img街の魔法少女の素質ある「」を集めてるポン

登場キャラクター:ブラム・プラム マリー・ヴァージニー リリステリア

ブラマリキてる…

冬…白い季節。曇った空、降りしきる雪、ふわりと積もった砂糖、長い夜を照らす街頭、
書き込まれる前のまっさらな紙、のぺりと引き伸ばされたクリーム、水面を泳ぐ白鳥、吐き出された息、そして…少女の肌。
冷たく閉じられたそれが、手探り引き当てた暖かさにほころび、静けさの中で薄っすらと朱を帯びる…
恋人繋ぎする少女達いい…とは、作家シェイクスピアの残した言葉です。
少女達の愛を花開かせる事がこの私、リリステリアの使命。
…マリー・ヴァージニーさん。古風に演劇調に、ニヒルに振舞う彼女の真意、その多くは解りません。
しかし一つだけ、可愛らしいほどに解り易い熱が、そのペストマスクの嘴から、頻繁に囁かれるのです。
まっきーなら、まっきーは、まっきーに。
物理的な距離から今は共に過ごす時が減ってしまったのであろう、一人の少女の名前。
ガチですね。キてるとかそんなレベルではありません。これはもうあれです、人妻です。魔法妻マリーです。
そのようなプレミア妖艶香を放つ少女と一緒に過ごし、数日間、何も起きないはずがなく…
とりあえずくっつければキてしまうのは間違いありません。私にはわかります。
勿論まっきーさんにも後ほどユリロジー(日本語で三角関係の意味)参加してもらいます。アフターケアもばっちりです。
…そう思いずっとストーキ…見守っているのに、基本単独行動のマリーさんは中々他の子と接近しません…
寒いです…鼻水凍りそうです…見えない程遠くに居ても、操を立てているという訳ですか…その一途さ、実に尊い(ズズッ
その切なさだけでもご飯は進みますが、もう手足の感覚がありません…
なんなんですかうちの組は…こんな極上のオードブルが、儚い小鳥が寂しさに夜鳴きしているのに何もしないとか、めしべ付いてるんですか!!1
その理不尽への憤りが天に通じたのか、ようやく、マリーさんへ近づく影が一つ…
…ブラム・プラムさん。自分の担当地区外にも積極的に顔を出し、交流を持たんとアクティブに動く、可憐なおまわりさん。
同年代とは思えない大人の包容力に、大変なエネユリー(百合力。少女達はこれによって互いに惹き合う事が近年明らかになった)を感じます。
しかし逆に、身を委ねてしまいそうになるそれが、マリーさんは苦手のようです。受け答えは普段以上にぎこちなく。
でも寒いし、もうあれでいいや。えいっ
私の魔法を掛けられた二人は、あれよあれよと不思議そうに近寄り、互いに手を取ります接点出来た!
「マリーちゃんってさ、いつも誰の事考えてるの?」「…誰、とは。…突然だね。」「私の事じゃ、ないよね」
「ブラム君?何を言っ…!」「今傍に居るのは、私だよ?」「あっ、あの、何を…」「忘れさせてあげる、そんな子の事…」「…っ!やめて下さい、イヤ…!」
声は聞こえませんがこんな感じになっているはずですううん絶対そうそういうのわかっちゃうわああああキてる!!1
ブラマリキてます!!!11 キてますぞおおおおあっ!? なんですかこれは!
植物のツタが突然体をグルグルギチギチと! ぬおああ離しなさい!! 貴方は女の子への絡みつき方がまったくわかってない!!1
芋虫と化して転がりまわっているといつの間にやら二人がこちらに向かってきているではありませんか!
私の魔法が掛かったままだから仲良く手を繋いで…始めての共同作業いいですね…
やはり私は正しかった…どうもこんにちは、愛の女神リリステリアでシューッ
あの、マリーさんこの煙は一体…あ、なんか凄いいい匂いしますスゥーッ
お、おほぉ…これが、マリーさんの香りなのでしゅか…あーらめらめ、芳醇しゅぎでぶっ!
あ…? あ、あばっ!
その日魔法少女だった物が弾け、一つの染みとなった。

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