最終更新:ID:aW5PdH8jBA 2016年11月27日(日) 06:28:22履歴
登場キャラクター:ノンフェイス プリティー・ハート リリステリア
「おかえり〜♪ どうだったぁ?」
「う、うん…大した事は、話して貰えなかったよ…」
「そっか。…ハァーーー…」
「ごめんね! 次はもっと上手くやるから!」
「ううん!謝らないで? とっても頑張ってる事、ハートは知ってるし…それにハートの方こそ、何も出来てない…」
「そ、そんな事ないよ!」
「…そんな事ないって? ハート、具体的にどう凄いの?」
「えっ! …えっと、そ、それは…」
「…きゃは☆ ごめんね♪ ハートがダメな子なんて、ハートが一番よくわかってるよ…」
「ハートちゃん…」
「…ハート、こんなだけど…これからも、友達で居てくれる…?」
「う、うん! そんなの当たり前だよ!」
「きゃは☆ ありがと〜♪ 私も大好きっ♪」
夜遅く、人の温もりが消えて久しい、静まり返った公園。
端末から聞こえる二人の声に、私は決意を固めつつありました。
これはゆゆ式事態です…
546回に渡るマムーとの議論の末手にしたマジカルフォンの傍聴権限…まだ何か言いたい事があるのですかバブ!!
それにより少女達を影ながら見守っていた私が最近目を付けたのが、この二人。
確実にキ始めている…しかし、その形はいびつ。
この形に沿ったまま育ってしまえばそれは歪んだ螺旋を描き、俯き過ぎた蕾は開く事無く枯れ落ちてしまうでしょう。
魔法という素晴らしい力は、このような時の為にあるのです。
今動かずして、何が魔法少女か! 潜んでいた噴水から飛び出し、ベンチで語らう二人へ飛び掛ります!!
「イヨォーッ!! 貰ったッ! 死ねッ!!」
「なんだコイツ!?」
狙うは一点! 驚愕の表情でこちらを見て固まるプリティー・ハートさん、その体の中心線!
着地による重心の沈下は擬似的な質量の増加! 足首、膝、腰、トルクを流水の如く伝える事で体重の何倍もの破壊力を発揮するッ!
降り注ぐ水滴を弾いて飛翔するその掌底が、体へ鋭く突き刺さってもハートキャッチユリキュア!※なのでダメージは発生しません、ご安心を。
※清らかな力を浸透勁により対象の心臓へ伝え、その倫理感をブチ殺しちょっぴりドキドキ☆な気持ちにさせる、百合暴力技の一つ。
なんか変態がいきなり殴りかかってきた…!
こ…こんな馬鹿らしい最後があるか!! この私が! プリティー・ハートがっ!! こんな所でっ…
意識だけは足早に走りつつも、体は苛立たしいぐらいノロマで言う事を聞かない。
引き伸ばされた時間の中、その拳が自分へ到達するのが嫌というほど鮮明に映り─
─いッ…たく、ない?
その瞬間の事はよくわからない。すぐに衝撃が襲い、ベンチを派手に叩き壊した上で遥か後ろまで吹っ飛び、
バカみたいに地面をバウンドし、ようやく止まるまでの景色は、ぶれて光の線になりはっきりしない。
…の割には、なんともない。…なんでだ?
「…ハート、ちゃん…大丈夫…?」
ああ、こいつか。
何かの役に立つかと思って、媚を売ってやってた犬A。
人徳というやつね。私みたいな価値有る人間は、周りの低脳が勘違いして勝手に守ってくれる。
中々使える犬。名前ぐらいは付けてやってもいいかな。
「う、うん…もしかして、かばってくれたの…!? 大丈夫!?」
「あはは…ちょっと、わかんない…」
…チッ、くたばったか。所詮低脳は低脳。
それより、襲ってきた奴は…いない?
