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「Insert」シリーズ#5 「はめどり」 春香編  35-020(2) 7/22


「撮るぞ」

そう声をかけてから構えたファインダーの中、不安そうな顔が見上げている。
何千、何万というファンの視線を集めても動じることのないくせに
たった一個のレンズを向けられただけで、金縛りされたように固まっている。
顔から下に向けて視点を移動させ、俺から見てほぼ真下にある部分。
そこに焦点をあてズームアップしたとき。

最初の反応が現れた。
繋がったままのそこが、うねるような動きで俺のモノに絡み付いてくる。
膣全体が柔らかく包み込む独特の感触は、始めは緩さすら感じたものだが
一旦この味の良さを知って以来すっかり病み付きになった絶妙の肉襞が
包み込んだペニスを奥に向かって引っ張り込むような動きを見せ始める。
それに抗って腰を引いてから、もう一度ゆっくり突き出してやると
からみつく襞がもたらす感触が背筋をぞわりと這い上がっていく。

「あっ……」
「どうだ、もう慣れたか?」
「はいっ、んっ……、もう、大丈夫です」
「自分が犯されているところを撮影されるの、どんな気分だ?」
「や、やだ…そんなこと、ぁあっ! もっとゆっくりぃ……」
「ほら、目を閉じないでちゃんとカメラ見ろよ」
「はっ、はい……あっ、でもぉ」

スイッチが入ってしまえばあとはもういつも通りだった。
なんとかカメラを見続けようとしながら、あそこを突き上げられるたび
堪えきれない快感に顔をのけぞらせ、そのたび左右に揺れるリボン。

「ほらほら、ちゃんとこっち見ないと……事務所で公開しちゃうぞ?」
「やぁっ、そんなのダメですよぉ……」
「じゃあしっかりカメラ目線外すなよ」

そういう俺も、腰を振りながら痴態を捉え続けるのは結構大変だったが
春香から言い出した、“セックスをしながらの撮影”にはまりはじめていた。
今をときめくトップアイドルをAV女優のように扱っている嗜虐感とか征服感が
俺の気分まで高揚させ、普段ならめったにしない言葉の責めすら始める始末だが
春香も心得たもので、夢中で喘ぎながらも合間にきちんと俺に応えてくれる。

「春香、お前いつもよりもエロい顔になってるぞ」
「そんなこと……ない、あぁ、きもぢよすぎるから……」
「ほら、お前は犯されて感じる変態なんだよ」
「やん……いわないで……そんなこといわれるとおかしくなっちゃうから」
「いいから遠慮せずに変態の本性を見せろよ」
「ちが…変態じゃ……あっ、そんなのダメ、やっ、んふぁ、もっとぉ」
「そんなにいいならもっと滅茶苦茶にしてやるよ」
「あぁっ……あん! そこすごいっ、い、いっちゃいそ、あぁああ、いっちゃう!」
「いいぞ春香、俺も一緒にいってやるから、思いっきり中で!」

◇   

大画面いっぱいに映し出される、生々しい肌色の重なり合い。
その最後のシーン、結合部分が大写しになる。
黒々と濡れた陰毛から覗き見る鮮紅の肉襞、それを貫く赤紫の剛直が
激しく突きだされた直後、画面はしばらく震えてからズームアウトして安定した。

「うわぁ……最後のイクとこってこんな風になってたんですね」
「こうして見るとすげぇ生々しいよな」
「プロデューサーがイったの、最後にぶるっと震えたときなんですね?」
「ま、まあな……」

俺の射精とほぼ同時に春香も絶頂に達したらしい。
おおきく体をのけぞらせると、一声啼いてぐったりとベッドにその身を沈めた。
カメラはその後の撮影を止めておらず、横たわった春香が時折小さく痙攣したり
だらしなく開いたままの口から零れている涎なども映し出している。


「ひゃあ……我ながら恥ずかしいな。あんまり見られたくないかも」
「恥ずかしいも何も、いつもこの目で見ているわけなんだけど」
「そ、そうでした……てへっ」
「なあ春香、それよりなんで撮影してほしいなんて言い出したんだ?」
「ああ、それは……っと、その前に今度は私が撮る番ですから」
「私って……ちょ、春香待てよ、おい……」


行為を撮影したビデオを見ておしまいと思ったが、どうやら違っていたらしい。
春香はソファにもたれた俺の上で器用に体を反転させると俺と向き合って
艶かしくデフォルメした動きで腰をくねらせはじめる。
充分な潤いを残した春香の柔らかい花弁にこすられ、俺が反応したのを知ると
片手だけで器用に跨りながら咥えこんでゆっくり腰をふりはじめる。

「さあプロデューサーさん、ハメ撮りですよ、ハメ撮り!」


おしまい。

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