾀﾞﾉﾀﾞｵｷﾞｬｫｷﾞｬｰ!!
｢まぁまぁ!じゃあみんな、この袋の中に入ってくれ!そうしたら家まで連れてってやる!!｣
\わかったのだ!いますぐはいるのだ!!/\ずんだもち!ヘコヘコ!さいこーにたのしみなのだ!!/\なかにはいるのだ!なかなかなのだ!/ｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!!
……いやぁ、万が一のためにゴミ袋を沢山用意しといてよかったわ(汗)。"ずんだもち"に"ヘコヘコ"と、醜悪な欲望を刺激する俺のでまかせ同然な言葉を鵜呑みにした街ずん共は我先に、我先にと自分から進んでゴミ袋の中に入っていった。これから酒池肉林の楽園へ行けると本気で思い込んでるのだろう……実に滑稽だ。
\はいったのだ!はやくぼくたちをつれていくのだ!/\もうまちきれないのだ!まずはおまえからヘコヘコしてやるのだ!!/\おなかすいたのだ!ずんだもちずんだもち!!/
自分から入ってくれたのもあり、何十匹も来た街ずん共は2分程度でみんなゴミ袋に入ってくれた。3袋もあるゴミ袋の中は大量の街ずん共ですし詰め状態となっている。
\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!/\ｵｷﾞｬｰﾉﾀﾞ!/\ﾏﾏｽﾞﾝ!ﾊﾟﾊﾟｽﾞﾝ!ｵﾅｶｽｲﾀﾉﾀﾞ!ｻﾐｼｲﾉﾀﾞ…!/
……いや、｢みんな｣ではなかった。今この場で産まれ落ちた赤ずんや親に連れてかれて来たまだまだ幼い子ずん達が周囲に取り残されていた。あの袋の中の街ずん共は"血の繋がった我が子"よりも"己の食欲と性欲(というか快楽)"を最優先したようだ……ホント、胸糞悪いまでに自己中な奴らだ。
このまま放置してもうるさいし、死んでも景観を汚染するし、何らかの偶然で生き延びて愛も知らずに育ったらクズんだ&ヘコずん化は不可避だ。とりあえず泣きわめく子ずん達も一匹一匹捕まえて余ったゴミ袋に投げ込んだ。
\おいくしょにんげん!!そんなうるせーちびどもなんかすててさっさとぼくたちをおまえのいえに…/
おっと忘れてた。逃げたり騒音が漏れないようにちゃんと袋の口を結んでおかないと……。
\おいくしょに…!?(ﾓｺﾞﾓｺﾞ…)/\……!/\…!!!/ﾉﾀﾞﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾉﾀﾞﾉﾀﾞﾍｺﾍｺﾉﾀﾞ
なんてやかましい声だ……さすがに何言ってるかは分からなくなったがそれでも鳴き声やらわめき声やら絶え間なく響いてやがる。下手したら発情したり喧嘩中の野良猫どもの鳴き声や電車の音よりも遥かに騒音じゃないか?
何はともあれ、これで街ずん共が沢山生け捕りできただけでなく、この｢捕獲方法の有効性｣が十分に証明できた。 ふとした思いつきだったが文字通り｢自分の"手"は汚れていない｣し、楽で安全な駆除方法に偽りはないハズだ。これから4つのゴミ袋に詰まったコイツらを家に持ち帰って、奴らの利用価値を見出だすための｢実験｣にとりかかることにしよう……。
(なお、今回はあくまでも"実験目的"で｢生け捕り｣にしているため、｢最初から駆除する場合｣は袋の口を結んだらそのまま燃えるゴミとして出すか、中身が全部ぐちゃぐちゃになるまで地面に叩きつけたり踏み潰すか、あとはわざと放置して共食いを誘発させ自滅させたほうがいいだろう。)
下準備
ゴミ袋3袋(+α)にパンパンに詰め込んだ街ずん共を持って家に帰ったが、想像以上に大変だった。
一袋でも成ずんが軽く15〜20匹以上詰まっていたが、帰る道中でだんだんと｢重みを増していった｣ように思える。ただでさえ大荷物を運んでいるため疲れもあるだろうが、おそらく原因はそれだけではない(まぁ、十中八九察しがついてたが……)。
なんだかんだ家に着き、そのまま街ずん共のゴミ袋を台所まで持っていった。それから｢後で街ずん共を入れるための容器｣を探し、透明な衣装ケースや水槽、段ボールなど使えそうなものを手当たり次第ひっぱり出して並べた(段ボールは外が見えるように覗き穴を何個か開ける作業も行った)。
さて、これでようやく｢街ずん共の"下準備"｣が始められそうだ。
それから大きな鍋を2つコンロに並べて中に半分くらい水を入れてから、放置していた街ずん共のゴミ袋の一つを開けてみた。
\ヘコヘコ!ヘコヘコ!ヘコヘコきもちいいのだ!!/\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!/\うまれるっ!またうまれるのだっ!!ﾎﾟﾝｯ、ﾎﾟﾝｯ/\おぎゃーのだ!おなかすいたのだ!!/ﾍｺﾍｺｵｷﾞｬｰﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾍｺﾍｺｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ
思った通りだ……。コイツら、袋のなかで暇潰しといわんばかりにひたすらヘコヘコと出産を繰り返してやがったわ。中ではヘコヘコしまくってる街ずん共と奴らが産みまくったおびただしい数の赤ずんがところ狭しとひしめき合っていた。どうりで段々と重くなっていくワケだ……質量保存の法則とかあったもんじゃねぇ(汗)。
ヘコヘコに夢中すぎて家に着いたどころか、袋が開いたことにも気づいてなさそうだ。それに声をかけようにも赤ずんの産声やら泣き声、街ずん共のヘコヘコやかましい声も相まって聞いてもらえない以前に聞こえそうもない。まぁいい……これから｢下準備｣しながらじっくり説明すればいっか。とりあえず袋の中でヘコヘコ中の街ずんどもや泣きわめき産まれまくる赤ずんどもを半分くらいかき出して鍋の中にぶちこんだ。
\のだぁ!?おみずしゃん!?!?/ﾊﾞｼｬﾝ
\ごぼぼ……なんなのだ!?いまヘコヘコのまっさいちゅうなのだ!!/ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ
\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!!ｵﾎﾞﾚﾙｯ、ｵﾎﾞﾚﾙｯ!!/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ
｢すまないねぇ。お楽しみ中でまったく聞いてくれそうもないからさっさと始めることにしたよ。｣
\のだぁ?……あっ、もしかしておうちさんについたのだ!?/\まちくたびれたのだ!はやくずんだもちがほしいのだ!/\もうひますぎてヘコヘコしまくってたのだ!はやくたべてまたヘコりたいのだ!!/\ﾀﾁｭｹﾃ!ﾎﾞｸｵﾖｹﾞﾅｲﾉﾀﾞ!/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ
｢あ〜それなんだがね、"ずんだもち"の前にお前たちには｢絶対にやってもらうこと｣があるんだよ……。｣(残りが逃げられないようにまたゴミ袋の口を結び直している)
\なんなのだ?はやくおしえてほしいのだ!/\ずんだもちのためならなんだってやるのだ!/\ｵｶｱﾁｬ、ｵﾎﾞﾚﾙ!ﾀﾁｭｹﾃ…ﾀﾁｭｹﾃ…!/ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
｢おっ、"なんだってやる"ってか!いいねぇ〜!
……さて本題なんだが、ハッキリ言ってお前達は"汚すぎる"んだよね。ゴミやら自分たちのクソやらを食べたりまみれたりでもう体の隅から隅まで汚くなっちまって、更にはお腹の中まで変なバイ菌やらがたーくさん住んでるかもしれないんだってさ。｣
\そ…それがどーしたのだ!?ぼくたちだっていきるのにひっしなのだ!ずんちでもなんでもたべなきゃいきていけないのだ!/\さすがにぼくはずんちまみれでヘコヘコはしないのだ!/\ﾀﾁｭｹﾃ!ﾀﾁｭｹﾃ…!/ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
｢理由はともかく、そんなに汚いんじゃ"ずんだもち"はあげられないな…。でも、どれだけ体を洗ってもお腹の中まではキレイにはならないからね。お腹の中の変なバイ菌とかも殺して流して、"体の中も外もキレ〜イにする"必要があるんだ、分かってくれるかな?｣
\……わ、わかったのだ。ずんだもちのためなのだ……。/\でも、これからどうすればいいのだ?/\ｺﾞﾎﾞﾎﾞ…ｸﾙﾁ……ｶﾞﾎﾟﾎﾟ…ｵｶｱﾁｬ……/ﾌﾞｸﾌﾞｸ…
｢さっき誰かが｢ずんだもちのためならなんだってやる｣って言ってたよね?まぁ"ずんだもち"を前にした『試練』だと思ってくれな?
