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[SSメモ] 079 2012/01/21 (1/23:31-324 [2])

貴音誕生日になんでもいいから書いて完成させたい一心で
1/21当日書き上げたら規制で投下できなかったもの。
結局2日後規制がとけていたので臆面もなくスレには投下。 

  • 以下本編-

「悪かったな貴音、せっかくの誕生日なのに」
「いえ。プロデューサーの責任ではありません」
ファッション雑誌の撮影が終わりスタジオを出たのが10時前。
本当なら予約していたレストランでささやかな誕生日祝いをするはずだったが
いくつものトラブルが重なり、仕事を終えたらもう一日が終わろうとしている。

「腹へったろ? せめてうまいラーメンでも食べて帰ろうか」
「プロデューサー、よいのですか…このような格好で」
「ああ、そうだったな」
撮影用の衣装を提供してくれたブランドの好意でもらった衣装。
大人向けのドレッシーな衣装を着こなした貴音はいつも以上に大人っぽく
艶やかなメークとあいまって普段の貴音にはない妖艶さが強烈な磁力のように
俺の心を掴んで離さない。

「それよりプロデューサー、一つだけ我侭を申してもよろしいですか」
「ああ。一つといわず幾つでも」
「今日はまだ2時間ほど残っております。プロ……いえ、あなた様のお住まいも
ここよりそう遠くはありません」
貴音の意図しない流し目が俺の心臓を掴んで激しく揺さぶる。

「あなた様といるのが何よりの幸せ。ぷれぜんとなど無くても私は……」
「いいのか、貴音」
返事の代わりに貴音は腕を絡めて胸に押し付けた。
コート越しでもはっきり伝わる柔らかい乳房の感触。
ワインレッドのルージュと艶やかなグロスの輝き。
いいだろう、今日が終わるまで貴音の望むままにしてやろう。
仕事モードと、ついでに理性を放り投げると俺はタクシーに手を上げた。



「あの、あなた様…そんなに急がなくてもまだ時間は」
「いいから来い」
「まあ、なんとも乱暴な」
そういう貴音の口調が楽しげなのは、俺の考えなどとっくにお見通しだからだろう。
タクシーを降りると息を弾ませながらマンションの部屋まで駆け上がり
ドアを開け、貴音を引き込むとドアが閉まりきるのも待ちきれず貴音を壁に押さえつけ
濡れたように光る唇を奪い取った。

「んむっ……、あっ、まだ、んんっ……」
ヒールの高いブーツのおかげで顔の高さは同じくらいでも体感的には貴音に
見下ろされているような錯覚を感じつつ俺は何度も貴音の唇を貪り続ける。

「ん……んあぁっ、あなた様、一体どうなされたので、んっ!」
「いいだろ貴音、今すぐ欲しい」
もう俺には返事を聞く余裕はなく、貴音の服のややこしい構造にいらだちながら
彼女の生肌を求め潜り込ませていく。

ようやく最後のスリップを通り越すと、俺の手は貴音の引き締まったお腹に到達する。
ボリューム感のある乳房と豊かな銀髪がグラマラスな印象を与えがちな貴音だが
実際に脱がせて見ればスリムとはいえないまでも無駄な贅肉の一片も無い
完璧なプロポーションを見ることが出来る、
俺はくぼんだヘソを基点に、指でたどりながら下に向かい下ろしていく。

「あぁっ、こんな場所で……あなた様、恥ずかしい」
「こんな場所でこんなになっているくせに」
「あぁっ、いわないでください…」

滑らした指が陰毛を掻き分けたどり着いた場所。
そこは既に熱い湿地帯となって俺を待ち望んでいた。

「ほら、貴音のここは欲しがっているみたいだが」
「おなた様、どうかお部屋で……ここでそのようなことを、あっ、ああっ!」
「いいから向こうを向けよ」

仕事では強硬に我を貫くこともある貴音だが、閨のことは驚くほど素直で従順だった。
それは俺が貴音を女にしてから今に至るまで何も変わっていない。
ふらつく足を踏みしめながら背中を向けた貴音の後ろか乳房に手を回し
力を入れてもみ始める。
柔らかさをやや上回る弾力が、掴む俺の手を押し返してくる乳房。
それを力を込めてこねまわしながら、慌しくズボンを下ろして一物を露出させる。
入れたい。
つながりたい。
もう俺の頭の中はそれだけだった。
パンツを脱がすことすら考えられず、ただひたすら腰を押し付けながら
亀頭でクロッチ部分をめくりあげる。

「あっ、あなた様ぁ、は、入ってしまいます」

闇雲に動かしているうち先端がぬるりと包まれたのを感じ
そのまま俺は大きく腰を突き出した。

「あああああああっ!」
狭く熱い肉壁を押し分けながら、俺は一物を一気に奥まで貫き通した。



「本当にあなた様は聞き分けのないお子のようです」
「いや……面目ない」
「ですがそれがあなた様の可愛いところ。ほら、まだこのように逞しくて」
いつもなら終わった後は俺の胸に顔を埋めている貴音だったが
今夜は貴音が俺の頭を撫でながらのピロートークである。


理性を喪った俺は玄関先で立ったまま貴音を犯しただけではなく
その奥に向けて夥しい量の精液を放出したあとようやく我に返ったのである。
そのまま崩れ落ち床に座り込んだ貴音を何とか抱き上げてベッドまで運び
タオルで体の汚れを拭っているうち貴音に抱きすくめられ
その甘い囁きにもう一度理性を溶かされた俺は、今度は貴音に押し倒された。
美しく蕩けた笑顔とは裏腹に貴音の腰の動きは残忍なまでに容赦がなかった。
たちまち二度目の射精に追いやられた俺は動きを止めるように請願したのも聞き入れられず
亀頭が子宮に呑み込まれたかのような締め付けを受け、それはもう射精というより
無理やり貴音に精液を搾り取られたといったほうが正しかったであろうか。
頭が焼ききれるような凄まじい快感のせいで二度目にも関わらず大量に放った俺は
今度こそ消耗しきって身動きすらままならなかった。


「おかげ様でとてもよき誕生日となりました」
「……そういえば今何時だ?」
「ついさきほど日付が変わりましたところです」
「しまった……プレゼント渡しそびれたな」
「いえ、それならばもう頂きました」

そういって貴音はいとおしそうに自分の下腹部を撫でた。


おしまい

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