目的はわかんないけど、とにかくさっさとこの場を離れないと…
「…そっかー。」
せめてこのゴミで憂さ晴らししておくか。
こういうゴミの反応は決まっている。
勝手な勘違いで動いてただけの分際で、裏切ったとか、あんなに尽くしたのに、だとか無様に面白く鳴く。
散々使い倒してやって、飽きたら切る。その反応を見るのも、楽しみの一つだった。
「…じゃ、私行くねっ☆ 今までありがと〜♪」」
馬鹿は最後まで馬鹿、そしてこの世界は馬鹿ばかり。さて、こいつはどう喚くのか…
「…良かった…」
「…あァ?」
よかった…? そんな言葉は予想してないし、経験した事もない。
ありえない。こんなクズが、私の予想を裏切るような事、出来る筈がない。
「ああ、馬鹿過ぎて意味がわからなかったの? …キミはぁ、ハートの便利なオモチャくんその1だったんだよぉ?
でも壊れちゃったみたいだからぁ〜、ここに捨ててっちゃうの♪ きゃはっ☆ 隠しててごめんね♪」
「…知ってたよ。あなたは、覚えてないだろうけど…」
…知ってた? ありえない。ありえない。
絶対に何か理由がある。こいつが得する何かが。だって損得勘定も無しにこんな事をするなんて、
それは、それじゃあ、こいつが動いた訳は、ありえない。そんな物は認められない。
「…あっ!? テメッ…! 前から魔法使ってやがったのかッ!!」
相手の記憶に残らない魔法。パシリにはうってつけの能力だった。
…考えてみれば当然だ。私に使われたって同じ。わかる訳がない。
やはりそうだ。利用されているフリをして、いつか寝首を掻くつもりだったのだ。
危ない所だった…いや、運がいい。今ここで死んでくれたのだから。私をかばって。
おかしくない。私の理論は、破綻していない。
そんな人間は、存在しないのだ。私の周りには、私に利用されるか、私を利用しようとするか、その二種類しか居ない。
それ以外は、ありえない。
「それでも…それでも、嬉しかったんだ…」
「は…?」
───────────。
「ばっ…馬鹿じゃないの! わかってていい様に使われるなんて、頭おかしいでしょ!?」
「…そうだね…私、どこか変なんだと思う。 だから…いつもすぐ、気味悪がられて…」
「わ、わかってんじゃん! お前キモいんだよ!! 何言われてもヘラヘラしやがって…!」
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
こいつが何を考えているのか、わからない。
気持ち悪すぎて、思い出しそうになる。
両親。
ああ、嫌、嫌、嫌。思わず右手を口に運び指を噛む。
物理的な刺激が、目の前にある現実、脳裏に浮かびそうになる光景から、私をどこか遠ざけてくれる。
「本当に、嬉しかったんだ…認められて、必要とされて…」
「嘘に決まってんだろッ! 他人なんて適当にエサやっときゃ何でも言うこと聞く! テメェもその内の一人なんだよ!!」
否定しなきゃ。お前は間違ってる、勘違い、気のせい、おかしい、絶望させて、考えを変えて、
都合のいい私の像を壊して、お菓子を作ってあげたりした事もあった、上から落としてバラバラに、
信頼を裏切り、最後にはみんなが私を恨むよう睨み付ける。そうでなきゃいけない。
愛菜、お前は■■。ううん、そんな事ないよ。私をちゃんと見て。
私には崇拝以外必要ない。
「嘘でもよかった…だって、初めて思ったんだもん…私の事、忘れてほしくない…って…」
「テメェみてえなキモイ奴…! 何もなくたって忘れられんねえっての!! 勝手に余計な事してんじゃねえ!!」
何を言ってるんだ。
こんな奴の言う事なんて、何を考えてるかなんて、何を思っていたかなんて、私には関係ない。
関係ない。この違和感は、不快感は、何か、偶然の産物で、少し昔を思い出してしまったとか、そのせい。
それ以上の事はない。それ以外の事はない。
「うん…ごめんね…」
「今度から私の許可なく動くな! わかったか!!」
だから、今度なんてねえっつってんだろうが。