ってワケだから………｣
｢お前ら、しばらく茹でられてろ。｣ﾎﾟﾁｯﾄﾅ
私はコンロの加熱スイッチを押して話を続けた。
｢お前達にも分かりやすく言うとな、これからその中の水はとーっても、とーーーっても熱くなるんだ。それでキミらの体の汚れやら体内のバイ菌やらを徹底的に殺して消毒するってワケ。｣
\え…?このおみずさんがあつくなるのだ!?/\そとはさむいからあったかくなるのはうれしいのだ!/\ﾓ…ﾓｳﾀﾞﾒﾁｬ……ｵｶｧﾁｬ……ﾀﾁｭｹ………/ｺﾎﾟﾎﾟ…
｢……まぁ熱で死にかねないにはお前らも同じだがな。｣
\\\\\え…?/////\ﾅﾝﾃﾞ……ﾀﾁｭ…ｹﾃ…ｸﾚ…ﾅｲ…ﾉ……?ﾏﾏ…ｽﾞﾝ……ﾊﾟﾊﾟｽﾞ……/ﾌﾞｸﾌﾞｸ………
｢"ずんだもち"のためだ。とにかくその中でひたすら耐え抜き、生き残ってくれよ!!｣
\ま、まって…/ガチャン
自分は説明を言い終えると同時に鍋にフタをした。鍋にぶちこまれた時点で赤ずんの何匹かが溺れかかっていたが……赤ずん共は生き残れなさそうだな。
このまま続けてもう一方の鍋に袋の残りもぶちこんでおこうかと思ったが、｢段々と水の温度をあげていく｣のと｢既に熱湯のなかにぶちこむ｣のではどちらが煮沸消毒の効率がいいかを調べるために、水だけを入れたまま加熱することにした。
それとずんだもんを生きたまま茹でるのには"火加減"を気をつける必要がある。｢ずんだもんは熱に弱く、コタツ程度の温度でも長時間いると溶けてずんだになる｣と聞く。
時々中の様子を見とかないと……ｶﾞﾁｬ(鍋蓋を開ける)。
\ヘコヘコ!いいゆでヘコヘコきもちいのだ!!/\ｺﾞﾎﾞﾎﾞ…ぱぱずん!いきっ、くるち!おぼれりゅ…ｶﾞﾎﾞﾎﾞ!!/\…(既に力尽きたであろう赤ずんが数匹浮いている…)/ﾌﾟｶ〜
｢……。｣ｶﾞｼｬﾝ(無言で蓋を閉じる)
……いや〜、地獄絵図地獄絵図。子ずんどころか交尾相手すら気遣わないばかりか、こんな状況下でもヘコヘコ楽しんでやがるとか、流石は超絶自己中なゴミクズヘコずん野郎共だ。
もう目に見えて沸騰するまで放置でいっか♨️
〜数分後〜
両方の鍋からグツグツと水が沸騰する音が出てきた。流石にここまで茹でればバイ菌とかの問題はないかな?とりあえず一旦火を止めて街ずん共をぶちこんだ鍋の蓋を開けてみた。
｢これは……"失敗"したか。｣
……それは更なる地獄絵図だった。ずんだもん共の色素やら体液、排泄物やらが染み出て水に溶け込んだのか一面緑色に染まった熱湯のなかで死にかけの街ずん共が浮き沈みしていた。
まず、あれだけたくさんいた赤ずん共はほぼ全滅。一部溶けてしまったのか赤ずん自体が目に見えて数が減っており、カタチを保っているものも緑の部分がオレンジに変色してプカプカ浮いてたり鍋の底に沈んでいた。
成体の街ずん共はギリギリ全員生きていたが、重傷度合いに｢雌雄差｣が生まれていた。ずっと雄ずん共にヘコヘコされる形で水中に押さえ込まれていた雌ずん達は赤ずん共々変色して溺死しかけ、一方の雄ずん共はヘコヘコへの執念か雌ずん達を｢踏み台｣にして生き延びようとしたのか雌ずんと比べれば明らかに体色も元気もありすぎた。
やはり、"最初から熱湯の状態で"中にぶちこむべきだったか。まぁいい、捕まえた街ずん共はまだまだたーくさんいるんだ。次からはそうするよう気をつければいいだけの話だ。
……さて、この｢気に食わねぇ雄ずん共｣はどうするか……。
\や……ﾔっと……お…わｯた……ﾉﾀﾞ…?/
｢ん?お前喋れる"元気"があるんだな?｣
\ｽﾞ…ｽﾞんﾀﾞﾓち……ヘｺﾍ…コ……/
｢あー……、うーん……
すまん、残念だがお前ら雄ずんだけは『不合格』だ。｣
\え……?/\ﾅ…ﾝ……ﾃﾞ……?/
｢なんというか『色』が変わってねーというか……"腹のなかの汚れ"が全く落ちてなさそうに見えるからな。｣
\そ……ｿﾝな……!せｯｶく……めすと…ちﾋﾞのうえに……ﾉｯて…あﾂいの……たえてﾀ……ﾉに…/
｢あぁやっぱりか……"そういう"のも洗い流すための｢試練｣だったのに、バカな奴らだ……。まぁ、今回は俺のせいな部分もあるし、｢もう一度｣チャンスを与えようじゃないか。｣
\……ﾁ、ちゃﾝ……す…?/\や……ﾔるﾉﾀﾞ…やるﾉだ…!!/
｢おぉそっか、やるんか。まぁちぃーっと待ってな。｣
私はまだまだ喋れる雄ずん共にそんなことを話しながら、『合格者』である雌ずんや浮いてたり沈殿してる赤ずんを生死問わずおたまや菜箸で鍋から引き上げた。赤ずん共の死は"もったいない部分"もあったが、コイツらの繁殖力ならすぐに補えるだろうし、この湯だった死骸もあの時のでまかせ…いや、｢約束｣を果たすのに使えそうだ。
｢ふぅ……これで全部かな?さぁーて、お前達の最後のチャンスなんだが……
"もう一度"煮込まれてこい♨️｣ｶﾞｼｬﾝ(鍋蓋閉じる)
そしてまたコンロの加熱スイッチを……ﾎﾟﾁｯﾄﾅ。
\ｱ"ﾂ"ｲ"ﾉ"ﾀﾞｧ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"!!!!/\あ"ーーーーーーつ"ｯ"ｯ"ｯ"……!!!!/\ﾁﾞﾆ"ﾀﾞｸﾞね"ぇ"ﾉ"だぁ"あ"ア"ア"ァ"ァ"ア"ア"ア"ア"……!!!!/
許せ、クソッタレな雄ずん共よ。俺はこんな段階で差を作りたくないんだ。とゆーかゴミ同然なテメーらなんかを贔屓したくねーんだ。わかれよ……。
さて、さっき口を結んだばかりのゴミ袋内に残った街ずん共をもう一つのグツグツに沸騰した熱湯鍋の中に投入。大量の赤ずんとともにその親かもしれない成体の街ずん共もヘコヘコしながら煮えたぎる鍋に落ちていった。
\ずんずんきもちいいのだ!きもちいいのd…ｩわちーーっっっ!?!?!?/ﾎﾞﾁｬﾝ\ｱﾁｭ!おぼれ、ｱﾁｭいのだー!?!/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!ｵｷﾞｬｰｵgｷﾞｬｧｱｱｧｱｱｧｱｱｱｰ!?!?/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾎﾞﾁｬﾝﾎﾞﾁｬﾝ
｢さて…お前ら、さっきの俺の話は聞こえていたか?……まぁ、これじゃあ話は聞こえそうもないか……それにずっとヘコヘコしてたんじゃさっきの話どころか仲間が少し掻き出されたのも気づいてないな、絶対。こりゃあ、いちいち説明しても時間の無駄かもな〜。｣
\あっつ、ｱﾂ…あついのだぁああああ!?!?ヘコヘコできないのだぁぁあああ!!!/\ﾊﾟﾊﾟｽﾞﾝ!!ｱﾁｭｲﾉﾀﾞ!!ﾀﾁｭｹt/\うるせーのだ!!!くっつくんじゃねーのだ!!!/ﾄﾞﾝｯ\ｹﾞｷﾞｬｯ…/ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ……
