※18歳未満の方、二次創作小説の苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

「トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃイタズラするぞ!」
そう言いながら元気よく扉を開けて、許可も得ずにずけずけと自分の部屋に入ってくるネロに対して、
根津は一言文句でも言ってやろうかと思い、入り口のほうへ目を向けた。
だが、そこに居たネロの格好を見るや、根津は文句を言うのも忘れて目を丸くした。
「お前、そのカッコ……」
「へへっ、今日はハロウィンだからな。どう、似合ってる?」
そう言えば、と、根津はネロが部屋に入ってきた時のセリフを思い返しながら、仮装した彼女の姿を見た。
ネロは、魔女の仮装をしていた。
ブラックとオレンジを基調にした衣装で、頭には大きな三角帽子を被っている。
マントを着用しているが、その下の服装はやたら露出が激しいように見えた。
ちょっと動いたら、短すぎるスカートから下着が見えてしまいそうな……。
「……別に」
根津は、普段と違う格好をしているネロを新鮮に感じていたし、
かわいいとも思っていたが、なんとなくそれを認めてしまうのがシャクだったので、わざとそっけない態度をとった。
「ほら、お菓子ならやるからとっとと帰れよ」
「ありがとっ」
手渡しされたお菓子を受け取って、ポケットにしまいこむ。そして入り口の扉へてくてくと歩いて行き、
自分が入ってきてから開けっ放しだった扉を閉めて、がちゃりと内鍵をかけた。
「どうかしたのかよ?」
いぶかしむ根津の目の前に再びネロが戻ってくると、彼女はその場でぺたんと座り込んだ。
「んー?貰うばっかりじゃ悪いからさぁ……お菓子くれたお礼してあげようと思って」
イタズラっぽい笑みを浮かべるネロを見て、根津はこの上なく嫌な予感がした。
そして、根津の嫌な予感はすぐに現実のものとなった。
「えいっ」
ネロは根津のズボンに手をかけると、そのまま一気に彼の足元まで降ろして、ズボンを脱がせた。
「おい、お礼って……!」
「んっふっふ〜、いいからいいから。僕に任せてじっとしてろよ、根津……」
立て続けに下着も脱がし、下半身を露出させると、すでに勃起していた彼のモノが飛び出した。
それを見て、ネロは満足そうな笑みを浮かべる。
「なんだよ、なんだかんだ言って、根津だって興奮してるじゃん。僕のこの格好見て、ドキドキした?」
「う、うるせーよ……」
「へへっ、マントの下の衣装は根津にだけ見せてやってるんだからな。感謝しろよ?」
根津は顔を真っ赤にしながら、ネロから目を背けた。



……根津と恋人同士になってから、ネロは“こういうこと“に対してとても積極的で、
根津はいつも彼女にやられっぱなしだ。
体格に恵まれている方では無いとは言え、男子の根津が腕力で敵わないはずは無いけれど、
小柄で華奢なネロに対してそういう方向に訴えることは、根津にはとても卑怯な事に思えた。
そうやって遠慮しているうちに、気がつけば彼女の魔性に飲み込まれてしまっている……
今、この時のように。
「ん、ちゅっ……」
ネロはまず、勃起したモノの先端部分に軽くキスをして、そこを中心に唇と舌先で弄ぶ。
「あっ……くっ……」
自分のモノをぷにぷにとした唇で挟まれながら、舌先でチロチロと舐められるのは、
根津にとってはそれだけでもう達してしまいそうなほどの快感だったが、
速すぎては格好が付かないと思い、なんとか歯を食いしばってこらえる。
「ちゅ、む……はむっ……」
先端への愛撫の後は、少しずつ口を進めて、徐々に深くくわえ込んでいく。
根津は自分のモノがどんどん生暖かい粘膜に包まれていくにしたがって、性感も高まっていくのを感じた。
「にゅ、れろっ……んちゅ……む……」
その間もネロは舌の動きを止めずに、より広い範囲を、もっとねっとりと、いやらしく……
根津がもっと興奮して、気持ちよくなってくれるように、彼のモノをねぶった。
「うっ……ネロ、俺……もう……」
そんなネロの舌づかいによって、限界が近いことを感じた根津は、快楽にあえぎながらもなんとかその事を伝える。
ネロはモノの脈動が激しくなってきたことから、なんとなくそれを察してはいたが、
根津に言われた事ではっきりと確証を持ったので、絶頂に向けてスパートをかけた。
「んっ、ぢゅ、あむっ……にゅっ!」
上目づかいで様子を窺いながら、両手を用いて、玉の部分や、口でくわえきれない竿の部分を弄る。
同時に頭を前後させ唇と口腔粘膜でモノをしごく。急に激しさを増したその責めに、根津の身体はがくがくとふるえ……、
「う、あ、あああっ!」
そのまま、一気に絶頂へと達した。
「ん、くっ……んく、んくっ……」
根津のモノからどろりとした粘液が吐き出されると、ネロは竿をしごく手以外の動きを止めた。
代わりに軽く口をすぼめてモノに吸い付き、しごき出されてとめどなくあふれてくる粘液を吸い取り、
喉を鳴らして飲み干していく。
「うあっ……」
根津は、絶頂し敏感になったモノから粘液を吸われる快楽を、思う存分味わった……。



「……あんなに出したのに、まだ出したりないのかよー……そんなにこの格好、興奮した?」
行為の後処理を終えたネロは、未だモノの硬度が失われていない根津に対していたずらっぽく問いかけた。
「……うるせーよ」
根津は顔を真っ赤にしながら、ネロから目を背けた。否定も肯定もしないが、態度を見れば答えは明白である。
「ひひっ。でも、ゴメンなー。せっかくのハロウィンだから、
これからまだいろんな場所まわって、お菓子せびるつもりだからさ……」
そういいながら、ネロはマントの前を閉めた。
中の衣装はマントですっかり隠れて見えなくなり、根津はちょっと安心した。
「だから、さ」
「?」
ふいに、ネロは根津に顔を近づけた。
根津は驚いて身を硬くしたが、彼の期待とは裏腹に、ネロは彼の耳元に、こうささやいた。
「お菓子貰い終わったら、また来てやるから……その時、いーっぱい続きしような……」
ぞくぞくっ、と、根津の背中を何かが這い上がるような、何とも言えない感覚が走った。
「それじゃ、僕、そろそろ行くなっ。またな、根津!」
根津は返答できなかった。先ほどまでよりももっと顔を真っ赤にして、硬直することしかできなかった。



君は魔女。いつだって、僕の心と身体を惑わせる。
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