感情で動く馬鹿は一番嫌いだ。そこに見えている事すら認めようとせず、夢見たいな事をほざき、
真実に直面するとお前が裏切ったんだと夢の方に牙を剥く。自分が悪い事を認めようとしない。
私は違う。私はそんな奴らとは違うから、それを完全に制御して、好きなように使う事が出来る。
「うん…」
「テメェみてえなグズは、私に使われる以外に存在してる意味なんかねえんだよ!」
私は常に上なのだ。操る側で、見下ろす側で、
「ん…」
「わかったらさっさと起きろ! テメェの意思なんて関係ねえ! 私の為に立てッ!!」
だから、ありえない。同情されるなんて事も、
「…」
「しっ…シカトしてんじゃねえぞ! おいっ!!」
こんな奴の願いを、聞き届けてやるなんて事も。
「…」
「…ノンフェイスッ!! 私は覚えてる!! お前の事、忘れてないって言ってんだッ!!」
「…」
愛のデバフ。まあ、愛なんて無いけど。
この馬鹿が勝手に自分の魔法を明かしてきてから、念の為会う時は密かに使い続けていた。
自分に関する記憶の消去。その効果を弱化する事で、完全ではないものの、私にはこいつの記憶がある。
全く記憶に残らない事は、それはそれで活動に支障を来たす。私は、パイプ役という所だったんだろう。
ビジネス以上の関係に踏み込まない、弱点は晒さない。
そんなつもりだったんだろうが、ハート様にはお見通し。
何よ、生意気ね。このハート様に逆らうなんて。
私は一番。私が一番。チヤホヤされて当然なのよ? 例外なんて許さない。
そういう調子に乗った奴には、飴はあげない。ビシバシ徹底的に叩いて、潰してやるんだから。
でも、その前に、勝手に潰れてしまった奴にはどうすればいいんだろう。
この胸糞悪さを、消し去るには。
「あんたの事なんて、忘れてやるわ…どう…? 悔しい…?」
─あの…どこかで、会った事あるかな?
「あんたの事を覚えてるのは、私だけ…私が、忘れれば…」
─そんな訳ないよね…ううん、なんでもないの
「あんたは誰の記憶にも残らず、何も残さず、この世から消える…ハッ、ざまあないわね…」
─じゃあね、バイバイ…次会ったら…初めまして、だよ。
「…それでいいのかよ…」
誰にも認識されない事と、偶像の自分しか必要とされない事。
どちらが辛いのだろう。わからない。私は、こいつじゃない。
私に、わかるのは。
誰にも呼ばれないという、空虚さだけ。
「…ノンフェイス…っ」
「…なんだ…名前、バレてたんだ…」
「…はっ?」
「私より…よっぽどウソつきじゃない、ハートちゃん…」
「おっ、おまっ…! こっ……っ! こ゛ヴぉに゛ゃお゛ぉ〜っ!!」
「はは…ハートちゃん、何言ってるかわかんない…」
「う゛る゛せ゛え゛っ!!」
「ハートちゃん…前から思ってたけど、少し言葉遣い悪いよ…?」
「ヴぉお゛お゛お゛っ!!」
と、今頃はそんな感じになっている筈です…
我ながらいい仕事をしてしまいました…
空気系人見知り少女×ゲロふわサークラいい…
ノンプリキてる…
やはり少女達の愛は素晴らしい…貴方もそう思うでしょう、ウィスキーボンボン…
私の魔法はこういう時の為にあるのだと実感しますよ…
タブ…? この情緒的な光景にオーバーロードしてしまったのですか…? しょうがないですね…
後でわかるように546万文字の感想にして夜通しアップロードし続けてあげましょう…
止めるぽん…?起きているではないですかバク!!私を無視するとはいい度胸ですねザブーン!!1
元はと言えば貴方がノンプリいいとか意味不明な事を突然言い出したのでしょう!!言ってねえよハゲ…!?
そうですね、すみませんでした…とでも言うと思ったのですかキャブ!!いくら寛容な私と言えどそろそろ限界ですよ!!1
ぽんぽん!!大体前から貴方にはぽぽぽん!!誠実さと言うものがぽぽぽんぽん!!足りないと思っていたのですイヨォーッ!ぽん!!1
そのような赤ら顔をして!!怒っているつもりなのですかパグ!!言いたい事があるなら言ったらどうです!!1…ファーム…?