｢(えぇ……しがみついてきた自分の子どもを突き飛ばすとか、これだからヘコずんは…怒)
もういい!!いいかオメーら、これから衛生のためにその中で熱々に茹でられろ!生き残ったらずんだもちをくれてやる!以上!!｣ｶﾞｼｬﾝ!!(強めに鍋に蓋をした)
はぁ〜、この作業をあと4、5回くらいやるとなるとさすがにストレスが溜まるな……。これからは説明を短く……いや、最悪無くていっかな。
さて、奴らが煮込まれてる間に次は鍋から引き上げた湯だった街ずん共の"選別"や"下処理"もしないと。
"選別"はもちろん生きてる個体と死んだ個体の仕分け。
成体の雌ずんは辛うじて全員息があるから必要なし、赤ずんはほぼ死んでるがまだ息のある個体がいないか調べておかないと……一匹でも多く｢生きたサンプル｣が必要だからな。一匹一匹割り箸で軽くつついて反応があるかどうかを確かめて、反応がない(死んでる)ならこの食器の中に、多少でも反応がある(生きてる)なら先ほど用意した水槽の中に……と丁寧に分別した。
意外にも数十匹も死んでいた中で息がある個体は7匹もいた。雄4匹、雌3匹か……親から1mmも助けて貰えずに熱湯の中で溶けずに溺れずに生き続けてたのは幸か不幸か……。
お次は"下処理"。体内に残っているずんちやら赤ずんやらを搾り出す作業だ。
赤ずんはさっき産まれたばかりだから体内にずんちはないかあっても少量、それか熱湯のなかでひり出されてそうだからいいとして、いまだのぼせて伸びてる成体の雌ずん共には必要な作業だ。雌ずんはずんちの他にもあのクソッタレヘコずん共に孕まされた赤ずんが中に入ってることが多い(まぁあの熱湯の中にいたらとっくに茹で赤ずんになって死んでそうだが……)。
やり方は簡単。雌ずんの腹を強めに握ってマヨネーズや歯みがき粉のように尻に向かって何度も搾ればいい。そうすれば排泄や出産が促されていろいろケツから出てくる。一応ずんちも使えそうだから流れたり汚したりしないようこの容器の上で……おっ、そろそろかな。
\ぁ……あぁっ……おっ…/ﾌﾞﾘｭ!ﾌﾞﾎﾟｯ!ｽﾎﾟﾝ!
出た出た……大量のドロドロずんちに茹で上がった赤ずん(の死骸)が数匹…。今の雌ずんは呻くくらいしか気力がないから抵抗や悲鳴とかしないから実にやりやすい。
さて、コイツは十分内容物を絞ったから生き残りの赤ずんの入った水槽の中に入れて次だ次。
\ｵｫ……ｱｱｯ…/ﾌﾞﾋﾞｭｯ!ﾌﾞｼｭ…ﾌﾞｼｬｧｧｯ!!ｼﾞｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞ……
うぉ……緑の液体がドバーって出てきた。下痢ずんちか小便と思ったがなんか違うな……もしかして、｢溶けた赤ずん｣か?。まさかこうも溶けるとは……アイツらの体構造どうなってんだ?いつか熱湯を生きたまま頭からかけてどう溶けていくのか確かめてみたいな。
まぁそれはそれ。今は今日捕まえた奴らの下処理が先だ。今度はこの雌ずん……最初に搾ったヤツよりは少し腹が小さいかな?まぁいい。
\ｩｱ……ぉお……ｵ…/ｸﾞｸﾞ…ｸﾞｸﾞｸﾞ……
(妙だな…ずんちすらも出ない……ろくになんも食えてなかったんかな?)
ｽﾎﾟﾝｯ!\ｵｷﾞｬｰ!/
｢あ、産まれt…!?｣
\はう……はう…/
難産の末、やっとこさ絞り出されたのは四肢も尻尾も生えていない発育不全の奇形個体……通称｢たりないずんだもん｣だった。
母体が飯もありつけずに栄養失調で弱ってるうえで雄ずん共の一方的なヘコヘコ、煮沸消毒による多大なストレスとダメージ、そして強制的な排泄(出産)……たりないが産まれるのは当然の結果だった。
たりないは四肢だけでなく知能や欲望も未発達で、成長スピードも非常に遅い。その外見から親に育児放棄されることも多く、稀に大切に育てられても成長しきる前に捕食者や人間に殺されることが多く、自然界ではその生存率は1〜0%に近い。特に人間による淘汰の要因は珍味やペットを目的とした乱獲以上に、｢遊びでの虐殺｣が異様に目立つ。その理由というのが｢"できそこない"だから｣というあまりにも身勝手なものだ。
"できそこない"でないなら悪事や猥褻行為を繰り返す"五体満足"なクズんだ共は許されるってか?
醜悪な欲望も悪意もなく愛嬌もあって可愛いのに"できそこない"だからクズんだ共より最優先して殺すってか?
ふざけんじゃねーよ!!
こんなにも通常個体より可愛いのに!こんなにも純粋無垢で悪意も欲望もないってのに!!
そんなクソみてーな奴らの意見や価値を尊重してどうする!?!?!?
……今産み落とされて弱々しく鳴くコイツを見てると｢世間の"たりない"に対する風評｣が脳裏をよぎって仕方がない。たりないを"異常"だと抜かして遊びで殺しまくってるクセに、"異常"な悪意と性欲を振りかざすクズんだもヘコずんも全く相手にせず放置してるゴミ共への果てしない怒りが湧いてきてしまう。
……俺はアイツらとは違う。あんなずん虐に狂い果てた…嗜虐心の腐り果てた野郎共とは違う。
私はこの生まれたてのたりないをつまみ上げて、先ほどまで下処理した街ずん共を入れてた水槽ではなく、別の大きめの空きビンの中に入れた。
コイツは殺さない、殺してなるものか。
｢たりないを殺せ｣だとか、そんなクソ同然なエゴを強要するバカ共がいるなら、こっちも自分のエゴをひたすら突き通すまでだ。
それに私の目的はあくまでも｢街ずん共を有効活用して駆除すること｣。街ずん産まれといえど、"活用法"が確立しているたりないは関係ない話だ。下手したら、たりないのほうが街ずんよりも遥かに価値のある存在になってるだろう……勿論、｢良い意味｣でも｢悪い意味｣でも、だが。
さて、たりないに対する想いにふけるより、街ずん共の下準備をせねば。まだまだ搾り出してない雌ずんがいるが、そろそろ鍋の中の奴らが危うい状況だろう……いったんレンジの加熱を停止して中を見た。
｢……よし、全員『合格』だな。｣
どちらの鍋の中でも湯だってオレンジ色に変色した街ずん共が白目を剥いて浮いていた。再度煮込んだ雄ずんだけでなく、最初から熱湯の状態で煮込んだ街ずん共もヘコヘコの余裕がなくなったことで雌雄差なく皆均等に煮込まれたようだ。もっとも、赤ずん達は相変わらず大半が死亡し溶解or沈殿、成体の街ずんも一部死んじまった個体がいるみたいだ。
流石に｢煮込みすぎた｣かもしれないな……これは先に全ての個体を煮込んで水揚げしてから選別&下処理作業をしたほうが死亡率が下がるかもしれん。
まだまだ二袋半も街ずん共が控えている。早いとこ今茹で上がった奴らを鍋から出して、一袋分の街ずん共を煮沸消毒しなければ……。もう奴らへの説明もこの状況を記すのも面倒だ。暇さえあればヘコヘコばかり奴らに何度同じ説明してもキリがないし、同じ作業を何度も書き記しても読むほうも書くほうも飽きてしまうからな。以下、省略。
