芋煮？計画@mhik

登場キャラクター:りりか ミュウ イデアール 四色八代子

---

「うーん、どうしよう………」
私は困っていた。
さっきまで一人でバトミントンの練習をしていたのだが、上に打ち上げたとき隣の家の屋根に落ちてしまったのだ。
隣の人は今留守なので勝手に上るわけにもいかない。かといって自分の親も仕事中だ。
だが明日は練習試合があるからなるべく長く練習したい。
「やっぱり上っちゃおうかな……でも……」
と、私が考えていた時だった。
「とうっ！」
突然屋根の上をジャンプしてわたってきたアニメで見る魔法少女みたいな格好の子がその家の屋根で止まった後、羽をとって私の前に飛び降りた。
「はいっ！これで続きできるね！」
「あ、ありがとう」
「次は気を付けてね！じゃねー！」
と、その女の子はすぐに目の前から消え去ってしまった。
(なんだったんだろう今の………)
全然理解が追い付かなかったけど、とりあえず練習の続きをしなきゃ、と思って練習を再開した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ひったくりよー！誰か捕まえてー！」
バッグをとられたババアが叫ぶ。無駄なことだと分かってるだろうに。
この辺りは人も少ないし、いたとしても老人が多い。
ひったくりは事前の調査が大事だとはよく言ったもんだ。
おかげで今回もうまくいった。後は逃げるだけだ。
ふと前を見ると何やらファンタジーな格好した女の子がいた。
こんな子この辺にいたか？まあいい、とりあえず避け……
「りりかきっく！」
突然そう叫んだ女の子に蹴られて俺はかなりの距離ふっとんだ。
「人のものを勝手に取る悪い人はりりかがせいばい！だよ！」
というアニメみたいな口上が聞こえた後俺は気を失った。
次に気が付いたとき俺はパトカーに乗せられていた。
どうしてこうなっちまったんだ……………
というかなんだったんだよあの女の子は…………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うわああああん！うっ、ひぐっ……」
ぼくは泣いていた。
せっかくおかあさんに買ってもらったおもちゃを壊してしまった。
友達と外でロボごっこをしてた時に思いっきり壁にぶつけたからだ。
友達もぼくは何もしてないよーって言ってどっかに行っちゃった。
買ってもらったばかりのやつだしきっとおかあさんすごく怒る。
「どうしよう、どうしよう…………」
どうすればいいかわからなくて、もっと悲しい気持ちになったとき、
「だいじょーぶ？」
「へ？」
と、顔をあげてみたら女の子がいた。知らない子だ。それに何か変な格好してる。
「だ、誰？」
「あたしりりか！魔法少女だよ！」
そういってりりかちゃんは壊れたおもちゃのほうを見た。
「………おもちゃ、壊れちゃってるね」
「…………うん」
「じゃありりかが直してあげる！」
「え………？」
りりかちゃんはステッキを取り出して、
「このおもちゃを直して！」
って言った。
そうすると、おもちゃが光に包まれた後、あっという間に直ってしまった。
「わああ…………すごい……」
「りりかはお願い事を叶えられるからね！はいっ！もう壊しちゃダメだよ？」
「うん！ありがとうりりかちゃん！」
そうしてりりかちゃんは最後にとってもいい笑顔を見せて帰っていった。
魔法少女って本当にいるんだ………そう思いながらぼくも家に帰った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こんな感じで人助けしてたんだよ！」
「……………。」
「すごいねーりりかちゃん！まだわたしより小さいのにそんなに頑張って人助けしてるなんて！」
「うん！りりかはもーっとたくさんの人を助けたい！だからまだまだお勉強するの！」
「わあっ、素敵だねりりかちゃん！ミュウもそう思わない？」
「……………(ｺｸﾘ)」
りりかは新しく友達になったミュウとイデアールと話していた。
三人とも年が近いのもあって非常に仲がいい。
「次はイデアールちゃんの人助けの話が聞きたい！」
「…………(みゆうも)」
「いいよ！それじゃあね………」
「みなさん、遅くなってすみません」
「「「八代子お姉ちゃん！」お姉さん！」………」
そこへ所用で少し遅れていた八代子が到着した。
もともとりりかと仲の良かったこともあり、八代子が小さな子のまとめ役兼教育係になったのだ。
そのせいでロリコンだの幼女に服従してるだのひどいうわさが立っているが全くの濡れ衣である。(この怪文書では)
「それではみんな、今日はこのあたりにしましょう」
「「「はーい！」」………(ｺｸﾘ)」
そしてこの4人による人助けが始まる。
各々の夢に向かって4人は今日も人助けに向かうのだ。