これは…フリー素材化している…
とりあえずハンバーグにして魔法の国に送っておきましょう…
「おかえり〜♪ どうだったぁ?」
「う、うん…大した事は、話して貰えなかったよ…」
「そっか。…ハァーーー…」
「ごめんね! 次はもっと上手くやるから!」
「ううん!謝らないで? とっても頑張ってる事、ハートは知ってるし…それにハートの方こそ、何も出来てない…」
「そ、そんな事ないよ!」
「…そんな事ないって? ハート、具体的にどう凄いの?」
「えっ! …えっと、そ、それは…」
「…きゃは☆ ごめんね♪ ハートがダメな子なんて、ハートが一番よくわかってるよ…」
「ハートちゃん…」
「…ハート、こんなだけど…これからも、友達で居てくれる…?」
「う、うん! そんなの当たり前だよ!」
「きゃは☆ ありがと〜♪ 私も大好きっ♪」
夜遅く、人の温もりが消えて久しい、静まり返った公園。
端末から聞こえる二人の声に、私は決意を固めつつありました。
これはゆゆ式事態です…
546回に渡るマムーとの議論の末手にしたマジカルフォンの傍聴権限…まだ何か言いたい事があるのですかバブ!!
それにより少女達を影ながら見守っていた私が最近目を付けたのが、この二人。
確実にキ始めている…しかし、その形はいびつ。
この形に沿ったまま育ってしまえばそれは歪んだ螺旋を描き、俯き過ぎた蕾は開く事無く枯れ落ちてしまうでしょう。
魔法という素晴らしい力は、このような時の為にあるのです。
今動かずして、何が魔法少女か! 潜んでいた噴水から飛び出し、ベンチで語らう二人へ飛び掛ります!!
「イヨォーッ!! 貰ったッ! 死ねッ!!」
「なんだコイツ!?」
狙うは一点! 驚愕の表情でこちらを見て固まるプリティー・ハートさん、その体の中心線!
着地による重心の沈下は擬似的な質量の増加! 足首、膝、腰、トルクを流水の如く伝える事で体重の何倍もの破壊力を発揮するッ!
降り注ぐ水滴を弾いて飛翔するその掌底が、体へ鋭く突き刺さってもハートキャッチユリキュア!※なのでダメージは発生しません、ご安心を。
※清らかな力を浸透勁により対象の心臓へ伝え、その倫理感をブチ殺しちょっぴりドキドキ☆な気持ちにさせる、百合暴力技の一つ。
なんか変態がいきなり殴りかかってきた…!
こ…こんな馬鹿らしい最後があるか!! この私が! プリティー・ハートがっ!! こんな所でっ…
意識だけは足早に走りつつも、体は苛立たしいぐらいノロマで言う事を聞かない。
引き伸ばされた時間の中、その拳が自分へ到達するのが嫌というほど鮮明に映り─
─いッ…たく、ない?
その瞬間の事はよくわからない。すぐに衝撃が襲い、ベンチを派手に叩き壊した上で遥か後ろまで吹っ飛び、
バカみたいに地面をバウンドし、ようやく止まるまでの景色は、ぶれて光の線になりはっきりしない。
…の割には、なんともない。…なんでだ?
「…ハート、ちゃん…大丈夫…?」
ああ、こいつか。
何かの役に立つかと思って、媚を売ってやってた犬A。
人徳というやつね。私みたいな価値有る人間は、周りの低脳が勘違いして勝手に守ってくれる。
中々使える犬。名前ぐらいは付けてやってもいいかな。
「う、うん…もしかして、かばってくれたの…!? 大丈夫!?」
「あはは…ちょっと、わかんない…」
…チッ、くたばったか。所詮低脳は低脳。
それより、襲ってきた奴は…いない?