〜数時間後……〜
残りの街ずん共も全て鍋で煮込んで消毒、そして一匹一匹丁寧に選別や内容物の搾り出しを行っていたらすっかり日が暮れてしまった。
熱湯消毒の段階で多くの街ずん共が死んだ。そのほとんどがゴミ袋の中で大量に産まれていた赤ずんや子ずんだったが、成体の街ずんも軽く十数匹は死んでいた。中には搾り出しの時に力加減を間違えて握り潰してしまった個体もいたが、何十匹も捕まえたなかでは｢軽い犠牲｣でしかなかった。
\の……のﾁﾞｬ……/\ヘコ、ﾍ…こ……/\ず、ずん……ﾀﾞ……/ﾋﾟｸ、ﾋﾟｸ…
生き残った街ずん共は煮込まれたり絞り出されたりで、あのやかましさが嘘のように段ボールや水槽のなかでオレンジ色に変色してのびたままで弱々しく呻くことしかできない。
それでも"ずんだ餅"やら"ヘコヘコ"やら己の欲望を口から漏らし続けているあたり、奴らの肥大化した欲望への執着がデタラメな生命力の源となっているだろうが、流石に動くことすら困難なほど元気がなく弱り果ててしまえば交尾も捕食も出来ないようだ……実に滑稽だ。
そして……
\はう…はう…/\おぎゃあ…/\あうぅ……/ﾊｳ、ﾊｳ…
搾り出しの過程で、"副産物"であり"実験対象外"の｢たりないちゃん｣が12匹も誕生した。
街ずん共とは別途で用意した容器のなかでみんな \はう、はう…/ と弱々しく鳴いている。街ずん共と違って醜悪な欲望も狡猾さもない無垢そのものな彼らを個人的にはゴミ同然な奴らもろとも始末する気にはなれない。かといってこのまま放置するのもいかん、早いとこ何か食える物を与えておこう。
……何はともあれ、これで長い長い『下準備』が完了した。これでようやく『本題』に入ることが出来そうだ。
一袋でも成ずんが軽く15〜20匹以上詰まっていたが、帰る道中でだんだんと｢重みを増していった｣ように思える。ただでさえ大荷物を運んでいるため疲れもあるだろうが、おそらく原因はそれだけではない(まぁ、十中八九察しがついてたが……)。
なんだかんだ家に着き、そのまま街ずん共のゴミ袋を台所まで持っていった。それから｢後で街ずん共を入れるための容器｣を探し、透明な衣装ケースや水槽、段ボールなど使えそうなものを手当たり次第ひっぱり出して並べた(段ボールは外が見えるように覗き穴を何個か開ける作業も行った)。
さて、これでようやく｢街ずん共の"下準備"｣が始められそうだ。
それから大きな鍋を2つコンロに並べて中に半分くらい水を入れてから、放置していた街ずん共のゴミ袋の一つを開けてみた。
\ヘコヘコ!ヘコヘコ!ヘコヘコきもちいいのだ!!/\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!/\うまれるっ!またうまれるのだっ!!ﾎﾟﾝｯ、ﾎﾟﾝｯ/\おぎゃーのだ!おなかすいたのだ!!/ﾍｺﾍｺｵｷﾞｬｰﾉﾀﾞｽﾞﾝｽﾞﾝﾍｺﾍｺｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ
思った通りだ……。コイツら、袋のなかで暇潰しといわんばかりにひたすらヘコヘコと出産を繰り返してやがったわ。中ではヘコヘコしまくってる街ずん共と奴らが産みまくったおびただしい数の赤ずんがところ狭しとひしめき合っていた。どうりで段々と重くなっていくワケだ……質量保存の法則とかあったもんじゃねぇ(汗)。
ヘコヘコに夢中すぎて家に着いたどころか、袋が開いたことにも気づいてなさそうだ。それに声をかけようにも赤ずんの産声やら泣き声、街ずん共のヘコヘコやかましい声も相まって聞いてもらえない以前に聞こえそうもない。まぁいい……これから｢下準備｣しながらじっくり説明すればいっか。とりあえず袋の中でヘコヘコ中の街ずんどもや泣きわめき産まれまくる赤ずんどもを半分くらいかき出して鍋の中にぶちこんだ。
\のだぁ!?おみずしゃん!?!?/ﾊﾞｼｬﾝ
\ごぼぼ……なんなのだ!?いまヘコヘコのまっさいちゅうなのだ!!/ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ
\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!!ｵﾎﾞﾚﾙｯ、ｵﾎﾞﾚﾙｯ!!/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ
｢すまないねぇ。お楽しみ中でまったく聞いてくれそうもないからさっさと始めることにしたよ。｣
\のだぁ?……あっ、もしかしておうちさんについたのだ!?/\まちくたびれたのだ!はやくずんだもちがほしいのだ!/\もうひますぎてヘコヘコしまくってたのだ!はやくたべてまたヘコりたいのだ!!/\ﾀﾁｭｹﾃ!ﾎﾞｸｵﾖｹﾞﾅｲﾉﾀﾞ!/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ
｢あ〜それなんだがね、"ずんだもち"の前にお前たちには｢絶対にやってもらうこと｣があるんだよ……。｣(残りが逃げられないようにまたゴミ袋の口を結び直している)
\なんなのだ?はやくおしえてほしいのだ!/\ずんだもちのためならなんだってやるのだ!/\ｵｶｱﾁｬ、ｵﾎﾞﾚﾙ!ﾀﾁｭｹﾃ…ﾀﾁｭｹﾃ…!/ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
｢おっ、"なんだってやる"ってか!いいねぇ〜!
……さて本題なんだが、ハッキリ言ってお前達は"汚すぎる"んだよね。ゴミやら自分たちのクソやらを食べたりまみれたりでもう体の隅から隅まで汚くなっちまって、更にはお腹の中まで変なバイ菌やらがたーくさん住んでるかもしれないんだってさ。｣
\そ…それがどーしたのだ!?ぼくたちだっていきるのにひっしなのだ!ずんちでもなんでもたべなきゃいきていけないのだ!/\さすがにぼくはずんちまみれでヘコヘコはしないのだ!/\ﾀﾁｭｹﾃ!ﾀﾁｭｹﾃ…!/ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
｢理由はともかく、そんなに汚いんじゃ"ずんだもち"はあげられないな…。でも、どれだけ体を洗ってもお腹の中まではキレイにはならないからね。お腹の中の変なバイ菌とかも殺して流して、"体の中も外もキレ〜イにする"必要があるんだ、分かってくれるかな?｣
\……わ、わかったのだ。ずんだもちのためなのだ……。/\でも、これからどうすればいいのだ?/\ｺﾞﾎﾞﾎﾞ…ｸﾙﾁ……ｶﾞﾎﾟﾎﾟ…ｵｶｱﾁｬ……/ﾌﾞｸﾌﾞｸ…
｢さっき誰かが｢ずんだもちのためならなんだってやる｣って言ってたよね?まぁ"ずんだもち"を前にした『試練』だと思ってくれな?
