八百万神秘譚2とは、2015年11月末から開催されたイベントであり、八百万神秘譚シリーズの第二弾である。副題は「れえすの行方は神のみぞ知る」。

解説

 八百万神秘譚1の好評を受けてちょうど約半年後に開催された同イベントの続編。主役はもちろんミコトである。
 ストーリーとしては前作と同じく和の神々の住まう異界でのお祭りを舞台としたイベントであるが、前作と比較するとシリアス分はほとんどなくなりほぼコメディ一色となっている(一応カフクとコノハの話はシリアスと言えばシリアスか)。
 古参プレイヤーには懐かしのキャラとしてエトワールとメリエルが登場、エトワールは何度か季節限定が出ているがボイス付きとしては初登場であり、メリエルは限定化自体が初となった。
 限定ガチャでは登場していないがツツノカミとタケミカヅチも登場して古参プレイヤーを驚かせた(かもしれない)。

良かった点

 気合いの入った演出

 前作から引き続き、背景や音楽が和風テイストを全面に押し出したものであり好評。
 封魔級・絶級はレースが舞台となっており、背景が本当にレースに参加しているかのように激しく動き回る上、バトルとバトルの合間の進行画面では普段師匠がいる位置に代わりにナゴミが登場し、ボイス付きでレース実況を流すため臨場感が湧く。
 また、各級紙芝居のラストにはアイキャッチとしてミコトが和歌を詠む。

 カフクが優良

 禍福級(ハード中級に相当)のサブクエコンプで入手できるカフクがとても貴重な配布の状態異常無効スキル持ちであった。
 神族以外の味方にはASがほぼお飾りという致命的な弱点が存在するが、にもかかわらずSSのおかげで様々なクエストに起用される優良配布精霊であった。

悪かった点

 悪かった点のほうが多く挙げられているが、かといってイベントが不評であったわけではない…はずである。

 周回報酬がない

 今回は初回クリア時を含めた周回数によるボス精霊の入手がない。
 (隠しクエストを除き)ボスを最終進化するためにはドロップのみで必要枚数をそろえる必要があり、ハードモードでもドロップは確定でないため運が悪いと十何周と周回する必要がある。
 この「周回報酬がない」というのはこのイベントに限らず、UGロストエデンといった同時期(おおよそ2015年秋頃)開催されたイベントに共通する問題点であった…が、本イベントの場合後述の隠しクエストとの関係で他と比べより大きな問題点となってしまっている。

 隠しクエストの解禁方法

 本クエストでは珍しく隠しクエストがノーマル、ハード両方の難易度に存在する(ノーマルでは覇級、ハードでは幸福級)。
 その解禁方法は覇級が報酬精霊の進化ミッションを全達成、幸福級が覇級のクリア…なのだが、本クエストの場合ボス進化はすべてドロップに頼る必要があるため、運が悪いとずっと覇級を解禁できないという状況もありうる。
 八百万神秘譚4に合わせた復刻からボス確定ドロップのエクストラモードが登場したため、これについては多少マシになった。

 が、それに加え、報酬精霊の進化ミッションにはハードモードのクエストのサブクエコンプ報酬であるカフクも含まれている。
 そのためノーマル覇級を出現させるためにはハードを少なくとも途中までクリアしなければならない、という状況が生じてしまった。
 特殊な例ではあるが「ハードには手が出せないけどノーマルクリアの家クリは欲しい」という層にとっては不評…かもしれない。

 ハードの難易度がおかしい

 ノーマルは大したことがないが、それと比較しハードは異様に難しくなっている。
 単に敵が強いというよりは強烈な初見殺しの連続である。
 特に凶悪なのは禍福級(ハード中級に相当、前述のとおりよりによってカフク入手に必要なクエストである)と誤字神級(ハード絶級に相当)であり、インフレが進んだ現環境であっても無対策だとサブクエコンプ失敗、最悪全滅もありうる。

 禍福級はダメブロや鉄壁を張った敵からの高火力攻撃の連続であり、現在でも滅多に見ないダメブロ+鉄壁の同時展開すら登場する。詳しくはカフクの項を参照。
 幸いにしてサブクエの内容は火属性縛り・平均回答時間5秒未満・全問正解の3つでノーデスはなく、周回の必要もないため、最悪クリコンを繰り返して無理矢理クリアするというのも手。というか記事の筆者はそうやってカフクを入手した。
 クリコンを繰り返してたどり着いたボス戦で誤答してしまったら泣いていい。

 誤字神級は初戦はまだ楽(といっても3体ほぼ同時に倒さないと亡者の怨念で壊滅の恐れあり)だが2戦目では全体3万という当時としては高めの数値のダメブロを張られる。
 そして最大の難関である3戦目は先制全体行動封印3Tかーらーの毎ターン単体2T死の秒針という凶悪コンボでパーティを壊滅させてくる(他には先制チェイン封印&先制毒、2Tごとのスキルディスチャージ&チェイン解除もあるが封印+死の秒針と比べれば些細な問題である)。もちろんサブクエにノーデス入ってます。
 対策としては2戦目を抜ける直前に状態異常無効を使えということでありあからさまなカフク接待である。
 なお状態異常無効さえ使っていれば1Tで瞬殺できるほど3戦目の敵の体力は低く、またボスも大して強くないというのも意地悪さを際立たせている。

 隠しクエストの覇級・幸福級も割と初見殺し要素が強い。

 カフク以外の報酬に魅力が少ない

 「カフクが優良」の裏返しであるが、正直それ以外の報酬は大して性能が優秀であるとはいえない。
 隠しクエストの報酬であるザ・セブンもどちらかというと使いづらく隠しクエストサブクエコンプに見合っているとは言いづらい(難易度を考えると有用である方がかえって不満が大きい気もするが)。

 魅力が少ない、というのは性能面でも言えるがシナリオ面でも言え、前作は味方・敵ともに個性豊かであったのに対し今回の敵はキャラがやや薄い*1
 封魔級のテルイ・絶級のスクナはレースのライバルという位置づけであり、出番はいずれもほぼ一回のみ、主人公たちとの会話も少ない。
 上級のヒャクヤクに至っては酒に酔って暴れてたところを鎮圧されただけの存在であり台詞も一切存在しない*2
 隠しクエストにもストーリーがないためなぜザ・セブンと戦ったのか不明。そもそもザ・セブンが何者なのかが割と謎。
 それに対し、やはりカフクは禍福級1話まるまるがカフクとコノハのエピソードに割り振られており優遇されている。もっともカフクはそもそも今回敵としては登場していないが。
 (敵に限らず、エトワールとメリエルも限定ガチャに登場したにもかかわらず影がかなり薄かったが…。)

ガチャ

 限定は全5種類で、前作からそのまま続投はミコトのみ、セイとスオウはタッグ化、マトイとトミはリストラ、代わりに新キャラのツクヨとコノハ、さらにエトワール&メリエルのタッグが登場。
 目玉はやはりミコトで、初実装の属性特効大魔術をひっさげ主役の名に恥じない活躍をした。
 ツクヨも実装されて間もないステアップSS持ちでひじょうに強い。
 特にアップするのが最大HPのみである代わりにステアップと同時にHP回復できるタイプは今回のツクヨが初である。
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