目的はわかんないけど、とにかくさっさとこの場を離れないと…
「…そっかー。」
せめてこのゴミで憂さ晴らししておくか。
こういうゴミの反応は決まっている。
勝手な勘違いで動いてただけの分際で、裏切ったとか、あんなに尽くしたのに、だとか無様に面白く鳴く。
散々使い倒してやって、飽きたら切る。その反応を見るのも、楽しみの一つだった。
「…じゃ、私行くねっ☆ 今までありがと〜♪」」
馬鹿は最後まで馬鹿、そしてこの世界は馬鹿ばかり。さて、こいつはどう喚くのか…
「…良かった…」
「…あァ?」
よかった…? そんな言葉は予想してないし、経験した事もない。
ありえない。こんなクズが、私の予想を裏切るような事、出来る筈がない。
「ああ、馬鹿過ぎて意味がわからなかったの? …キミはぁ、ハートの便利なオモチャくんその1だったんだよぉ?
でも壊れちゃったみたいだからぁ〜、ここに捨ててっちゃうの♪ きゃはっ☆ 隠しててごめんね♪」
「…知ってたよ。あなたは、覚えてないだろうけど…」
…知ってた? ありえない。ありえない。
絶対に何か理由がある。こいつが得する何かが。だって損得勘定も無しにこんな事をするなんて、
それは、それじゃあ、こいつが動いた訳は、ありえない。そんな物は認められない。
「…あっ!? テメッ…! 前から魔法使ってやがったのかッ!!」
相手の記憶に残らない魔法。パシリにはうってつけの能力だった。
…考えてみれば当然だ。私に使われたって同じ。わかる訳がない。
やはりそうだ。利用されているフリをして、いつか寝首を掻くつもりだったのだ。
危ない所だった…いや、運がいい。今ここで死んでくれたのだから。私をかばって。
おかしくない。私の理論は、破綻していない。
そんな人間は、存在しないのだ。私の周りには、私に利用されるか、私を利用しようとするか、その二種類しか居ない。
それ以外は、ありえない。
「それでも…それでも、嬉しかったんだ…」
「は…?」
───────────。
「ばっ…馬鹿じゃないの! わかってていい様に使われるなんて、頭おかしいでしょ!?」
「…そうだね…私、どこか変なんだと思う。 だから…いつもすぐ、気味悪がられて…」
「わ、わかってんじゃん! お前キモいんだよ!! 何言われてもヘラヘラしやがって…!」
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
こいつが何を考えているのか、わからない。
気持ち悪すぎて、思い出しそうになる。
両親。
ああ、嫌、嫌、嫌。思わず右手を口に運び指を噛む。
物理的な刺激が、目の前にある現実、脳裏に浮かびそうになる光景から、私をどこか遠ざけてくれる。
「本当に、嬉しかったんだ…認められて、必要とされて…」
「嘘に決まってんだろッ! 他人なんて適当にエサやっときゃ何でも言うこと聞く! テメェもその内の一人なんだよ!!」
否定しなきゃ。お前は間違ってる、勘違い、気のせい、おかしい、絶望させて、考えを変えて、
都合のいい私の像を壊して、お菓子を作ってあげたりした事もあった、上から落としてバラバラに、
信頼を裏切り、最後にはみんなが私を恨むよう睨み付ける。そうでなきゃいけない。
愛菜、お前は■■。ううん、そんな事ないよ。私をちゃんと見て。
私には崇拝以外必要ない。
「嘘でもよかった…だって、初めて思ったんだもん…私の事、忘れてほしくない…って…」
「テメェみてえなキモイ奴…! 何もなくたって忘れられんねえっての!! 勝手に余計な事してんじゃねえ!!」
何を言ってるんだ。
こんな奴の言う事なんて、何を考えてるかなんて、何を思っていたかなんて、私には関係ない。
関係ない。この違和感は、不快感は、何か、偶然の産物で、少し昔を思い出してしまったとか、そのせい。
それ以上の事はない。それ以外の事はない。
「うん…ごめんね…」
「今度から私の許可なく動くな! わかったか!!」
だから、今度なんてねえっつってんだろうが。
感情で動く馬鹿は一番嫌いだ。そこに見えている事すら認めようとせず、夢見たいな事をほざき、