ってワケだから………｣
｢お前ら、しばらく茹でられてろ。｣ﾎﾟﾁｯﾄﾅ
私はコンロの加熱スイッチを押して話を続けた。
｢お前達にも分かりやすく言うとな、これからその中の水はとーっても、とーーーっても熱くなるんだ。それでキミらの体の汚れやら体内のバイ菌やらを徹底的に殺して消毒するってワケ。｣
\え…?このおみずさんがあつくなるのだ!?/\そとはさむいからあったかくなるのはうれしいのだ!/\ﾓ…ﾓｳﾀﾞﾒﾁｬ……ｵｶｧﾁｬ……ﾀﾁｭｹ………/ｺﾎﾟﾎﾟ…
｢……まぁ熱で死にかねないにはお前らも同じだがな。｣
\\\\\え…?/////\ﾅﾝﾃﾞ……ﾀﾁｭ…ｹﾃ…ｸﾚ…ﾅｲ…ﾉ……?ﾏﾏ…ｽﾞﾝ……ﾊﾟﾊﾟｽﾞ……/ﾌﾞｸﾌﾞｸ………
｢"ずんだもち"のためだ。とにかくその中でひたすら耐え抜き、生き残ってくれよ!!｣
\ま、まって…/ガチャン
自分は説明を言い終えると同時に鍋にフタをした。鍋にぶちこまれた時点で赤ずんの何匹かが溺れかかっていたが……赤ずん共は生き残れなさそうだな。
このまま続けてもう一方の鍋に袋の残りもぶちこんでおこうかと思ったが、｢段々と水の温度をあげていく｣のと｢既に熱湯のなかにぶちこむ｣のではどちらが煮沸消毒の効率がいいかを調べるために、水だけを入れたまま加熱することにした。
それとずんだもんを生きたまま茹でるのには"火加減"を気をつける必要がある。｢ずんだもんは熱に弱く、コタツ程度の温度でも長時間いると溶けてずんだになる｣と聞く。
時々中の様子を見とかないと……ｶﾞﾁｬ(鍋蓋を開ける)。
\ヘコヘコ!いいゆでヘコヘコきもちいのだ!!/\ｺﾞﾎﾞﾎﾞ…ぱぱずん!いきっ、くるち!おぼれりゅ…ｶﾞﾎﾞﾎﾞ!!/\…(既に力尽きたであろう赤ずんが数匹浮いている…)/ﾌﾟｶ〜
｢……。｣ｶﾞｼｬﾝ(無言で蓋を閉じる)
……いや〜、地獄絵図地獄絵図。子ずんどころか交尾相手すら気遣わないばかりか、こんな状況下でもヘコヘコ楽しんでやがるとか、流石は超絶自己中なゴミクズヘコずん野郎共だ。
もう目に見えて沸騰するまで放置でいっか♨️
〜数分後〜
両方の鍋からグツグツと水が沸騰する音が出てきた。流石にここまで茹でればバイ菌とかの問題はないかな?とりあえず一旦火を止めて街ずん共をぶちこんだ鍋の蓋を開けてみた。
｢これは……"失敗"したか。｣
……それは更なる地獄絵図だった。ずんだもん共の色素やら体液、排泄物やらが染み出て水に溶け込んだのか一面緑色に染まった熱湯のなかで死にかけの街ずん共が浮き沈みしていた。
まず、あれだけたくさんいた赤ずん共はほぼ全滅。一部溶けてしまったのか赤ずん自体が目に見えて数が減っており、カタチを保っているものも緑の部分がオレンジに変色してプカプカ浮いてたり鍋の底に沈んでいた。
成体の街ずん共はギリギリ全員生きていたが、重傷度合いに｢雌雄差｣が生まれていた。ずっと雄ずん共にヘコヘコされる形で水中に押さえ込まれていた雌ずん達は赤ずん共々変色して溺死しかけ、一方の雄ずん共はヘコヘコへの執念か雌ずん達を｢踏み台｣にして生き延びようとしたのか雌ずんと比べれば明らかに体色も元気もありすぎた。
やはり、"最初から熱湯の状態で"中にぶちこむべきだったか。まぁいい、捕まえた街ずん共はまだまだたーくさんいるんだ。次からはそうするよう気をつければいいだけの話だ。
……さて、この｢気に食わねぇ雄ずん共｣はどうするか……。
\や……ﾔっと……お…わｯた……ﾉﾀﾞ…?/
｢ん?お前喋れる"元気"があるんだな?｣
\ｽﾞ…ｽﾞんﾀﾞﾓち……ヘｺﾍ…コ……/
｢あー……、うーん……
すまん、残念だがお前ら雄ずんだけは『不合格』だ。｣
\え……?/\ﾅ…ﾝ……ﾃﾞ……?/
｢なんというか『色』が変わってねーというか……"腹のなかの汚れ"が全く落ちてなさそうに見えるからな。｣
\そ……ｿﾝな……!せｯｶく……めすと…ちﾋﾞのうえに……ﾉｯて…あﾂいの……たえてﾀ……ﾉに…/
｢あぁやっぱりか……"そういう"のも洗い流すための｢試練｣だったのに、バカな奴らだ……。まぁ、今回は俺のせいな部分もあるし、｢もう一度｣チャンスを与えようじゃないか。｣
\……ﾁ、ちゃﾝ……す…?/\や……ﾔるﾉﾀﾞ…やるﾉだ…!!/
｢おぉそっか、やるんか。まぁちぃーっと待ってな。｣
私はまだまだ喋れる雄ずん共にそんなことを話しながら、『合格者』である雌ずんや浮いてたり沈殿してる赤ずんを生死問わずおたまや菜箸で鍋から引き上げた。赤ずん共の死は"もったいない部分"もあったが、コイツらの繁殖力ならすぐに補えるだろうし、この湯だった死骸もあの時のでまかせ…いや、｢約束｣を果たすのに使えそうだ。
｢ふぅ……これで全部かな?さぁーて、お前達の最後のチャンスなんだが……
"もう一度"煮込まれてこい♨️｣ｶﾞｼｬﾝ(鍋蓋閉じる)
そしてまたコンロの加熱スイッチを……ﾎﾟﾁｯﾄﾅ。
\ｱ"ﾂ"ｲ"ﾉ"ﾀﾞｧ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"!!!!/\あ"ーーーーーーつ"ｯ"ｯ"ｯ"……!!!!/\ﾁﾞﾆ"ﾀﾞｸﾞね"ぇ"ﾉ"だぁ"あ"ア"ア"ァ"ァ"ア"ア"ア"ア"……!!!!/
許せ、クソッタレな雄ずん共よ。俺はこんな段階で差を作りたくないんだ。とゆーかゴミ同然なテメーらなんかを贔屓したくねーんだ。わかれよ……。
さて、さっき口を結んだばかりのゴミ袋内に残った街ずん共をもう一つのグツグツに沸騰した熱湯鍋の中に投入。大量の赤ずんとともにその親かもしれない成体の街ずん共もヘコヘコしながら煮えたぎる鍋に落ちていった。
\ずんずんきもちいいのだ!きもちいいのd…ｩわちーーっっっ!?!?!?/ﾎﾞﾁｬﾝ\ｱﾁｭ!おぼれ、ｱﾁｭいのだー!?!/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ\ｵｷﾞｬｰｵｷﾞｬｰ!ｵｷﾞｬｰｵgｷﾞｬｧｱｱｧｱｱｧｱｱｱｰ!?!?/ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾎﾞﾁｬﾝﾎﾞﾁｬﾝ
｢さて…お前ら、さっきの俺の話は聞こえていたか?……まぁ、これじゃあ話は聞こえそうもないか……それにずっとヘコヘコしてたんじゃさっきの話どころか仲間が少し掻き出されたのも気づいてないな、絶対。こりゃあ、いちいち説明しても時間の無駄かもな〜。｣
\あっつ、ｱﾂ…あついのだぁああああ!?!?ヘコヘコできないのだぁぁあああ!!!/\ﾊﾟﾊﾟｽﾞﾝ!!ｱﾁｭｲﾉﾀﾞ!!ﾀﾁｭｹt/\うるせーのだ!!!くっつくんじゃねーのだ!!!/ﾄﾞﾝｯ\ｹﾞｷﾞｬｯ…/ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ……
｢(えぇ……しがみついてきた自分の子どもを突き飛ばすとか、これだからヘコずんは…怒)
もういい!!いいかオメーら、これから衛生のためにその中で熱々に茹でられろ!生き残ったらずんだもちをくれてやる!以上!!｣ｶﾞｼｬﾝ!!(強めに鍋に蓋をした)
はぁ〜、この作業をあと4、5回くらいやるとなるとさすがにストレスが溜まるな……。これからは説明を短く……いや、最悪無くていっかな。
さて、奴らが煮込まれてる間に次は鍋から引き上げた湯だった街ずん共の"選別"や"下処理"もしないと。
"選別"はもちろん生きてる個体と死んだ個体の仕分け。
成体の雌ずんは辛うじて全員息があるから必要なし、赤ずんはほぼ死んでるがまだ息のある個体がいないか調べておかないと……一匹でも多く｢生きたサンプル｣が必要だからな。一匹一匹割り箸で軽くつついて反応があるかどうかを確かめて、反応がない(死んでる)ならこの食器の中に、多少でも反応がある(生きてる)なら先ほど用意した水槽の中に……と丁寧に分別した。
意外にも数十匹も死んでいた中で息がある個体は7匹もいた。雄4匹、雌3匹か……親から1mmも助けて貰えずに熱湯の中で溶けずに溺れずに生き続けてたのは幸か不幸か……。
お次は"下処理"。体内に残っているずんちやら赤ずんやらを搾り出す作業だ。
赤ずんはさっき産まれたばかりだから体内にずんちはないかあっても少量、それか熱湯のなかでひり出されてそうだからいいとして、いまだのぼせて伸びてる成体の雌ずん共には必要な作業だ。雌ずんはずんちの他にもあのクソッタレヘコずん共に孕まされた赤ずんが中に入ってることが多い(まぁあの熱湯の中にいたらとっくに茹で赤ずんになって死んでそうだが……)。
やり方は簡単。雌ずんの腹を強めに握ってマヨネーズや歯みがき粉のように尻に向かって何度も搾ればいい。そうすれば排泄や出産が促されていろいろケツから出てくる。一応ずんちも使えそうだから流れたり汚したりしないようこの容器の上で……おっ、そろそろかな。
\ぁ……あぁっ……おっ…/ﾌﾞﾘｭ!ﾌﾞﾎﾟｯ!ｽﾎﾟﾝ!
