img街の魔法少女の素質ある「」を集めてるポン

登場キャラクター:リトルリトル

 通学の電車に揺られながら最近の悩みについて思考する。

 お肉の鮮度はそんな重要じゃない。
むしろ絞めたばかりのお肉を食べてもあまり美味しくない。
食卓に並ぶお肉は畜産業者で食べ頃にまで寝かされてから出荷されるから美味しいのだ。
 だから誰もいらないお肉を探して食べるというのはいいアイデアだと思った。
けど、だめだった。

 鮮度は予想通り問題なかった、でも血生臭さがどうしようもない。
下処理をすぐにしないとせっかくのお肉がだめになる。
 下処理をするには出来たてのお肉じゃないとだめ。
そんなお肉は落ちてない、そもそもお肉自体がめったに落ちてない。
難易度激増。
 生臭いお肉をそれなりに美味しく調理する腕は上がった。
おかげで今のフェイバリットはエスニックになりつつある。
エスニック料理が得意な女子高生、割とレアじゃないかな。
 でもそんなものは妥協の産物だ、本当に美味しい料理の為には食材からこだわりたい。
けれどもそんな都合のいいお肉が存在しない。

悩んだ。
考えた。
閃いた。

 誰もいらないお肉は本当に稀にしか落ちてない。
だが誰もいらないと思ってるお肉以前のモノはいっぱい歩いてる。
私はお肉が手に入る。
皆は喜ぶ。
WIN-WINとかいう奴だ。

 だから私は調べ物を始める、とりあえずは血抜きやら下処理の方法。
それが終わったらいらないモノの探し方。
やる事が山積みだ。
楽しくなってきた。

 電車から降りる準備をしながら今夜までの予定を簡単に組み立てる。

 私は国相翔子。
親友の櫻子からは「しょうしょう」というあだ名で呼ばれている。
櫻子と一緒に始めた魔法少女育成計画のアバター名はあだ名からのもじりだ。
 ワタシはリトルリトル。
私の願いを叶える為だけにいる魔法少女。
ワタシは私の些細な願いを叶える為に今夜も闇を駆け巡る。

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