真実に直面するとお前が裏切ったんだと夢の方に牙を剥く。自分が悪い事を認めようとしない。
私は違う。私はそんな奴らとは違うから、それを完全に制御して、好きなように使う事が出来る。
「うん…」
「テメェみてえなグズは、私に使われる以外に存在してる意味なんかねえんだよ!」
私は常に上なのだ。操る側で、見下ろす側で、
「ん…」
「わかったらさっさと起きろ! テメェの意思なんて関係ねえ! 私の為に立てッ!!」
だから、ありえない。同情されるなんて事も、
「…」
「しっ…シカトしてんじゃねえぞ! おいっ!!」
こんな奴の願いを、聞き届けてやるなんて事も。
「…」
「…ノンフェイスッ!! 私は覚えてる!! お前の事、忘れてないって言ってんだッ!!」
「…」
愛のデバフ。まあ、愛なんて無いけど。
この馬鹿が勝手に自分の魔法を明かしてきてから、念の為会う時は密かに使い続けていた。
自分に関する記憶の消去。その効果を弱化する事で、完全ではないものの、私にはこいつの記憶がある。
全く記憶に残らない事は、それはそれで活動に支障を来たす。私は、パイプ役という所だったんだろう。
ビジネス以上の関係に踏み込まない、弱点は晒さない。
そんなつもりだったんだろうが、ハート様にはお見通し。
何よ、生意気ね。このハート様に逆らうなんて。
私は一番。私が一番。チヤホヤされて当然なのよ? 例外なんて許さない。
そういう調子に乗った奴には、飴はあげない。ビシバシ徹底的に叩いて、潰してやるんだから。
でも、その前に、勝手に潰れてしまった奴にはどうすればいいんだろう。
この胸糞悪さを、消し去るには。
「あんたの事なんて、忘れてやるわ…どう…? 悔しい…?」
─あの…どこかで、会った事あるかな?
「あんたの事を覚えてるのは、私だけ…私が、忘れれば…」
─そんな訳ないよね…ううん、なんでもないの
「あんたは誰の記憶にも残らず、何も残さず、この世から消える…ハッ、ざまあないわね…」
─じゃあね、バイバイ…次会ったら…初めまして、だよ。
「…それでいいのかよ…」
誰にも認識されない事と、偶像の自分しか必要とされない事。
どちらが辛いのだろう。わからない。私は、こいつじゃない。
私に、わかるのは。
誰にも呼ばれないという、空虚さだけ。
「…ノンフェイス…っ」
「…なんだ…名前、バレてたんだ…」
「…はっ?」
「私より…よっぽどウソつきじゃない、ハートちゃん…」
「おっ、おまっ…! こっ……っ! こ゛ヴぉに゛ゃお゛ぉ〜っ!!」
「はは…ハートちゃん、何言ってるかわかんない…」
「う゛る゛せ゛え゛っ!!」
「ハートちゃん…前から思ってたけど、少し言葉遣い悪いよ…?」
「ヴぉお゛お゛お゛っ!!」
と、今頃はそんな感じになっている筈です…
我ながらいい仕事をしてしまいました…
空気系人見知り少女×ゲロふわサークラいい…
ノンプリキてる…
やはり少女達の愛は素晴らしい…貴方もそう思うでしょう、ウィスキーボンボン…
私の魔法はこういう時の為にあるのだと実感しますよ…
タブ…? この情緒的な光景にオーバーロードしてしまったのですか…? しょうがないですね…
後でわかるように546万文字の感想にして夜通しアップロードし続けてあげましょう…
止めるぽん…?起きているではないですかバク!!私を無視するとはいい度胸ですねザブーン!!1
元はと言えば貴方がノンプリいいとか意味不明な事を突然言い出したのでしょう!!言ってねえよハゲ…!?
そうですね、すみませんでした…とでも言うと思ったのですかキャブ!!いくら寛容な私と言えどそろそろ限界ですよ!!1
ぽんぽん!!大体前から貴方にはぽぽぽん!!誠実さと言うものがぽぽぽんぽん!!足りないと思っていたのですイヨォーッ!ぽん!!1
そのような赤ら顔をして!!怒っているつもりなのですかパグ!!言いたい事があるなら言ったらどうです!!1…ファーム…?
これは…フリー素材化している…
とりあえずハンバーグにして魔法の国に送っておきましょう…
コメントをかく