出た出た……大量のドロドロずんちに茹で上がった赤ずん(の死骸)が数匹…。今の雌ずんは呻くくらいしか気力がないから抵抗や悲鳴とかしないから実にやりやすい。
さて、コイツは十分内容物を絞ったから生き残りの赤ずんの入った水槽の中に入れて次だ次。
\ｵｫ……ｱｱｯ…/ﾌﾞﾋﾞｭｯ!ﾌﾞｼｭ…ﾌﾞｼｬｧｧｯ!!ｼﾞｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞ……
うぉ……緑の液体がドバーって出てきた。下痢ずんちか小便と思ったがなんか違うな……もしかして、｢溶けた赤ずん｣か?。まさかこうも溶けるとは……アイツらの体構造どうなってんだ?いつか熱湯を生きたまま頭からかけてどう溶けていくのか確かめてみたいな。
まぁそれはそれ。今は今日捕まえた奴らの下処理が先だ。今度はこの雌ずん……最初に搾ったヤツよりは少し腹が小さいかな?まぁいい。
\ｩｱ……ぉお……ｵ…/ｸﾞｸﾞ…ｸﾞｸﾞｸﾞ……
(妙だな…ずんちすらも出ない……ろくになんも食えてなかったんかな?)
ｽﾎﾟﾝｯ!\ｵｷﾞｬｰ!/
｢あ、産まれt…!?｣
\はう……はう…/
難産の末、やっとこさ絞り出されたのは四肢も尻尾も生えていない発育不全の奇形個体……通称｢たりないずんだもん｣だった。
母体が飯もありつけずに栄養失調で弱ってるうえで雄ずん共の一方的なヘコヘコ、煮沸消毒による多大なストレスとダメージ、そして強制的な排泄(出産)……たりないが産まれるのは当然の結果だった。
たりないは四肢だけでなく知能や欲望も未発達で、成長スピードも非常に遅い。その外見から親に育児放棄されることも多く、稀に大切に育てられても成長しきる前に捕食者や人間に殺されることが多く、自然界ではその生存率は1〜0%に近い。特に人間による淘汰の要因は珍味やペットを目的とした乱獲以上に、｢遊びでの虐殺｣が異様に目立つ。その理由というのが｢"できそこない"だから｣というあまりにも身勝手なものだ。
"できそこない"でないなら悪事や猥褻行為を繰り返す"五体満足"なクズんだ共は許されるってか?
醜悪な欲望も悪意もなく愛嬌もあって可愛いのに"できそこない"だからクズんだ共より最優先して殺すってか?
ふざけんじゃねーよ!!
こんなにも通常個体より可愛いのに!こんなにも純粋無垢で悪意も欲望もないってのに!!
そんなクソみてーな奴らの意見や価値を尊重してどうする!?!?!?
……今産み落とされて弱々しく鳴くコイツを見てると｢世間の"たりない"に対する風評｣が脳裏をよぎって仕方がない。たりないを"異常"だと抜かして遊びで殺しまくってるクセに、"異常"な悪意と性欲を振りかざすクズんだもヘコずんも全く相手にせず放置してるゴミ共への果てしない怒りが湧いてきてしまう。
……俺はアイツらとは違う。あんなずん虐に狂い果てた…嗜虐心の腐り果てた野郎共とは違う。
私はこの生まれたてのたりないをつまみ上げて、先ほどまで下処理した街ずん共を入れてた水槽ではなく、別の大きめの空きビンの中に入れた。
コイツは殺さない、殺してなるものか。
｢たりないを殺せ｣だとか、そんなクソ同然なエゴを強要するバカ共がいるなら、こっちも自分のエゴをひたすら突き通すまでだ。
それに私の目的はあくまでも｢街ずん共を有効活用して駆除すること｣。街ずん産まれといえど、"活用法"が確立しているたりないは関係ない話だ。下手したら、たりないのほうが街ずんよりも遥かに価値のある存在になってるだろう……勿論、｢良い意味｣でも｢悪い意味｣でも、だが。
さて、たりないに対する想いにふけるより、街ずん共の下準備をせねば。まだまだ搾り出してない雌ずんがいるが、そろそろ鍋の中の奴らが危うい状況だろう……いったんレンジの加熱を停止して中を見た。
｢……よし、全員『合格』だな。｣
どちらの鍋の中でも湯だってオレンジ色に変色した街ずん共が白目を剥いて浮いていた。再度煮込んだ雄ずんだけでなく、最初から熱湯の状態で煮込んだ街ずん共もヘコヘコの余裕がなくなったことで雌雄差なく皆均等に煮込まれたようだ。もっとも、赤ずん達は相変わらず大半が死亡し溶解or沈殿、成体の街ずんも一部死んじまった個体がいるみたいだ。
流石に｢煮込みすぎた｣かもしれないな……これは先に全ての個体を煮込んで水揚げしてから選別&下処理作業をしたほうが死亡率が下がるかもしれん。
まだまだ二袋半も街ずん共が控えている。早いとこ今茹で上がった奴らを鍋から出して、一袋分の街ずん共を煮沸消毒しなければ……。もう奴らへの説明もこの状況を記すのも面倒だ。暇さえあればヘコヘコばかり奴らに何度同じ説明してもキリがないし、同じ作業を何度も書き記しても読むほうも書くほうも飽きてしまうからな。以下、省略。
〜数時間後……〜
残りの街ずん共も全て鍋で煮込んで消毒、そして一匹一匹丁寧に選別や内容物の搾り出しを行っていたらすっかり日が暮れてしまった。
熱湯消毒の段階で多くの街ずん共が死んだ。そのほとんどがゴミ袋の中で大量に産まれていた赤ずんや子ずんだったが、成体の街ずんも軽く十数匹は死んでいた。中には搾り出しの時に力加減を間違えて握り潰してしまった個体もいたが、何十匹も捕まえたなかでは｢軽い犠牲｣でしかなかった。
\の……のﾁﾞｬ……/\ヘコ、ﾍ…こ……/\ず、ずん……ﾀﾞ……/ﾋﾟｸ、ﾋﾟｸ…
生き残った街ずん共は煮込まれたり絞り出されたりで、あのやかましさが嘘のように段ボールや水槽のなかでオレンジ色に変色してのびたままで弱々しく呻くことしかできない。
それでも"ずんだ餅"やら"ヘコヘコ"やら己の欲望を口から漏らし続けているあたり、奴らの肥大化した欲望への執着がデタラメな生命力の源となっているだろうが、流石に動くことすら困難なほど元気がなく弱り果ててしまえば交尾も捕食も出来ないようだ……実に滑稽だ。
そして……
\はう…はう…/\おぎゃあ…/\あうぅ……/ﾊｳ、ﾊｳ…
搾り出しの過程で、"副産物"であり"実験対象外"の｢たりないちゃん｣が12匹も誕生した。
街ずん共とは別途で用意した容器のなかでみんな \はう、はう…/ と弱々しく鳴いている。街ずん共と違って醜悪な欲望も狡猾さもない無垢そのものな彼らを個人的にはゴミ同然な奴らもろとも始末する気にはなれない。かといってこのまま放置するのもいかん、早いとこ何か食える物を与えておこう。
……何はともあれ、これで長い長い『下準備』が完了した。これでようやく『本題』に入ることが出来そうだ。
活用案〜食材〜
その1…餞別のずんだ餅
そろそろ夕飯の時間だし、まずはシンプルに｢食材｣として利用することにした。そもそもが｢"ずんだ(餅)"の妖精｣だ、肉は枝豆の味や栄養分も含まれていてとても甘く美味しいという。
だが、生憎今回食うことになるのは｢街ずん｣だ。ゴミやら汚物やら拾い食いしたり、まともな食糧にありつけてないから肉などにエグみとして染み付いていたり、肉付きが悪かったりと食用としての価値は皆無に等しいという。
それでも奴らをただ殺して放置したら街の景観を汚す｢ゴミ｣になるだけだ。そのゴミに、なんらかの｢価値｣を見出だすためにもどうにかして美味しく頂けるようにしなければならない。
それにはまず｢予行演習｣もかねて"奴らとの『約束』"を果たさなければ……。
｢ずんだ餅をくれてやる｣……奴らは遺伝子に刻まれている｢ずんだもち｣欲しさに自分から捕まって来てくれたんだし、鍋で煮込む煮沸消毒という｢試練｣にも多くの犠牲を出しながらも付き合ってもらった。ここまで"私の我儘"に付き合って頑張って貰ったのだから、感謝の意味も込めてずんだもちを食わせてやるに値する。それにこのままのぼせて弱って伸びてたままじゃ他の｢実験｣も上手くいかなそうだし、早く元気になってもらう必要がある。
コイツらに喰わせる分の｢ずんだ餅の材料｣は十分ある……煮込まれてる時に大量にできた"街ずん共(その大半が子ずん)の死骸"だ。
｢ずんだもんは同胞の死骸を"ずんだ餅"と勘違いして喰らう｣なんてよくある話、この半ば溶けつつある死骸の山を潰してこねくりまわせば"ずんだもち"っぽくはなるだろう……それにたりない達のご飯にもできるし一石二鳥だ。
さっそく、街ずん共の死骸をボウルに入れて素手で潰してみた。多少冷たくなっていたが茹であがって軟らかくなってたのか簡単に潰れていき、瞬く間に奴らの死骸は緑色のミンチ……いや"ずんだ"になっていった。
骨や皮、目玉や内臓なども分からなくなるほどぐちゃぐちゃに潰しこねてを続け、質感も色合いもすべてが均一になったところで少し手で掬って泥団子や粘土のように丸めてみた。
出来上がったのは所々白い斑が混じった緑色の"餅"、というより"団子"……いや、"焼く前のつくねやハンバーグ"というべきだろうか?(一応、"肉"が材料だから後者のほうが正しいだろう)これで本当にずんだ餅なのか疑問を抱く個体が出ないか少し心配になったが、こねてる時から次第に漂ってきた"枝豆の香りや甘い匂い"……これさえあれば単純な街ずんなら食欲をそそられて大して気にしなくなるだろうと予想した。
試しに、出来上がった"ずんだもち"を今も腹を空かせて細々と \はう、はう…/ 鳴いているたりない達の容器の中に入れてみた。
たりない達は産まれて初めて見る"ソレ"にさっそく興味を持ち、顔を近づけたり匂いを嗅ぐやすぐに"食べ物"と認識して食らいついた。みんな一心不乱に\はうっ、はうっ/鳴きながら嬉しそうに"ずんだもち"を貪っている……どうやら"ずんだもち"の味や食感に問題はなさそうだ。
このまま次の事に取りかかろうとしたところ、不意に1匹のたりないが食べるのをやめてこっちを振り向くと、笑顔で力いっぱい \はうっ!/ と鳴き、その後再び他のたりない達と食事に取りかかった。
(……まさかコイツ、｢礼｣を言ったつもりなのだろうか……?)
このたりないの意外な反応に驚きつつも、それ以上気に留めずに再び作業を再開させた。
私は段ボールの中で伸びてる街ずん共の一匹を適当に掴むと、一応性別を確認するため腹側を見た。萎えきっていたがずんぽがあったため雄と断定できた。だが、コイツの性別は大した問題じゃない。
これからやるのは街ずん共の｢味見｣だ。街ずんの有効活用法案として、やはり"食材"として消費するのが一番だと考えたからだ。
とはいえゴミやら汚物やら貪ってるコイツらの栄養状態は最悪、煮込んで殺菌出来て内容物を絞り出したとしても味や肉付きはあまりよろしくないと言われている。
正直、自分でも食うのを躊躇っているが、どれほど不味いのかを分からなければ改善の仕様がない。だが流石にこのまま丸かじりするほどの勇気は"まだ"ないため、とりあえず最初は枝豆に似たカタチの耳や尻尾を齧って、それから本体を適当に調理しようと考えた。
手にした街ずんを台所の蛇口で水洗いを始めると……
\……ﾝ…ﾉ、のぢゃ…?のだぁ!?おみっ…みじゅ!?おみずさんがなんで…!?/ｶﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ
どうやら水の冷たさや浴びた衝撃で意識を取り戻したようだ。街ずんは溺れかけながら手の中でじたばた暴れるも抜け出せるほどの力はなく、大した問題にはならなかった。水洗いを終えた街ずんを握ったまま適当に振って水気をとり、｢試食｣を開始した。
\め…めがまわるのだぁ……ん?あっ!…ず、ずんだ!!ずんd/ｶﾞｼｯｺﾞｷｬｯ
私が街ずんの頭を掴んでペットボトルの蓋を開け閉めする感じに首を捻って絞める直前、ソイツは台所にあった大量の｢ずんだ｣に気づいて活力を取り戻したかのようだったがもはや過ぎた事だ。
さっそくずんだもんのトレードマークである枝豆そっくりな耳をひとかじりしてみると、しゃきしゃきした歯ごたえで内部に豆粒らしきものも確認できたりと、どことなくスナップえんどうを思わせる食感だったが、肝心の"味"は苦味や雑味が強くまるで木の葉や雑草を食ってるようであまり美味しくはなかった。尻尾も丸く膨らんだ先端部は食感自体は枝豆に似た感じだったが、肝心の味が薄かった。
｢ずんだもんは虐待すればするほど恐怖や絶望で旨味や甘味が増す｣とは聞くが、おそらく殺菌目的の｢煮込み｣や｢絞り出し｣の過程で旨味が流れ出てしまったり、弱った状態で長時間放置したことで味が薄まってしまったのかもしれない……(逆に鍋の中で死んだ奴らで作った"ずんだもち"や鍋の汁から甘く旨そうな匂いが漂っているのは、苦痛で増幅して染みでた旨味成分が多く残っているからだろうか?)。
今や耳と尻尾がなくなった本体(肉)部分の味見も期待はできなさそうだが、こうなった以上コイツはとりあえずこのまま食うしかない。"殺菌&胃洗浄と旨味増幅の両立"は今後の課題として考える必要がありそうだ。
……さて、コイツの肉を焼く前に｢奴らの世話｣を焼かねば。
長くなっちまったが、『約束』を果たすときだ。
※……続く。
だが、生憎今回食うことになるのは｢街ずん｣だ。ゴミやら汚物やら拾い食いしたり、まともな食糧にありつけてないから肉などにエグみとして染み付いていたり、肉付きが悪かったりと食用としての価値は皆無に等しいという。
それでも奴らをただ殺して放置したら街の景観を汚す｢ゴミ｣になるだけだ。そのゴミに、なんらかの｢価値｣を見出だすためにもどうにかして美味しく頂けるようにしなければならない。
それにはまず｢予行演習｣もかねて"奴らとの『約束』"を果たさなければ……。
｢ずんだ餅をくれてやる｣……奴らは遺伝子に刻まれている｢ずんだもち｣欲しさに自分から捕まって来てくれたんだし、鍋で煮込む煮沸消毒という｢試練｣にも多くの犠牲を出しながらも付き合ってもらった。ここまで"私の我儘"に付き合って頑張って貰ったのだから、感謝の意味も込めてずんだもちを食わせてやるに値する。それにこのままのぼせて弱って伸びてたままじゃ他の｢実験｣も上手くいかなそうだし、早く元気になってもらう必要がある。
コイツらに喰わせる分の｢ずんだ餅の材料｣は十分ある……煮込まれてる時に大量にできた"街ずん共(その大半が子ずん)の死骸"だ。
｢ずんだもんは同胞の死骸を"ずんだ餅"と勘違いして喰らう｣なんてよくある話、この半ば溶けつつある死骸の山を潰してこねくりまわせば"ずんだもち"っぽくはなるだろう……それにたりない達のご飯にもできるし一石二鳥だ。
さっそく、街ずん共の死骸をボウルに入れて素手で潰してみた。多少冷たくなっていたが茹であがって軟らかくなってたのか簡単に潰れていき、瞬く間に奴らの死骸は緑色のミンチ……いや"ずんだ"になっていった。
骨や皮、目玉や内臓なども分からなくなるほどぐちゃぐちゃに潰しこねてを続け、質感も色合いもすべてが均一になったところで少し手で掬って泥団子や粘土のように丸めてみた。
出来上がったのは所々白い斑が混じった緑色の"餅"、というより"団子"……いや、"焼く前のつくねやハンバーグ"というべきだろうか?(一応、"肉"が材料だから後者のほうが正しいだろう)これで本当にずんだ餅なのか疑問を抱く個体が出ないか少し心配になったが、こねてる時から次第に漂ってきた"枝豆の香りや甘い匂い"……これさえあれば単純な街ずんなら食欲をそそられて大して気にしなくなるだろうと予想した。
試しに、出来上がった"ずんだもち"を今も腹を空かせて細々と \はう、はう…/ 鳴いているたりない達の容器の中に入れてみた。
たりない達は産まれて初めて見る"ソレ"にさっそく興味を持ち、顔を近づけたり匂いを嗅ぐやすぐに"食べ物"と認識して食らいついた。みんな一心不乱に\はうっ、はうっ/鳴きながら嬉しそうに"ずんだもち"を貪っている……どうやら"ずんだもち"の味や食感に問題はなさそうだ。
このまま次の事に取りかかろうとしたところ、不意に1匹のたりないが食べるのをやめてこっちを振り向くと、笑顔で力いっぱい \はうっ!/ と鳴き、その後再び他のたりない達と食事に取りかかった。
(……まさかコイツ、｢礼｣を言ったつもりなのだろうか……?)
このたりないの意外な反応に驚きつつも、それ以上気に留めずに再び作業を再開させた。
私は段ボールの中で伸びてる街ずん共の一匹を適当に掴むと、一応性別を確認するため腹側を見た。萎えきっていたがずんぽがあったため雄と断定できた。だが、コイツの性別は大した問題じゃない。
これからやるのは街ずん共の｢味見｣だ。街ずんの有効活用法案として、やはり"食材"として消費するのが一番だと考えたからだ。
とはいえゴミやら汚物やら貪ってるコイツらの栄養状態は最悪、煮込んで殺菌出来て内容物を絞り出したとしても味や肉付きはあまりよろしくないと言われている。
正直、自分でも食うのを躊躇っているが、どれほど不味いのかを分からなければ改善の仕様がない。だが流石にこのまま丸かじりするほどの勇気は"まだ"ないため、とりあえず最初は枝豆に似たカタチの耳や尻尾を齧って、それから本体を適当に調理しようと考えた。
手にした街ずんを台所の蛇口で水洗いを始めると……
\……ﾝ…ﾉ、のぢゃ…?のだぁ!?おみっ…みじゅ!?おみずさんがなんで…!?/ｶﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ
どうやら水の冷たさや浴びた衝撃で意識を取り戻したようだ。街ずんは溺れかけながら手の中でじたばた暴れるも抜け出せるほどの力はなく、大した問題にはならなかった。水洗いを終えた街ずんを握ったまま適当に振って水気をとり、｢試食｣を開始した。
\め…めがまわるのだぁ……ん?あっ!…ず、ずんだ!!ずんd/ｶﾞｼｯｺﾞｷｬｯ
私が街ずんの頭を掴んでペットボトルの蓋を開け閉めする感じに首を捻って絞める直前、ソイツは台所にあった大量の｢ずんだ｣に気づいて活力を取り戻したかのようだったがもはや過ぎた事だ。
さっそくずんだもんのトレードマークである枝豆そっくりな耳をひとかじりしてみると、しゃきしゃきした歯ごたえで内部に豆粒らしきものも確認できたりと、どことなくスナップえんどうを思わせる食感だったが、肝心の"味"は苦味や雑味が強くまるで木の葉や雑草を食ってるようであまり美味しくはなかった。尻尾も丸く膨らんだ先端部は食感自体は枝豆に似た感じだったが、肝心の味が薄かった。
｢ずんだもんは虐待すればするほど恐怖や絶望で旨味や甘味が増す｣とは聞くが、おそらく殺菌目的の｢煮込み｣や｢絞り出し｣の過程で旨味が流れ出てしまったり、弱った状態で長時間放置したことで味が薄まってしまったのかもしれない……(逆に鍋の中で死んだ奴らで作った"ずんだもち"や鍋の汁から甘く旨そうな匂いが漂っているのは、苦痛で増幅して染みでた旨味成分が多く残っているからだろうか?)。
今や耳と尻尾がなくなった本体(肉)部分の味見も期待はできなさそうだが、こうなった以上コイツはとりあえずこのまま食うしかない。"殺菌&胃洗浄と旨味増幅の両立"は今後の課題として考える必要がありそうだ。
……さて、コイツの肉を焼く前に｢奴らの世話｣を焼かねば。
長くなっちまったが、『約束』を果たすときだ。
※……続く。
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このページへのコメント
｢最期までクソみたいな文句ばかりついてきて殺してもイライラや胸糞悪さが晴れない｣自分もこれと似た理由で善良虐の方をよく見るようになったな
ずん虐ハマったきっかけはクズんだ等の害獣個体への因果応報展開の動画だったんだけどね
害獣ムーブの胸糞悪さが虐げによる「スカッと」を上回る作品は苦手→善良虐はストレスなく見れるなって感じで
だからこの理由はよくわかる
最近、害獣共の極悪非道の限りが奴らの死や制裁｢だけ｣では償いきれない話が多いですからねぇ……
自分も無害で善良な個体が(人間やクズんだによって)酷い目に遭う展開が多すぎて、相対的に害悪個体ばかりがのうのうと生き延びて好き放題してやがる感じに見えてもう胸糞悪くて胸糞悪くて……。ただでさえずん虐でなくてもクズんだもんが好き放題しまくる動画が腐るほど出まくってるというのに……その怒りや胸糞を晴らすために｢ずん虐｣にのめり込むほどハマったというのに、晴れないどころか増幅されてちゃやってらんねぇよ……
善良な妖精なんていないのに選り分けて虐待だなんて…
手鏡の動画見てくれた方ですかね？
これは個人的な意見なのですが、僕はあの動画作った後に結局善良をただの本能と見るかは人によりけりだと思い始めました。確かに、環境が変われば性格が急変しそうではありますが、うまくやれば善良ずん(のように見せる）ことも可能だと思います。ようするに、何が言いたいかというと、ここの作者があの動画で絶望してないか心配なのです。
↑大丈夫です。よそはよそ、そこの世界観のずんだもんはそこの世界観のずんだもんって感じである程度割り切ってはいますので……(ただし"クズんだやヘコずん共が調子に乗りまくる"のは作者や世界観関係なく心の底から赦せないけど)。
あなたのところのずんだ虫どもは野生や養殖問わず(強いて言うなら人型除いて)｢害獣兼食糧｣なのは最初から分かっています。
というか自分はたとえ善良個体であっても食糧、資源用などの｢最初から殺して利用することが前提の養殖家畜個体｣なら容赦なくずん虐、屠殺しまくってもまったく悲しく感じませんし逆に気持ちが良いくらいです。可哀想より｢めっちゃ美味しそう｣、｢大量に、機械的に虐殺されまくってるのが気が狂うほど気持ちが良い｣が勝りますから……www。
｢害獣｣と｢食糧(資源)｣はいくら殺しても問題ないし悲しくないですからね!!(逆に言えば害獣個体が全く殺されないしずん虐もされない展開は胸糞ですが)
おお、そんならよかったです
かわいい
すり潰したい
よろしければこれを参考にして近所の街ずん共を取っ捕まえて煮沸消毒したあと好きなだけ擂り潰してやってくださいw。
>｢重みを増していった｣ように思える。
元々腹にいた奴が外に出ただけなら重さは変わらないのでは？
数が増えたから浮力が増したのか？
アイツら腐り果ててるけど一応常識が通用しないなんでもありな｢妖精｣ですぜ?
交尾後最短数秒で最大10匹以上も赤ずんを産みまくるイカれたナマモノですよ?それに人間が運んでいるのに奴らが｢わざわざ気を遣って｣浮いてやるわけないじゃないですか?(ついでに子ずんは飛行器官が未発達で飛べませんし)
まあそりゃ増えたら重くなるよね(暴論)
ヘコヘコ後、直ぐに秒で産み出せる個体だったら腹に何匹いても関係ないんじゃないかな？
1へこ1ずん製造する個体だっているんだし
すっげぇ……
都会の妖精もいろいろな事情があるかもしれないですが、人間の生活圏で害をバラまくのはいただけませんね。圧倒的で刺激的、そして鮮烈な制裁を期待してます！
あのヤ○ザの兄貴たちを反面教師にしつつ、持ち帰った街ずん共が逃げないよう、家のなかでも好き放題されないよう管理しながら実験に勤しむつもりです!!
ただ駆除するのではなく｢みんなが率先して駆除したくなるような"理由(価値)"を見いだしながらずん虐(殺)｣する予定なのでスリリングで刺激的なものになるかは分かりませんが……まぁ楽しみにしていてください!!